第3回

第2回第4回

昭和11年/1936年上半期 昭和11年/1936年8月10日決定発表／『文藝春秋』昭和11年/1936年9月号経緯掲載

選考委員　 菊池寛 47歳 佐藤春夫 44歳 小島政二郎 42歳 川端康成 37歳 室生犀星 47歳 瀧井孝作 42歳 佐佐木茂索 41歳 久米正雄 44歳 谷崎潤一郎 50歳 横光利一 38歳 山本有三 49歳 選評総行数　 14 12 8 11 25 23 13         評 評 評 評 評 評 評 選評なし 選評なし 選評なし 選評なし 候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 鶴田知也　「コシャマイン記」 63枚 34歳 評 ◎ 8 ○ 4 ◎ 6 ◎ 2 ◎ 12 △ 3 ○ 2                 小田嶽夫　「城外」 52枚 36歳 評 □ 4 △ 4 ― 0 ○ 4 ― 0 ◎ 6 ■ 5                 高木卓　「遣唐船」 89枚 29歳 評 ○ 3 ■ 3 ― 0 ― 0 ■ 3 △ 3 △ 1                 北條民雄　「いのちの初夜」 71枚 21歳 評 ― 0 ■ 3 ○ 2 ○ 4 △ 6 ― 0 △ 4                 横田文子　「白日の書」 215枚 26歳 評 ― 0 △ 2 ― 0 △ 2 ■ 4 ― 0 ― 0                 緒方隆士　「虹と鎖」等 79枚 31歳 評 ― 0 △ 2 ― 0 △ 1 ― 0 ― 0 △ 2                 打木村治　「部落史」 69枚 32歳 評 ― 0 ― 0 ― 0 △ 1 ― 0 △ 4 ― 0                 矢田津世子　「神楽坂」 54枚 29歳 評 ■ 2 ― 0 ― 0 △ 1 ■ 2 ― 0 △ 3                 石河穣治　「ジャスポラ父子」 106枚 25歳 評 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0                 緑川貢　「初恋」等 246枚 24歳 評 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0                 南川潤　「掌の性」 100枚 22歳 評 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0                 井上友一郎　「福音」 ― 27歳 評 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0                         欠席 書面回答     欠席 電文回答 欠席 欠席 欠席 年齢/枚数の説明   見方・注意点

菊池寛47歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数14　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 鶴田知也 34歳 全 ◎ 8 「一番「コシャマイン記」に感心した。」「古いとか新しいとか云う事を離れて、立派な文学的作品であると思った。」「殆んど満場一致で入選したことは、嬉しかった。」 小田嶽夫 36歳 全 □ 4 「第三（引用者注：に感心したの）は「城外」であった。」「現代物の中では、一番自分の心に残った。」 高木卓 29歳 全 ○ 3 「（引用者注：一番感心した「コシャマイン記」の）その次は、「遣唐船」」「テーマが雄大で、書き足りていないが、しかし相当の力作で、あると思った。」 北條民雄 21歳 全 ― 0   横田文子 26歳 全 ― 0   緒方隆士 31歳 全 ― 0   打木村治 32歳 全 ― 0   矢田津世子 29歳 全 ■ 2 「なかなか巧くなっている。ただ、書いている世界に、新味がないのが欠点である。」 石河穣治 25歳 全 ― 0   緑川貢 24歳 全 ― 0   南川潤 22歳 全 ― 0   井上友一郎 27歳 全 ― 0     「第二回の芥川賞銓衡に、僕は一篇も読んでいなかったので、終始黙っていたが、今度はその償いで候補に上ったものは、全部眼を通した。」

