直木賞のすべて-第169回候補詳細

6月16日（金）、第169回（令和5年/2023年上半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。
最終選考会は7月19日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。

Last Update●[R5]2023/6/16

Ubukata To

うぶかた	とう
冲方	丁

	こっぱい
『	骨灰』

令和4年/2022年12月9日・KADOKAWA刊

長篇
400頁
四六判上製
本体価格1,800円
（税込1,980円）
電子版価格1,380円（税込）
ISBN 978-4-04-111995-2

初出

『小説野性時代』令和3年/2021年9月号～令和4年/2022年7月号

関連リンク

ハミダシ情報

直木賞の世界には、ときどき不死鳥が現われます。

ほんとでしょうか。真偽は定かじゃありませんが、不死鳥といえば冲方さんです。落とされたって捕まったって、それが何だというのでしょう。何度だって蘇ります。

もしかしたら、30年後ぐらいにも、直木賞の候補に冲方さんの新作が挙がってるんじゃなかろうか。あながち冗談とも思えません。その頃まで生きていける方、どうか確認しといてください。

年齢（令和5年/2023年7月現在）

46歳

経歴

昭和52年/1977年2月、岐阜県生まれ。早稲田大学中退。大学在学中の平成8年/1996年に「黒い季節」で第1回スニーカー大賞金賞を受賞し作家デビュー。小説執筆のほか、アニメの企画・脚本、マンガ原作、ゲームシナリオなどを手がけている。

