| 生没年月日【注】 | 昭和6年/1931年11月5日~平成27年/2015年1月26日 | |
| 受賞年齢 | 63歳8ヵ月 | |
| 経歴 | 本名=赤瀬川隼彦。三重県生まれ。大分第一高校卒。弟に芥川賞受賞作家の尾辻克彦(赤瀬川原平)がいる。 | |
| 受賞歴・候補歴 | ||
| 処女作 | 『球は転々宇宙間』(昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊) | |
| サイト内リンク | ▼小研究-記録(高齢受賞) ▼直木賞受賞作全作読破への道Part2 | |
|  | 『球は転々宇宙間』(昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊) 書誌 書下ろし 昭和59年/1984年9月・文藝春秋/文春文庫『球は転々宇宙間』 
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| 「捕手はまだか」(『別冊文藝春秋』161号[昭和57年/1982年10月])媒体・作品情報 
 書誌 『オール讀物』昭和58年/1983年4月号 昭和60年/1985年1月・文藝春秋刊『影のプレーヤー』所収 昭和62年/1987年12月・文藝春秋/文春文庫『捕手はまだか』所収 平成6年/1994年1月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第五一巻 大分』所収 
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| 「潮もかなひぬ」(『別冊文藝春秋』165号[昭和58年/1983年10月])媒体・作品情報 
 書誌 昭和60年/1985年6月・文藝春秋刊『潮もかなひぬ』/長篇化にあたり全面改稿 昭和63年/1988年8月・文藝春秋/文春文庫『潮もかなひぬ』/長篇化にあたり全面改稿 
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| 「影のプレーヤー」(『別冊文藝春秋』168号[昭和59年/1984年7月])媒体・作品情報 
 書誌 昭和60年/1985年1月・文藝春秋刊『影のプレーヤー』所収 『オール讀物』昭和60年/1985年4月号 昭和62年/1987年12月・文藝春秋/文春文庫『捕手はまだか』所収 
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| 「オールド・ルーキー」「梶川一行の犯罪」「それぞれの球譜」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 印刷/発行年月日 | 発行 昭和62年/1987年8月20日(第1刷) | ||||
| 発行者等 | 発行者 西永達夫 印刷 大日本印刷 製本 矢嶋製本 | ||||
| 発行所 | 株式会社文藝春秋(東京都) | 形態 | 四六判 並製 | ||
| 装幀/装画等 | 装幀 峰岸達 | ||||
| 総ページ数 | 309 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) | 43字 ×18行 ×1段 | 
| 本文ページ | 
 | 測定枚数 | 269枚 | ||
書誌
平成7年/1995年6月・文藝春秋/文春文庫『深夜球場』所収
収録作品の書誌
オールド・ルーキー
        初出『オール讀物』昭和61年/1986年6月号
梶川一行の犯罪
        初出『別冊文藝春秋』177号[昭和61年/1986年10月]
それぞれの球譜
        初出『オール讀物』昭和62年/1987年4月号
他の収録作品
「深夜球場」(『オール讀物』昭和62年/1987年1月号)
        「K・T・」(『オール讀物』昭和58年/1983年7月号)
        「デザートはリンゴ」(『ミステリマガジン』昭和62年/1987年5月号)
        | 候補者 赤瀬川隼  56歳 | ||||
| 選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
| 山口瞳 |  61歳 | ● | 11 | 「赤瀬川さんならこれくらい書けて当然で、今回は題材に恵まれなかった。運不運もあるのだが、どうしても書きたいというテーマに取り組んでもらいたい。」 | 
| 黒岩重吾 |  63歳 | ○ | 31 | 「私は前二作(引用者注:「オールド・ルーキー」「梶川一行の犯罪」)に感銘を受けた。」「(引用者注:「オールド・ルーキー」の)テーマで受けた読後の爽快感は氏の才能の所産であろう。」「「梶川一行の犯罪」は、野球という夢を通して生きて行く男の影とロマンの一体化に魅力がある。」「受賞作の価値はあると今でも考えているが阿部氏との得点差が離れ過ぎていた。」 | 
