直木賞のすべて
第156回
  • =受賞者=
  • 恩田 陸
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Last Update[H29]2017/4/11

恩田陸
Onda Riku
生没年月日【注】 昭和39年/1964年10月25日~
経歴 青森県青森市生まれ、宮城県仙台市出身。早稲田大学教育学部卒。生命保険会社、不動産会社などに勤務しながら執筆活動を続け、平成3年/1991年に日本ファンタジーノベル大賞最終候補に残る。平成10年/1998年から作家活動に専念。
受賞歴・候補歴
サイト内リンク 特集-第156回候補の詳細
備考
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『ライオンハート』(平成12年/2000年12月・新潮社刊)
書誌
>>平成16年/2004年2月・新潮社/新潮文庫『ライオンハート』
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収録作品
「エアハート嬢の到着」「春」「イヴァンチッツェの思い出」「天球のハーモニー」「記憶」
 
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他文学賞 山本周五郎賞 14回候補 一覧へ
候補者 恩田陸 女36歳
選考委員 評価 行数 評言
長部日出雄
男66歳
51 4.5点「読んでいくと、どれがエリザベスで、だれがエドワードなのかなというふうに、一種独得なミステリーのおもしろさというのが醸成されてくるように感じました。」「最後の場面で、女性の新聞記者が恋人の待つカフェに向かって行くところが、とても希望に満ちていて、一切答えが出ないような話でありながら、なおかつ最後にロマンチックな余韻を残したところが気に入りまして、私は四・五点といたしました。」
北原亞以子
女63歳
22 2.5点「素晴しい着想だとは思うんですけれども、その素晴しさ、面白さが読み手に伝わってこないような気がします。」「その一つの原因が、擬音語の多さです。」「それともう一つ、いろいろな外国の土地を書くのであれば、行っていない人間にも、その土地の風土、光景を空想させてもらいたいんですけれども、ロンドンもシェルブールも同じところであるような感じがいたしました。」
久世光彦
男66歳
29 4点「僕は「志や良し」という感じがするんですね。ものすごく大きなフィクションに挑んでいて、欠点も多々あるんですけれども、フィクションのスケール、仕掛け、企み――この人の行く先には大きな楽しみがあります。」「いろんなものをちりばめて、仕掛け作って、辻褄合わせてみたいな。それがちょっと自分勝手すぎる遊びになっているのが問題なんです。」
花村萬月
男46歳
35 3点「細かいところで意図がよく分からないという部分が気になりました。」「ちょっと古いレコードで「ヘンリー八世と六人の妻」というのがあったので、それをわざわざ引っ張り出して、聴きながら雰囲気にひたる努力をして読みましたが、俺が年を取ったのかなという感じがしました。」
山田詠美
女42歳
39 2点「時空を超える話って、ある種の作家にとっては書きたいテーマの一つだと思うんですけど、それに挑戦するには、ちょっと文章力がついていかないかなという感じ。」「一行ごとに改行するのは、どういう意図なんでしょう。特にこの作品、そのことによってすかすかしてる。」「私は知ってましたけど、ケイト・ブッシュを知らなかったら読めないんじゃ、ちょっと困ると思いますね。」
選評出典:『小説新潮』平成13年/2001年7月号
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 22回候補 一覧へ
候補者 恩田陸 女36歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男49歳
2 「ユニークだが普遍的な魅力に乏しく、」
阿刀田高
男66歳
7 「たとえSFであっても外国を舞台にして外国人を登場させることのむつかしさに、もう一息、配慮がほしかった。」「この作品からは風土の匂いも、時代の気配も漂って来ない。」
伊集院静
男51歳
9 「男女の遭遇と時空を超えたストーリーの作りは興味深く読んだ。スマートな文章の心地良さと映像的表現手法が若者に共感を呼ぶのだろう。ただ今回の作品は時空を超えることを重ねて生まれるはずの、主題の集約が弱かった。」
北方謙三
男53歳
4 「小説の構造としてはよく考えられていたが、作者の眼がそちらに傾いていて、描かれた恋愛がある昇華を見せるところにまで達していないと思った。」
高橋克彦
男53歳
0  
林真理子
女46歳
0  
選評出典:『群像』平成13年/2001年5月号
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『ドミノ』(平成13年/2001年7月・角川書店刊)
書誌
>>平成16年/2004年1月・角川書店/角川文庫『ドミノ』
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大衆選考会 126回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
うめねず 平成13年/2001年12月2日 受賞するでしょうではなく、受賞して欲しいなぁ~なんですが……。
まさに作品タイトルのように(正確には「ドミノ倒し」ですが)立てて並べたドミノ板がぱたぱたと倒れて行くかのようなテンポの良い文章。
複数の要素が徐々に絡み合って一つの結果に収束して行く、即ち一つの絵となる構成。
読み易く非常に楽しめましたので、何度も読んでしまいました。
また、恩田さんの作品では珍しい笑いがたくさんはめ込まれているのも押さえておきたい点です。
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くろ ちゃ げんそう
黒と 茶の 幻想』(平成13年/2001年12月・講談社刊)
書誌
>>平成18年/2006年4月・講談社/講談社文庫『黒と茶の幻想』(上)(下)
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 23回候補 一覧へ
候補者 恩田陸 女37歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男50歳
4 「ディテールを読ませる一種の集合小説としては実に面白い。ただし近視眼的であった。」
阿刀田高
男67歳
2 「手だれの才能と思ったが、不足とするものがいくつかあった。」
伊集院静
男52歳
5 「作者の小説の構築に対する意欲に感心させられた。この姿勢が独自の世界を生み出す日が来ると思う。」
北方謙三
男54歳
2 「刈りこみ不足で、鋭利さが隠れてしまっているという印象だった。」
高橋克彦
男54歳
0  
林真理子
女47歳
0  
選評出典:『群像』平成14年/2002年5月号
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つき
『まひるの 月を 追いかけて』(平成15年/2003年9月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成19年/2007年5月・文藝春秋/文春文庫『まひるの月を追いかけて』
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大衆選考会 130回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
グレアム 平成16年/2004年1月1日 (なし)
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『Q&A』(平成16年/2004年6月・幻冬舎刊)