主な筆歴

『黒い季節』《第1回スニーカー大賞金賞》: 平成8年/1996年6月・角川書店刊→〔新装版〕平成18年/2006年12月・角川書店刊→平成22年/2010年8月・角川書店／角川文庫
『ばいばい、アース』: 平成12年/2000年12月・角川書店刊(上)(下)→(I)〈理由(ことわり)の少女〉平成19年/2007年9月、(II)〈懐疑者と鍵〉平成19年/2007年10月、(III)〈爪先立ちて望みしは〉平成19年/2007年11月、(IV)〈今ここに在る者〉平成20年/2008年2月・角川書店／角川文庫
『微睡みのセフィロト』: 平成14年/2002年4月・徳間書店／徳間デュアル文庫→平成22年/2010年3月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
『カオスレギオン』: 〈聖戦魔軍篇〉平成15年/2003年2月、(0)〈招魔六陣篇〉平成15年/2003年3月、(01)〈聖双去来篇〉平成15年/2003年7月、(02)〈魔天行進篇〉平成15年/2003年12月、(03)〈夢幻彷徨篇〉平成16年/2004年5月、(04)〈天路哀憧篇〉平成16年/2004年7月、(05)〈聖魔飛翔篇〉平成16年/2004年12月・富士見書房／富士見ファンタジア文庫
『ストーム・ブリング・ワールド　カルドセプト創伝』: (1)〈星の降る都市〉平成15年/2003年3月、(2)〈星を輝かせる者〉平成15年/2003年4月・メディアファクトリー／MF文庫J→〔加筆修正・新装版〕『ストーム・ブリング・ワールド』(1)平成21年/2009年8月、(2)平成21年/2009年10月・メディアファクトリー／MF文庫ダ・ヴィンチ
『マルドゥック・スクランブル』《第24回日本SF大賞受賞》《第3回センス・オブ・ジェンダー賞最終選考作》: 〈The First Compression 圧縮〉平成15年/2003年5月、〈The Second Combustion 燃焼〉平成15年/2003年6月、〈The Third Exhaust 排気〉平成15年/2003年7月・早川書房／ハヤカワ文庫JA→〔改訂新版〕平成22年/2010年9月・早川書房刊→〔完全版〕平成22年/2010年10月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(1)～(3)
『蒼穹のファフナー』: 平成17年/2005年1月・メディアワークス／電撃文庫→〔加筆訂正〕『蒼穹のファフナー　ADOLESCENCE』平成25年/2013年2月・早川書房／ハヤカワ文庫JA（シナリオ「蒼穹のファフナーRIGHT OF LEFT」併録）
エッセイ『冲方式ストーリー創作塾』: 平成17年/2005年6月・宝島社刊→〔改題・増訂〕『冲方丁のライトノベルの書き方講座』平成20年/2008年5月・宝島社／宝島社文庫→〔新装版〕平成23年/2011年11月・宝島社／このライトノベルがすごい！文庫
原作・著『シュヴァリエ』（プロダクションI.G原作、文芸アシスタント著）: 平成18年/2006年8月・日経BP社刊
『マルドゥック・ヴェロシティ』: 平成18年/2006年11月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(1)～(3)→〔新装版〕平成24年/2012年8月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(1)～(3)
『スプライトシュピーゲル』: (I)〈Butterfly & Dragonfly & Honeybee〉平成19年/2007年2月、(II)〈Seven Angels Coming〉平成19年/2007年7月、(III)〈いかづちの日と自由の朝〉平成19年/2007年11月、(IV)〈テンペスト〉平成20年/2008年4月・富士見書房／富士見ファンタジア文庫
『オイレンシュピーゲル』: (壱)〈Black & Red & White〉平成19年/2007年2月、(弐)〈FRAGILE!!／壊れもの注意!!〉平成19年/2007年6月、(参)〈Blue Murder〉平成19年/2007年11月、(肆)〈Wag The Dog〉平成20年/2008年5月・角川書店／角川スニーカー文庫
エッセイ『冲方式「アニメ＆マンガ」ストーリー創作塾』: 平成21年/2009年1月・宝島社刊→〔改題・加筆改訂〕『冲方丁の「アニメ＆マンガ」ストーリー創作の極意』平成25年/2013年2月・宝島社／宝島社文庫
『天地明察』《第31回吉川英治文学新人賞受賞》《本屋大賞2010受賞》《第143回直木賞候補》《第16回中山義秀文学賞候補》《第4回舟橋聖一文学賞受賞》《第4回大学読書人大賞受賞》: 平成21年/2009年11月・角川書店刊→〔加筆修正〕平成24年/2012年5月・角川書店／角川文庫(上)(下)
『テスタメントシュピーゲル』: (1)平成21年/2009年12月、(2・上)平成27年/2015年5月、(2・下)平成27年/2015年6月、(3・上)平成29年/2017年1月、(3・下)平成29年/2017年7月・KADOKAWA／角川スニーカー文庫
監修『冲方丁　公式読本』: 平成22年/2010年10月・洋泉社／洋泉社MOOK→〔加筆・再編集〕平成25年/2013年2月・宝島社／宝島社文庫
『マルドゥック・フラグメンツ』: 平成23年/2011年5月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
収録作「マルドゥック・スクランブル"104"」「マルドゥック・スクランブル"-200"」「Preface ofマルドゥック・スクランブル」「マルドゥック・ヴェロシティPrologue & Epilogue」「マルドゥック・アノニマス"ウォーバード"」「Preface ofマルドゥック・アノニマス」「冲方丁インタビュウ」「事件屋稼業」
『OUT OF CONTROL』: 平成24年/2012年7月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
収録作「スタンド・アウト」「まあこ」「箱」「日本改暦事情」「デストピア」「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」「OUT OF CONTROL」
『光圀伝』《第3回山田風太郎賞受賞》《第1回静岡書店大賞［小説部門］第2位》《本屋大賞2013第11位》: 平成24年/2012年8月・角川書店刊→〔加筆修正〕平成27年/2015年6月・KADOKAWA／角川文庫(上)(下)
『もらい泣き』: 平成24年/2012年8月・集英社刊→平成27年/2015年8月・集英社／集英社文庫
収録作「金庫と花丸」「心霊写真」「ぬいぐるみ」「ラッキーナンバー」「ハンバーグとパンプス」「女王猫」「メニューとオペラ歌手」「運転免許とTシャツ」「メガホン男」「地球と私」「爆弾発言」「ミスター・サイボーグのコントローラー」「旅人たちのバス」「指導者は花嫁」「主治医とスイッチ」「音楽と十円ハゲ」「鬼と穴あきジーンズ」「教師とTシャツ」「仁義の人」「携帯電話とエゾシカ」「化粧をする人」「二十五メートル」「心臓の音」「二〇一一年三月十一日について」「ノブレス・オブリージュ」「インドと豆腐」「盟友トルコ」「空へ」「地球生まれのあなたへ」「国境を越える眉毛」「先にいきます」「タクシーと指輪」「ドッグハウス・カー」
対談集『にすいです。――冲方丁対談集』: 平成25年/2013年1月・角川書店刊
『はなとゆめ』: 平成25年/2013年11月・KADOKAWA刊→〔加筆修正〕平成28年/2016年7月・KADOKAWA／角川文庫
責任編集／エッセイ等『『光圀伝』謎解き散歩』: 平成27年/2015年7月・KADOKAWA／新人物文庫
エッセイ『偶然を生きる』: 平成28年/2016年3月・KADOKAWA／角川新書
『マルドゥック・アノニマス』: (1)平成28年/2016年3月、(2)平成28年/2016年9月、(3)平成30年/2018年3月、(4)平成31年/2019年3月、(5)令和2年/2020年5月、(6)令和3年/2021年3月、(7)令和4年/2022年3月、(8)令和5年/2023年5月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
エッセイ『冲方丁のこち留　こちら渋谷警察署留置場』: 平成28年/2016年8月・集英社インターナショナル刊
共編『マルドゥック・ストーリーズ公式二次創作集』（早川書房編集部・共編）: 平成28年/2016年9月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
『十二人の死にたい子どもたち』《第156回直木賞候補》: 平成28年/2016年10月・文藝春秋刊→平成30年/2018年10月・文藝春秋／文春文庫
ノベライズ『小説 BLAME!　大地の記憶』（弐瓶勉・原作／イラスト）: 平成29年/2017年5月・講談社刊
『戦の国』: 平成29年/2017年10月・講談社刊→令和2年/2020年8月・講談社／講談社文庫
収録作「覇舞謡」「五宝の矛」「純白き鬼札」「燃ゆる病葉」「真紅の米」「黄金児」
『破蕾』: 平成30年/2018年7月・講談社刊
収録作「咲乱れ引廻しの花道」「香華灯明、地獄の道連れ」「別式女、追腹始末」
『麒麟児』《第25回中山義秀文学賞候補》: 平成30年/2018年12月・KADOKAWA刊→令和3年/2021年11月・KADOKAWA／角川文庫
『剣樹抄』: 令和1年/2019年7月・文藝春秋刊→令和3年/2021年10月・文藝春秋／文春文庫
『アクティベイター』: 令和3年/2021年1月・集英社刊
エッセイ『生き残る作家、生き残れない作家　冲方塾・創作講座』: 令和3年/2021年4月・早川書房刊
『月と日の后』: 令和3年/2021年9月・ＰＨＰ研究所刊
『剣樹抄　不動智の章』: 令和3年/2021年11月・文藝春秋刊
『マイ・リトル・ヒーロー』: 令和5年/2023年3月・文藝春秋刊
『ＳＧＵ　警視庁特別銃装班』: 令和5年/2023年3月・ＴＯブックス刊

