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第152回
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Last Update[H29]2017/6/20

木下昌輝
Kinoshita Masaki
生没年月日【注】 昭和49年/1974年9月☆日~
経歴 大阪府大阪市生まれ、奈良県出身。近畿大学理工学部建築学科卒。ハウスメーカー勤務を経て、フリーライターとなる。大阪文学学校で小説執筆を学び、平成24年/2012年にオール讀物新人賞を受賞して、作家デビュー。
受賞歴・候補歴
サイト内リンク 特集-第157回候補の詳細
備考
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直木賞 第152回候補  一覧へ

うきた よめ
宇喜多の 捨て 嫁』(平成26年/2014年10月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「うきた」「す」「よめ」
印刷/発行年月日 発行 平成26年/2014年10月25日(第1刷)
発行者等 発行者 吉安 章 印刷所 凸版印刷 製本所 新広社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 山本タカト 装丁 関口信介 地図製作 上楽 藍
総ページ数 349 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×18行
×1段
本文ページ 5~349
(計345頁)
測定枚数 582
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書誌
>>平成29年/2017年4月・文藝春秋/文春文庫『宇喜多の捨て嫁』
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収録作品の書誌
宇喜多の捨て嫁
>>初出『オール讀物』平成24年/2012年11月号
無想の抜刀術
>>初出『オール讀物』平成26年/2014年2月号「愚息の孝、惨母の愛」
貝あわせ
>>書下ろし
ぐひんの鼻
>>書下ろし
松之丞の一太刀
>>書下ろし
五逆の鼓
>>書下ろし
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候補者 木下昌輝 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
伊集院静
男64歳
19 「読んで面白いのは候補作中一番だろう。粗削りなところも作品のテーマと合わさって逆に迫力になっている。まだ一作目でこれほどの構えができるのだから筆力、才能は計りしれない。」「ただ私は衣服に沁み付いた膿の匂いにいささか閉口した。」
林真理子
女60歳
21 「とても新人とは思えない老練な筆さばきだ。しかし私は、傍役が次の篇では主役となるこの構成が不満である。」「「非情な上司に仕えるものの悲劇」というテーマに心奪われても、次の篇でその上司の苦悩を見せつけられると、読者は彼を憎んだ心の持っていき場がないのである。」
北方謙三
男67歳
15 「評価に迷った。」「下克上は、滑稽で悲惨な事実であり、そこにある野望や疑心暗鬼を描いて、世界は小説的にはなかなか成立しにくいものだろう。そしてそこに、母と子の陰惨な情念を重ね合わせることで、別のものにすり替っているような気がした。」
宮城谷昌光
男69歳
34 「措辞に疎密があり、安心して読めないという欠点がある。しかしながら氏が中心にすえたのが、権謀術数の人というべき宇喜多直家であるとなれば、氏の意気込みをなおざりにはできなかった。」「歴史小説は、現代小説では書きようがない典雅な浪漫があってよく、せちがらい人を書いて、小説がせちがらくなってはいけない。」
高村薫
女61歳
27 「戦国時代の下剋上を、観念ではなく、実体として描くことに成功した稀有な小説ではないかと思う。」「候補作五作のなかでもっとも迫力のある小説だったので、評者はこれを受賞作に推した。」「(引用者注:「鬼はもとより」と共に)時代小説に詳しい選考委員から、基礎知識の不足が厳しく指摘され、なるほど時代小説とはそういうものなのかと、評者のほうが勉強をさせていただく恰好になった。」
宮部みゆき
女54歳
26 「プロテニスプレイヤーの錦織圭選手みたいですね。シード選手を倒して、あれよあれよという間にベスト4入り。宇喜多直家なんて角の立った武将を選ぶ果断さ、厚い描写、小道具を使う小技の巧さ。大物ルーキー登場です。難を言うならあと少し、作者としての温情があってほしかった。」
東野圭吾
男56歳
28 「私の○」「面白いという点では候補作中随一だった。時系列や視点人物を交錯させた構成が成功している。」「この掘り出し物に、一体どのようなケチがつけられるのだろうと思い選考会に臨んだが、致命的な欠陥を指摘する声はなかった。」「ただ、デビュー作だという点を心配する声が多かった。私は仮に一発屋で終わったっていいじゃないかと思うのだが、やはりそれではまずいようだ。」
桐野夏生
女63歳
17 「新人とは思えない文章の切れ味と迫力に驚いた。」「表題作だけでは物足りない、と不満に思った途端、輪舞のように展開していく宇喜多の物語に昂奮した。最後があざとい、という意見もあったが、私はカタルシスに感じた。」
浅田次郎
男63歳
18 「型に嵌まった時代小説からの脱却をめざす意欲が感じられた。」「しかしまだ粗い。小説という表現方法は具体を欠くが、読後感は相当に具体的であるから、作家は常に作品全体の美観を意識していなければならない。」
選評出典:『オール讀物』平成27年/2015年3月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
書痴 平成26年/2014年12月24日 すみません、まだよんでいなくて投票します。一昨日芥川賞候補(小野氏)と、直木賞候補木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』を購入しています。今回の本命ではと思います。万城目 学『悟浄出立』が賞に一番近いのかとも思っています。
あらどん 平成27年/2015年1月13日 連作短編集という形式をうまく活かして、戦国の奸雄・宇喜多直家の姿を様々な角度から浮かび上がらせることに成功している。面白いので、受賞の有無に関わらず読んでいただきたいと思う。
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文量
短篇集〔6篇〕
時代設定 場所設定
戦国  備前~美作
登場人物
宇喜多和泉守直家(備前の武将、幼名・八郎)
宇喜多の捨て嫁
章立て
なし
登場人物
於葉(直家の四女)
安東相馬安貞(東美作の支配者後藤家の嫁取奉行)
後藤左衛門尉勝基(後藤家の嫡男、於葉の夫)
無想の抜刀術
章立て
なし
登場人物
母(直家の母)
宇喜多能家(直家の祖父)
島村盛実(浦上宗景の筆頭家老、能家を仕物[暗殺])
貝あわせ
章立て
なし
登場人物
中山備中信正(直家の舅、浦上家中第二位の席次の家臣)
島村貫阿弥盛実(浦上家の筆頭家老)
ぐひんの鼻
章立て
なし
登場人物
浦上宗景(備前の支配者、直家の主筋、天神山城主)
日笠次郎兵衛頼房(浦上家の老臣)
松之丞の一太刀
章立て
なし
登場人物
浦上松之丞(浦上宗景の息子)
小梅(直家の三女、松之丞の嫁)
五逆の鼓
章立て
なし
登場人物
江見河原源五郎(室津浦上家家老の嫡男、鼓打ち)
岡剛介(直家の家臣)
腹裂きの山姥(石山城下の川辺に住む老婆)