他の選考委員 佐藤春夫 小島政二郎 川端康成 室生犀星 瀧井孝作 佐佐木茂索

佐藤春夫44歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数12　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 鶴田知也 34歳 全 ○ 4 「古朴な筆致の取材の悲痛なのと相俟って異彩のある文学をなしているのを喜ばしく思う。結末の期待に反して事もなく敗北するあたりなども味が長い。」 小田嶽夫 36歳 全 △ 4 「少々清新な味に欠けるもので、この点授賞を躊躇した向もあったけれど十年この道に努力した跡はさすがに顕著で老成した味の尊重すべきものを思う。」 高木卓 29歳 全 ■ 3 「なかなか力量のある作ではあるが表現力の不足が目立つので、これをプラスマイナスすると授賞を躊躇される。」 北條民雄 21歳 全 ■ 3 「なかなか力量のある作ではあるが表現力の不足が目立つので、これをプラスマイナスすると授賞を躊躇される。」 横田文子 26歳 全 △ 2 「捨て難いものであった。」 緒方隆士 31歳 全 △ 2 「捨て難いものであった。」 打木村治 32歳 全 ― 0   矢田津世子 29歳 全 ― 0   石河穣治 25歳 全 ― 0   緑川貢 24歳 全 ― 0   南川潤 22歳 全 ― 0   井上友一郎 27歳 全 ― 0     「選外の諸家のものも今度のは皆授賞篇と相去る一歩という佳作ぞろいであると思う。」

他の選考委員 菊池寛 小島政二郎 川端康成 室生犀星 瀧井孝作 佐佐木茂索

小島政二郎42歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数8　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 鶴田知也 34歳 全 ◎ 6 「このエピックと、文体とがよく一致していて、素朴愛すべき調子を出している。そこに美しさを感じた。」「この作品が群を抜いている。」 小田嶽夫 36歳 全 ― 0   高木卓 29歳 全 ― 0   北條民雄 21歳 全 ○ 2 「僕はこの作品を第二位に推す。」 横田文子 26歳 全 ― 0   緒方隆士 31歳 全 ― 0   打木村治 32歳 全 ― 0   矢田津世子 29歳 全 ― 0   石河穣治 25歳 全 ― 0   緑川貢 24歳 全 ― 0   南川潤 22歳 全 ― 0   井上友一郎 27歳 全 ― 0	他の選考委員 菊池寛 佐藤春夫 川端康成 室生犀星 瀧井孝作 佐佐木茂索

川端康成37歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数11　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 鶴田知也 34歳 全 ◎ 2 「二篇入賞ならば、（引用者中略）先ず選びたい。」 小田嶽夫 36歳 全 ○ 4 「（引用者注：「城外」と「いのちの初夜」の）いずれが入選しても異存はない。」「長年の勉強が認められたのは、喜ばしい。」 高木卓 29歳 全 ― 0   北條民雄 21歳 全 ○ 4 「（引用者注：「城外」と「いのちの初夜」の）いずれが入選しても異存はない。」「発表当時既に或る程度酬いられ、また特異な作家として印象も強いゆえ、入賞せずとも注目されると思う。」 横田文子 26歳 全 △ 2 「興味ある作家として発展が期待される。」 緒方隆士 31歳 全 △ 1 「興味ある作家として発展が期待される。」 打木村治 32歳 全 △ 1 「既に手腕確かな人」 矢田津世子 29歳 全 △ 1 「既に手腕確かな人」 石河穣治 25歳 全 ― 0   緑川貢 24歳 全 ― 0   南川潤 22歳 全 ― 0   井上友一郎 27歳 全 ― 0     「今回の候補作に就ての感想は「文學界」九月号にも少し書いた。」