過去の直木賞候補歴

第143回（平成22年/2010年・上半期）『天地明察』選評の概要を見る
第156回（平成28年/2016年・下半期）『十二人の死にたい子どもたち』選評の概要を見る

6年半ぶり・3回目

Kakine Ryosuke

かきね	りょうすけ
垣根	涼介

	ごくらくせいいたいしょうぐん
『	極楽征夷大将軍』

令和5年/2023年5月10日・文藝春秋刊

長篇
552頁
四六判上製
本体価格2,000円
（税込2,200円）
電子版価格2,200円（税込）
ISBN 978-4-16-391695-8

初出

『オール讀物』令和2年/2020年5月号～令和4年/2022年11月号

※単行本化にあたり加筆修正

関連リンク

ハミダシ情報

読まずに当てる第169回直木賞予想、おそらくダントツの第1位です。おめでとうございます。

読んで当てる第169回直木賞予想、おそらくダントツの第1位です。おめでとうございます。

……おめでたいんでしょうか。7月の選考会のあとで、正式におめでとうございますと言いたいと思います。

年齢（令和5年/2023年7月現在）

57歳

経歴

昭和41年/1966年4月、長崎県諌早市生まれ。筑波大学第二学群人間学類卒。リクルート、商社、旅行代理店勤務を経て、平成12年/2000年に「午前三時のルースター」で第17回サントリーミステリー大賞（大賞および読者賞）を受賞し作家デビュー。

