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第134回
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Last Update[H28]2016/7/25

恒川光太郎
Tsunekawa Kotaro
生没年月日【注】 昭和48年/1973年☆月☆日~
経歴 東京都武蔵野市生まれ。大東文化大学経済学部卒。大学卒業後、日本中を放浪生活。平成13年/2001年頃から沖縄に住む。平成17年/2005年「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞。
受賞歴・候補歴
備考
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直木賞 第134回候補  一覧へ

よいち
夜市』(平成17年/2005年10月・角川書店刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背・奥付 ルビ有り「よいち」
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年10月30日(初版)
測定媒体発行年月日 発行 平成17年/2005年11月30日(再版)
発行者等 発行者 田口惠司 印刷所 旭印刷株式会社 製本所 株式会社鈴木製本所
発行所 株式会社角川書店(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 片岡忠彦
総ページ数 179 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×19行
×1段
本文ページ 5~174
(計170頁)
測定枚数 304
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書誌
>>平成20年/2008年5月・角川書店/角川ホラー文庫、角川グループパブリッシング発売『夜市』
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収録作品の書誌
夜市
>>初出『野性時代』平成17年/2005年7月号
風の古道
>>書き下ろし
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候補者 恒川光太郎 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男71歳
10 「おもしろく読んだ。優れたイマジネーションを感じた。」「ほかにどんな手腕を持っているのか、この作品を認めながらももう少し見守りたい、というのがおおかたの意見であり、私もそれに従った。」
平岩弓枝
女73歳
14 「才能は感じられるものの、完成度は今一つの感がある。」
五木寛之
男73歳
5 「奇妙な魅力がある。未完成だが、この先に何かがありそうな可能性を感じる書き手であると思う。」
渡辺淳一
男72歳
19 「今回、もっとも惹かれた」「なによりも想像力が豊かで、妖しい小説の現代版として説得力がある。」「ただ候補になったのが今回初めてで、未知数のところがマイナスとなり、残念な結果になった」
林真理子
女51歳
8 「初ノミネートにもかかわらず、非常に評価の高かった」「この方の世界の美しさ、はかなさが、持っている引き出しの狭さと通じるのではないかという危惧がある。」
津本陽
男76歳
6 「先の可能性があると思わせる、迫力のある作品だが、今後の発展はどうなるかといえば、まだ見当のつかない段階であろう。」
北方謙三
男58歳
10 「細部の描写が巧みで、丁寧な作品だと思った。なにか、新しい世界を構築しつつある、という気もした。併録作品の「風の古道」の方を私は買ったが、一緒に異世界に紛れこんだ友人がどうなったのか、最後までひっかかってしまった。」
宮城谷昌光
男60歳
47 「閉じられた合理のなかで物語が展開し、読者のなぜという問いかけはうけつけず、作者の自問自答で終始する。その形式がとくに堅牢につくられているのが恒川氏の作品である。」「幻想小説を嫌っているわけではないが、それらの小説が私のなかで重みを失ってきたのは、小説の動力となっている都合のよさに疑いをもたざるをえなくなったからである。」
井上ひさし
男71歳
28 「いたるところに才能がきらめいていた。」「作者の発明による意外な趣向と精緻な細部が、簡潔で節度のある文章で綴られて行くうちに、人間存在の寂しさ、いとしさが不意に浮かび上がってくる。」「「風の古道」もまったく同趣の作でみごとなものだが、やはり同趣というところが気にかからぬでもない。」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年3月号