他の選考委員 菊池寛 佐藤春夫 小島政二郎 室生犀星 瀧井孝作 佐佐木茂索

室生犀星47歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数25　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 鶴田知也 34歳 全 ◎ 12 「この哀れな歴史のやうな物語は今どきに珍しい自然描写などもあり、何か、むくつけき抵抗しがたいものに抵抗してゐるあたり、文明と野蛮とのいみじい辛辣な批判がある。」「委員諸氏の推せんせられた各作家を通じて最も小説的に傑れたものであることを信じる。」「小喧しく云はずに推す。」 小田嶽夫 36歳 全 ― 0   高木卓 29歳 全 ■ 3 「出来栄えはよかつたが、「コシヤマイン記」あるが為に、賛成を掏られて了つたのである。」 北條民雄 21歳 全 △ 6 「悲しい物語ではあつたが、斯る作品はこの「いのちの初夜」一篇によつてその文学使命を完了してゐるために、私は敢て採点しなかつた。」 横田文子 26歳 全 ■ 4 「暴力的な豊富な我田引水的な描法に賛成したが、小説として何者も出て来ないのに不満を感じた。」 緒方隆士 31歳 全 ― 0   打木村治 32歳 全 ― 0   矢田津世子 29歳 全 ■ 2 「うまいところもあつたが、作がらが小さく鋭さが不足してゐた。」 石河穣治 25歳 全 ― 0   緑川貢 24歳 全 ― 0   南川潤 22歳 全 ― 0   井上友一郎 27歳 全 ― 0

他の選考委員 菊池寛 佐藤春夫 小島政二郎 川端康成 瀧井孝作 佐佐木茂索

瀧井孝作42歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数23　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 鶴田知也 34歳 全 △ 3 「筋書のような感じもするが、昔風の史話として面白い作だと思う。」 小田嶽夫 36歳 全 ◎ 6 「文章のしっかりしている点で一番感心した。それに情婦にたいする愛情もなかなかよく描けているようだ。」 高木卓 29歳 全 △ 3 「文章が生々しい点少し物足らない。然し力作だろうと思った。」 北條民雄 21歳 全 ― 0   横田文子 26歳 全 ― 0   緒方隆士 31歳 全 ― 0   打木村治 32歳 全 △ 4 「田舎の世相がよく描けていると思った。この人の作品も以前に幾つかよんでいて相当にかける人だと思うから、此に挙げたのだ。」 矢田津世子 29歳 全 ― 0   石河穣治 25歳 全 ― 0   緑川貢 24歳 全 ― 0   南川潤 22歳 全 ― 0   井上友一郎 27歳 全 ― 0     「以前に挙げられた候補者は再び候補者には選ばないと云う話で、以前の人々ので佳い作もあったと思うけれど、これは今回は強いて挙げない。」

他の選考委員 菊池寛 佐藤春夫 小島政二郎 川端康成 室生犀星 佐佐木茂索

佐佐木茂索41歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数13　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 鶴田知也 34歳 全 ○ 2 「面白かった。鴎外の或種の翻訳物を読む感じがあった。」 小田嶽夫 36歳 全 ■ 5 「いまだしの感ありと席上で云ったら、行き過ぎている位永い事書いている人だという事で驚いた。」「当選はやや幸運の感なくもなし、今にして、前回しゃにむに檀一雄を薦すのだったと思う。」 高木卓 29歳 全 △ 1 「苦心の力作。」 北條民雄 21歳 全 △ 4 「最初評判を聞いた時には題材だけのものかと考えていたが、読んでみたら作家的手腕十分で、立派に通る作品だ。」 横田文子 26歳 全 ― 0   緒方隆士 31歳 全 △ 2 「相当な作品。作者の加餐を望む。」 打木村治 32歳 全 ― 0   矢田津世子 29歳 全 △ 3 「うまいものだ。こんなにうまいとは思っていなかった。しかし、やや陳い、それに登場人物がやや死んでいる。」 石河穣治 25歳 全 ― 0   緑川貢 24歳 全 ― 0   南川潤 22歳 全 ― 0   井上友一郎 27歳 全 ― 0