てんかいち かるくちおとこ
天下一の 軽口男』(平成28年/2016年4月・幻冬舎刊)
他文学賞 吉川英治文学新人賞 38回候補 一覧へ
候補者 木下昌輝 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
伊集院静
男67歳
8 「一人の人物の生涯を描くには、その歳月、時間を作家の手の中で凝縮させる工夫が必要だった気がする。読後、呆気なさが強く、作品がほそってしまった。」
大沢在昌
男60歳
14 「ある種の芸道小説と読めるが、芸道の“すごみ”といったものが伝わってこない。」「やはりこうした物語では、立ちはだかる敵の強さ、すごみといったものが描かれて初めて、主人公の魅力が際立つ。」「さらにいえば、彦八の内面が子供の頃からかわらないのはよしとしても、加齢を思わせる変化のないまま終章に至ったのは唐突の印象があった。」
恩田陸
女52歳
11 「時代劇に「お笑い」というテーマを選んだ勇気は大いに買うけれど、肝心の「お笑い」の場面がちっともおかしくない。最初のほうに何人も魅力的なキャラクターが出てきて、どう活躍するのかと思いきや、途中でいなくなってしまうし、主人公の一生が不自然なところで飛ばされ、場面転換が行き当たりばったりな印象を受ける。」
京極夏彦
男53歳
21 「今まで取り上げられることの少なかった題材を俎上に乗せた意欲作である。」「構成がフレームの支配下にあり、それ自体が軽妙な筆致やストーリーラインにブレーキをかけてしまっているように読める。」
高橋克彦
男69歳
0  
選評出典:『小説現代』平成29年/2017年5月号
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てき みやもとむさし
敵の 名は、 宮本武蔵』(平成29年/2017年2月・KADOKAWA刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「てき」「な」「みやもとむさし」
印刷/発行年月日 発行 平成29年/2017年2月25日(初版)
発行者等 発行者 郡司 聡 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 本間製本株式会社
発行所 株式会社KADOKAWA(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 菊地信義
総ページ数 293 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
41字
×18行
×1段
本文ページ 5~293
(計289頁)
測定枚数 462
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収録作品の書誌
有馬喜兵衛の童討ち
>>初出『本の旅人』平成27年/2015年4月号
クサリ鎌のシシド
>>初出『小説 野性時代』平成27年/2015年10月号
吉岡憲法の色
>>初出『本の旅人』平成28年/2016年1月号
皆伝の太刀
>>初出『小説 野性時代』平成28年/2016年4月号
巌流の剣
>>初出『本の旅人』平成28年/2016年6月号
無二の十字架
>>初出『小説 野性時代』平成28年/2016年9月号
武蔵の絵
>>書き下ろし
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候補者 木下昌輝 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男65歳
   
伊集院静
男67歳
   
北方謙三
男69歳
   
桐野夏生
女65歳
   
高村薫
女64歳
   
林真理子
女63歳
   
東野圭吾
男59歳
   
宮城谷昌光
男72歳
   
宮部みゆき
女56歳
   
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他文学賞 山本周五郎賞 30回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
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文量
連作短篇集〔7篇〕
有馬喜兵衛の童討ち
クサリ鎌のシシド
吉岡憲法の色
皆伝の太刀
巌流の剣
無二の十字架
武蔵の絵




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