書誌
>>平成19年/2007年4月・幻冬舎/幻冬舎文庫『Q&A』
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大衆選考会 132回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
ほりい ゆかり 平成16年/2004年12月22日 (なし)
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よる
夜のピクニック』(平成16年/2004年7月・新潮社刊)
書誌
>>平成18年/2006年9月・新潮社/新潮文庫『夜のピクニック』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 26受賞 一覧へ
候補者 恩田陸 女40歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男53歳
6 「ひとりのファン読者として納得できなかった。」「作者の真骨頂はこういうふつうの小説ではないとの思いを禁じ得なかった。」
伊集院静
男55歳
8 「読者にも作家自身にも大きな収穫を得た作品である。」「一作ごとに実りを得ていることが彼女の光ある将来を感じさせる。」
大沢在昌
男48歳
9 「同級生の男女が果たして会話を交わせるかどうか、それだけを核に物語をひっぱる力は、なみたいていではない。」
高橋克彦
男57歳
16 「たった一日の出来ごとを、長期連載という形で丁寧に積み重ねていく恩田さんの企みの見事さに何度溜め息を吐いたことだろう。どこにも隙がなく、それでいて叙情の紗幕を絶やさないのにはほとほと感心させられた。」「恩田さんの新たな魅力で、私は好きだ。」
宮部みゆき
女44歳
11 「(引用者注:「幸福な食卓」とは)青春の「未来と希望」を仰ぐか、「傷みと再生」を見つけるかというテーマには大きな差異があり、そこから生まれるそれぞれの魅力は、どちらか一作に軍配を上げることができないほど拮抗しておりました。」「(引用者注:受賞二作は)合わせ読むとなおいっそう、「小説」というものの豊饒さを体感させてくれる二作で、その意味でも並び立つ受賞にふさわしいと感じています。」
選評出典:『群像』平成17年/2005年5月号
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『ユージニア』(平成17年/2005年2月・角川書店刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙 「Eugenia」併記
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年2月5日(初版)
測定媒体発行年月日 発行 平成17年/2005年2月25日(再版)
発行者等 発行者 田口惠司 印刷・製本所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社角川書店(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 カバー写真 松本コウシ ブックデザイン 祖父江慎+cozfish フォントディレクター 紺野慎一(凸版印刷株式会社)
総ページ数 444 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
41字
×17行
×1段
本文ページ
  • 3~5
  • 13~444
(計435頁)
測定枚数 693
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書誌
>>初出『KADOKAWAミステリ』平成14年/2002年8月~平成15年/2003年5月、『本の旅人』平成15年/2003年7月~平成16年/2004年9月/単行本化にあたり加筆修正
>>平成20年/2008年8月・角川書店/角川文庫、角川グループパブリッシング発売『ユージニア』
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候補者 恩田陸 女40歳
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女73歳
9 「はなばなしく、入り組んで、これでもかと書いたあげく、このラストでは、読者は拍子抜けするのではないか。」
阿刀田高
男70歳
5 「イマジネーションに独りよがりの弊があったのではなかろうか。」
五木寛之
男72歳
10 「それなりの作品だが、『夜のピクニック』と比較すると、やはり弱い。しかし、私は今回はこの作家が受賞するのではないかと思いながら選考会にのぞんだ。小説家としての安定した実力という観点からは、この人だろう。」
林真理子
女51歳
10 「著者の才能がうまく発揮出来なかった作品である。」「主人公の心の暗黒が描けていないことには、この小説は成立しないのではなかろうか。」
宮城谷昌光
男60歳
3  
渡辺淳一
男71歳
0  
津本陽
男76歳
7 「湿潤な霧のなかを、ひたすら歩きつづけたような感じがした。こういう雰囲気を好む読者は、いるだろうが、話の焦点が定まらないので、あまり好ましくない。」
北方謙三
男57歳
7 「前半が秀逸である。」「なぜこういうかたちの収束を作者が選んだのか、私には理解できないままであった。」
井上ひさし
男70歳
15 「前半が飛び切りの秀作である。」「しかし核心に近づくにつれて、その核心そのものがぼやけてしまうのは、どうしてなのだろう。韜晦が高じて、なにがなんだかわからなくなり、前半の貯金を後半で一気に吐きだしてしまった。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年9月号
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大衆選考会 133回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
みかん 平成17年/2005年7月8日 (なし)
書癡 平成17年/2005年7月8日 (前文=>古川日出男)W受賞なら…恩田 陸『ユージニア』
↑装丁からして凝っており、また以前から期待している作家。
もちもちば 平成17年/2005年7月11日 ファンタジーから青春物まで、テリトリーが広く実力派作家だと思う。私の中で今一番旬な人。
びん 平成17年/2005年7月12日 ユージニアで受賞、というのはいかにもタイミングを外すのが得意な直木賞ぽっくて良いでしょ?
Kalan 平成17年/2005年7月12日 (なし)
pucca 平成17年/2005年7月12日 (なし)
ぴるび 平成17年/2005年7月12日 (なし)
かおる 平成17年/2005年7月13日 やっとかい
HINAKO 平成17年/2005年7月13日 (なし)
平成17年/2005年7月13日 大好きな恩田陸さんの作品。ぜひ受賞して欲しいです!
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文量
長篇
章立て
「プロローグ」「第一章 海より来たるもの」「第二章 二つの川と一つの丘」「第三章 遠くて深い国からの使者」「第四章 電話と玩具」「第五章 夢の通い路(一)」「第六章 見えない人間」「第七章 幽霊の絵」「第八章 花の声」「第九章 幾つかの断片」「第十章 午後の古書店街にて」「第十一章 夢の通い路(二)」「第十二章 ファイルからの抜粋」「第十三章 潮騒の町」「第十四章 紅い花、白い花」
時代設定 場所設定
[同時代]~昭和48年/1973年  石川県K市
登場人物
雑賀満喜子(『忘れられた祝祭』著者、事件当時小学生)
青澤緋紗子(地元の名士・青澤医院の孫娘、事件当時中学生)
刑事(大量毒殺事件の捜査担当刑事)
実行犯(病気がちの若者、国立大学化学系学科卒)




