梶野悳三（かじのとくぞう）-直木賞候補作家

第24回

Last Update●[R4]2022/12/20

	Kajino Tokuzo
	生没年月日【注】	明治34年/1901年1月29日～昭和59年/1984年4月1日
	経歴	本名＝梶野正義。別筆名＝梶野千万騎。新潟生まれ。☆☆卒。
	受賞歴・候補歴	\|候補\| 第7回新潮社文芸賞〔第二部〕（昭和19年/1944年）『鯨の町』第2回大衆雑誌懇話会賞（昭和22年/1947年）「鰊漁場」 \|候補\| 第24回直木賞（昭和25年/1950年下期）「金剛童子」 \|候補\| 第27回直木賞（昭和27年/1952年上期）「防波堤」
	サブサイトリンク	文学賞の世界▼全4件

第24回候補

媒体・作品情報

誌名	「面白倶楽部」別表記表紙ロゴ「面白倶樂部」　目次・奥付「面白倶楽部」
巻号	第3巻第8号別表記8月涼風特大号
作品名別表記	目次ルビ有り「こんごうどうな」
印刷/発行年月日	発行昭和25年/1950年8月1日
発行者等	編集兼発行人茂木茂　印刷人原喜平　印刷所凸版印刷株式会社（東京都）
発行所	株式会社光文社（東京都）
装幀/装画等	画松野一夫
総ページ数	328	表記上の枚数	目次 120枚	基本の文字組（1ページ当り）	32字 ×26行 ×2段
本文ページ	186～224 （計39頁）	測定枚数	128枚

上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字（主に正字など）

書誌

昭和26年/1951年11月・新小説社／新小説文庫『坊ちやん教師』所収

昭和31年/1956年1月・同人社刊／昭和名作選書『講道館の鬼』所収

昭和33年/1958年11月・同人社刊／昭和名作選書『講道館の小天狗』所収

選評の概要

候補者　梶野悳三　50歳
選考委員		評価	行数	評言
大佛次郎	53歳	―	0
小島政二郎	57歳	―	0
井伏鱒二	52歳	―	0
木々高太郎	53歳	●	7	「こんな粗雑な、その上人間が一人も生きていない小説は珍らしい。」「よくも予選に入ったと思われる。」
久米正雄	59歳	●	8	「この作は少しキメが荒くなったような気がする。荒い材料と、荒い肌触りとは違う。」
選評出典：『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録（初出：『オール讀物』昭和26年/1951年4月号）

文量
短篇
章立て
「マイト鯖」「懺悔々々六根清浄」「スマグラー」「くそ蠅」「にごった血」「春遠からじ」
時代設定	場所設定
［同時代］	東北の漁師町
登場人物
●永見芳男（小型漁船「大黒丸」船長、綽名「マイトの芳」） ●音松（「大黒丸」機関長） ●タマ（音松の娘） ●清水（Ａ署私服刑事、綽名「セキハン」） ●唐金佐吉（海産物の仲買人） ●お蝶（料理屋「藤屋」の女中）

第27回候補

媒体・作品情報

誌名	「面白倶楽部」別表記表紙ロゴ「面白倶樂部」　目次・奥付「面白倶楽部」
巻号	第5巻第6号別表記6月特別号
作品名別表記	目次ルビ有り「ぼうはてい」
副題等	本文「彼を殺すな」
印刷/発行年月日	発行昭和27年/1952年6月1日
発行者等	編集兼発行人茂木茂　印刷人柳川太郎　印刷所凸版印刷株式会社（東京都）
発行所	株式会社光文社（東京都）
装幀/装画等	画田代光
総ページ数	330	表記上の枚数	目次・本文 100枚	基本の文字組（1ページ当り）	32字 ×26行 ×2段
本文ページ	48～78 （計31頁）	測定枚数	102枚

上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字（主に正字など）

書誌

昭和28年/1953年7月・春陽堂書店／春陽文庫『港へ来た男』所収

選評の概要

候補者　梶野悳三　51歳
選考委員		評価	行数	評言
川口松太郎	52歳	―	0
井伏鱒二	54歳	―	0
大佛次郎	54歳	―	0
吉川英治	59歳	●	5	「損をしている。あのどぎつい挿絵もよけいに作品をどぎつく読ませ、こういう過剰興味本位の作品に意欲をもつ委員は少ない。」
木々高太郎	55歳	●	8	「構成のある作品という点はよいが、人物が構成の道具となって了って、少しも生きていない。」
小島政二郎	58歳	―	0
永井龍男	48歳	○	7	「やりっぱなしの処はなく、好感をもった。」
選評出典：『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録（初出：『オール讀物』昭和27年/1952年10月号）

文量
短篇
章立て
「地獄に仏」「よだれの辰」「鬼鉄」「低気圧」「彼を殺すな」
時代設定	場所設定
［同時代］	千葉・外房
登場人物
●辰（元・船乗り、綽名「よだれの辰」） ●狭川房子（特志看護婦～八路軍を経て中国から帰国） ●黒柳鉄五郎（県会議員） ●佐野昭（鰹節製造業者の職人）