直木賞のすべて
第132回
直木賞-選評の概要 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
小研究
大衆選考会
リンク集
マップ

ページの最後へ
Last Update[H26]2014/6/20

132   一覧へ 131前の回へ 後の回へ133
平成16年/2004年下半期
(平成17年/2005年1月13日決定発表/『オール讀物』平成17年/2005年3月号選評掲載)
選考委員  平岩弓枝
女72歳
津本陽
男75歳
阿刀田高
男70歳
林真理子
女50歳
五木寛之
男72歳
渡辺淳一
男71歳
北方謙三
男57歳
宮城谷昌光
男59歳
田辺聖子
女76歳
井上ひさし
男70歳
選評総行数  88 96 96 85 105 73 94 118 99  
選評なし
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
角田光代 『対岸の彼女』
474
女37歳
22 29 16 42 29 53 20 50 17    
伊坂幸太郎 『グラスホッパー』
648
男33歳
5 6 7 10 5 0 11 0 0    
岩井三四二 『十楽の夢』
63
男46歳
10 10 11 6 53 0 11 5 0    
古処誠二 『七月七日』
565
男34歳
39 22 22 9 8 20 23 2 55    
福井晴敏 『6ステイン』
736
男36歳
5 7 16 4 4 0 17 61 0    
本多孝好 『真夜中の五分前』side-A,side-B
584
男33歳
4 3 7 8 4 0 11 0 0    
山本兼一 『火天の城』
694
男48歳
7 19 15 11 9 0 9 0 10    
                  欠席
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年3月号
1行当たりの文字数:13字


選考委員
平岩弓枝女72歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
「対岸の彼女」を推す 総行数88 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
22 「瞠目した。」「自由奔放に行きつ戻りつしているようで緻密に計算されている構成のおかげで作品の流れがよどむことはない。こけおどしの作為もないし、豊富な資料を使った重厚さもない代りに、登場人物の一人一人の表情がはっきり見え、その背景の現代に正確なスポットライトが当っている。受賞作にふさわしいと思った。」
伊坂幸太郎
男33歳
5 「才気煥発ながら、それだけで勝負をするのは難かしい。」
岩井三四二
男46歳
10 「資料を柱にして物語を構成するのは悪くはないが、小説の書きはじめになまの資料を長々と書き続けるのは全体のつくりからいっても如何なものか。」
古処誠二
男34歳
39 「候補作の中でインパクトが強かった」「作品として評価は高いと思ったが、(引用者中略)太平洋戦争というものに対して歳月を経ても色あせることのない悲痛な記憶や傷痕を心に持つ人(引用者中略)にこの作品が歴史小説として読めるのかどうか、(引用者中略)私は読めなかった。」
福井晴敏
男36歳
5 「福井さんの作品にある荒けずりの魅力、奇想天外な面白さが、今回の短篇集ではマイナスになってしまった。」
本多孝好
男33歳
4 「才気煥発ながら、それだけで勝負をするのは難かしい。」
山本兼一
男48歳
7 「宮番匠の城づくりに関する記述は興味深く読んだが、主人公と信長との交流にもう少し紙数が欲しかった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
津本陽
阿刀田高
林真理子
五木寛之
渡辺淳一
北方謙三
宮城谷昌光
田辺聖子
  ページの先頭へ