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たんぽぽ そうし とこのものがたり
蒲公英 草紙― 常野物語』(平成17年/2005年6月・集英社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 「蒲公英草紙 常野物語 カバー 「tanpopo sousi」併記 奥付 ルビ有り「たんぽぽそうし とこのものがたり」
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年6月10日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成17年/2005年6月30日(第2刷)
発行者等 発行者 谷山尚義 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 加藤製本株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画図案 菊寿堂いせ辰 装幀 中島かほる
総ページ数 252 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×17行
×1段
本文ページ 5~252
(計248頁)
測定枚数 405
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書誌
>>初出『青春と読書』平成12年/2000年1月号~平成13年/2001年2月号
>>平成20年/2008年5月・集英社/集英社文庫『蒲公英草紙―常野物語』
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候補者 恩田陸 女41歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男71歳
15 「このテーマを読むとしたら私は(たとえファンタジーであったとしても)どこかにデモニッシュな気配を感じたい。――味のいい作品だな――と思いながら印象は弱かった。」
平岩弓枝
女73歳
14 「才能は感じられるものの、完成度は今一つの感がある。」
五木寛之
男73歳
10 「(引用者注:この作品に)登場する奇妙な集団は、日本人の集合的無意識に触れる何かがあって、興味ぶかく読んだ。民俗学的なアプローチに今ひとつの視野の広さが欲しいような気がする。」
渡辺淳一
男72歳
0  
林真理子
女51歳
6 「今回創り出した「恩田ワールド」が、とてもちゃちなことにいささか失望した。あの絢爛とした世界はどこに行ったのか。」
津本陽
男76歳
14 「独得の湿潤でどこか霧がかかっているような雰囲気があるのだが、全体に軽みがある。南方熊楠の日記に見るような、(引用者中略)鋭い刃のような表現が、一ヵ所にでもあればいいのだがと思う。」
北方謙三
男58歳
10 「筆力に圧倒されて読んでしまうが、読後は作りものという印象が残った。民俗的なものと、超常的なものの間に、微妙な乖離を感じてしまうのだ。」
宮城谷昌光
男60歳
9 「閉じられた合理のなかで物語が展開し、読者のなぜという問いかけはうけつけず、作者の自問自答で終始する。」
井上ひさし
男71歳
29 「記憶の保存――なにごとにおいても忘れっぽいこの国では貴重な、この作者ならではの鋭い、そして興味深い着眼である。」「この記憶保持者たちが、もっともその記憶が大事にされるべきとき(大戦争)に、なんの活躍もしないのはどうしてだろう。つまり終章がはなはだ物足りない。これでは記憶の持ち腐れではないか。」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年3月号
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大衆選考会 134回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
珠燈 平成18年/2006年1月6日 この前作に、光の帝国という本がありますが私は、それも好きです。「常野物語」このシリーズが私はだいすきです。ちょっと不気味なものが出てきたり哀しい結末だったりもしますが、読み終わる時には不思議と心が温かくなっているのです。「蒲公英草紙」も最後は少し哀しいです。けれど、聡子様の強い意思や聡子様を想う周りの人たちの温かさとで、やはり温かく、ほんの少し切ないもので胸がいっぱいになりました。この、素敵なお話を私は推薦したいと思います。もっとたくさんの人がこの「蒲公英草紙」を読む事を祈って...。
eik 平成18年/2006年1月7日 (なし)
HEAVEN 平成18年/2006年1月9日 これは「常野」シリーズの1冊ですがこのシリーズに共通するものは「切ないから温かい」「温かいから切ない」、そういった現実逃避してしまいたくなる気持ちだと思います。
涙するシーンもあれば、微笑むシーンもある。人ごみにまぎれて生きる今、忘れてはいけない何かを呼び起こしてくれる作品です。
是非この作品が選ばれて、たくさんの人に触れていただきたい。
あやるんるん 平成18年/2006年1月10日 (なし)
連理 平成18年/2006年1月12日 なんとも懐かしい気分にさせてくれる話です。
『光の帝国』を読んだ人も読んでない人も、すごく楽しめる作品だと思います。
読み終えたあとにはじんわり泣ける素敵な作品です。
kana 平成18年/2006年1月13日 前作の光の帝国は短編集だったと思うのですが、そのやわらかい雰囲気は変わっていないなと感じました。
読んだ人を温かい気持ちにさせてくれる本だと思います。
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文量
長篇
章立て
「一、窓辺の記憶」「二、お屋敷の人々」「三、赤い凧」「四、蔵の中から」「五、『天聴会』の夜」「六、夏の約束」「七、運命」
時代設定 場所設定
20世紀初頭  東北のある地方
登場人物
私(語り手、中島峰子、医者の娘)
槙村聡子(大地主の末っ子)
春田葉太郎(常野の一族の一人)
春田光比古(春田家の子供)
椎名馨(槙村家に住む画家)
永慶(槙村家に住む仏師)




