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津本陽
Tsumoto Yo
生没年月日【注】 昭和4年/1929年3月23日~
在任期間 第113回~第135回(通算11.5年・23回)
在任年齢 66歳3ヶ月~77歳3ヶ月
経歴 本名=津本寅吉(ツモト・トラヨシ)。和歌山県生まれ。東北大学法学部卒。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第56回直木賞(昭和41年/1966年下期)「丘の家」
  • 第79回直木賞(昭和53年/1978年上期)「深重の海」
  • |候補| 第19回吉川英治文学賞(昭和60年/1985年)『雑賀六字の城』
  • 和歌山県文化賞(平成5年/1993年)
  • 第29回吉川英治文学賞(平成7年/1995年)『夢のまた夢』
  • 紫綬褒章(平成9年/1997年)
  • 第1回歴史時代作家クラブ賞[特別功労賞](平成24年/2012年)
個人全集 『津本陽歴史長篇全集』全28巻(平成10年/1998年12月~平成13年/2001年3月・角川書店刊)
直木賞候補歴 第56回候補 「丘の家」(『VIKING』188号[昭和41年/1966年7月])
第79回受賞 「深重の海」(『VIKING』292号~328号[昭和50年/1975年4月~昭和53年/1978年4月])
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part3
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

直木賞 113 平成7年/1995年上半期   一覧へ
選評の概要 含羞の酸味 総行数95 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男66歳
候補 評価 行数 評言
男63歳
10 「五つの短篇のうち「陽炎球場」「夜行列車」などが好きな作品である。酸っぱい含羞の味わいをたたえた作者の感情が、音をたて流露する。読んでいる私の内部に、喚起されるいくつもの記憶がある。人生の諸相のひとつにつながるひろがりがみちびきだす酸味であろう。」
選評出典:『オール讀物』平成7年/1995年9月号
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直木賞 114 平成7年/1995年下半期   一覧へ
選評の概要 百花のいろどり 総行数72 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男66歳
候補 評価 行数 評言
男47歳
41 「ことごとしい筋立てというのを、私はきらいである。」「だが派手な筋の運びにもかかわらず、全体を通してみると、性能のいい自動車のように、各部品が必要な場所に的確に配置されている。つまり、細部に力がある。」「多少、筋立てにややこしい点があるが、我慢して読みおえると、充実感を得た。」
女43歳
44 「作品の基調に破滅を暗示する重い韻律が流れており、それを軽井沢の夏の風景を繊細にえがくことによって、こころよいリリシズムの色調にまとめてゆく手際は、隙がない。」「隙があるとすれば、このようなおおかたの人々にとっては異質であろう男女の関係を、文句なしに読者に納得させ、小説世界へひきずりこむほどの熱がさほど感知できなかったことである。」
  「こんどの候補作品のなかには、筋立ての巧緻によって、目をひくものが幾つかあった。」
選評出典:『オール讀物』平成8年/1996年3月号
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直木賞 115 平成8年/1996年上半期   一覧へ
選評の概要 手堅い構築 総行数85 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男67歳
候補 評価 行数 評言
女35歳
13 「手堅い作品である。力を溜めている緊張感が持続されており、稀薄な部分がすくない。」「主人公の男女の刑事の人間関係にも、味わいがある。」「どんな小説でも、人間の本質に触れておれば、情緒がにじみ出るように読者に伝わってくるものである。」
篠田節子
女40歳
8 「好感を持った。密度の高い出来ばえである。音楽の知識がないままに、納得させられた。」「人の感情をひたすら探ってゆく、このような緻密な作風にひきこまれる。」
選評出典:『オール讀物』平成8年/1996年9月号
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直木賞 116 平成8年/1996年下半期   一覧へ
選評の概要 重い手ごたえ 総行数72 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男67歳
候補 評価 行数 評言
女38歳
27 「じつに重い手ごたえの小説を読んだと思った。」「一章と二章は、よくできていると思った。惜しむらくは、三章の結末がドタバタとなって抑えがきかなかったことである。」「だが、熱気のこもった作品であることに、変りはない。」
黒川博行
男47歳
6 「簡潔な表現で、読み手を引きよせる力のある短篇集である。整然とした筋立てで、どの作品もよくまとまっている。」
選評出典:『オール讀物』平成9年/1997年3月号
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直木賞 117 平成9年/1997年上半期   一覧へ
