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第143回
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Last Update[H28]2016/4/1

中島京子
Nakajima Kyoko
生没年月日【注】 昭和39年/1964年3月23日~
受賞年齢 46歳3ヵ月
経歴 東京都生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒。日本語学校職員、フリーライター、出版社勤務を経て、インターン教師として渡米。平成9年/1997年帰国後、フリーライターとして活動。平成15年/2003年に『FUTON』で作家デビュー。
受賞歴・候補歴
備考
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フートン
FUTON』(平成15年/2003年5月・講談社刊)
書誌
>>平成19年/2007年4月・講談社/講談社文庫『FUTON』
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大衆選考会 129回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
テリー 平成15年/2003年6月24日 上質のユーモア、諧謔精神は作者の資質の高さをうかがわせます。
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こい
『イトウの 恋』(平成17年/2005年3月・講談社刊)
書誌
>>平成20年/2008年3月・講談社/講談社文庫『イトウの恋』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 27回候補 一覧へ
候補者 中島京子 女41歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男54歳
5 「未完成ながら美しい小説である。近ごろ稀に見る審美眼の持ち主と信じて、これも推した。謙譲と不遜の均衡を損うことなく、他者の持ちえぬ宝物を磨き上げてもらいたい。」
伊集院静
男56歳
12 「今回、私が推した中島京子さんの『イトウの恋』は一番の才気を感じた。才能がある上に、小説の筋が良い。小説の筋の良さとは作家、作品としての構えの良さである。」「選考会で主要資料に関しての活かし方に疑問の意見が出た。それでもなお力量ありと推したが票が及ばなかった。」
大沢在昌
男49歳
9 「明治時代の手記の部分に比べ、現代部分が乱暴だった。少年マンガの原作はそれほどたやすいものではなく、中学生のファンが原作者の名を知っているというのも無理がある。」
高橋克彦
男58歳
0  
宮部みゆき
女45歳
0  
選評出典:『群像』平成18年/2006年5月号
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きん しっそう
均ちゃんの 失踪』(平成18年/2006年11月・講談社刊)
書誌
>>平成22年/2010年2月・講談社/講談社文庫『均ちゃんの失踪』
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収録作品
「均ちゃんの失踪」「のれそれ」「彼と終わりにするならば」「お祭りまで」「出発ロビー」
 
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 28回候補 一覧へ
候補者 中島京子 女42歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男55歳
7 「何となく既読感を抱いた。」「作者にとってはさぞかし心外な感想であろうが、昨年の選考会で『イトウの恋』を強く推した立場からすると、この作家の真価は別のところにあると思った。」
伊集院静
男57歳
5 「私は推した。華やかな今回の候補作の中ではテーマが地味過ぎて損をしたきらいがある。」「作者は着実に力量は上がっている。」
大沢在昌
男50歳
10 「その軽量さが、まず仇となった。均ちゃんのような男は確かにいて、それをめぐる三人の女性たちの位置は興味深い。問題は、この作品にはぴったりではあるものの、ところどころすべってしまう中島さんの饒舌文体である。」
高橋克彦
男59歳
4 「この競争相手で損をした、という感じだ。面白く読んだものの、この独特の感性一つで抗うには他の波が大き過ぎた。」
宮部みゆき
女46歳
7 「均ちゃんがいる女と均ちゃんがいない女を描いたこの短編集を、均ちゃんがいない女の一人として、私は愛おしんで読みました。賞はどうしても巡り合わせに左右されるもので、今回は分が悪かったとしか言いようがありません。」
選評出典:『小説現代』平成19年/2007年4月号
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かん こん そう さい
冠・ 婚・ 葬・ 祭』(平成19年/2007年9月・筑摩書房刊)
書誌
>>平成22年/2010年9月・筑摩書房/ちくま文庫『冠・婚・葬・祭』
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収録作品
「空に、ディアボロを高く」「この方と、この方」「葬式ドライブ」「最後のお盆」
 
