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第154回
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Last Update[H29]2017/7/12

梶よう子
Kaji Yoko
生没年月日【注】 昭和36年/1961年☆月☆日~
経歴 別筆名=蘇芳(スオウ)よう子。東京都生まれ。フリーライターとして働きながら小説を執筆し、平成17年/2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞[大賞笹沢左保賞]を受賞。平成20年/2008年に「一朝の夢」で松本清張賞を受賞。
受賞歴・候補歴
備考
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いっちょう ゆめ
一朝の 夢』(平成20年/2008年6月・文藝春秋刊)
大衆選考会 140回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
コンササドーレ 平成20年/2008年12月12日 今回も恥ずかしながら口火を切らせていただきます。
 今回推したいのは梶よう子氏の「一朝の夢」です。この作品は既に文春の「松本清張賞」を受賞していますし、直木賞に時代小説は不利であるとか歴史上の人物をちょい役で出すとあまり印象が良くないと言われたりするので正直難しいのかな、とも思いますが良い作品だと思います。
 今回の「他社から出した作品で評判の良い作家を文春の本で直木賞を取らせよう!」部門にエントリーするのは海堂氏のようですが、氏にはやはり医学もので受賞してほしいもの。この作品も面白かったのですが、ちと直木賞向きではないような…。
 伊坂氏は前回の辞退があるのでもうないでしょうか。池井戸氏の「オレたち…」も生きる勇気を与えられた作品でしたし、道尾氏の「カラス…」も面白かった。古川氏の「聖家族」は読んでいないのですが、朝日新聞では随分と評価が高かったですね。
 後もう一人、山本兼一氏の「正宗」か「利休」のどちらかも候補に挙がってほしい作品です。
 長々とすみません。
1 平成21年/2009年1月4日 なし(同時推薦=>明川哲也池上永一伊坂幸太郎恩田陸海堂尊北島行徳笹本稜平恒川光太郎天童荒太橋本紡馳星周畠中恵火坂雅志本多孝好三田完山本幸久
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直木賞 第154回候補  一覧へ

とよ
『ヨイ 豊』(平成27年/2015年10月・講談社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「とよ」 表紙・背 「Yoitoyo」併記
印刷/発行年月日 発行 平成27年/2015年10月28日(第1刷)
発行者等 発行者 鈴木 哲 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 黒柳製本株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 川上成夫+奥田朝子 装画・扉絵 一ノ関圭 カバー裏画像 二代歌川国貞・版画「八犬伝犬之草紙の内 外山妙真」館山市立博物館蔵 見返し画像 歌川豊国「東京神田筋違目鑑橋創築繁栄之図」足立区立郷土博物館蔵
総ページ数 363 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×19行
×1段
本文ページ 3~360
(計358頁)
測定枚数 659
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書誌
>>書下ろし
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候補者 梶よう子 女54歳
選考委員 評価 行数 評言
林真理子
女61歳
11 「読んだ時、「明治維新をSNS文化、浮世絵を本とすれば、今の出版不況そのものではないか」と感じた。」「目のつけどころもいいし、手練れであるがいささか迫力がなかった。」
北方謙三
男68歳
14 「努力家と天才の対比など、絵を通して書けなかったのか。三代目の後を継ぐ継がないという、あれかこれかが、読んでいてうるさかった。創造者の激しさ、狂気は、描写するには難しいところがあるが、それでも正面からぶつかって貰いたかった。」
浅田次郎
男64歳
13 「小説というより、「明治の錦絵」とか「その後の歌川派」などという題名の新書を読んだような気がした。つまり、小説的に脚色し拡大すべき部分を簡潔にすませて、歴史的な記述に偏倚してしまったのである。」
宮部みゆき
女55歳
26 「○は私一人でしたから、受賞には届かずとも、もっと熱弁をふるえばよかった。」「私は浮世絵が苦手です。(引用者中略)でも、この作品は面白かった。入り乱れる絵師や役者たちの人名に苦労することもありませんでした。作者の水先案内が的確だったからです。」
伊集院静
男65歳
20 「丹念な筆致で、物語の中に読者を誘い込む力量はたいしたものだった。同一人物にふたつ、みっつの名前があらわれたり、物語の後半、一気に進む力がまぎれた。」「才気を語るなら、才気と無縁の者を含めての人間の振幅を見せねば、綺麗事の小説になってしまう。」
高村薫
女62歳
17 「維新前夜の幕末を舞台にしながら、そこに生きた江戸庶民の悲愴や虚無がまったく伝わってこない。作者が人間と時代を有機的につながったものとして捉えていないため、浮世絵と絵師たちの盛衰の物語も江戸の人情話に留まっている。」
桐野夏生
女64歳
16 「力作だと思うが、盛り上がりに欠ける。台詞で状況説明をしたり、ストーリー運びに都合のよい人物を登場させるのも、平板さの一因であろう。」「当時の出版状況など、興味深いディテールがあるだけに惜しまれる。」
宮城谷昌光
男70歳
38 「(引用者注:「戦場のコックたち」と共に)いえることは、構成力の弱さである。この構成力は細部の表現に微妙につながっていて、そこがおろそかになっているがゆえに、大きく展開できなかったといえる。」「こざかしいことをいうようであるが、(引用者中略)知っていることではなく、知らないことを書いてもらいたい。」
東野圭吾
男57歳
23 「今回の私の△」「丹念に書かれた作品だと思う。だが、いかんせん山場、見せ場が少なすぎるのではないか。」「主人公が何に向かって歩いており、何と戦い、どのように苦悶しているのか、今ひとつ伝わってこなかった。とはいえ、江戸から東京に移り変わる時代の中で、最後の浮世絵師がどう生きたのか、という点には興味深いものがあった。」
選評出典:『オール讀物』平成28年/2016年3月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
あらどん 平成28年/2016年1月19日 江戸時代の終焉という大きな時代の変化を、現在との対比を意識させるような描き方がうまかった。登場人物も魅力的に描けていたと思う。
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文量
長篇
章立て
「一、梅が香の章」「二、梅襲の章」「三、裏梅の章」「四、梅が枝の章」「終章」
時代設定 場所設定
江戸後期~明治  江戸~東京
登場人物
岩楯清太郎(町絵師、二代歌川国貞、三代豊国の弟子)
お鈴(清太郎の妻、三代豊国の娘)
八十八(画名・国周、清太郎の弟弟子)
須藤雅之助(旗本の妾腹の四男、三代豊国の門弟)
三代歌川豊国(錦絵の花形絵師)
伊勢屋利兵衛(老舗の地本問屋)
重宣(本名・鎮平、二代歌川広重)
みな吉(芸妓)




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