選評の概要 技と心 総行数70 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男68歳
候補 評価 行数 評言
女41歳
15 「作者よりもながく生きてきた私の知らなかった、社会の機構を綿密に取材し、現代に生きる女性のたたかいの様相を教えてくれた。」「作品の出来ばえについてはとりたてて疵がなく、切れ味がいい。最後のページまで読者をはなさない迫力がある。」
宇江佐真理
女47歳
12 「作品の構成については粗雑な点が目につき、完成度に劣ることが分っていたが、この作者の肉声を耳もとで聞いているような、圧倒的な語りかけの力はなんだろうと、たやすく引きこまれた。」「この作者の内部から溢れ出てくるゆたかな感情の魅力を、忘れたくはない。」
男45歳
10 「「ラブ・レター」は以前に雑誌で読み、印象に残っていた。」「どれも似た形の作品を読者に読ませるしたたかな根性が作者の値打ちかも知れない。」
選評出典:『オール讀物』平成9年/1997年9月号
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直木賞 118 平成9年/1997年下半期   一覧へ
選評の概要 流露感の薄さ 総行数105 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男68歳
候補 評価 行数 評言
  「読者は、作者に説得してほしい。いっとき小説世界に埋没して、そのなかに生きたい。だが、提示された作品は、その世界のなかに引きこむ説得力を欠いていた。」
選評出典:『オール讀物』平成10年/1998年3月号
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直木賞 119 平成10年/1998年上半期   一覧へ
選評の概要 小説の醍醐味 総行数87 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男69歳
候補 評価 行数 評言
男53歳
19 「振幅のすくない作品で、雑誌で読んだとき、いくらかくりかえしが目につくようにも思ったが、一冊を読み通すと納得した。」「尼の出屋敷あたりにいる、くすぼりの男女の暗澹としたいろどりのなかに、稲妻のようにひらめく性のいとなみは、夢幻のような残像を残す。小説の醍醐味を覚えた一篇である。」
  「今度の候補作は、それぞれ水準が高かった。」
選評出典:『オール讀物』平成10年/1998年9月号
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直木賞 120 平成10年/1998年下半期   一覧へ
選評の概要 独特の工夫 総行数86 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男69歳
候補 評価 行数 評言
女38歳
20 「細部の書きこみがあまりにも多く、容易に話が進まないのにいらだつ思いであったが、実はそれが作者の狙いであるのであろうと、今度はじめて分った。」「読者は漠然としてとらえがたい社会環境の形をこの小説によってとらえたような気分になり、語り手を身近な訳知りの人のように感じる。」「こういう理解と共感を読者に与える独特の工夫を、作者はなしとげていたのである。」
選評出典:『オール讀物』平成11年/1999年3月号
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直木賞 121 平成11年/1999年上半期   一覧へ
選評の概要 膂力のつよさ 総行数83 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男70歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
17 「読んだ印象は、楽しませてもらったという一語につきる。」「作者は天性の語り上手であろう。膂力が際立っている。」「陰陽あい引きあうほどのよさといい、洒脱な風格といい、堂に入ったものである。」
女47歳
18 「才能すぐれた作者の、努力の成果であろう。」「この作者は、きわめて話し上手であるが、作品を展開させる事件について、どうしてそうならざるをえなかったかという、必然性を読者に納得させる説明について、簡略にすませる癖がある。」「その間の事情が納得できるように語られたならば、なお色濃い人間像がえがかれよう。」
選評出典:『オール讀物』平成11年/1999年9月号
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直木賞 122 平成11年/1999年下半期   一覧へ
選評の概要 人生のあじわい 総行数74 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男70歳
候補 評価 行数 評言
男61歳
41 「彼女(引用者注:主人公愛八)の人生は、さほど不運でもないが、常に孤独のかげがある。」「静かな歌声を背景に、長崎の花街に生きた女性を通して、人間の普遍の姿をえがいたこの作品に一票をいれたかった。」
選評出典:『オール讀物』平成12年/2000年3月号
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直木賞 123 平成12年/2000年上半期   一覧へ
選評の概要 天性の旨み 総行数81 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男71歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