他の選考委員 菊池寛 佐藤春夫 小島政二郎 川端康成 室生犀星 瀧井孝作

鶴田知也34歳×各選考委員　 「コシャマイン記」 短篇 63枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ◎ 8 「一番「コシャマイン記」に感心した。」「古いとか新しいとか云う事を離れて、立派な文学的作品であると思った。」「殆んど満場一致で入選したことは、嬉しかった。」 佐藤春夫 44歳 全 ○ 4 「古朴な筆致の取材の悲痛なのと相俟って異彩のある文学をなしているのを喜ばしく思う。結末の期待に反して事もなく敗北するあたりなども味が長い。」 小島政二郎 42歳 全 ◎ 6 「このエピックと、文体とがよく一致していて、素朴愛すべき調子を出している。そこに美しさを感じた。」「この作品が群を抜いている。」 川端康成 37歳 全 ◎ 2 「二篇入賞ならば、（引用者中略）先ず選びたい。」 室生犀星 47歳 全 ◎ 12 「この哀れな歴史のやうな物語は今どきに珍しい自然描写などもあり、何か、むくつけき抵抗しがたいものに抵抗してゐるあたり、文明と野蛮とのいみじい辛辣な批判がある。」「委員諸氏の推せんせられた各作家を通じて最も小説的に傑れたものであることを信じる。」「小喧しく云はずに推す。」 瀧井孝作 42歳 全 △ 3 「筋書のような感じもするが、昔風の史話として面白い作だと思う。」 佐佐木茂索 41歳 全 ○ 2 「面白かった。鴎外の或種の翻訳物を読む感じがあった。」

他の候補作 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

小田嶽夫36歳×各選考委員　 「城外」 短篇 52枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 □ 4 「第三（引用者注：に感心したの）は「城外」であった。」「現代物の中では、一番自分の心に残った。」 佐藤春夫 44歳 全 △ 4 「少々清新な味に欠けるもので、この点授賞を躊躇した向もあったけれど十年この道に努力した跡はさすがに顕著で老成した味の尊重すべきものを思う。」 小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 ○ 4 「（引用者注：「城外」と「いのちの初夜」の）いずれが入選しても異存はない。」「長年の勉強が認められたのは、喜ばしい。」 室生犀星 47歳 全 ― 0   瀧井孝作 42歳 全 ◎ 6 「文章のしっかりしている点で一番感心した。それに情婦にたいする愛情もなかなかよく描けているようだ。」 佐佐木茂索 41歳 全 ■ 5 「いまだしの感ありと席上で云ったら、行き過ぎている位永い事書いている人だという事で驚いた。」「当選はやや幸運の感なくもなし、今にして、前回しゃにむに檀一雄を薦すのだったと思う。」

他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

高木卓29歳×各選考委員　 「遣唐船」 短篇 89枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ○ 3 「（引用者注：一番感心した「コシャマイン記」の）その次は、「遣唐船」」「テーマが雄大で、書き足りていないが、しかし相当の力作で、あると思った。」 佐藤春夫 44歳 全 ■ 3 「なかなか力量のある作ではあるが表現力の不足が目立つので、これをプラスマイナスすると授賞を躊躇される。」 小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 ― 0   室生犀星 47歳 全 ■ 3 「出来栄えはよかつたが、「コシヤマイン記」あるが為に、賛成を掏られて了つたのである。」 瀧井孝作 42歳 全 △ 3 「文章が生々しい点少し物足らない。然し力作だろうと思った。」 佐佐木茂索 41歳 全 △ 1 「苦心の力作。」	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

北條民雄21歳×各選考委員　 「いのちの初夜」 短篇 71枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ― 0   佐藤春夫 44歳 全 ■ 3 「なかなか力量のある作ではあるが表現力の不足が目立つので、これをプラスマイナスすると授賞を躊躇される。」 小島政二郎 42歳 全 ○ 2 「僕はこの作品を第二位に推す。」 川端康成 37歳 全 ○ 4 「（引用者注：「城外」と「いのちの初夜」の）いずれが入選しても異存はない。」「発表当時既に或る程度酬いられ、また特異な作家として印象も強いゆえ、入賞せずとも注目されると思う。」 室生犀星 47歳 全 △ 6 「悲しい物語ではあつたが、斯る作品はこの「いのちの初夜」一篇によつてその文学使命を完了してゐるために、私は敢て採点しなかつた。」 瀧井孝作 42歳 全 ― 0   佐佐木茂索 41歳 全 △ 4 「最初評判を聞いた時には題材だけのものかと考えていたが、読んでみたら作家的手腕十分で、立派に通る作品だ。」