『チョコレートコスモス』(平成18年/2006年3月・毎日新聞社刊)
書誌
>>平成23年/2011年6月・角川書店/角川文庫、角川グループパブリッシング発売『チョコレートコスモス』
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大衆選考会 135回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
うめねず 平成18年/2006年6月7日 今年に入ってからほとんど新作単行本を読んでいない(旧作や文庫ばかりたったの二十冊……)ので選べる作品が非常に少ないのですが、いつもの如く投票して楽しみたいので、印象に残っているこの作品を抽き出しました。
読んでいる最中は、興奮と戦慄に襲われてしまう程に読み応え抜群でした。
ただ作品の終わりは、数年前からの恩田作品に多い、閉じていない形になってしまっている為、ちょっと消化不良っぽい感じを受けます。もし候補作品に選ばれたとしても、この点がボトルネックとなって落選してしまうかも。
尚、この大衆選考会用リストに挙げられている『エンド・ゲーム 常野物語』は今ひとつ面白くなかったです。
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なかにわ できごと
中庭の 出来事』(平成18年/2006年11月・新潮社刊)
書誌
>>初出『新潮ケータイ文庫』平成15年/2003年5月9日~平成16年/2004年2月26日配信
>>平成21年/2009年8月・新潮社/新潮文庫『中庭の出来事』
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他文学賞 山本周五郎賞 20受賞 一覧へ
候補者 恩田陸 女42歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男55歳
37 「まことに気宇壮大である。べつに壮大なストーリーテリングを用意しているわけではないのに、築き上げた世界が大きいのである。」「良いものは必ず、現実の尺度では計測できぬイメージの大きさを感ずるものである。(引用者中略)この作品は今までのどれにもまして大きかった。」「このごろ氏は、人間の本質を見つめる目を持った。」「これは迷わずご成約である。」
北村薫
男57歳
25 「朦朧たるところこそが、優れた味である。その独特の浮遊感が、まことに心地よい。」「これを他の作家が書いて、同様の浮遊した安定を得られたかどうか。そういう意味で、まことに恩田陸らしい作といえる。」「この作で受賞する、ということに意味があるだろう。」
小池真理子
女54歳
18 「『夜は~』と僅差で同時受賞が決まった」「人生とは舞台であり、現実というのは劇場である、という作者の想いが伝わってきて、私は、この作品をトリッキーな、入れ子構造的な側面よりも、観念的な側面で高く評価した。」「難を言えば、全体が長大すぎて、とりわけ、会話部分にくどさが感じられたことか。」
重松清
男44歳
47 「読み手は幾度となく既読部分の読み直しと読み替えを求められ、ときに途方に暮れながら、虚構の中に没入する醍醐味を堪能できる。」「読み手は客席という安息の地を与えられ、舞台で繰り広げられる役者たちの謎解きめいたカーテンコールを眺めることができる。その大団円を「読者」としても「選考者」としてもとても好もしく感じながら、しかし「読者」とはワガママなもので、宙吊りにされた不安を保ったままの終わり方もありえたのではないか、という思いも残るのだ。」
篠田節子
女51歳
32 「この作者の構築的な持ち味がいかんなく発揮された作品である。」「ストーリーではなく論理、キャラクターではなく記号、それらを造形的かつ美的に組み合わせ、世界を読み解こうという高度な遊びの精神が、「中庭の出来事」という小説の最大の魅力ではないかと思う。」
選評出典:『小説新潮』平成19年/2007年7月号
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せかい
『きのうの 世界』(平成20年/2008年9月・講談社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「せかい」 カバー 「ANOTHER YESTERDAY」併記
印刷/発行年月日 発行 平成20年/2008年9月4日(第1刷)
発行者等 発行者 野間佐和子 本文データ制作 講談社文芸局DTPルーム 印刷所 凸版印刷株式会社 製本所 大口製本印刷株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 岩瀬 聡 写真 鈴木理策
総ページ数 478 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
44字
×20行
×1段
本文ページ 5~478
(計474頁)
測定枚数 943
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書誌
>>初出『東奥日報』『信濃毎日新聞』『山形新聞』『岩手日日新聞』『日高新報』『茨城新聞』『神奈川新聞』『山陽新聞』『十勝毎日新聞』『宮崎日日新聞』『山陰中央新報』『福島民友新聞』『愛媛新聞』『岐阜新聞』『徳島新聞』平成17年/2005年4月~平成18年/2006年11月順次連載/単行本化にあたり加筆修正
>>平成23年/2011年8月・講談社/講談社文庫『きのうの世界』(上)(下)
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候補者 恩田陸 女44歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男74歳
9 「謎を複雑に仕かけ過ぎ、本当の謎はなんなのか、一編の小説として楽しむべきところがぼやけてしまった。」
五木寛之
男76歳
8 「直木賞という枠からはみだした感じの作品」「独自の小説世界を構築する作家的腕力には、選考という場から引き離して「うーむ」と唸らせられるところがあった。」
平岩弓枝
女76歳
0  
宮部みゆき
女48歳
31 「〈個人と共同体と記憶との関係〉〈主人公の日常からの逸脱〉という二つのキーポイントで、実は『悼む人』に通じる部分があります。求道者・坂築静人の前で、隠遁者・市川吾郎はやや存在感が薄れてしまいました。物語の三分の一までは〈あなた〉と呼びかけられ、読み手と一体化していた楡田栄子が、いよいよ〈解〉が現れる前に死んでしまったことも悲しい。」
北方謙三
男61歳
17 「実に大仕掛けの作品で、その発想には眼を奪われた。ただ、視点がめまぐるしくて気になり、塔が象徴性を持つところまで、私の内部で昇華されてこない、というきらいはあった。」「恩田氏の最良の作品だったのか、独得の豊饒な才気に小説的抑制があったのか、読後にはそういう疑問が浮かんで消えなかった。」
林真理子
女54歳
16 「恩田ワールドにどっぷり浸りたい人は別にして、読者にはなはだ不親切な小説である。」「「コンペに適していない作家」という意見が出たがそのとおりだと思う。特定のファン以外は、やすやすと近づけない恩田ワールドである。」
井上ひさし
男74歳
26 「すでに一家を立てた書き手である。」「したがって、いまさら不備を論じても仕方がないが、なによりも、舞台になっているM町が浮島の上に築かれていたという世界的なニュースが、後半ではただの地方ニュースに成り下がってしまったように見えて、これは風呂敷の広げすぎのようだ。」
浅田次郎
男57歳
10 「著者の作品の中ではとりたてて上出来とは思えなかった。」「(引用者注:道尾秀介とともに)稀有の想像力を持っているのだが、その天才に構築力と表現力がどこまでついて行けるか、という点に作品の出来映えがかかっている。」
宮城谷昌光
男63歳
6 「作品そのものが読者を択ぶ。私は択ばれない読者であろう。」
渡辺淳一
男75歳
0  
選評出典:『オール讀物』平成21年/2009年3月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
柚月 平成20年/2008年12月20日 そろそろ、とっていただきたい作家さんなので。時は熟した・・・と思っています。
毒太 平成21年/2009年1月1日 タイミング的にはそろそろ恩田陸が受賞してもいいのではないかな、と思います。作者本人も「集大成」と明言していますので、この作品で受賞となれば丁度良いかと。
・・・新潮の本でとってほしいという思いは無くもありませんが(笑)
1 平成21年/2009年1月4日 なし(同時推薦=>明川哲也池上永一伊坂幸太郎海堂尊梶よう子北島行徳笹本稜平恒川光太郎天童荒太橋本紡馳星周畠中恵火坂雅志本多孝好三田完山本幸久
水戸一高生 平成21年/2009年1月7日 うちの大先輩が今とらなくて誰がとる?
tuckermama 平成21年/2009年1月10日 恩田陸の不思議な世界感が大好きです。今回取れるとファンとしても嬉しいです。
mrchildren 平成21年/2009年1月12日 いままでの作品で取れなかったのが疑問。「集大成」を甘く見ることなかれ。
書痴 平成21年/2009年1月14日 W受賞なら恩田陸『きのうの世界』 天童荒太『悼む人』 この二人。山本兼一『利休にたずねよ』は出版社が弱いのが残念。(同時推薦=>天童荒太山本兼一
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文量
長篇
章立て
「第1章 捨てられた地図の事件」「第2章 日没から夜明けまでの事件」「第3章 溺れかけた猫の事件」「第4章 駅の掲示板の事件」「第5章 紫陽花とハンカチの事件」「第6章 川沿いに建つ洋館の事件」「第7章 焚き火の神様の事件」「第8章 点と線の事件」「若月慶吾の幕間」「第9章 同じ顔をした男の事件」「第10章 散歩する犬たちの事件」「図書館での幕間」「市川吾郎の幕間」「第11章 風が吹くと桶屋が儲かる事件」「第12章 井戸と鋏の事件」「第13章 帽子と笹舟の事件」「第14章 不吉な電話の事件」「第15章 彼女の事件」「第16章 彼らの事件」「第17章 彼らの事件の続き」「第18章 私の事件」「第19章 水無月橋の殺人事件」
時代設定 場所設定
[同時代]  M町~東京
登場人物
市川吾郎(殺人事件の被害者、大手電機メーカーの会社員)
田代修平(高校二年生、推理小説と焚き火好き)
新村和音(高校一年生)
新村志津(和音の大おば、歴史ある建設会社一族の当主)
楡田栄子(社会統計学の研究者)
田中健三(元・教師、郷土史家)
石田辰五郎(定年退職した元・警察官)
若月慶吾(若月酒造の経営者)
古野忠明(市川吾郎の弟、週刊誌の契約記者)




