芥川賞のすべて・のようなもの
第17回
  • =受賞者=
  • 石塚喜久三
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Last Update[H26]2014/6/20

石塚喜久三
Ishizuka Kikuzo
生没年月日【注】 明治37年/1904年9月5日~昭和62年/1987年10月1日
受賞年齢 38歳10ヵ月
経歴 北海道小樽市生まれ。函館師範学校(現・北海道教育大学函館校)卒。小学校教員ののち、中国大陸に渡り創作を行う。太平洋戦争後は官能小説を数多く発表。
受賞歴・候補歴
  • 蒙疆文學賞・短篇小説(昭和18年/1943年)「纏足の頃」
  • 第17回芥川賞(昭和18年/1943年上期)「纏足の頃」
備考
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芥川賞 第17受賞  一覧へ

チャンズウ ころ
纏足の 頃」(『蒙疆文學』昭和18年/1943年1月号)
媒体・作品情報
誌名 「蒙疆文學」
巻号 第2巻 第1号  別表記1月号
作品名 別表記 目次 「纒足の頃」 本文 「纏足の頃」
印刷/発行年月日 印刷納本 昭和17年/1942年12月28日 発行 昭和18年/1943年1月1日
発行者等 編輯兼発行人 赤欣二 印刷人 淺枝 警 印刷所 蒙新印刷局(張家口)
発行所 蒙疆文藝懇話會(張家口)
総ページ数 114 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×23行
×2段
本文ページ 4~26
(計23頁)
測定枚数 66
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>『文藝春秋』昭和18年/1943年9月号
>>昭和23年/1948年9月・大日本雄弁会講談社/新鋭文学選書『花の海』所収
>>昭和24年/1949年10月・小山書店刊『芥川賞全集 第5巻』所収
>>昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第3巻』所収
>>平成8年/1996年2月・新宿書房刊『<外地>の日本語文学選2 満洲・内蒙古/樺太』所収
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候補者 石塚喜久三 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
横光利一
男45歳
6 「屈曲の多い劇的なテーマを、勁い韻文で引きぬいた情熱の烈しさが美しい。」「何より優れたところは、この大通俗味を帯びた手いっぱいの問題を、祈りの真心こめて一貫させた歌調の正しさにあるかと思う。」
河上徹太郎
男41歳
12 「之を推した気持には、そのごつごつした筆致の中に、此の平凡だが得難い素材に対し、ひたむきな意気込を感じたからである。」「お望みなら読者は此の作品を浪曼的と読んでも構わないのである。そこに作者の人柄のよさがある。」
川端康成
男44歳
12 「とにかく内地に紹介したい作品だと考えた。」「著しく未成品」「結局この作品を推す外なかったのは、今回の候補諸作の貧困のせいである。」「授賞については、例によって材料や問題が先ず目立つものの、この作者の誠実、高調の訥弁、そういう特色の一種の味わいも認めたことを言っておきたい。濫作をつつしんで、情熱を失わぬよう、切に作者に望んでおきたい。技量は従来の芥川賞の作家に未だ及ばぬのである。」
瀧井孝作
男49歳
7 「すこし荒削の感じだが、筆に情熱と昂奮があった。詩のような甲高い調子も、作者の一杯な気持の自然に出たものだと思った。」「蒙古人と支那人との生活問題をハッキリ提出した一篇の主題もなかなか良いと思った。」
片岡鐵兵
男49歳
6 「芸術作品としての表現が熟していない。実話雑誌的な文体で感動を型にはめた点が気になり、私としては推しかねたが、しかしこの授賞が在蒙疆の諸氏の文学活動を世に紹介する機縁ともなれば、それはそれで非常にうれしいことだと、今は思い返している。」
佐藤春夫
男51歳
12 「三篇(引用者注:「翁」「吉野の春」「纏足の頃」)を最後まで残し、さてこのうちどの一篇を? と選び迷うて気むずかしくなって困った。」「まずまず一通にはまとまってはいるが筆がいかにも辿々しく作家と見るには心細い。」「文字の底にひそむ作家の熱意と人としての心情(ルビ:ゲミュート)の深さから出たかと近ごろ見なれない味に心をひかれて、この一番腕のあぶなっかしい作者に授賞する気になった。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和18年/1943年9月号)
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