選考委員
津本陽男75歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
悲哀のいろどり 総行数96 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
29 「この作品の魅力は、葵とナナコが高校生であった頃の、悲哀感に満ちた日々の記憶である。過去と現在との切りかえがときどきぎくしゃくして、全体につよい統一感のうすらぐきらいはあるが、やはり二人の高校生の出てくる場面が圧巻で、小夜子との話もそれなりにうまく溶けあっている。」
伊坂幸太郎
男33歳
6 「あいかわらず読者をひきこむ力量は認める。だが、いまの境地を一段とつき抜ける熱情がほしい。」
岩井三四二
男46歳
10 「話の運びは手順よく、文章もいいのだが、結末が浄土真宗信徒からキリシタンになるというのでは、読者として不満が残る。」
古処誠二
男34歳
22 「ていねいに描かれており、最後の七夕祭の短冊の場面は特に余韻があっていい。」「だが、作品全体に余裕がありすぎる。どうにも逼迫感というのか、臨場感がなく、数万の人間が何千倍という火力で叩きつぶされ、火焔放射器で焼きはらわれながら、潰滅してゆく、時代の悲劇の状況がどうも感じとれない。」
福井晴敏
男36歳
7 「きわめて軽妙な語りくちである。防衛庁に関した部分が眼をひくが、つよく語りかけたいものがなにか、はっきりと読みとりにくい。」
本多孝好
男33歳
3 「全体にゆるんだ感じがしていて、あまり感心できなかった。」
山本兼一
男48歳
19 「安土城建築の場面で、大黒柱の根元を切りとって、構造のゆがみをとる場面では、思わず体に力がはいるような気持ちにさせられた。」「問題は何を語りたかったのかということである。大工頭親子の建築譚にとどまるのであれば、いかにももったいないのではないか。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
平岩弓枝
阿刀田高
林真理子
五木寛之
渡辺淳一
北方謙三
宮城谷昌光
田辺聖子
  ページの先頭へ

選考委員
阿刀田高男70歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
僅差を制して 総行数96 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
16 「とりわけ大きな事件が起こるわけではないが、構成の妙もあって楽しく読み進むことができる。少女たちの海辺の生活とその後を描くくだりには感動を覚えた。」
伊坂幸太郎
男33歳
7 「妻への愛からダーテーな世界に踏み込んで行く主人公の心情に同化できなかった。」
岩井三四二
男46歳
11 「詳細な知識が披露され、これもよい勉強になったが、人物の造形などに若干の不足を感じた。あえて言えばストーリーが躍動するのは小説の最後に入ってから……。このあたりにもう一工夫がほしかった。」
古処誠二
男34歳
22 「細かい部分には疑義も生じようが、若い世代がこういうテーマに関心を抱くこと自体が貴重である。」「小説創りの技量にほんの少し不足を感じ、また、これ以外にどんな作品を創るのか、私としては次作を待つという考えに傾いた。」
福井晴敏
男36歳
16 「――短編の書き手ではないのかもしれない――と危ぶんだ。スパイ工作活動を小説化するときは入念な根まわし的な叙述をほどこして初めて、それが人間のドラマとして情感を帯びてくるのではあるまいか。」
本多孝好
男33歳
7 「冒頭しばらくは興味深く、また随所に優れた描写を確認したけれど、ストーリーの展開にリアリテーを欠き、寓話として読むには寓意性を捕らえきれなかった。」
山本兼一
男48歳
15 「わるくなかった。」「建築学的な考証も入念で、私としては、――よい勉強をさせていただきました――という思いが深い。この薀蓄が小説を読む楽しさをそこなっていないところもみごとである。」
  「厳しい選考であった。七作品のうちから三作品が残り、決選投票の結果「対岸の彼女」が選ばれた。僅差であった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
平岩弓枝
津本陽
林真理子
五木寛之
渡辺淳一
北方謙三
宮城谷昌光
田辺聖子
  ページの先頭へ

選考委員
林真理子女50歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
角田さんの嗅覚 総行数85 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
42 「少女の頃からどこかに属していないと、女たちは非常に生きにくいという現実を踏まえながらもこの小説には救いがある。」「女たちの茶飲み話のようなせせこましさを打開するために、いきなり心中を持ってきてスケールを拡げる。こういう技を筆力がない人がやると白けてしまう。若いのに文章修業を積んだ角田さんはらくらくとやり遂げてしまった。」
伊坂幸太郎
男33歳
10 「角田さんと同じように私が推したのは伊坂幸太郎さんである。」「荒唐無稽さと奇妙なリアリティが混ざり合う伊坂ワールドを今回もたっぷり楽しんだ。本当にセンスのいい作家だと思う。」
岩井三四二
男46歳
6 「それ(引用者注:「火天の城」)に比較して「十楽の夢」は前半のテンポが悪かった。」
古処誠二
男34歳
9 「サイパン玉砕という暗く重いテーマにかなり気が滅入る。その気の滅入りと、小説から得る感動を秤にかけると、やはり気が滅入る方が重くなってしまうのだ。」
福井晴敏
男36歳
4 「福井さんはやはり長篇が向いている。この長さで多くの要素を詰め込み過ぎ、散漫な印象をまぬがれない。」
本多孝好
男33歳
8 「難なくすっと読めたが、残るものがあまりない。人が人を愛するのはどういうことか、人の本質とは何かという大きなテーマがこの文章ではまだ消化されないと思う。」
山本兼一
男48歳
11 「(引用者注:「十楽の夢」よりも)面白く読んだ。信長の無理難題を聞き、城を建てていくという物語の筋を、これまた石を積み上げていくように、じわじわと重ねていく手腕はかなりのものだ。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
平岩弓枝
津本陽
阿刀田高
五木寛之
渡辺淳一
北方謙三
宮城谷昌光
田辺聖子
  ページの先頭へ