主な筆歴

『午前三時のルースター』《第17回サントリーミステリー大賞大賞・読者賞》: 平成12年/2000年4月・文藝春秋刊→平成15年/2003年6月・文藝春秋／文春文庫
『ヒートアイランド』: 平成13年/2001年7月・文藝春秋刊→平成16年/2004年6月・文藝春秋／文春文庫
『ワイルド・ソウル』《第6回大藪春彦賞受賞》《第25回吉川英治文学新人賞受賞》《第57回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］受賞》: 平成15年/2003年8月・幻冬舎刊→平成18年/2006年4月・幻冬舎／幻冬舎文庫(上)(下)→平成21年/2009年11月・新潮社／新潮文庫(上)(下)
『ギャングスター・レッスン』: 平成16年/2004年6月・徳間書店刊→平成19年/2007年2月・徳間書店／徳間文庫→『ギャングスター・レッスン　ヒートアイランドII』平成22年/2010年4月・文藝春秋／文春文庫
収録作「裏戸籍」「試走」「実射」「予行演習」「実戦」「コパカバーナの棹師…気取り」
『サウダージ』: 平成16年/2004年8月・文藝春秋刊→平成19年/2007年8月・文藝春秋／文春文庫
『クレイジーヘヴン』: 平成16年/2004年12月・実業之日本社刊→平成19年/2007年1月・実業之日本社／JOY NOVELS→平成20年/2008年4月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『君たちに明日はない』《第18回山本周五郎賞受賞》: 平成17年/2005年3月・新潮社刊→平成19年/2007年10月・新潮社／新潮文庫
収録作「怒り狂う女」「オモチャの男」「旧友」「八方ふさがりの女」「去り行く者」
『ゆりかごで眠れ』: 平成18年/2006年4月・中央公論新社刊→〔加筆修正〕平成21年/2009年3月・中央公論新社／中公文庫(上)(下)
エッセイ『ラティーノ・ラティーノ！　南米取材放浪記』: 平成18年/2006年4月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『真夏の島に咲く花は』: 平成18年/2006年10月・講談社刊→平成22年/2010年2月・講談社／講談社文庫→平成29年/2017年6月・中央公論新社／中公文庫
『借金取りの王子』: 平成19年/2007年9月・新潮社刊→『借金取りの王子　君たちに明日はない2』平成21年/2009年11月・新潮社／新潮文庫
収録作「二億円の女」「女難の相」「借金取りの王子」「山里の娘」「人にやさしく」
『ボーダー　ヒートアイランドIV』: 平成22年/2010年4月・文藝春秋刊→平成25年/2013年1月・文藝春秋／文春文庫
『張り込み姫　君たちに明日はない3』: 平成22年/2010年1月・新潮社刊→平成24年/2012年4月・新潮社／新潮文庫
収録作「ビューティフル・ドリーマー」「やどかりの人生」「みんなの力」「張り込み姫」
『月は怒らない』: 平成23年/2011年6月・集英社刊→平成26年/2014年5月・集英社／集英社文庫
『人生教習所』: 平成23年/2011年9月・中央公論新社刊→平成25年/2013年6月・中央公論新社／中公文庫(上)(下)
『勝ち逃げの女王　君たちに明日はない4』: 平成24年/2012年5月・新潮社刊→〔改題〕『永遠のディーバ　君たちに明日はない4』平成26年/2014年10月・新潮社／新潮文庫
収録作「勝ち逃げの女王」「ノー・エクスキューズ」「永遠のディーバ」「リヴ・フォー・トゥデイ」
『狛犬ジョンの軌跡』: 平成24年/2012年12月・光文社刊→平成27年/2015年7月・光文社／光文社文庫
『光秀の定理(レンマ)』《第4回山田風太郎賞候補》《第2回京都本大賞最終ノミネート》: 平成25年/2013年8月・角川書店刊→平成28年/2016年12月・KADOKAWA／角川文庫
『迷子の王様　君たちに明日はない5』: 平成26年/2014年5月・新潮社刊→平成28年/2016年11月・新潮社／新潮文庫
収録作「トーキョー・イーストサイド」「迷子の王様」「さざなみの王国」「オン・ザ・ビーチ」
『室町無頼』《第7回山田風太郎賞候補》《本屋が選ぶ時代小説大賞2016受賞》《第156回直木賞候補》: 平成28年/2016年8月・新潮社刊→平成31年/2019年2月・新潮社／新潮文庫(上)(下)《第7回京都本大賞最終ノミネート》
『信長の原理』《第9回山田風太郎賞候補》《第160回直木賞候補》: 平成30年/2018年8月・KADOKAWA刊→令和2年/2020年9月・KADOKAWA／角川文庫(上)(下)
『涅槃』: 令和3年/2021年9月・朝日新聞出版刊(上)(下)