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大衆選考会 134回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
キングマン 平成17年/2005年12月17日 素晴らしい作品です。この著者のデビュー作らしいですが、ある種普遍の輝きを放っています。
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文量
中篇集〔2篇〕
夜市
時代設定 場所設定
[同時代]  [ある街]
登場人物
いずみ(大学生)
裕司(いずみの高校の同級生)
老紳士(夜市の客)
風の古道
章立て
「1」~「11」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~古道
登場人物
私(語り手、小学生)
カズキ(私の友人)
レン(古道を旅する青年)
コモリ(古道と外の世界を行き来する殺人犯)





かみなり きせつ
雷の 季節の 終わりに』(平成18年/2006年10月・角川書店刊)
書誌
>>平成21年/2009年8月・角川書店/角川ホラー文庫、角川グループパブリッシング発売『雷の季節の終わりに』(単行本に加筆・修正)
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他文学賞 山本周五郎賞 20回候補 一覧へ
候補者 恒川光太郎 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男55歳
27 「門と玄関が気に入った。」「期待に胸を膨らませて履物を脱いだのだが、廊下を歩むうちに興が醒めてしまった。」「こうまで状況説明に終始する表現が続くと、この種の趣味にたまさか合致する人以外は受けつけぬであろうと感じた。」「想像力は天与のものである。しかし技術や意志は人為である。ゆえに氏は、今後いかようにでも傑作を創造する資格を、すでに有していると言える。」
北村薫
男57歳
13 「読み進むにつれ気になったのは、全体のバランスの悪さだ。特に、後半は、この倍は必要ではないか。」「あるいは、これは、《穏》の物語という大きなサーガの、ひとつの断片なのか、とも思わせられる一編だった。」
小池真理子
女54歳
32 「構成の立て方が手慣れていて、フラッシュバックの使い方も巧妙な作品だった。」「幼さが目立ち、小説的魅力が削がれているような気がした。」「「小説におけるファンタジー性とは何か」という問題に関して、今ひとつ、作者の認識が甘かったせいだろうと思われる。」「ファンタジーの側面だけが強調されすぎると、どうしても、現実世界とのギャップが目立ち、不自然な印象が残ってしまう。」
重松清
男44歳
39 「とても大きな世界、大きな物語の始まりを感じた。」「ところが、物語は後半で転調し、失速してしまう。」「なにより〈私〉を追い詰めるムネキの存在感が弱い。」「前半の物語に最も深い陰影を与えてくれていた雷季は、回想の中で出てくるだけで、再び描かれることはなかった。ああ、もったいない、と何度つぶやいたことだろう。」
篠田節子
女51歳
30 「「穏」という少年の育った世界は、コンミューンや宗教団体に置き換えて読むとなかなか興味深い。」「大きな骨格を持ったファンタジーであり、少年の成長物語でもあるのだが、どうにも既視感がぬぐえない。せっかくの作り込んだ世界と冒険の物語が、ゲームや翻訳ファンタジー小説、アニメに重なってくる。」
選評出典:『小説新潮』平成19年/2007年7月号
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あき ろうごく
秋の 牢獄』
(平成19年/2007年10月・角川書店刊、角川グループパブリッシング発売)
書誌
>>平成22年/2010年9月・角川書店/角川ホラー文庫、角川グループパブリッシング発売『秋の牢獄』
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収録作品
「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」
 
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 29回候補 一覧へ
候補者 恒川光太郎 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男56歳
8 「非凡なアイデアを感じさせる。つまり、非凡な才能である。しかし、惜しむらくはそのアイデアを物語として拡げてゆく力、文学として掘り下げてゆく力を欠いている。わかりやすく言うなら、嘘と哲学の不足である。」
伊集院静
男58歳