選考委員
五木寛之男72歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
余裕の受賞 総行数105 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
29 「生きるためには、誰しもが生きる意味を必要とする。その捕え難い感覚を、この作家はじつに的確に表現してみせて、間然する所がない。」「文章力は、今回の候補作のなかでもぬきんでていたと思う。」
伊坂幸太郎
男33歳
5 「不運な候補作である。この程度の作家ではあるまい、というのが多くの選者の意見だった。」
岩井三四二
男46歳
53 「もっとも興味ぶかく読んだ」「商人や農民など実質的に社会を支える民衆の行動のモチーフに信仰という照明を当てることで、新しい小説世界の可能性をさぐろうとする野心的な試みである。」「史料的にいくつかの問題点があるという指摘もあり、また構成上の破綻も話題となったが、そういった欠点を超えて私を惹きつける力がこの作品にはあった。」
古処誠二
男34歳
8 「戦争体験をもたぬ世代の戦争小説として、これもすこぶる刺戟的な作品である。賛否両論あったところが、むしろこの作家の可能性だろう。」
福井晴敏
男36歳
4 「次作を注目して待ちたいというのが率直な感想だ。」
本多孝好
男33歳
4 「次作を注目して待ちたいというのが率直な感想だ。」
山本兼一
男48歳
9 「さしたる批判もなく、ほとんどの選考者に高く評価されながら受賞を逸した」「実力十分の書き手であるから、いずれ決定的な作品を見せてくれることだろう。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
平岩弓枝
津本陽
阿刀田高
林真理子
渡辺淳一
北方謙三
宮城谷昌光
田辺聖子
  ページの先頭へ

選考委員
渡辺淳一男71歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
新しい女性小説 総行数73 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
53 「ある意味で斬新な小説である。」「この小説はすべて女性が主人公の、女性に関わる問題だけが描かれている」「男性だけの話に終始して、存在感のないステレオタイプの女しか登場しない小説もあるのだから、本作のような作品が評価されても当然ともいえる。」「小説は人間を、そして人と人との関わりを書くことであり、(引用者中略)もっとも安心して読める作品であった。」
伊坂幸太郎
男33歳
0  
岩井三四二
男46歳
0  
古処誠二
男34歳
20 「(引用者注:「対岸の彼女」の)他には、古処誠二氏の「七月七日」に惹かれた。」「戦争の実感的な迫力という点になると、さすがに弱く、さらに小説を型にはめてつくりすぎるところがやや感銘を殺ぐが、真っ向から第二次大戦に挑んだ、その気迫と努力は評価したい。」
福井晴敏
男36歳
0  
本多孝好
男33歳
0  
山本兼一
男48歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
平岩弓枝
津本陽
阿刀田高
林真理子
五木寛之
北方謙三
宮城谷昌光
田辺聖子
  ページの先頭へ