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 29回候補 一覧へ
候補者 中島京子 女43歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男56歳
8 「小説に完成度を求める意志が欠けている。そのぶん読みやすくもあり、親しみも感ずるのだが、かつて『イトウの恋』で発揮した審美眼が忘れ去られていることも、もしや資質を見誤っているのではあるまいかと懸念させた。」
伊集院静
男58歳
8 「安定感のある佳作揃いの短編集だった。人間の生の区切りを中島さんの持ち味である軽妙さでまことに上手く捉えている。私は授賞に強く推したが他選考委員を押し切るまでには及ばなかった。」
大沢在昌
男51歳
14 「ああ、もう、また! とくやしくなった。中島さんにはよく知らないことを書く際に、不用意な描写をしてしまう悪い癖があり、それがいつも“あと一歩”の場面で足を引っぱる。」「もっとワキを締めて下さい、としかいいようがない。」
高橋克彦
男60歳
6 「ことに最後の短編が光っていた。これはホラーの新しい扉を開くものと評価できる。が、さすがにこの一編だけでは佐藤(引用者注:亜紀)さんの力作と肩を並べることができなかった。」
宮部みゆき
女47歳
21 「今回は早い段階から二作受賞の議論になるだろうと思っていましたので、(引用者注:『ミノタウロス』の他に)『冠・婚・葬・祭』も推すつもりで選考会に臨みました。勝手ながら自信もありました。」「四つの短編が緩くつながりつつ、もたれ合うことなく、ひとつひとつに、誰かに読んで聞かせたくなる文章がありました。」
選評出典:『小説現代』平成20年/2008年5月号
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ちい
小さいおうち』(平成22年/2010年5月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「ちい」
印刷/発行年月日 発行 平成22年/2010年5月30日(第1刷)
発行者等 発行者 庄野音比古 印刷所 凸版印刷 製本所 矢嶋製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 いとう瞳 装丁 大久保明子
総ページ数 319 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×18行
×1段
本文ページ 5~319
(計315頁)
測定枚数 554
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書誌
>>初出『別冊文藝春秋』278号~285号[平成20年/2008年11月~平成22年/2010年1月]
>>平成24年/2012年12月・文藝春秋/文春文庫『小さいおうち』
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候補者 中島京子 女46歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男58歳
25 「この作品に遍満する時代の空気は、丹念な取材と精密な考証がなければ表現不可能で、それをかくもみごとになしえたのは、やはり才能というより「(引用者注:書くことが)好きだから」という資質に拠ると思われる。次はどんな小説を書くのだろう、という読者の正当な期待に応えられる作家はあんがい少ないものだが、氏はそのうちのひとりにちがいないと信じて強く推した。」
阿刀田高
男75歳
29 「(これについても、もっとイマジネーションに富んだ小説的結構に挑んでほしいと願わないでもないが)とにかく安定した筆力を感じた。」「つきづきしい、と見ることもできるだろう。とにかくよい小説の気配を感ずることができた。」
北方謙三
男62歳
22 「全体の完成度は高く、受賞作とするのに大きな異議はなかった。私がひっかかったのは、時子の板倉への手紙についての処理が、思わせぶりのままであることだった。作者はゴールのテープを切っているのに、私にはゴールの場所がわからず、疾走をやめたあとも、まだ歩き続けている、という落ちつきの悪さがあった。」
林真理子
女56歳
48 「(引用者注:候補作の中で)突出していた。」「細かい描写にも、実に注意がゆきとどいている。」「奥様に無私の心と憧れを持ち、家族のようでいて家族ではない。外国のようにきっぱりとした階級の理知も働かない。日本の女中という種族を、学芸員が理解出来ないラストは見事だ。」
宮城谷昌光
男65歳
26 「(引用者注:「リアル・シンデレラ」とともに)過去を描写する上で、作者以外に作中に話者を立てたという点で、構成は似ている。(引用者中略)私の印象ではただ単にリアリティが遠ざかっただけで、予想もしなかった大きな何かを与えられたとはおもわれなかった。」「小説世界にある人と物を、読む側に立って、手で触れたという実感がなかった。」
宮部みゆき
女49歳
16 「冒頭の手記を見た瞬間に、どんな仕掛けがほどこされているのだろうとワクワクしました。(引用者中略)この設定ならもっといろいろなことができるのに、もったいない――と考えてしまうのは、私がジャンル作家である所以で、評者としては困った性癖でしょう。」
渡辺淳一
男76歳
7 「昭和モダンの家庭的な雰囲気はある程度書けてはいるが、肝心のノートに秘められていた恋愛事件がこの程度では、うっちゃりをくらった感じで軽すぎる。」
選評出典:『オール讀物』平成22年/2010年9月号
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大衆選考会 143回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
だんじろー 平成22年/2010年7月14日 文藝春秋だし、道尾さんは5回目の正直で下半期に多分とるし、久しく女性がとってないし。
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文量
長篇
章立て
「第一章 赤い三角屋根の洋館」「第二章 東京モダン」「第三章 ブリキの玩具」「第四章 祝典序曲」「第五章 開戦」「第六章 秘策もなく」「第七章 故郷の日々」「最終章 小さいおうち」
時代設定 場所設定
[同時代]~昭和5年~昭和20年  東京~鎌倉~山形~石川
登場人物
布宮タキ(平井家の女中、山形出身)
時子(平井家の奥様)
恭一(時子の息子)
旦那様(時子の二番目の夫、玩具会社の営業部長のち常務)
板倉正治(旦那様の会社のデザイン部社員)
小中(小説家、タキの最初の主人)
健史(タキの甥の次男)




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