直木賞のすべて
第126回
受賞作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
候補作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
小研究
大衆選考会
リンク集
マップ

受賞作家の一覧へ
前の回へ後の回へ
Last Update[H28]2016/4/19

山本一力
Yamamoto Ichiriki
生没年月日【注】 昭和23年/1948年2月18日~
受賞年齢 53歳10ヶ月
経歴 高知県高知市生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒。14歳のときに上京し、高校卒業後、旅行代理店、広告制作会社勤務、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経験。
受賞歴・候補歴
  • 第1回小説新潮新人賞(平成7年/1995年)「大川わたり」山本健一名義
  • 第77回オール讀物新人賞(平成9年/1997年)「蒼龍」
  • |候補| 第54回日本推理作家協会賞[短編部門](平成13年/2001年)「端午のとうふ」
  • 第126回直木賞(平成13年/2001年下期)『あかね空』
  • 第1回歴史時代作家クラブ賞[実績功労賞](平成24年/2012年)
  • 第50回長谷川伸賞(平成27年/2015年)
処女作 「蒼龍」(『オール讀物』平成9年/1997年)
サイト内リンク リンク集
備考
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


直木賞 第126受賞  一覧へ

ぞら
『あかね 空』(平成13年/2001年10月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「ぞら」
印刷/発行年月日 発行 平成13年/2001年10月15日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成13年/2001年12月5日(第2刷)
発行者等 発行者 寺田英 印刷所 凸版印刷 製本所 大口製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 歌川広重『名所江戸百景 品川すさき』(東京都江戸東京博物館所蔵) 題字 日野原牧 装丁 斎藤深雪
総ページ数 365 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×20字
×1段
本文ページ 3~365
(計363頁)
測定枚数 696
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>書下ろし
>>平成16年/2004年9月・文藝春秋/文春文庫『あかね空』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 山本一力 男53歳
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女69歳
28 「宝暦十二年八月と、登場人物の生きた年代をはっきり決めている姿勢にこの作者の時代小説への意気込みを感じた。」「第一部と第二部に分ける構成ミスということもいわれたが、山本さんの自作に対する姿勢は、すみやかにそうした点をクリアしてしまうと思う。この作品に出会えたことは、今回の収穫だった。」
井上ひさし
男67歳
29 「江戸深川とそこで生きる人びとをひたと見据える気合い、それが全編に漲っていて、その劇しい気合いがいくつかの欠点(時代考証の勘違い、都合のよすぎる筋立て、凹凸のある描写)をきれいに消してしまってもいる。」「家族間の愛情の微妙なもつれを、第二部でいちいち訂正して行く構成がとても知的だ。」「とにかくすてきに気分のいい小説である。」
林真理子
女47歳
18 「若い職人が、その才覚と気働きで、やがて店を盛り立てていくというストーリーは、読み手にある種のカタルシスを与えてくれる。よって二部は不要であると私は思う。」「しかしこの小説の清々しい読後感はそう損なわれることはなく、山本さんは大変な力量を身につけられたようだ。」
北方謙三
男54歳
14 「懸命に、江戸という時代を自分の作品世界に生かそうとしていて、誠実さが胸を打った。」「好感の持てる作風で、小説の芯のようなものもしっかり感じられた。」「決戦投票で、私は『国境』と『あかね空』に入れた。」
津本陽
男72歳
16 「はじめの語りくちがきわめて達者であるが、なかほどでゆるんでくる。またもちなおして、いい出来栄えになったが、何事にも運というものがある。」「この強運を生かして飛躍することだ。」
宮城谷昌光
男56歳
20 「山本一力氏には、内なる力があり、その力がおのずと求めた小説様式が、素直に展開されたことで、読むほうも素直になれたという事実がある。私は氏の作品を読みすすむにつれて、良い人情噺が書ける作者があらわれたな、という実感を強くした。作品が人の胸を打つということは、そこに真実がある、ということにほかならない。」
阿刀田高
男67歳
15 「重厚である。丹念に、きっかりと描いている。」「優等生の模範答案のようで、花の乏しい恨みがあるけれど、模範答案を否定するのは酷だろう。小差ながら「かずら野」より、――よいかな――と思った。」
渡辺淳一
男68歳
8 「作者の生真面目さがよくでた、誠実な作品である。時代考証もしっかりしていて、一つの家の流れを克明に追って好感を持てるが、欲をいえば、もう少し華が欲しかった。」
田辺聖子
女73歳
14 「若夫婦の新世帯をほほえましく描いて山本周五郎風世界――と思っていたら、現代風家庭悲劇が展開される。それを時代小説で読めるのはたのしかった。」「読後感が清新だった。」
五木寛之
男69歳
6 「今回はめずらしく時代小説が三本勢揃いしたが、そのなかでは山本一力さんの『あかね空』が、安定した作家的力量を感じさせて、一馬身ぬきんでていたと思う。」
黒岩重吾
男77歳
14 「家族をはじめ登場人物の多くが地味に描かれていて、破綻がない。」「気になったのは主人公に力を貸す人々が、都合よく現われることだった。ただ受賞後、この作者は大きく化ける可能性を秘めているように思えた。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年3月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
大衆選考会 126回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
こりす 平成13年/2001年10月25日 山本一力さんの「あかね空」を推薦します。普段時代小説には、全く縁のない私ですが、本の帯にひかれて思わず買い、ひきこまれてしまいました。細やかな描写、幾重にも重なる人の思い、殺伐とした現代物の本よりも逆にリアリティーを持っているのが不思議です。
久々に、おもしろく、爽やかで、深い余韻の残る本に出会ったような気がします。
えんどうともこ 平成13年/2001年10月25日 (なし)
    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
長篇
章立て
「第一部」【「一」~「三十八」】「第二部」【「三十九」~「五十七」「終章」】
時代設定 場所設定
江戸中期[宝暦年間~寛政年間]  江戸
登場人物
永吉(京出身の豆腐職人)
おふみ(桶屋の娘、永吉と結婚)
栄太郎(永吉の長男)
悟郎(栄太郎の弟)
おきみ(栄太郎の妹)
平田屋庄六(老舗の豆腐屋の主人)
傳蔵(賭場の仕切り)




ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧候補作家の群像選考委員の群像
選評の概要小研究大衆選考会リンク集マップ
|| 受賞作家の一覧へ前の回へ次の回へ