選考委員
北方謙三男57歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
順当な結果 総行数94 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
20 「力量を感じさせる作品だった。」「ただ、ここに描かれた孤独が、いじめから生み出され、そのいじめがどこか類型を越えていない、という思いにもつきまとわれた。」「男の描き方が、私には多少不満であった。」
伊坂幸太郎
男33歳
11 「カフカ的な世界を描いて秀逸であったと私は感じた。ただ、その持っている前衛性が、どうしても普遍性と相反すると思え、強く推すところにまでは到らなかった。この世界に感応できる読者のための作品という、独自のたたずまいを見せているのだ。」
岩井三四二
男46歳
11 「商業的合理主義と信仰の葛藤が、どこか素通りされた気がした。商業だけを描くのであれば、舞台が長島という必然性はなかったという気がする。」
古処誠二
男34歳
23 「志を持った作品だった。」「語学兵という設定が実に効果的で、戦闘を両方から描く方法として卓抜なものがあった。」「反戦の主張を感じさせるだけでなく、人間の哀切さまでよく出ていると思った。」「選考会には、『6ステイン』と『七月七日』に丸をつけて臨んだ。」
福井晴敏
男36歳
17 「行動の動機が、正義感や使命感ではなく、個人的な情動であることも、作品から人物を浮かびあがらせた。整合性に多少の問題があって、そこは残念であったが、長篇とはまた違う魅力を見せてくれたことは、評価に値すると思った。」「選考会には、『6ステイン』と『七月七日』に丸をつけて臨んだ。」
本多孝好
男33歳
11 「発想は魅力的な作品だった。」「恋人が死んだことが前提のようなかたちで書かれているのが、気になった。双子のトリックも、情愛の曖昧さを表現してはいたが、私は乗れなかった。」
山本兼一
男48歳
9 「安土城建設の話が中央に据えられ、そこは実に生き生きとしていて面白かったが、信長の描き方が私には不満だった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
平岩弓枝
津本陽
阿刀田高
林真理子
五木寛之
渡辺淳一
宮城谷昌光
田辺聖子
  ページの先頭へ

選考委員
宮城谷昌光男59歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
作家の胆力 総行数118 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
50 「角田氏の小説には、おどろくべき素直さと首をかしげたくなる圭角がある。」「『空中庭園』においてもそうであったが、理性的な意義をみつけにくい整理と組み合わせがなされていて、むしろそれは生理的なものではないか、と疑ったのである。あえていえば、性癖が露呈している。」「今回の作品では、氏の手法によって情景は額縁のなかにおさまるが、じつは読む側の感情がそのなかにおさまらないという体験をした。」
伊坂幸太郎
男33歳
0  
岩井三四二
男46歳
5 「氏が誠実に考証をおこなうことはわかったが、作中に終始おなじ量の光をあてているので、どこもみえすぎる。」
古処誠二
男34歳
2 「古処誠二氏の作品は悪くない。」
福井晴敏
男36歳
61 「感心した」「氏の小説はあとあじがよい。」「氏はあわててまにあわせのことばを捜しにゆかないところがよい。それは作者の胆力をあらわしている。」「もっとも私が重視したのは、小説空間の表層と深層のつかいわけのうまさであり、ことばを熟知していなければ、それができるはずもなく、もっといえば一語にある深浅がわからなければ、氏の小説のすごみを洞察できるはずもない。」
本多孝好
男33歳
0  
山本兼一
男48歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
平岩弓枝
津本陽
阿刀田高
林真理子
五木寛之
渡辺淳一
北方謙三
田辺聖子
  ページの先頭へ

選考委員
田辺聖子女76歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
二作を推す 総行数99 (1行=13字)
候補 評価 行数 評言
角田光代
女37歳
17 「角田氏の力量を充分、知悉していながら、幼児が登場してくると、日常次元の靄に包まれてしまいそうで、心もとなくなる。ところが作者は、日常に泥みつつ、非日常の異次元〈ナナコ〉の世界へかるがると飛翔する。」「読者も生きる力を与えられ、読後感は爽やかだった。授賞に異存はない。」
伊坂幸太郎
男33歳
0  
岩井三四二
男46歳
0  
古処誠二
男34歳
55 「お若い作者がこういう題材を選ばれたことに、私は感慨を持った。」「“サイパンはこんな暢気な戦場ではなかった”という批判も聞かれたが、私は戦場に身を挺したことはないものの、ドンパチの最中にはあらゆるこも起り得ると思う。」「私はこの作をも推す。」
福井晴敏
男36歳
0  
本多孝好
男33歳
0  
山本兼一
男48歳
10 「端正な出来栄え、それでいて、作品には主人公の、城の工匠そのままの、地熱の如き情熱が感じられた。織田信長は書き尽くされた観のある主人公だが、なるほどこの方面からの攻め口もあった、と思わせる意欲作である。」
  「いずれも力作・異色作揃いで、堪能した。」「私はこの回で選考委員をしりぞくのであるが、長年、その年々の秀作に接することのできた喜びに加え、選考委員の先生方と同席してそれぞれの謦咳に接した思い出も嬉しい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
平岩弓枝
津本陽
阿刀田高
林真理子
五木寛之
渡辺淳一
北方謙三
宮城谷昌光
  ページの先頭へ