過去の直木賞候補歴

第156回（平成28年/2016年・下半期）『室町無頼』選評の概要を見る
第160回（平成30年/2018年・下半期）『信長の原理』選評の概要を見る

4年半ぶり・3回目

Takano Kazuaki

たかの	かずあき
高野	和明

	ふみきり	ゆうれい
『	踏切の	幽霊』

令和4年/2022年12月10日・文藝春秋刊

長篇
296頁
四六判上製
本体価格1,700円
（税込1,870円）
ISBN 978-4-16-391633-0

初出

『別冊文藝春秋』令和4年/2022年5月、7月、9月号

関連リンク

文藝春秋BOOKS

ハミダシ情報

ジェノサイド。と聞くだけで、甘酸っぱい青春時代を思い出す人も多いでしょう。高野さんのせいです。

12年前。って、よく考えたら、オレはもうオッサンでしたけど、それはともかく、当時『ジェノサイド』と直木賞を争った候補者の名前を見てみました。

『下町ロケット』の池井戸潤さんにはじまって、島本理生さん、辻村深月さん、葉室麟さん……。

うん、やっぱり甘酸っぱいです。

年齢（令和5年/2023年7月現在）

58歳

経歴

昭和39年/1964年10月、東京都生まれ。大学中退後、昭和60年/1985年より、映画・ＴＶ・Ｖシネマの撮影現場でメイキング演出やスチルカメラマンなどを担当。平成1年/1989年～平成3年/1991年、アメリカで映画演出・撮影・編集を学ぶ。帰国後、脚本家。平成13年/2001年『13階段』で第47回江戸川乱歩賞受賞。

主な筆歴

『13階段』《第47回江戸川乱歩賞受賞》: 平成13年/2001年8月・講談社刊→平成16年/2004年8月・講談社／講談社文庫→平成24年/2012年3月・文藝春秋／文春文庫
『グレイヴディッガー』: 平成14年/2002年7月・講談社刊→〔増訂〕平成17年/2005年6月・講談社／講談社文庫→平成24年/2012年2月・角川書店／角川文庫
『Ｋ・Ｎの悲劇』: 平成15年/2003年2月・講談社刊→平成18年/2006年2月・講談社／講談社文庫→平成24年/2012年6月・文藝春秋／文春文庫
『幽霊人命救助隊』: 平成16年/2004年4月・文藝春秋刊→平成19年/2007年4月・文藝春秋／文春文庫
共作『夢のカルテ』（阪上仁志・共著）: 平成17年/2005年11月・角川書店刊→平成23年/2011年12月・角川書店／角川文庫
『６時間後に君は死ぬ』: 平成19年/2007年5月・講談社刊→平成22年/2010年5月・講談社／講談社文庫
収録作「６時間後に君は死ぬ」「時の魔法使い」「恋をしてはいけない日」「ドールハウスのダンサー」「３時間後に僕は死ぬ」「未来の日記帳」
『ジェノサイド』《第145回直木賞候補》《啓文堂文芸書大賞受賞》《第2回山田風太郎賞受賞》《ブランチブックアワード2011話題賞》《第33回吉川英治文学新人賞候補》《本屋大賞2012第2位》《第65回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］受賞》: 平成23年/2011年3月・角川書店刊、角川グループパブリッシング発売→平成25年/2013年12月・KADOKAWA／角川文庫(上)(下)

過去の直木賞候補歴

第145回（平成23年/2011年・上半期）『ジェノサイド』選評の概要を見る

12年ぶり・2回目

Tsukimura Ryoe

つきむら	りょうえ
月村	了衛

	ほんこんけいさつとうきょうぶんしつ
『	香港警察東京分室』

令和5年/2023年4月26日・小学館刊

長篇
320頁
四六判上製
本体価格1,800円
（税込1,980円）
電子版価格1,247円（税込）
ISBN 978-4-09-386682-8

初出

『STORY BOX』令和4年/2022年6月号～令和5年/2023年1月号

※単行本化にあたり加筆改稿

関連リンク

ハミダシ情報

謎が謎を呼ぶツキムラ・ミステリー。なぜ、このビッグネームがこれまで直木賞の候補に挙がらなかったのか。

一説によると、月村さんが候補入りを断ってるらしい。という怪文書が流れて、信じる人が続出しましたが、今回ようやくそれがデマだったと判明しました。

残る謎はただ一つ。なぜ、このビッグネームに直木賞をあげないのか。また怪文書が流れないことを祈ります。

年齢（令和5年/2023年7月現在）

60歳

経歴

昭和38年/1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。予備校講師を経て、昭和63年/1988年に『ミスター味っ子』で脚本家としてデビュー、平成22年/2010年に『機龍警察』で小説家デビューする。

