芥川賞のすべて・のようなもの
第16回
  • =受賞者=
  • 倉光俊夫
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Last Update[H26]2014/6/20

倉光俊夫
Kuramitsu Toshio
生没年月日【注】 明治41年/1908年11月12日(戸籍上は11月18日)~昭和60年/1985年4月16日
受賞年齢 34歳2ヵ月
経歴 東京市浅草区(現・台東区)生まれ。法政大学国文科卒。大学入学中に朝日新聞入社、記者を経て、松竹の社長私設秘書。『人民文庫』に参加。
受賞歴・候補歴
  • 第16回芥川賞(昭和17年/1942年下期)「連絡員」
備考
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芥川賞 第16受賞  一覧へ

れんらくいん
連絡員」(『正統』昭和17年/1942年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「正統」  別表記表紙・裏表紙 「文藝雜誌」併記
巻号 第1巻 第10号  別表記11月号
作品名 別表記 絡員」
印刷/発行年月日 印刷納本 昭和17年/1942年10月25日 発行 昭和17年/1942年11月1日
発行者等 編輯兼発行人 岡 猛 印刷人 水一二 印刷所 東水印刷所(東京市) 配給元 日本出版配給株式会社(東京市)
発行所 正統社(東京市)
総ページ数 91 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×20行
×2段
本文ページ 44~89
(計46頁)
測定枚数 116
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>『文藝春秋』昭和18年/1943年3月号
>>昭和19年/1944年1月・文藝春秋社刊『連絡員』所収
>>昭和19年/1944年3月・小山書店刊『日本小説代表作全集11 昭和18年・前半期』所収
>>昭和24年/1949年10月・小山書店刊『芥川賞全集 第5巻』所収
>>昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第3巻』所収
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候補者 倉光俊夫 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
宇野浩二
男51歳
14 「安心は出来ないが、主人公の風変りな性格や生活も、ある程度まで、書かれている上に、他の人物も、まずまず面白く、現わされているし、背景になっている支那事変も、もっと別な書き方はあると思うが、わりに都合よく書かれている。」「「このくらい」ならという程度で、私は、「連絡員」を買う。」
佐佐木茂索
男48歳
7 「点綴された事変の記録も過不及なく三個三様の連絡員、就中主人公彪助の描出は殆ど成功している。」「僕は五篇の候補作品の、そのどれに決定しても、多数決なら異議のないつもりでいたが、「連絡員」に決着したので一番不服がない。」
久米正雄
男51歳
  「新聞記録文学から出発した中間読物に終っていない点だけを、私は力説すれば足りる。作の背後にある開戦当初の事実も、割合に正確である。稍ニュース映画の解説口調が気にはなるが、巧みに捌いたと云うべきだと思う。」
川端康成
男43歳
6 「一人の反対もなく決定を見た」「長年の辛労にもかかわらず、鋭敏で新鮮な面も失っていない。また、かなり複雑な材料の「連絡員」を纏めるのに、作者の心情の流れが行き渡り、また引きしめられている。手腕、素質、共に推奨する。」
瀧井孝作
男48歳
5 「幾分このような不満の点(引用者注:創作小説としては力も弱く品位も低いきらいがある所、素材の報告に止っている所)もあると思った。」
佐藤春夫
男50歳
11 「二篇(引用者注:「愛情」と「炎と倶に」)とは断然貫禄が違うと思う。」「主人公川島彪助の悲しく愉快に勇ましくおかしな風貌や戦場の活動など活写されていて相当に感心させられた。」「蘆溝橋附近の風物もよく写され、現地報告的記述と小説との結合も効果がよい。新鮮なあわれ(原文傍点)がある。これに限ると大いに力瘤を入れて決めた。」
横光利一
男44歳
8 「支那事変の発端から、石家荘占領までの北支の拡がりを、連絡させた記事の扱いに新しさがある。」「慾を云えば、作者がいま少しわれわれ読者との間の連絡に、注意を用いたらと思わす所もあるが、そんなことなどしている暇がないと、突っ放している文章にも、さばさばした無芸の芸の面白さを感じた。」
小島政二郎
男49歳
7 「前線と天津間の生活が、不明瞭が彼等(引用者注:登場人物たち)の前生活と共に実によく性格的に書けている。不明瞭なところがこの作品に人生そのもののような魅力を与えている不思議さ。」
室生犀星
男53歳
5 「候補作品中でも無難であった。この他には当選作はない。菊池君をのぞく諸家の説も悉く一致した。」
菊池寛
男54歳
  「全委員ほとんど一致した。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和18年/1943年3月号)
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