受賞者・作品
角田光代女37歳×各選考委員 
『対岸の彼女』
長篇 474
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
22 「瞠目した。」「自由奔放に行きつ戻りつしているようで緻密に計算されている構成のおかげで作品の流れがよどむことはない。こけおどしの作為もないし、豊富な資料を使った重厚さもない代りに、登場人物の一人一人の表情がはっきり見え、その背景の現代に正確なスポットライトが当っている。受賞作にふさわしいと思った。」
津本陽
男75歳
29 「この作品の魅力は、葵とナナコが高校生であった頃の、悲哀感に満ちた日々の記憶である。過去と現在との切りかえがときどきぎくしゃくして、全体につよい統一感のうすらぐきらいはあるが、やはり二人の高校生の出てくる場面が圧巻で、小夜子との話もそれなりにうまく溶けあっている。」
阿刀田高
男70歳
16 「とりわけ大きな事件が起こるわけではないが、構成の妙もあって楽しく読み進むことができる。少女たちの海辺の生活とその後を描くくだりには感動を覚えた。」
林真理子
女50歳
42 「少女の頃からどこかに属していないと、女たちは非常に生きにくいという現実を踏まえながらもこの小説には救いがある。」「女たちの茶飲み話のようなせせこましさを打開するために、いきなり心中を持ってきてスケールを拡げる。こういう技を筆力がない人がやると白けてしまう。若いのに文章修業を積んだ角田さんはらくらくとやり遂げてしまった。」
五木寛之
男72歳
29 「生きるためには、誰しもが生きる意味を必要とする。その捕え難い感覚を、この作家はじつに的確に表現してみせて、間然する所がない。」「文章力は、今回の候補作のなかでもぬきんでていたと思う。」
渡辺淳一
男71歳
53 「ある意味で斬新な小説である。」「この小説はすべて女性が主人公の、女性に関わる問題だけが描かれている」「男性だけの話に終始して、存在感のないステレオタイプの女しか登場しない小説もあるのだから、本作のような作品が評価されても当然ともいえる。」「小説は人間を、そして人と人との関わりを書くことであり、(引用者中略)もっとも安心して読める作品であった。」
北方謙三
男57歳
20 「力量を感じさせる作品だった。」「ただ、ここに描かれた孤独が、いじめから生み出され、そのいじめがどこか類型を越えていない、という思いにもつきまとわれた。」「男の描き方が、私には多少不満であった。」
宮城谷昌光
男59歳
50 「角田氏の小説には、おどろくべき素直さと首をかしげたくなる圭角がある。」「『空中庭園』においてもそうであったが、理性的な意義をみつけにくい整理と組み合わせがなされていて、むしろそれは生理的なものではないか、と疑ったのである。あえていえば、性癖が露呈している。」「今回の作品では、氏の手法によって情景は額縁のなかにおさまるが、じつは読む側の感情がそのなかにおさまらないという体験をした。」
田辺聖子
女76歳
17 「角田氏の力量を充分、知悉していながら、幼児が登場してくると、日常次元の靄に包まれてしまいそうで、心もとなくなる。ところが作者は、日常に泥みつつ、非日常の異次元〈ナナコ〉の世界へかるがると飛翔する。」「読者も生きる力を与えられ、読後感は爽やかだった。授賞に異存はない。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
伊坂幸太郎
『グラスホッパー』
岩井三四二
『十楽の夢』
古処誠二
『七月七日』
福井晴敏
『6ステイン』
本多孝好
『真夜中の五分前』side-A,side-B
山本兼一
『火天の城』
  ページの先頭へ