主な筆歴

原作『ランナー』（峰倉由比・漫画）: (1)平成11年/1999年9月、(2)平成12年/2000年3月、(3)平成12年/2000年8月・角川書店／角川コミックス・エース
原作『ルテナン・スカーレット』（高雄右京・漫画）: (1)平成20年/2008年6月、(2)平成20年/2008年12月・ジャイブ／CR comics
『機龍警察』: 平成22年/2010年3月・早川書房／ハヤカワ文庫JA→〔完全版〕平成26年/2014年11月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→〔完全版〕平成29年/2017年5月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
『機忍兵零牙』: 平成22年/2010年9月・早川書房／ハヤカワ文庫JA→〔新装版〕令和1年/2019年6月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
収録作「光の牙」「胡蝶陣」「鏡忍」「化忍幻戯」「機忍獣」「天球樹」「陰忍」「虚海」
『機龍警察　自爆条項』《第33回日本SF大賞受賞》: 平成23年/2011年9月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→平成24年/2012年8月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(上)(下)→〔完全版〕平成28年/2016年5月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→〔完全版〕平成29年/2017年7月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(上)(下)
『機龍警察　暗黒市場』《第34回吉川英治文学新人賞受賞》: 平成24年/2012年9月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→令和2年/2020年12月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(上)(下)
『一刀流無想剣　斬』: 平成24年/2012年10月・講談社刊→〔改題・加筆修正〕『神子上典膳』平成27年/2015年11月・講談社／講談社文庫
『黒警』: 平成25年/2013年9月・朝日新聞出版刊→平成28年/2016年6月・朝日新聞出版／朝日文庫
『コルトM1851残月』《第17回大藪春彦賞受賞》: 平成25年/2013年11月・講談社刊→平成28年/2016年4月・文藝春秋／文春文庫
『機龍警察　未亡旅団』: 平成26年/2014年1月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→令和5年/2023年6月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
『土漠の花』《本屋大賞2015第5位》《第68回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］受賞》: 平成26年/2014年9月・幻冬舎刊→平成28年/2016年8月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『機龍警察　火宅』: 平成26年/2014年12月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→平成30年/2018年8月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
収録作「火宅」「焼相」「輪廻」「済度」「雪娘」「沙弥」「勤行」「化生」
『槐(エンジュ)』: 平成27年/2015年3月・光文社刊→平成29年/2017年6月・光文社／光文社文庫
『影の中の影』: 平成27年/2015年9月・新潮社刊→平成30年/2018年3月・新潮社／新潮文庫
『ガンルージュ』: 平成28年/2016年2月・文藝春秋刊→平成30年/2018年10月・文藝春秋／文春文庫
『水戸黄門　天下の副編集長』: 平成28年/2016年7月・徳間書店刊→平成30年/2018年6月・徳間書店／徳間文庫徳間時代小説文庫
収録作「水戸黄門　天下の副編集長」「水戸黄門　謎の乙姫御殿」「水戸黄門　艶姿女編修揃踏」「水戸黄門　日本晴れ恋の旅立ち」
『黒涙』: 平成28年/2016年10月・朝日新聞出版刊→令和1年/2019年9月・朝日新聞出版／朝日文庫
『追想の探偵』: 平成29年/2017年4月・双葉社刊→令和2年/2020年5月・双葉社／双葉文庫
収録作「日常のハードボイルド」「封印作品の秘密」「帰ってきた死者」「真贋鑑定人」「長い友情」「最後の一人」
『機龍警察　狼眼殺手』《第31回山本周五郎賞候補》: 平成29年/2017年9月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド
『コルトM1847羽衣』: 平成30年/2018年1月・文藝春秋刊→令和2年/2020年11月・文藝春秋／文春文庫
『東京輪舞(ロンド)』: 平成30年/2018年10月・小学館刊→令和3年/2021年4月・小学館／小学館文庫
『悪の五輪』: 令和1年/2019年5月・講談社刊→令和3年/2021年7月・講談社／講談社文庫
『欺す衆生』《第10回山田風太郎賞受賞》: 令和1年/2019年8月・新潮社刊→令和4年/2022年3月・新潮社／新潮文庫
『暗鬼夜行』: 令和2年/2020年4月・毎日新聞出版刊→令和5年/2023年5月・毎日新聞出版／毎日文庫
『奈落で踊れ』: 令和2年/2020年6月・朝日新聞出版刊
『白日』: 令和2年/2020年11月・KADOKAWA刊
『非弁護人』: 令和3年/2021年4月・徳間書店刊
『機龍警察　白骨街道』: 令和3年/2021年8月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド
『ビタートラップ』: 令和3年/2021年11月・実業之日本社刊
『脱北航路』: 令和4年/2022年4月・幻冬舎刊
『十三夜の焔』: 令和4年/2022年10月・集英社刊