8 「大変にセンスの良い短編集で小説の筋の良さは候補作の中でも光っていた。」「この上質な作品が受賞にいたらなかったのは選考会が持つ独特な流れであった気がする。作品自体の力は遜色なかった。」
大沢在昌
男51歳
12 「ひと言でいうなら“薄い”作品集だった。奇妙な味の作品を集めているのだが、それが読み手の恐怖や不安につながってくるほどの毒を含んでいない。」「ただ感じたことがひとつある。表題作で、一度は集まるようになった「リプレイヤー」が、またバラバラになっていくという作者の感性は、私とは明らかに異なる世代の人間観である。」
高橋克彦
男60歳
7 「十分なレベルに達していたが、似た味わいの物語が続く。そして落ちが日本ホラー小説大賞に輝いた『夜市』のそれと較べて切れに欠ける。」
宮部みゆき
女47歳
10 「いつもながら、恒川さんの“異界”の着想と描写力は魅力的です。」「残念だったのは、『秋の牢獄』を全体として見たとき、やや淡い印象があったことです。三作ではなく五作収録されていたらどうだったかな、などと考えてしまいました。」
選評出典:『小説現代』平成20年/2008年5月号
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くさまつり
草祭』(平成20年/2008年11月・新潮社刊)
書誌
>>平成23年/2011年5月・新潮社/新潮文庫『草祭』
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他文学賞 山本周五郎賞 22回候補 一覧へ
候補者 恒川光太郎 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男57歳
10 「一見して、天賦の才に恵まれた人だということがわかる。見えざる物を見、聞こえざる音を聞き、あらざる物に触れる才能である。しかし、才によりかかっている危惧を感ずる。」「才を研磨して玉となす方法の模索が今後の課題であろう。」
北村薫
男59歳
31 「様々な意味で境界が曖昧になる。三次元的意味でも、四次元的意味でもそうだ。種であっても、生と死さえも。」「個々の部分に、印象深いところが多い。ただ、全体としては意図されたまとまりの悪さがあるように思えた。」「他の選考委員から、《もっと多くの短編の集積であった方がよかった》、あるいは逆に、繋がってうねり波打つような《長編であった方が》という声があった。共になるほどと思った。」
小池真理子
女56歳
35 「何より、美奥という空想上の街を舞台に、時空を超えた壮大な物語を連作形式で作り上げようとした企み自体に、作者の成長のあとを見ることができた。」「しかし、一昨年の選評でも触れたが、この作者にはどうしても、未だ、幼さがつきまとう。世界をあくまでも、善と悪で二分化しようとする癖が抜けていない。」「方法や技術の問題ではなく、作者の精神世界のさらなる成熟が求められるような気がした。」
重松清
男46歳
40 「一つの世界を巧緻につくりあげることに成功した。」「しかし、全五編を読了したあとに、その美奥のイメージは霧散してしまう。(引用者中略)美奥サーガにひたる心地よさは、移ろっていくだけで、胸に残ってくれなかったのである。」「好感を大いに持ちながらも本作を受賞作として推すことはできなかったのだが、一昨年の候補作『雷の季節の終わりに』と読み比べると、恒川さんがまた一回り大きくなられたことを強く感じた。」
篠田節子
女53歳
32 「この作者の独自の死生観を土台にしたイメージ世界の壮大さと、理に落ちず理を通す意表をつくストーリー展開は紛れもなくファンタジーであり、本作はジャンルの頂近くに鎮座する秀作だろう。」「ただこの五編の短編を繋ぐ「美奥」という場所が、強烈な磁力を持たず、後半、単なる設定事項として機能するだけになってしまったのが残念だ。」
選評出典:『小説新潮』平成21年/2009年7月号
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大衆選考会 140回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
1 平成21年/2009年1月4日 なし(同時推薦=>明川哲也池上永一伊坂幸太郎恩田陸海堂尊梶よう子北島行徳笹本稜平天童荒太橋本紡馳星周畠中恵火坂雅志本多孝好三田完山本幸久
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きんいろ けもの かなた
金色の 獣、 彼方に 向かう』(平成23年/2011年11月・双葉社刊)
書誌
>>平成26年/2014年11月・双葉社/双葉文庫『金色の獣、彼方に向かう』
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収録作品