候補者・作品
伊坂幸太郎男33歳×各選考委員 
『グラスホッパー』
長篇 648
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
5 「才気煥発ながら、それだけで勝負をするのは難かしい。」
津本陽
男75歳
6 「あいかわらず読者をひきこむ力量は認める。だが、いまの境地を一段とつき抜ける熱情がほしい。」
阿刀田高
男70歳
7 「妻への愛からダーテーな世界に踏み込んで行く主人公の心情に同化できなかった。」
林真理子
女50歳
10 「角田さんと同じように私が推したのは伊坂幸太郎さんである。」「荒唐無稽さと奇妙なリアリティが混ざり合う伊坂ワールドを今回もたっぷり楽しんだ。本当にセンスのいい作家だと思う。」
五木寛之
男72歳
5 「不運な候補作である。この程度の作家ではあるまい、というのが多くの選者の意見だった。」
渡辺淳一
男71歳
0  
北方謙三
男57歳
11 「カフカ的な世界を描いて秀逸であったと私は感じた。ただ、その持っている前衛性が、どうしても普遍性と相反すると思え、強く推すところにまでは到らなかった。この世界に感応できる読者のための作品という、独自のたたずまいを見せているのだ。」
宮城谷昌光
男59歳
0  
田辺聖子
女76歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
角田光代
『対岸の彼女』
岩井三四二
『十楽の夢』
古処誠二
『七月七日』
福井晴敏
『6ステイン』
本多孝好
『真夜中の五分前』side-A,side-B
山本兼一
『火天の城』
  ページの先頭へ

候補者・作品
岩井三四二男46歳×各選考委員 
『十楽の夢』
長篇 63
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
10 「資料を柱にして物語を構成するのは悪くはないが、小説の書きはじめになまの資料を長々と書き続けるのは全体のつくりからいっても如何なものか。」
津本陽
男75歳
10 「話の運びは手順よく、文章もいいのだが、結末が浄土真宗信徒からキリシタンになるというのでは、読者として不満が残る。」
阿刀田高
男70歳
11 「詳細な知識が披露され、これもよい勉強になったが、人物の造形などに若干の不足を感じた。あえて言えばストーリーが躍動するのは小説の最後に入ってから……。このあたりにもう一工夫がほしかった。」
林真理子
女50歳
6 「それ(引用者注:「火天の城」)に比較して「十楽の夢」は前半のテンポが悪かった。」
五木寛之
男72歳
53 「もっとも興味ぶかく読んだ」「商人や農民など実質的に社会を支える民衆の行動のモチーフに信仰という照明を当てることで、新しい小説世界の可能性をさぐろうとする野心的な試みである。」「史料的にいくつかの問題点があるという指摘もあり、また構成上の破綻も話題となったが、そういった欠点を超えて私を惹きつける力がこの作品にはあった。」
渡辺淳一
男71歳
0  
北方謙三
男57歳
11 「商業的合理主義と信仰の葛藤が、どこか素通りされた気がした。商業だけを描くのであれば、舞台が長島という必然性はなかったという気がする。」
宮城谷昌光
男59歳
5 「氏が誠実に考証をおこなうことはわかったが、作中に終始おなじ量の光をあてているので、どこもみえすぎる。」
田辺聖子
女76歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
角田光代
『対岸の彼女』
伊坂幸太郎
『グラスホッパー』
古処誠二
『七月七日』
福井晴敏
『6ステイン』
本多孝好
『真夜中の五分前』side-A,side-B
山本兼一
『火天の城』
  ページの先頭へ