『ブラザー・サン シスター・ムーン』(平成21年/2009年1月・河出書房新社刊)
書誌
>>平成24年/2012年5月・河出書房新社/河出文庫『ブラザー・サン シスター・ムーン』所収
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
pochi 平成21年/2009年6月19日 どれもはずれかも。でも、どれもありだと思う。(同時推薦=>天野作市稲葉真弓今野敏白石一文高任和夫
コンササドーレ 平成21年/2009年6月29日 【注:投票は「受賞作なし」との予想】(前文=>三崎亜記畠中恵北村薫)4「ブラザー・サン ブラザー・ムーン」(恩田陸)(そろそろあげておかないと…。でも読者を選ぶ作家だから…。)(後文=>道尾秀介
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ゆめちがい
夢違』(平成23年/2011年11月・角川書店刊、角川グループパブリッシング発売)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背・奥付 ルビ有り「ゆめちがい」
印刷/発行年月日 発行 平成23年/2011年11月15日(初版)
発行者等 発行者 井上伸一郎 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 本間製本株式会社
発行所 株式会社角川書店(東京都) 発売元 株式会社角川グループパブリッシング(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 松本 尚 ブックデザイン 鈴木成一デザイン室
総ページ数 492 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×19行
×1段
本文ページ 7~492
(計486頁)
測定枚数 902
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書誌
>>初出『北海道新聞』『中日新聞』『東京新聞』『西日本新聞』平成22年/2010年5月6日~平成23年/2011年5月2日
>>平成26年/2014年2月・KADOKAWA 角川書店/角川文庫『夢違』
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候補者 恩田陸 女47歳
選考委員 評価 行数 評言
渡辺淳一
男78歳
4 「何度か読み返したが、夢の中に入っていけず、独善的にすぎる。」
宮部みゆき
女51歳
91 「物語のなかに多くの謎を仕掛け、解読のキーもたくさん埋め込み、しかし作者からは「これが真相です」というまとまった解答は示さない。」「誰が読んでもわかり易い文章と鮮やかなイメージで、誰もが平等に、この幻視的な物語の読み解きに参加し、楽しむことができるよう用意する。これは大変なチャレンジです。私はその勇気と努力に深い敬意を覚えました。」
阿刀田高
男77歳
23 「この作家のイマジネーションはつねに大きい。」「しかしストーリーを収束させるあたりでは、――これ、どういうことなのかな――破綻があるようにも感じられ、私は悩んでしまった。そういうことを問う作品ではないのかもしれない。受賞には届かなかったが、サムシングを感じさせる作品、と私は思った。」
林真理子
女57歳
15 「この作品はうまく着地しなかったような気がする。たらたらと冗長に夢の話ばかり続き、読者は次第に疲労感を持ってくるはずだ。これを最後まで乗り切るには、恩田ワールドをこよなく愛する忠実な読者であることが課せられるだろうが、私はとうとうその一員になることが出来なかった。」
浅田次郎
男60歳
15 「神の啓示としか思われぬアイデアに、熟慮する間もなく吹き飛ばされた結果の作品、とでも言おうか。人間だから仕方がないといえばそれまでだが、この作家は明らかに預言者の資質を備えている。だから試され続けるのである。」
宮城谷昌光
男66歳
20 「氏の過去の候補作品よりずいぶん読みやすい。しかしミステリーの合理にあてはめて読まれると、高評価は得られまいとおもった。氏が文学的気概をもって、幻想小説をいちだんと高みにおしあげると、日本の文学のジャンルに豊かさが増すにちがいない。私はつねに氏の作品に同情をもちながら、推輓者になれないでいる。」
桐野夏生
女60歳
20 「出発点が曖昧でぼやけたまま進んでいくので、途中から様々な事象が出来し、とりとめのない夢のような様相を帯びてくる。この魅力あるテーマを作者自身がどれだけ深く考えたか、という問題かもしれない。」
北方謙三
男64歳
40 「イメージが次々に立ちあがってきて、それは野放図とも言えるほどであった。小説はイメージの芸術であると、私はある部分では信じていて、まさしく小説にぶつかっているという手応はあった。」「イメージの実験がここでなされたのではないか、とさえ私は感じた。ある意味、狭隘かもしれない私の直木賞観からははずれ、候補にすべきではなかったというのが正直な感想だが、刺激的な作品であった。」
伊集院静
男61歳
17 「フロイト以来、近代人にとって“夢”というものは正体があいまいで、その実体はまったくわかっていない。これに小説で挑んだのが恩田さんらしい。」「作品の後半に入って、謎探しになっているようで最初の命題が私にはあやふやになってしまったと感じた。」「恩田さんにしては未消化の作品に思えた。」
選評出典:『オール讀物』平成24年/2012年3月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
書痴 平成24年/2012年1月14日 なし(同時推薦=>葉室麟
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文量
長篇
章立て
「一章 幽霊」「二章 仕事」「三章 TV」「四章 侵入」「五章 車窓」「六章 地図」「七章 少女」「八章 事件」「九章 過去」「十章 霧中」「十一章 吉野」「十二章 現在」「終章 夢違」
時代設定 場所設定
近未来[21世紀前半]  東京~G県~京都~奈良
登場人物
野田浩章(夢判断の研究員)
古藤結衣子(鮮明な予知夢をみる女、浩章の兄の婚約者)
岩清水慧(警察庁の捜査員)
鎌田康久(浩章の先輩研究員)
山科早夜香(G県の小学生)
山際潤子(旅行フリーライター、古藤結衣子の親戚)




