芥川賞のすべて・のようなもの
選評の概要
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Last Update[H26]2014/6/20

小島政二郎
Kojima Masajiro
このページの情報は「直木賞のすべて」内の「選考委員の群像 小島政二郎」と同じものです。
生没年月日【注】 明治27年/1894年1月31日~平成6年/1994年3月24日
在任期間 第1回~第16回(通算8年・16回)
在任年齢 41歳5ヶ月~48歳11ヶ月
経歴 東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒。
在学中の大正5年/1916年「オオソグラフイ」を発表。卒業後「赤い鳥」編集に携わる。
「一枚看板」「含羞」「新居」「海燕」「眼中の人」「円朝」などの作品を発表、
古典鑑賞の著作や、「聖胎拝受」「鴎外 荷風 万太郎」など作家に材を採った作品を遺す。
受賞歴・候補歴
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

芥川賞 2 昭和10年/1935年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数11 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男42歳
候補 評価 行数 評言
小山祐士
男29歳
3 「今度候補に登った作品の中では、何と云っても、水準を抜いていると思う。」
選評出典:『芥川賞全集 第一巻』昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和11年/1936年4月号)
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芥川賞 3 昭和11年/1936年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数8 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男42歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
6 「このエピックと、文体とがよく一致していて、素朴愛すべき調子を出している。そこに美しさを感じた。」「この作品が群を抜いている。」
北條民雄
男21歳
2 「僕はこの作品を第二位に推す。」
男36歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第一巻』昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和11年/1936年9月号)
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芥川賞 4 昭和11年/1936年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数30 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男43歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
13 「間然するところのない描写小説の傑作だと思う。全体を、作者の気稟で美しく包んで、包み切っている。」「包み切っている為めに、豊かな、いい意味の、本当の意味の、芸術本来の美しい余裕が、芳香となって湛えられているのだと思う。調和の美と、力の美とを併せ持っている見事さ。その中に生かされている作中人物の個性も、如実である。」「一票を「地中海」に投じた」
男37歳
20 「混沌としたものの不思議な魅力に満ち満ちている。」「混沌を通して形象される幾人もの人間の姿は、石川君の啄む嘴の逞しさに、衣を剥がれ肉を剥がれた裸身像の妖しき魅力を放っている。強いて云えば、ドストエフスキー的人物と云おうか。しかし、そんじょそこらに流行の言葉の先でデッチ上げたドストエフスキー的人物ではない。」
  「僕は今度の回の作品に一番感心した。」
選評出典:『芥川賞全集 第一巻』昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和12年/1937年3月号)
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芥川賞 5 昭和12年/1937年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数10 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男43歳
候補 評価 行数 評言
男37歳
10 「何だかみんなお伽噺を読んでいるような気がした。」「細君の「芳枝」又の名「芳兵衛」の性格の面白さは無類である。私小説でない小説を書いて、各々の人物がこの芳兵衛位ヴィヴィッドに性格描写が出来たら手腕だと思う。」
選評出典:『芥川賞全集 第一巻』昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和12年/1937年9月号)
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芥川賞 6 昭和12年/1937年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数17 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男44歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
12 「実に意外な掘出物をした感じで読んだ。実に不敵な作家である。この作品に於ける作者の心の置きどころの丁度よさ加減が、得も云えぬ魅力の発光体となっていると思う。」「この作で若し難があるとすれば、初めの二三頁の語り出しであろう。欲を云えば、温泉場のおせいと云う女の描写が稍精彩を欠いている恨みがある。」
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和13年/1938年3月号)
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芥川賞 7 昭和13年/1938年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数53 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男44歳
候補 評価 行数 評言
男37歳
18 「描き足りない不満を感じた。二人の老人の性格の面白さには心を引かれながら、描き足りていない為めに、現実感と非現実感との食い違いに僕の印象は混濁した。」「この混濁の為に、僕には小説とお話との継ぎ合わせのような気がして、どうしても現実的にその二老人の姿が生き切って胸に響いて来なかった。」
  「僕だけの感想を云うと、今度が一番優れた作品に乏しいように思った。佐佐木と僕とはその点同意見だった。そのことを、最後の委員会の席上で口にしたら、久米正雄の激しい反対に逢った。」
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和13年/1938年9月号)
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芥川賞 8 昭和13年/1938年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数24 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男45歳
候補 評価 行数 評言
女29歳
11 「強いて入選するとすれば、中里恒子さんか吉川江子さんか、どっちかだと思った。」「文章も繊細だし色彩感もあるし、柔軟性にも富んでいるし、僕の好きな描写型だし、唯どうも僕には底が浅い気がした。」「中里さんが授賞されることに不服はなかった。」
  「今回は授賞なしの心持で出席した。実際、甲乙の附けようのない作品ばかりだった。」
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和14年/1939年3月号)
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芥川賞 9 昭和14年/1939年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数45 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男45歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