9 「一気に読んだ。あふれるような筆力で、柔軟な文章である。不自然に思えるほどの疵もなく、重い底音を感じさせながら抑えている手際は、天性の旨みであろう。」
男56歳
26 「ジャピーノ13歳の章が、もっともすぐれていて、第二章、第三章は、しだいに感動の量がすくなくなってくる。」「しかし、作品全体にわだかまっている野性に好意を持った。」
選評出典:『オール讀物』平成12年/2000年9月号
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直木賞 124 平成12年/2000年下半期   一覧へ
選評の概要 天然の資質 総行数73 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男71歳
候補 評価 行数 評言
女38歳
22 「書きかたも随分手慣れていて、チャランポランのようでありながら、すぐに読み手を引きこみ、触手のようなものがまとわりついてきて、はなしてくれない。」「とにかくおもしろかった。こういうのを、「天然の資質」というのだろうかと、ひそかに思った。」
男37歳
17 「七つの短篇がそれぞれおだやかな進めかたで、ほどよい余韻をのこして話を終えている。」「そのなかでは、もちろん「セッちゃん」が図抜けていい。ベテランの余裕のある、受賞に値する作品集である。」
選評出典:『オール讀物』平成13年/2001年3月号
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直木賞 125 平成13年/2001年上半期   一覧へ
選評の概要 風音が聞える 総行数94 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男72歳
候補 評価 行数 評言
男51歳
19 「平凡な内容ではない恋愛小説を、きわめて静かな調子で語り、数人の男女の姿を陰影ふかくえがきだした。」「低く尾をひく音色の調子は、しまいまで変らない。受賞作にふさわしい佳品である。」
選評出典:『オール讀物』平成13年/2001年9月号
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直木賞 126 平成13年/2001年下半期   一覧へ
選評の概要 運というもの 総行数68 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男72歳
候補 評価 行数 評言
女46歳
13 「読者を飽きさせない引きをこころえている点では、熟達している。」「これだけつよいフェロモンをそなえた作品は、多くの読者を楽しませる。今後の活躍はいうまでもないだろう。」
乙川優三郎
男48歳
12 「途中から筆が渋ってくるところ、というか、テンポが落ちてくるところがあるが、話は最後まで乱れず、余韻も残した。」「いい出来栄えである。ディケンズの作品のような、荒削りな力で展開していってほしい。」
男53歳
16 「はじめの語りくちがきわめて達者であるが、なかほどでゆるんでくる。またもちなおして、いい出来栄えになったが、何事にも運というものがある。」「この強運を生かして飛躍することだ。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年3月号
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直木賞 127 平成14年/2002年上半期   一覧へ
選評の概要 余韻がある 総行数74 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男73歳
候補 評価 行数 評言
男49歳
22 「江戸時代に生きた男女の切実な人生を陰影ふかくえがいた秀作である。」「不幸な境遇を耐える人々が、感慨をこめて低い声音でうたう、追分の旋律のようなものがうねっているような、余韻のある作品だ。」「この作品集の受賞に、心から賛成する。」
江國香織
女38歳
10 「細部に心配りのゆきとどいた繊細な、短篇集である。この作者の特徴は、一篇ごとに切れ味のいい締めくくりかたをしていることであろう。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年9月号
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直木賞 128 平成14年/2002年下半期   一覧へ
選評の概要 時代のにおい 総行数70 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男73歳
候補 評価 行数 評言
横山秀夫
男45歳
7 「私が推そうと思った作品であった。ちょっと行儀がよすぎるようにも思えたが、悪くない。しかし、手続上の問題で疑義があるとのことであったので、つぎの作品を待つことにした。」
松井今朝子
女49歳
7 「あまりに成長しているのでびっくりした。「狛犬」と「心残して」は、見過ごせない佳作である。私はこの連作に心を残した。」
  「(引用者注:ここ数年の小説は)技巧がすぐれてきた。話はおもしろい。パソコンを使うので饒舌になりすぎるきらいはあるが、読者を牽引する技術は繊細になり、発達してきた。」「だがいろいろの形の菓子パンのなかに、握り飯が一個ころがっているような、存在感のある作品を、見てみたい。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号