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よる そこ やわ まぼろし
夜の 底は 柔らかな 幻』(上)(下)(平成25年/2013年1月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 (上)(下)発行 平成25年/2013年1月15日(第1刷)
発行者等 発行者 村上和宏 印刷所 凸版印刷 製本所 加藤製本 組版 萩原印刷
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 (上)カバー写真 SCIENCE PHOTO LIBRARY / amanaimages 表紙・章扉写真 近藤篤 装丁 大久保明子 (下)カバー写真 Jill Ferry / Flickr / Getty Images 表紙・章扉写真 近藤篤 装丁 大久保明子
総ページ数 (上)363 (下)344 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×20行
×1段
本文ページ (上)5~363 (下)5~344
(計699頁)
測定枚数 1350
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書誌
>>初出『オール讀物』平成18年/2006年9月号~平成21年/2009年12月号/単行本化に際し大幅加筆・修正
>>平成27年/2015年11月・文藝春秋/文春文庫『夜の底は柔らかな幻』(上)(下)
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候補者 恩田陸 女48歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男78歳
7 「いわゆる恩田ワールド。土俗的なファンタジーを好むかどうかの判断であり、私は筆力を感じながらも与することができなかった。」
伊集院静
男63歳
0  
林真理子
女59歳
10 「いつもなら恩田さんの作品には「どこかに連れていかれる」不安とときめきがあったが、この作品は読んでいるうちに次第についていけなくなってしまった。」
浅田次郎
男61歳
14 「冒頭からしばらくの間は、どんなに面白い話になるのだろうとときめいたが、その期待が達成できなかったのは選考委員というより、一読者としてまことに残念であった。」
宮部みゆき
女52歳
24 「現実世界の制約を離れ、SF的・ファンタジー的な趣向の作品を作りあげるとき、本筋に入る前の段取りくさい世界設定や、人物のリアリティを出すため(だけ)に必要なディテール描写(引用者中略)この〈お約束〉に挑んだ野心作でした。そして残念ながら今回は、お約束には相応の理由があるということを証明する結果になってしまったようです。」
宮城谷昌光
男68歳
7 「(引用者注:「ヨハネスブルグの天使たち」とともに)ひとりよがりの印象がつよい。」
渡辺淳一
男79歳
0  
桐野夏生
女61歳
11 「いきなり異世界への扉が開いて、ざわざわするようなディテールで引っ張られそうな気配があった。しかし、「動力」不足で失速した感がある。面白いテーマに行き着きそうだっただけに残念だ。」
北方謙三
男65歳
9 「細部の吸引力は持っているものの、全体としては冗漫な作品になっている。現実と非現実、日常と非日常の、識閾の危うい妖しさに私は魅かれていたが、今回はそれが姿を消していて残念だった。」
選評出典:『オール讀物』平成25年/2013年9月号
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大衆選考会 149回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
書痴 平成25年/2013年7月4日 上記の本を推します。(同時推薦=>伊東潤
しょう 平成25年/2013年7月16日 直前予想です。
某所のとはちょっとだけ変えまシタ。

