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第150回
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Last Update[H29]2017/11/21

朝井まかて
Asai Makate
生没年月日【注】 昭和34年/1959年☆月☆日~
受賞年齢 54歳
経歴 大阪府羽曳野市生まれ。甲南女子大学文学部国文学科卒。広告制作会社を経てコピーライターとして独立。平成20年/2008年に小説現代長編新人賞奨励賞を受賞して、作家デビュー。
受賞歴・候補歴
備考
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直木賞 第150受賞  一覧へ

れんか
恋歌』(平成25年/2013年8月・講談社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背・扉・奥付 ルビ有り「れんか」
印刷/発行年月日 発行 平成25年/2013年8月21日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成25年/2013年9月10日(第2刷)
発行者等 発行者 鈴木 哲 印刷所 慶昌堂印刷株式会社 製本所 黒柳製本株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 川上成夫 装画 (c)MIXA CO.,LTD. / amana images
総ページ数 281 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
44字
×19行
×1段
本文ページ 5~280
(計276頁)
測定枚数 522
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書誌
>>書下ろし
>>平成27年/2015年10月・講談社/講談社文庫『恋歌』
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候補者 朝井まかて 女54歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男62歳
7 「幕末期の水戸藩といういわば時代小説の不可触領域に踏みこんだ、勇気ある作品であった。」「ことに、男性の時代作家がともするとなおざりにしがちな人の心の機微と、女性作家が不得手としがちな歴史の経緯を、たくみに両立させた点に大器を感じた。」
阿刀田高
男79歳
15 「よいテーマを選んでいる。」「水戸藩のすさまじい、血で血を洗う内紛がからみ、戦慄して読むページにも小説の力が漲って、評価すべき長所だろう。小説の構造にも工夫があって、これは選考会で賛否両輪があったが、私はよしと思った。」
伊集院静
男63歳
17 「縁あって私は朝井さんのデビュー時の作品を読む機会を得た。まだ彼女はサナギの時代であったが、人間、人情をよく観察され、特に女性のこまやかな感情を描くことに長じていらした。その分物語の骨格、線の細さを感じた。ところが今回『恋歌』を一読して、物語の強靭さに感動した。人はさまざまな事情をかかえても平然と生きているものだと再認識した。」
北方謙三
男66歳
5 「水戸天狗党の背後で、悲惨な目に遭う、女たちに視点を当てたのが、成功の鍵であった。大規模蜂起というより、内部抗争の激しさで悲惨さが際立ったが、女たちの境遇は、男のそれと較べて輪をかけている。それがオーソドックスな手法で描かれ、重厚な作品となり得ていた。」
桐野夏生
女62歳
13 「内容はすこぶる面白く、引き込まれる。」「天狗党の無惨な結末は、山田風太郎の『魔群の通過』に詳しいが、囚われた妻の側から、内戦の酸鼻を描いたものは初めてではなかろうか。作中作という構成にしたのも、市川三左衛門の娘、登世を登場させたかったのかと思えば、これまた『魔群の通過』と呼応しているかのようだ。」
高村薫
女60歳
11 「選考会では本文を三人称で書くべきだったという意見が出たが、評者も同感である。」「歴史と正面から向き合う小説的試みに、手記を他者が発見するといった構成上の小細工は不要だというのは、小説の基本的な勘どころである。」
林真理子
女59歳
5 「語り手を樋口一葉にしなかったのがよかった。維新の勝ち組である三宅花圃が、同じような勝ち組である中島歌子の過去に衝撃を受ける設定が、革命による人間の命運のあやうさを表現しているのだ。」
東野圭吾
男55歳
9 「これまであまり語られることのなかった史実を、見事に娯楽小説に仕立て上げている。江戸のお転婆娘が水戸藩の歴史に翻弄されていく様子は、じつにドラマチックで、特に牢獄での日々は迫力があり、読むのが辛いほどだった。この時代の手記にしては不自然な点があり、凝りすぎた構成と共に気になったが、この作品を推したかったので、選考会では黙っていた。」
宮城谷昌光
男68歳
13 「幕末の水戸の天狗党に加わった人々の妻子が、どのように処罰されたか、詳細に書かれていて、感心させられただけに、すっきりとした語りが欲しかった。この作者は措辞もしっかりしており、ひねりすぎたところが、もったいない。」「(引用者注:「昭和の犬」と共に)作品には、力がある。それは認めざるをえない。」
宮部みゆき
女53歳
5 「(引用者注:「昭和の犬」と共に)文句なしの満票でしたし、ここの紙幅には限りがありますから、私は今回、受賞作への評は控えさせていただきます。」
選評出典:『オール讀物』平成26年/2014年3月臨時増刊号
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文量
長篇
章立て
「序章」「第一章 雪桃」「第二章 道芝」「第三章 星合」「第四章 草雲雀」「第五章 青鞜」「第六章 八雲」「終章」
時代設定 場所設定
明治~江戸幕末  東京~江戸~水戸など
登場人物
中島歌子(歌塾「萩の舎」の女主人、旧名・登世、「池田屋」の娘)
林忠左衛門以徳(水戸藩天狗党のひとり)
てつ(以徳の妹)
藤田小四郎(側用人藤田東湖の子)
清六(「池田屋」の下男)
澄(中島家の女中)
三宅花圃(小説家、三宅雪嶺の妻)




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