40 「私は始めから「あさくさの子供」が好きで、これに一票を投じた」「一票の差で「鶏騒動」に極まり掛けた。が「鶏騒動」に極まって「あさくさの子供」が次点に落ちるのがどうにも惜しく思われて、私は最後まで食い下った。」「小説としては最後が物足りなく思われたけれども、その物足りなさを償って余りあるくらい「あさくさの子供」達の特殊な不良性の愛らしさがヴィヴィッドに描かれていると思う。」「不良少女の嬌態と云うか媚態と云うか、私は嫩い女の肉体の香をさえ嗅いだ思いがした。」
男28歳
5 「第二回(引用者注:委員会)には、右二篇(引用者注:「あさくさの子供」と「鶏騒動」)の競り合いとなり、一票の差で「鶏騒動」に極まり掛けた。」
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和14年/1939年9月号)
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芥川賞 10 昭和14年/1939年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数37 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男46歳
候補 評価 行数 評言
男32歳
35 「素ぼくな美しさで対象を打ち出そうとしている作者の心の掛け声が実に爽かだ。この作者の文体は清潔である。文体と、描かれた世界と、このくらい呼吸と表情と色彩とを一にしている作品は稀有だ。」「こんな新鮮で力強い立体的な――そうして最後に心理的な文章の書ける作者に、私は「豹」が師匠に対して抱いたような憎しみを覚えずにいられなかった。」「「流刑囚の妻」(創作第二号)もいい作だ。」
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和15年/1940年3月号)
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芥川賞 11 昭和15年/1940年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数75 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男46歳
候補 評価 行数 評言
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和15年/1940年9月号)
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芥川賞 12 昭和15年/1940年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数92 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男46歳
候補 評価 行数 評言
白川渥
男33歳
23 「一番優れていると思った」「殆んど過不及ない位よく纏まっているし、描写も行き届いているし、殊に母と云い兄嫁と云い、就中兄嫁の描写などは、そこに肉体を感ずる位ヴィヴィッドに描かれている。」「私はこの作に一番点を入れた。しかし、この作は不幸にして本誌上に再録出来ない性質を持っていると注意されて断念した。」「この作者には新らしく稿を起して貰って本誌に載せると云う条件で我慢する外なかった。」
牛島春子
女27歳
37 「描写がモノクロマチックなところが欠点と云えば欠点だが、しかし祝と云う満人の――異人種の、非常に特殊な性格をこれ程まで見詰めた――女流作家としては珍らしいインテンシテー、しかも、その性格描写に於ける成功は、特筆していいと思う。」「作者の導くがままに私はごく自然に祝と云う男を生活した。これは、作者の創作態度が、悪い意味で小説的野心のとりこ(原文傍点)にならなかった賜物であろう。」
男44歳
11 「面白く読んだが、私は更生後の源内の生活に、あれ程科学狂だった彼の性癖が少しもにじみ出ていないのが物足りなかった。」「佐藤春夫も、川端康成も、更生後の源内の生活は、一つのシンボルとして見れば足りると云う説だったが、それはそうに違いないが、しかし小説である以上、私はやっぱり彼の性格の追究を求めたい。」
  「今度は珍らしく粒が揃っていて、どれも面白く読めた。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和16年/1941年3月号)
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芥川賞 13 昭和16年/1941年上半期   一覧へ
選評の概要 (座談会形式) 総行数18 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男47歳
候補 評価 行数 評言
相野田敏之
男24歳
1 「(引用者注:この作者の発表作は)あれが初めてで、その後書いているのも相当うまい。」「俺もそう(引用者注:授賞は「山彦」に、文藝春秋に載せるのは「長江デルタ」に)だナ。」
男28歳
14 「未熟な点から言えば、(引用者注:「山彦」より)「長江デルタ」の方が未熟だと思う。」「少し悪口を言えば、ジャーナリスチックだと思う。風景描写にしても、何でも神経が通っていないと思う。」「昭和十六年でなければ全然問題にならんよ。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和16年/1941年9月号)
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芥川賞 14 昭和16年/1941年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数28 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男48歳
候補 評価 行数 評言
女27歳
15 「感心した。私はこれに一票を投じた。女主人公八重の性格と生活とが、実に鮮かに描き出されている。私のように商ン人の家に生まれたものには、彼女の喜びも悲しみもひしと身に迫った。」「ただ八重の助手となって働いている弟と末次との描写はまずい。まずい原因もよく分っているし、同じ時代に作者として苦しく生きている私は満腔の同情を持っているのだが。」
  「予選委員会の席上、今度は余り目星しい作品がないとの報告だったが、読んで見ると、数こそ少いが、流石にきびしい予選を通過しただけあって、皆相当面白かった。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和17年/1942年3月号)
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芥川賞 15 昭和17年/1942年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数62 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男48歳
候補 評価 行数 評言
石塚友二
男35歳
23 「面白かった。」「出来栄から云うと、やはり「松風」かな。」「これだけの作品がある以上、授賞なしとするには当らないと思った」「が、予選委員連が頑として応じないのだ。」「反対のおもなる説の一つは、一生一度の結婚体験を書いてこの程度の佳品をなすことは敢えて偉とするに足らないと云うにあった。私はそうは思わない。作品と作者との距離の正しい美しさには、そうは云い切れないものがあると思うのだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和17年/1942年9月号)
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芥川賞 16 昭和17年/1942年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数16 (1行=26字)
選考委員 小島政二郎 男49歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
7 「前線と天津間の生活が、不明瞭が彼等(引用者注:登場人物たち)の前生活と共に実によく性格的に書けている。不明瞭なところがこの作品に人生そのもののような魅力を与えている不思議さ。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和18年/1943年3月号)
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