桜木紫乃「ホテルローヤル」

○恩田 陸「夜の底は柔らかな幻」

伊東潤 「巨鯨の海」

桜木さんは前回の「ラブレス」の壮大さとは方向性の違う今回のストーリーが
「幅の広さ」をアピールする展開になるのではナイかと思います。
文章の読みやすさも評価されそう。

恩田さんは今までけっこうキビシイ評価を受けてきましたが
前回の「夢違」の選評を見る限り「風向き」が明らかに変わってきた感があるんですよね。
京極夏彦さんや道尾秀介さんみたくソロソロ力でこじ開ける頃かも。

伊東さんも桜木さんと同じく今までと方向性が全然違う作品なんですよネ。
長編ではナイですが今まで選評で出されていた注文にかなり答えている作品だと思います。強そう。


なんとなくですが桜木さん、伊東さんから1人と、恩田さんの二作受賞のような気がします。
他の3人もけっこうブキミで迷うところではありますが。
結果としては「桜木さん、恩田さんのダブル受賞」と予想しマス。(同時推薦=>桜木紫乃
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文量
長篇
章立て
上巻「第一部 招かれざる客たち」「第二部 風を拾う」下巻「第二部 風を拾う(承前)」「第三部 愚者へのララバイ」
時代設定 場所設定
[ある時代]  四国・途鎖国[架空]
登場人物
有元実邦(途鎖出身者、藤代一族の末裔)
神山倖秀(指名手配犯)
葛城晃(途鎖入国管理局局次長)
青柳淳一(元・傭兵、コーヒー豆供給会社役員)
屋島風塵(〈在色者〉児童対象の教育者)
白鳥眞秀(祖父に連れられて途鎖に入国した少年)
黒塚弦(途鎖を訪れた旅行者)
須藤みつき(実邦の友人、医師)
軍勇司(スナックのマスター)
善法正治(途鎖の刑事)