候補者・作品
古処誠二男34歳×各選考委員 
『七月七日』
長篇 565
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
39 「候補作の中でインパクトが強かった」「作品として評価は高いと思ったが、(引用者中略)太平洋戦争というものに対して歳月を経ても色あせることのない悲痛な記憶や傷痕を心に持つ人(引用者中略)にこの作品が歴史小説として読めるのかどうか、(引用者中略)私は読めなかった。」
津本陽
男75歳
22 「ていねいに描かれており、最後の七夕祭の短冊の場面は特に余韻があっていい。」「だが、作品全体に余裕がありすぎる。どうにも逼迫感というのか、臨場感がなく、数万の人間が何千倍という火力で叩きつぶされ、火焔放射器で焼きはらわれながら、潰滅してゆく、時代の悲劇の状況がどうも感じとれない。」
阿刀田高
男70歳
22 「細かい部分には疑義も生じようが、若い世代がこういうテーマに関心を抱くこと自体が貴重である。」「小説創りの技量にほんの少し不足を感じ、また、これ以外にどんな作品を創るのか、私としては次作を待つという考えに傾いた。」
林真理子
女50歳
9 「サイパン玉砕という暗く重いテーマにかなり気が滅入る。その気の滅入りと、小説から得る感動を秤にかけると、やはり気が滅入る方が重くなってしまうのだ。」
五木寛之
男72歳
8 「戦争体験をもたぬ世代の戦争小説として、これもすこぶる刺戟的な作品である。賛否両論あったところが、むしろこの作家の可能性だろう。」
渡辺淳一
男71歳
20 「(引用者注:「対岸の彼女」の)他には、古処誠二氏の「七月七日」に惹かれた。」「戦争の実感的な迫力という点になると、さすがに弱く、さらに小説を型にはめてつくりすぎるところがやや感銘を殺ぐが、真っ向から第二次大戦に挑んだ、その気迫と努力は評価したい。」
北方謙三
男57歳
23 「志を持った作品だった。」「語学兵という設定が実に効果的で、戦闘を両方から描く方法として卓抜なものがあった。」「反戦の主張を感じさせるだけでなく、人間の哀切さまでよく出ていると思った。」「選考会には、『6ステイン』と『七月七日』に丸をつけて臨んだ。」
宮城谷昌光
男59歳
2 「古処誠二氏の作品は悪くない。」
田辺聖子
女76歳
55 「お若い作者がこういう題材を選ばれたことに、私は感慨を持った。」「“サイパンはこんな暢気な戦場ではなかった”という批判も聞かれたが、私は戦場に身を挺したことはないものの、ドンパチの最中にはあらゆるこも起り得ると思う。」「私はこの作をも推す。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
角田光代
『対岸の彼女』
伊坂幸太郎
『グラスホッパー』
岩井三四二
『十楽の夢』
福井晴敏
『6ステイン』
本多孝好
『真夜中の五分前』side-A,side-B
山本兼一
『火天の城』
  ページの先頭へ

候補者・作品
福井晴敏男36歳×各選考委員 
『6ステイン』
短篇集6篇 736
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
5 「福井さんの作品にある荒けずりの魅力、奇想天外な面白さが、今回の短篇集ではマイナスになってしまった。」
津本陽
男75歳
7 「きわめて軽妙な語りくちである。防衛庁に関した部分が眼をひくが、つよく語りかけたいものがなにか、はっきりと読みとりにくい。」
阿刀田高
男70歳
16 「――短編の書き手ではないのかもしれない――と危ぶんだ。スパイ工作活動を小説化するときは入念な根まわし的な叙述をほどこして初めて、それが人間のドラマとして情感を帯びてくるのではあるまいか。」
林真理子
女50歳
4 「福井さんはやはり長篇が向いている。この長さで多くの要素を詰め込み過ぎ、散漫な印象をまぬがれない。」
五木寛之
男72歳
4 「次作を注目して待ちたいというのが率直な感想だ。」
渡辺淳一
男71歳
0  
北方謙三
男57歳
17 「行動の動機が、正義感や使命感ではなく、個人的な情動であることも、作品から人物を浮かびあがらせた。整合性に多少の問題があって、そこは残念であったが、長篇とはまた違う魅力を見せてくれたことは、評価に値すると思った。」「選考会には、『6ステイン』と『七月七日』に丸をつけて臨んだ。」
宮城谷昌光
男59歳
61 「感心した」「氏の小説はあとあじがよい。」「氏はあわててまにあわせのことばを捜しにゆかないところがよい。それは作者の胆力をあらわしている。」「もっとも私が重視したのは、小説空間の表層と深層のつかいわけのうまさであり、ことばを熟知していなければ、それができるはずもなく、もっといえば一語にある深浅がわからなければ、氏の小説のすごみを洞察できるはずもない。」
田辺聖子
女76歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
角田光代
『対岸の彼女』
伊坂幸太郎
『グラスホッパー』
岩井三四二
『十楽の夢』
古処誠二
『七月七日』
本多孝好
『真夜中の五分前』side-A,side-B
山本兼一
『火天の城』
  ページの先頭へ