| 村上元三 |  77歳 | ■ | 7 | 「野球がわからないわたしなので(引用者中略)興味が半減していた。作者の責任ではないが、野球に熱中できない選考委員もいる、と考えてほしい。」 | 
| 陳舜臣 |  63歳 | ■ | 12 | 「有能で安定した作家であり、人生の断片をさりげなく切り取ってみせる技は、心憎いばかりである。ただつっこむ直前に踏みとどまるかんじがする。それはそれであざやかなフォームだが、強さがあらわれにくいのではあるまいか。」 | 
| 藤沢周平 |  60歳 | △ | 21 | 「「オールド・ルーキー」に感服した。全体に会話のテンポがよく、プロ野球の表裏に通じた作者の眼によって、大人の小説の雰囲気をそなえた佳篇になっている。」「野球選手本庄雄太を通して、人生とはあるいは人間とは何かを問いつめる結果になっていて、野球小説もここまで来るときわめて質の高いものになった。」「しかしほかの二篇は、(引用者中略)かなり見劣りするように思われた。」 | 
| 平岩弓枝 |  55歳 | ◎ | 11 | 「いい作品だと思いました。特に私は「オールド・ルーキー」が好きで、もしかすると阿部牧郎さんの「それぞれの終楽章」と共に受賞するのではないかと思っていましたが、点が集まりませんでした。」 | 
| 井上ひさし |  53歳 | ○ | 12 | 「(引用者注:「それぞれの終楽章」「オールド・ルーキー」「幽霊記」のうち)どれが受賞しても妥当であると考えた。」「低くて謙虚な姿勢から諧謔をまじえて実人生をとらえる作風はかねてから傾倒するところ」 | 
| 田辺聖子 |  59歳 | ○ | 24 | 「ことに私は「梶原一行の犯罪」に魅力を感じた。野球に賭ける男の夢、などというのは、女の認識の埒外であるのに、私にはとても面白くよくわかった。それでいて、ほかの作品に目移りする、というのは、これはどういうことであろうか、破綻のなさが却って力を弱めるのであろうか、いや、小説というのは、(引用者中略)ほかの小説と並べて比較したとき、時々刻々に味が変り、色を変ずるところがある。」 | 
| 渡辺淳一 |  54歳 | ■ | 23 | 「三作ともほどよい仕上りである。しかしほどよい(原文傍点)という意味のなかには、甘さと調子のよさもある。なによりも気になるのは、人物を安易に動かしすぎることである。」「とくに不満なのは、男女が深い関係にいたる最も難しい部分を、すべて省略して話をすすめることである。安易な虚構の乱発が、かえって小説のリアリティを薄めてしまう。」 | 
| 五木寛之 |  55歳 | □ | 11 | 「爽やかさの背後には、現実の苦さを知りつくした上で、なお小説を人生を慰藉するものにとどめようという、大人の抑制を感じる。」 | 
| 選評出典:『オール讀物』昭和63年/1988年4月号 | ||||
| 文量 | 
| 短篇〔3篇〕 | 
| オールド・ルーキー | |
| 章立て | |
| 「一」~「三」 | |
| 時代設定 | 場所設定 | 
| [同時代] | 東京 | 
| 登場人物 | |
| ●本庄雄太(ケガ上がりのプロ野球選手) ●南条寿美子(出版社勤務) | |
| 梶川一行の犯罪 | |
| 章立て | |
| 「一」~「三」 | |
| 時代設定 | 場所設定 | 
| [同時代] | 川崎~東京 | 
| 登場人物 | |
| ●立花虎生(健康器具販売員、妻と別居中) ●梶川一行(野球通、「知休荘」住人) ●古庄一馬(通称・権兵衛、退役軍人で「知休荘」管理人) | |
| それぞれの球譜 | |
| 章立て | |
| 「一」~「四」 | |
| 時代設定 | 場所設定 | 
| [同時代]~太平洋戦争戦中~戦後 | 東京~小倉 | 
| 登場人物 | |
| ●久米正三(食品問屋の専務) ●矢川行雄(久米の旧友) ●北川志津子(久米の昔の同級生、矢川の妻) | |
 
    | 『白球残映』(平成7年/1995年5月・文藝春秋刊)媒体・作品情報 
 書誌 平成10年/1998年5月・文藝春秋/文春文庫『白球残映』 平成30年/2018年8月・小学館/P+D BOOKS『白球残映』 収録作品の書誌 ほとほと…… 初出『別冊文藝春秋』171号特別号[昭和60年/1985年4月] 夜行列車 初出『オール讀物』昭和60年/1985年7月号 『オール讀物』平成7年/1995年9月号 陽炎球場 初出『オール讀物』平成6年/1994年5月号 『オール讀物』平成7年/1995年9月号 春の挽歌 初出『オール讀物』平成5年/1993年4月号 『オール讀物』平成7年/1995年9月号 消えたエース 書き下ろし 
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