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みつばち えんらい
蜜蜂と 遠雷』(平成28年/2016年9月・幻冬舎刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 平成28年/2016年9月20日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成28年/2016年11月30日(第5刷)
発行者等 発行者 見城 徹 印刷・製本所 中央精版印刷株式会社
発行所 株式会社幻冬舎(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 杉山 巧 ブックデザイン 鈴木成一デザイン室
総ページ数 507 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
23字
×20行
×2段
本文ページ 5~508
(計504頁)
測定枚数 1142
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書誌
>>初出『星星峡』平成21年/2009年4月号~平成25年/2013年11月号、『ポンツーン』平成26年/2014年1月号~平成28年/2016年5月号/単行本化に際し大幅加筆・修正
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候補者 恩田陸 女52歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男65歳
28 「作者ならではの想像力が遺憾なく発揮された大作であった。この作家の作品には一読者として長く親しんでいるが、読み方には少々コツが要る。」「(引用者注:この作家は)作品の出来栄えも、溢れ出る想像力を物語として包みこめるかどうか、制御できるかどうかという、作者自身の精神力にかかっていると思われる。いわば才能のコントロールとでもいうべき、困難な作業である。すなわち作者は本作において、非凡の才ゆえに強いられる困難を克服した。」
宮城谷昌光
男71歳
35 「(引用者注:これまで)氏の候補作品が手もとにとどけられるたびに、他の候補作品とはちがう俎を用意しなければならなかった。おなじ俎上に乗らないわけは、作品そのものが比較されることを拒絶していたからである。」「ところが今回の『蜜蜂と遠雷』を読みはじめるとすぐに、ようやくおなじ俎上に乗った、と安心した。これは氏の許容量が大きくなったあかしであろう。」「氏の作曲家論や音楽作品論について、読書中に、異論をとなえたり反駁したりしたが、あとで考えてみれば、そういうことばを誘発させるほど作品に力があったということであろう。」
宮部みゆき
女56歳
23 「実は、私は「インターミッション」まで読んだところでインフルエンザで寝込んでしまいました。何とか体調が戻ってまた読み始めた際、そこまでの話の流れや登場人物たちのキャラクターが細部まで心に焼きついていたので、まったく中断の影響を感じませんでした。その時点で、この作品の受賞を確信しました。」
北方謙三
男69歳
20 「意味を把握する暇もないほど、言葉が畳みかけられてくる。音楽を小説の中で表現するのは至難であろうが、言葉の洪水の中でそれがなし得ているというのは、新鮮な驚きでもあった。」「愚直なほどに、ピアノコンクールのことだけが書き連ねられているのだと、改めて思い返し、小説は事件を書けばいいものではない、と強く自戒した。」
高村薫
女63歳
32 「登場人物に人間の深みがない点で不満が残った。」「(引用者注:天才とは)十分に言語化できないということであり、だからこそ天才の姿を描くのは困難なのだが、作者はそのことに悩んだ形跡がない。」「また、数十曲もの楽曲とその演奏を言語化する困難にも、作者は力業で挑んでいるが、どんなに大量の比喩が重ねられても、そこから音楽は立ち上がってこなかった。これは端的に、言葉の連なりが音楽の響きをもってくるような文章には仕上がっていないということだろう。」
林真理子
女62歳
43 「今回の受賞作は文句なしに「蜜蜂と遠雷」だなと思いつつ審査にのぞんだ。」「今回は堂々たる具象画である。よくこれだけ描き切ったと感嘆してしまう。ピアノのコンテストが主題であるから、複数のピアニストがそれぞれ複数の曲を弾く。しかし同じ描写がまるでないのである。これは本当にすごいことだ。」「これだけの人気作家にとっての何回かの候補は、不本意に感じたこともあったかもしれない。しかし今回このような傑作で直木賞をおとりになったのだ。「つらいから」という理由で、数回めの候補を降りる若い作家は、ぜひ恩田さんを見習ってほしい。」
東野圭吾
男58歳
30 「△をつけた。」「最も不満だったのは、誰ひとり壁にぶちあたることもなければ挫折もしない点だ。」「総じてあまりにも仕掛けが乏しく、ストーリーに山も谷もない印象だ。」「しかし私は本作を強く推した。音楽を文章で表現するのは難しいが、作者はありとあらゆる手を使い、いたるところから言葉をかき集め、その素晴らしさを伝えようとしている。それがこの小説の読みどころであり、作者の挑戦だと解釈した。」
桐野夏生
女65歳
24 「長尺にも拘らず、一気に読めるのは作者の筆力故であろう。特に興味深かったのは、嵯峨三枝子とシルヴァーバーグら、コンクールの審査員側の関係と心理である。」「なぜに、最終審査があの順位になるのか、選ぶ側の思惑をもっと知りたかった。でなければ、天才とは何か、またコンクールとは何のためにやるのか、はたまた人間にとって音楽とは何か、という大きな謎に迫れない。」
伊集院静
男66歳
22 「私にはこれが、たとえ登場人物の大半が若者、子供のような年齢であれ、人間が描かれているのだろうかと感じた。そうだ、こんな感情もあり得るな、と人物設定の枠からはみ出して行く、小説本来の面白味に疑問を抱いた。予定調和の物語を読んでいるようで、氏の持つ小説世界とは別のものに感じられた。しかし十分に読みごたえもあるし、受賞にかなうものだった。」
選評出典:『オール讀物』平成29年/2017年3月号
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文量
長篇
章立て
「第6回芳ヶ江国際ピアノコンクール課題曲」「エントリー」「第一次予選」「第二次予選」「第三次予選」「本選」「第6回芳ヶ江国際ピアノコンクール審査結果」
時代設定 場所設定
[同時代]  パリ~芳ヶ江
登場人物
風間塵(世界的な音楽家故ユウジ・フォン=ホフマンの弟子、養蜂家の息子)
栄伝亜夜(私立音大の学生、かつて天才少女と呼ばれたピアニスト)
マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(日系ペルー人とフランス人のハーフ、シュリアード音楽院学生)
高島明石(妻子持ちの楽器店店員)
ジェニファ・チャン(マサルと同じシュリアード音楽院学生)
仁科雅美(テレビ記者、高島の高校時代の同級生)
浜崎奏(亜夜の大学の先輩、私立音大学長の次女、ヴァイオリニスト)
嵯峨三枝子(コンクール審査員)
ナサニエル・シルヴァーバーグ(審査員、マサルの担当教授)




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