候補者・作品
本多孝好男33歳×各選考委員 
『真夜中の五分前』side-A,side-B
長篇 584
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
4 「才気煥発ながら、それだけで勝負をするのは難かしい。」
津本陽
男75歳
3 「全体にゆるんだ感じがしていて、あまり感心できなかった。」
阿刀田高
男70歳
7 「冒頭しばらくは興味深く、また随所に優れた描写を確認したけれど、ストーリーの展開にリアリテーを欠き、寓話として読むには寓意性を捕らえきれなかった。」
林真理子
女50歳
8 「難なくすっと読めたが、残るものがあまりない。人が人を愛するのはどういうことか、人の本質とは何かという大きなテーマがこの文章ではまだ消化されないと思う。」
五木寛之
男72歳
4 「次作を注目して待ちたいというのが率直な感想だ。」
渡辺淳一
男71歳
0  
北方謙三
男57歳
11 「発想は魅力的な作品だった。」「恋人が死んだことが前提のようなかたちで書かれているのが、気になった。双子のトリックも、情愛の曖昧さを表現してはいたが、私は乗れなかった。」
宮城谷昌光
男59歳
0  
田辺聖子
女76歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
角田光代
『対岸の彼女』
伊坂幸太郎
『グラスホッパー』
岩井三四二
『十楽の夢』
古処誠二
『七月七日』
福井晴敏
『6ステイン』
山本兼一
『火天の城』
  ページの先頭へ

候補者・作品
山本兼一男48歳×各選考委員 
『火天の城』
長篇 694
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
7 「宮番匠の城づくりに関する記述は興味深く読んだが、主人公と信長との交流にもう少し紙数が欲しかった。」
津本陽
男75歳
19 「安土城建築の場面で、大黒柱の根元を切りとって、構造のゆがみをとる場面では、思わず体に力がはいるような気持ちにさせられた。」「問題は何を語りたかったのかということである。大工頭親子の建築譚にとどまるのであれば、いかにももったいないのではないか。」
阿刀田高
男70歳
15 「わるくなかった。」「建築学的な考証も入念で、私としては、――よい勉強をさせていただきました――という思いが深い。この薀蓄が小説を読む楽しさをそこなっていないところもみごとである。」
林真理子
女50歳
11 「(引用者注:「十楽の夢」よりも)面白く読んだ。信長の無理難題を聞き、城を建てていくという物語の筋を、これまた石を積み上げていくように、じわじわと重ねていく手腕はかなりのものだ。」
五木寛之
男72歳
9 「さしたる批判もなく、ほとんどの選考者に高く評価されながら受賞を逸した」「実力十分の書き手であるから、いずれ決定的な作品を見せてくれることだろう。」
渡辺淳一
男71歳
0  
北方謙三
男57歳
9 「安土城建設の話が中央に据えられ、そこは実に生き生きとしていて面白かったが、信長の描き方が私には不満だった。」
宮城谷昌光
男59歳
0  
田辺聖子
女76歳
10 「端正な出来栄え、それでいて、作品には主人公の、城の工匠そのままの、地熱の如き情熱が感じられた。織田信長は書き尽くされた観のある主人公だが、なるほどこの方面からの攻め口もあった、と思わせる意欲作である。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
角田光代
『対岸の彼女』
伊坂幸太郎
『グラスホッパー』
岩井三四二
『十楽の夢』
古処誠二
『七月七日』
福井晴敏
『6ステイン』
本多孝好
『真夜中の五分前』side-A,side-B
  ページの先頭へ



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像候補作家の群像
選考委員の群像小研究大衆選考会リンク集マップ