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直木賞 129 平成15年/2003年上半期   一覧へ
選評の概要 喚起力 総行数65 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男74歳
候補 評価 行数 評言
男43歳
12 「架空の情景を、身に迫るなまなましさで読者の脳裡に喚起する力は、才能によってことなる。」「作者の文章は、つよい喚起力を持っており、六篇の候補作のなかでは、きわだっていた。」
女39歳
17 「作者の力量に見るべきものがあるが、いろいろと複雑に内容を組みあわせており、そうなるとまだ筆の若さがめだってきて、簡単に引きこまれるというわけにはゆかなくなった。たとえていえば、果物籠に果物を盛りすぎたような不安定感があった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年9月号
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直木賞 130 平成15年/2003年下半期   一覧へ
選評の概要 詩人と語り部 総行数66 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男74歳
候補 評価 行数 評言
女39歳
25 「時間をインスタントカメラで切りとって幾枚もアルバムに張ったような作品である。」「うまく生きてゆけない主人公に、読者は心に涙をいっぱい溜めて震えている人間像を見るがそのうえのひろがりはない。」「受賞を無条件に支持したわけではないが、(引用者中略)将来を期待できるすぐれた素質があることを認めた。」
男40歳
23 「本来であればおもしろいはずの話が、登場人物たちのいわずもがなの合の手がはいることによって、雅味の乏しいものになっているという結果になったのは惜しい。」「受賞を無条件に支持したわけではないが、(引用者中略)将来を期待できるすぐれた素質があることを認めた。」
選評出典:『オール讀物』平成16年/2004年3月号
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直木賞 131 平成16年/2004年上半期   一覧へ
選評の概要 感覚を刺すもの 総行数64 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男75歳
候補 評価 行数 評言
男44歳
19 「最初の表題作からおもしろかった。ひきこまれたといってよい。」「作品の要所にするどい針のような表現があって、それがこちらの感覚を刺してくる。」「ユーモラスな主人公を動かしてゆく愉快なともいえる作品であるのに、この切実感と迫力はどこから出てくるのだろうかと思った。受賞にふさわしい成功作である。」
男46歳
21 「一定の密度を保ちながら、最後まで一定の韻律を持続していた。」「何度もおなじ手法をかさねて読者をひきこんでゆく、骨格のしっかりした物語である。」「これも受賞作にしなければ惜しいと思ったので、いままでマルひとつしかつけなかったが、こんどはふたつにした。」
選評出典:『オール讀物』平成16年/2004年9月号
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直木賞 132 平成16年/2004年下半期   一覧へ
選評の概要 悲哀のいろどり 総行数96 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男75歳
候補 評価 行数 評言
女37歳
29 「この作品の魅力は、葵とナナコが高校生であった頃の、悲哀感に満ちた日々の記憶である。過去と現在との切りかえがときどきぎくしゃくして、全体につよい統一感のうすらぐきらいはあるが、やはり二人の高校生の出てくる場面が圧巻で、小夜子との話もそれなりにうまく溶けあっている。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年3月号
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直木賞 133 平成17年/2005年上半期   一覧へ
選評の概要 色彩 総行数75 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男76歳
候補 評価 行数 評言
男42歳
10 「作者の文中には濃厚な色彩がある。」「それはつくろうとしてつくれない、作者の感覚である。いままで感じたことのないふしぎな印象を受けた。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年9月号
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直木賞 134 平成17年/2005年下半期   一覧へ
選評の概要 たしかな構築 総行数62 (1行=13字)
選考委員 津本陽 男76歳
候補 評価 行数 評言
男47歳
16 「隙のない、堅固な構築であるので、これはいいと思った。これまで候補となったこの作者の小説は、筆力はまちがいなくあるのだが、内容が軽いのでどうかなと首をかしげる段階にとどまっていた。」「こんなものが書けるなら、もっと早く眼光するどくきびしい顔を見せてくれたらよかったと思った。」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年3月号
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