「異神千夜」「風天孔参り」「森の神、夢に還る」「金色の獣、彼方に向かう」
 
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他文学賞 山本周五郎賞 25回候補 一覧へ
候補者 恒川光太郎 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
石田衣良
男52歳
42 「今、この国の文学賞には厳然として「ツネカワ問題」が存在するのだ。ファンタジー、ホラー、SF、本格ミステリーなど、リアリズムを基本におかない作品をどう評価していくか。それが選ぶ側の最大のテーマなのである。」「その前提を踏まえたうえで、今回の候補作にはいくつか弱いところがあった。」「連作小説の場合、例外なく終わらせかたがむずかしいのだけれど、今回は着地でよろけてしまったのではないか。」
角田光代
女45歳
39 「この作者にしか描けない小説世界の、魅力がよくあらわれた一冊だった。」「この世とあの世の境目を描き出すような小説は、みなどこかひんやりとしている。けれどその冷気が、自然界が発するものだと感じることができなかった。(引用者中略)自然描写の弱さが、小説の力を減じてしまったように思えてならない。」
佐々木譲
男62歳
45 「日本の自然を背景もしくは舞台にしながら、森も山も河畔も、ほとんどその植生が描写されないことに違和感を持った。いや、自然描写そのものを作者は放棄していると感じた。」「選考会のあとで、作者の恒川さんはかなりアウトドア派の作家だと聞いた。となると、植生描写のネグレストや自然描写の誤りが余計に気になる。(引用者中略)わたしは最後までその自然の描写、記述(の少なさ)になじめず、点数を辛くしてしまった。」
白石一文
男53歳
30 「この作者には奇妙な膂力のようなものがたしかにある。」「用意した材料を全部きれいに使って見栄えのいい作品にするのではなく、作者はあえて、そのうちの一つに焦点を定めて、そこから物語を無理のあるゆがんだ方向へとふくらませていっている。」「ただ、いかんせん、今回の作品はそれぞれの関連性も弱く、いくぶん力不足の感は否めない。」
唯川恵
女57歳
39 「緊迫感や、追い詰められた心情を端折っていて、余韻を味わわせてくれない。作者はどんどん先に行って、読み手は取り残されてしまう。死を扱うには物足りない。もっと説得して欲しい、その世界に浸らせて欲しい、との思いがどうしても残る。」「個人的な感覚になってしまうかもしれないが、この世界を描くなら、やはり恐怖や不気味さ、美しさ、恍惚などが欲しいところだ。」
選評出典:『小説新潮』平成24年/2012年7月号
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きんいろきかい
金色機械』(平成25年/2013年10月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成28年/2016年5月・文藝春秋/文春文庫『金色機械』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 35回候補 一覧へ
候補者 恒川光太郎 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男62歳
8 「たいへんユニークで楽しい作品であった。しかし、アイデアを縫い繋げる物語性が弱く、小説というよりもイメージの切り貼りを眺めているように思えた。」
伊集院静
男64歳
10 「“金色様”と呼ばれるSF的なキャラクターの登場も興味を引かれた。ところが中盤で他にもミラクルを持つものがあらわれ、散漫になりはじめ、物語を牽引していたキャラクターの力が萎えてしまった。残念である。」
大沢在昌
男57歳
7 「恒川さんの世界が、これまでで最も昇華された作品で、どこへ連れていかれるかわからない面白さにわくわくした。物語終盤で息切れしたのがもったいなかったが、私は推した。」
恩田陸
女49歳
10 「デビュー作から素晴らしいイメージや雰囲気があり、独自の世界を持っているのに、いつもその世界を描き切るための文章の精度が伴わないため、読後感が散漫になってしまう。」
京極夏彦
男50歳
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高橋克彦
男66歳
19 「(引用者注:「村上海賊の娘」「友罪」と共に)授賞の水準に達していると思えた」「やむなく外した。(引用者中略)私の好きなテーマだが、話は頁が重なるにつれてどんどん世界が縮まっていく。」「むしろこの設定なら壮大な別の物語を構築できたのではないか。惜しまれた。」
選評出典:『小説現代』平成26年/2014年5月号
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