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Nagai Sayako

ながい	さやこ
永井	紗耶子

	こびきちょう	う
『	木挽町のあだ	討ち』

令和5年/2023年1月20日・新潮社刊

長篇
267頁
四六判上製
本体価格1,700円
（税込1,870円）
電子版価格1,683円（税込）
ISBN 978-4-10-352023-8

《

第36回山本周五郎賞受賞》

初出

『小説新潮』令和1年/2019年10月号、令和2年/2020年4月号、7月号、10月号、令和3年/2021年4月号、7月号

関連リンク

ハミダシ情報

以下、アンケートの集計結果です。

・山周賞をとると、直木賞が近くなると思う。…182票

・山周賞をとると、直木賞から遠ざかると思う。…76票

・どちらとも言えないと思う。…243票

・山周賞なんて初めて聞いた。…4962票

年齢（令和5年/2023年7月現在）

46歳

経歴

昭和52年/1977年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。新聞記者、フリーライターを経て、平成22年/2010年に「絡繰り心中」（刊行時『恋の手本となりにけり』に改題）で第11回小学館文庫小説賞を受賞して、作家デビュー。

主な筆歴

『恋の手本となりにけり』《第11回小学館文庫小説賞受賞》: 平成22年/2010年10月・小学館刊→〔改稿〕『絡繰り心中　部屋住み遠山金四郎』平成26年/2014年3月・小学館／小学館文庫
『旅立ち寿ぎ申し候』: 平成24年/2012年3月・小学館刊→〔改稿〕『福を届けよ　日本橋紙問屋商い心得』平成28年/2016年3月・小学館／小学館文庫
『帝都東京華族少女』: 平成26年/2014年2月・幻冬舎／幻冬舎文庫→〔改稿〕『華に影　令嬢は帝都に謎を追う』令和3年/2021年12月・双葉社／双葉文庫
『横濱王』: 平成27年/2015年8月・小学館刊→平成30年/2018年9月・小学館／小学館文庫
ノンフィクション『広岡浅子という生き方』: 平成27年/2015年10月・洋泉社刊
『大奥づとめ』: 平成30年/2018年7月・新潮社刊→『大奥づとめ　よろずおつとめ申し候』令和3年/2021年5月・新潮社／新潮文庫
収録作「ひのえうまの女」「いろなぐさの女」「くれなゐの女」「つはものの女」「ちょぼくれの女」「ねこめでる女」
『商う狼　江戸商人杉本茂十郎』《第3回細谷正充賞受賞》《第10回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞》《第40回新田次郎文学賞受賞》《第27回中山義秀文学賞候補》: 令和2年/2020年6月・新潮社刊→令和4年/2022年10月・新潮社／新潮文庫
『女人入眼』《第167回直木賞候補》: 令和4年/2022年4月・中央公論新社刊
『とわの文様』: 令和5年/2023年3月・KADOKAWA／角川文庫

過去の直木賞候補歴

第167回（令和4年/2022年・上半期）『女人入眼』選評の概要を見る

1年ぶり・2回目

6月16日（金）、第169回（令和5年/2023年上半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。 最終選考会は7月19日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。

6月16日（金）、第169回（令和5年/2023年上半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。
最終選考会は7月19日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。