安岡伸好（やすおかしんこう）-芥川賞候補作家｜芥川賞のすべて・のようなもの

芥川賞のすべて・のようなもの

第39回

＝受賞者＝
大江健三郎

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Last Update●[H29]2017/7/10

	Yasuoka Shinko
	生没年月日【注】	大正7年/1918年1月3日～
	経歴	鹿児島県喜界ヶ島生まれ。早稲田大学政経学部卒。数々の職を経験後、都の教員。
	受賞歴・候補歴	\|候補\| 第1回文學界新人賞（昭和30年/1955年）「あお鳩の声」 \|候補\| 第39回芥川賞（昭和33年/1958年上期）「地の骨」
	サブサイトリンク	文学賞の世界▼全2件

第39回候補

「地(ち)の骨(ほね)」（『文學界』昭和33年/1958年2月号）

媒体・作品情報

誌名	「文學界」別表記表紙「文藝春秋編集」併記
巻号	第12巻第2号別表記2月特別号
印刷/発行年月日	印刷昭和33年/1958年1月20日　発行昭和33年/1958年2月1日
発行者等	編集人上林吾郎　発行人池島信平　印刷人長久保慶一　印刷所大日本印刷株式会社
発行所	文藝春秋新社（東京都）
総ページ数	216	表記上の枚数	目次 110枚	基本の文字組（1ページ当り）	31字 ×27行 ×2段
本文ページ	54～81 （計28頁）	測定枚数	109枚

上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字（主に正字など）

書誌

平成28年/2016年11月・喜界町文化協会刊『地の骨　安岡伸好作品集』所収

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　安岡伸好　40歳
選考委員		評価	行数	評言
石川達三	53歳	―	0
川端康成	59歳	―	0
中村光夫	47歳	●	3	「力が入りすぎて効果が死んでしまった描写が多く、南海の島民の悲惨な生活より、作者の観念が、露骨に感じられるのが、致命的な弱さです。」
丹羽文雄	53歳	△	3	「惜しい。いますこし上手に書かれていたならば、「飼育」と競ったことだろう。力みすぎたことが失敗だった。」
瀧井孝作	64歳	■	7	「力をこめて描いてあり、読みごたえはあるが、何かひとり合点のようで、よくわからない所も多い。“地の骨”というこの題の意味もよくわからない。混沌とした所に、何かがあるようで、面白い所もあるけれど。この作品は大体に幼稚で未だ採れない。」
佐藤春夫	66歳	△	8	「方言などもよく使われ郷土色も濃厚に、ところどころに閃きがあって幻想的なうちに現実感もゆたかな異色篇であったがあまりにゲテモノ的だし書き出しや結末に難を云う人もあり（僕は結末をそうは思わぬが）当選には値せぬという。」
井伏鱒二	60歳	―	0
舟橋聖一	53歳	―	0
永井龍男	54歳	△	4	「注目した。」「気負い過ぎた欠点は、その書き出しから露骨に感じられるが、まともな努力は買うべきだと思った。古風な方言を用いた苦心は、ほぼ成功し、物語に血が通っていた。」
井上靖	51歳	■	3	「ひたむきに書いているところは買えるが、文章が読みにくく、言葉の空転しているところが目につく。」
宇野浩二	66歳	■	9	「全体に空まわりをしていて、折角の題材を、一応は面白いように述べているけれど、台なしにしてしまった。」
選評出典：『芥川賞全集　第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊　再録（初出：『文藝春秋』昭和33年/1958年9月号）

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