他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

横田文子26歳×各選考委員　 「白日の書」 中篇 215枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ― 0   佐藤春夫 44歳 全 △ 2 「捨て難いものであった。」 小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 △ 2 「興味ある作家として発展が期待される。」 室生犀星 47歳 全 ■ 4 「暴力的な豊富な我田引水的な描法に賛成したが、小説として何者も出て来ないのに不満を感じた。」 瀧井孝作 42歳 全 ― 0   佐佐木茂索 41歳 全 ― 0	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

緒方隆士31歳×各選考委員　 「虹と鎖」等 短篇 79枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ― 0   佐藤春夫 44歳 全 △ 2 「捨て難いものであった。」 小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 △ 1 「興味ある作家として発展が期待される。」 室生犀星 47歳 全 ― 0   瀧井孝作 42歳 全 ― 0   佐佐木茂索 41歳 全 △ 2 「相当な作品。作者の加餐を望む。」	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

打木村治32歳×各選考委員　 「部落史」 短篇 69枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ― 0   佐藤春夫 44歳 全 ― 0   小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 △ 1 「既に手腕確かな人」 室生犀星 47歳 全 ― 0   瀧井孝作 42歳 全 △ 4 「田舎の世相がよく描けていると思った。この人の作品も以前に幾つかよんでいて相当にかける人だと思うから、此に挙げたのだ。」 佐佐木茂索 41歳 全 ― 0	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

矢田津世子29歳×各選考委員　 「神楽坂」 短篇 54枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ■ 2 「なかなか巧くなっている。ただ、書いている世界に、新味がないのが欠点である。」 佐藤春夫 44歳 全 ― 0   小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 △ 1 「既に手腕確かな人」 室生犀星 47歳 全 ■ 2 「うまいところもあつたが、作がらが小さく鋭さが不足してゐた。」 瀧井孝作 42歳 全 ― 0   佐佐木茂索 41歳 全 △ 3 「うまいものだ。こんなにうまいとは思っていなかった。しかし、やや陳い、それに登場人物がやや死んでいる。」	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

石河穣治25歳×各選考委員　 「ジャスポラ父子」 短篇 106枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ― 0   佐藤春夫 44歳 全 ― 0   小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 ― 0   室生犀星 47歳 全 ― 0   瀧井孝作 42歳 全 ― 0   佐佐木茂索 41歳 全 ― 0	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

緑川貢24歳×各選考委員　 「初恋」等 中篇等2篇 246枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ― 0   佐藤春夫 44歳 全 ― 0   小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 ― 0   室生犀星 47歳 全 ― 0   瀧井孝作 42歳 全 ― 0   佐佐木茂索 41歳 全 ― 0	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 南川潤 「掌の性」 井上友一郎 「福音」

南川潤22歳×各選考委員　 「掌の性」 短篇 100枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ― 0   佐藤春夫 44歳 全 ― 0   小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 ― 0   室生犀星 47歳 全 ― 0   瀧井孝作 42歳 全 ― 0   佐佐木茂索 41歳 全 ― 0	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 井上友一郎 「福音」

井上友一郎27歳×各選考委員　 「福音」 不明 ―

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 菊池寛 47歳 全 ― 0   佐藤春夫 44歳 全 ― 0   小島政二郎 42歳 全 ― 0   川端康成 37歳 全 ― 0   室生犀星 47歳 全 ― 0   瀧井孝作 42歳 全 ― 0   佐佐木茂索 41歳 全 ― 0	他の候補作 鶴田知也 「コシャマイン記」 小田嶽夫 「城外」 高木卓 「遣唐船」 北條民雄 「いのちの初夜」 横田文子 「白日の書」 緒方隆士 「虹と鎖」等 打木村治 「部落史」 矢田津世子 「神楽坂」 石河穣治 「ジャスポラ父子」 緑川貢 「初恋」等 南川潤 「掌の性」