直木賞のすべて
第122回
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Last Update[H28]2016/10/17

福井晴敏
Fukui Harutoshi
生没年月日【注】 昭和43年/1968年11月15日~
経歴 東京都墨田区生まれ。千葉商科大学経済学部中退。警備会社に勤務。「川の深さは」で江戸川乱歩賞最終候補に。「Twelve Y.O.」で同賞受賞。
受賞歴・候補歴
処女作 『Twelve Y.O.』(平成10年/1998年9月・講談社刊)
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
リンク集
備考
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直木賞 第122回候補  一覧へ

ぼうこく
亡国のイージス』(平成11年/1999年8月・講談社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「ぼうこく」 カバー 「Aimless AEGIS」併記
印刷/発行年月日 発行 平成11年/1999年8月25日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成11年/1999年12月13日(第5刷)
発行者等 発行者 野間佐和子 印刷所 豊国印刷株式会社 製本所 島田製本株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 写真 竹内敏信 装幀 多田和博
総ページ数 654 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
25字
×22行
×2段
本文ページ 5~654
(計650頁)
測定枚数 1788
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書誌
>>書下ろし
>>平成14年/2002年7月・講談社/講談社文庫『亡国のイージス』(上)(下)
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候補者 福井晴敏 男31歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男65歳
12 「乱闘、戦闘の場面が際立っている。知識も深い。が、人間の造形はどうなのだろうか。削ぐものを削いで、なにを訴えるか、いくつかの配慮の中から、一つが選ばれるような作法が考慮されてよいのではないか、と考えた。」
田辺聖子
女71歳
37 「この作品には票は集まらないだろうな、と思いつつ私は一票を入れた。」「〈国とは何なんだ?〉〈国を守るとはどういうことなんだ?〉という素朴で原初的だが大きい命題を扱っている。その意気込みと志、ここまでの構成の骨格を組みたてる腕力を買いたい。」「ひととき時間を忘れさせてくれる快作である。」
黒岩重吾
男75歳
14 「若い作者が全エネルギーを叩きつけた感じがする。ただ小説というものは持てる総てを書けば良いというわけではない。」「と同時に登場人物が描けていない。」「余りにも登場人物が多く、作者は誰に重点を置くかを見失ったのではないか。」
平岩弓枝
女67歳
5 「前半はともかく、後半の戦争ごっこは頂けない。ゲームの面白さはあるけれども、作品の評価は低かった。」
井上ひさし
男65歳
35 「滅法おもしろい冒険小説であり、同時に景気のいい国家論でもある。」「登場人物の大量生産と大量消費、そこにおもしろさの源泉があり、同時に底の浅さの原因もあった。」「国家論も扁平で、「攻撃的に平和を?むこともできるのではないか」という観点が欠けているが、とにかく評者は、作者の圧倒的な筆力を買って、「長崎ぶらぶら節」(なかにし礼)と並べて受賞作に推した。」
五木寛之
男67歳
14 「最初は夢中になって読みすすんだが、途中から精密な描写にも幾分、飽きてきて、結末までたどりつくためにかなりの努力を要した。」「才能を高く評価しながらも、どことなく物足りなさをおぼえたのは、憂国の情念が力をこめて描かれていないように感じられたせいかもしれない。」
渡辺淳一
男66歳
54 「(引用者注:「白夜行」「ボーダーライン」「亡国のイージス」は)子供の父親殺しという点で、共通のテーマを扱っている。」「最も重要、かつ切実な問題は、子がなぜ親を殺すのか。この一点に尽きる。」「殺人がゲーム的に書かれていて、小説になりきっていない。」「作家と自負するなら、より深く誠実に、主人公の内面に分け入り、踏みこんで書くべきではないか。」
津本陽
男70歳
5 「筆力はあるが、やはり人間の生々しさに、心を高揚させる場面がほしかった。全体に冗舌にすぎるようにも思う。」
選評出典:『オール讀物』平成12年/2000年3月号
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 21回候補 一覧へ
候補者 福井晴敏 男31歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男48歳
5 「詳悉癖が甚しく、小説としての完成には至っていない。」「ただし凝縮のコツさえ捉えれば、どなたも傑作を物する実力はある。」
阿刀田高
男65歳
3 「もう少し整理され、訴えるものを確かにして書くべきではあるまいか。」
伊集院静
男50歳
5 「骨太で、作者の骨格に魅せられた。憂国のテーマの曖昧さが指摘されたが、私は違う読み方をした。男たちのつながりをさらに濃密にしたものを読みたいと思った。」
北方謙三
男52歳
4 「押してくる力は充分である。良質のエンターテインメントとして愉しめた。結末がややセンチメンタルだが、それも私には快いものであった。」
高橋克彦
男52歳
0  
林真理子
女45歳
0  
選評出典:『群像』平成12年/2000年5月号
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文量
長篇
章立て
「序章」「第一章」~「第五章」「終章」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~東京湾など
登場人物
宮津弘隆(海上自衛隊「いそかぜ」艦長)
仙石恒史(「いそかぜ」先任伍長)
如月行(「いそかぜ」砲雷科一等海士)
溝口哲也(海上訓練指導隊所属)
渥美大輔(防衛庁情報局内事本部長)
瀬戸和馬(内閣情報調査室長)
ホ・ヨンファ(北朝鮮工作員)
チェ・ジョンヒ(ヨンファの女部下)
宮津隆史(弘隆の息子、防衛大学生、故人)





かわ ふか
川の 深さは』(平成12年/2000年8月・講談社刊)
書誌
>>平成15年/2003年8月・講談社/講談社文庫『川の深さは』
>>平成27年/2015年9月・集英社刊『冒険の森へ 傑作小説大全20』所収
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大衆選考会 124回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
菅波知治 平成12年/2000年9月27日 (なし)
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しゅうせん
終戦のローレライ』(上)(下)(平成14年/2002年12月・講談社刊)
書誌
>>(I)(II)=平成17年/2005年1月、(III)(IV)=平成17年/2005年2月・講談社/講談社文庫『終戦のローレライ』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 24受賞 一覧へ
候補者 福井晴敏 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男51歳
8 「車に譬えるなら、近ごろ稀に見る大排気量のエンジンを搭載している。」「旧モデルに較べて技術的にも格段の飛躍を認めるが、排気量に見合った制動性能、居住性、車自身の内なる思想性等々にさらなる改善の必要を感じた。いわば粗削りだがダイナミックなアメ車である。」
阿刀田高
男68歳
6 「文字通りの力作。広大なストーリーに整合性を持たせ、楽しめるものへと昇華させた執念と腕力はすごい。」「一作ごとにかならずプラス・アルファを見せてくれるのは頼もしい。」
伊集院静
男53歳
10 「あの(原文傍点)戦争が新しい人には歴史の中の素材になるのかと、私は時間の大きさを考えさせられた。」「戦争の捉え方に、私は不満があったが、それを撥ねのける力量と真摯な創作姿勢に授賞に賛同した。」
北方謙三
男55歳
8 「圧倒的な物語性で私を魅きつけた。」「登場人物がそれぞれ細かく描きあげられ、それはある過剰さにはなっているが、全体小説的な手法として私はこれも肯んじた。この作家の小説作品のすべての選考に私は関ってきているが、着実な成長には眼を瞠るものがある。」
高橋克彦
男55歳
9 「仕事ぶりへの敬意の一言に尽きる。最初は一本に絞るという流れだったので私は諸田さんの支持に回ったが、福井さんの仕事への情熱は我々同業にとっても励みとなる。」
林真理子
女48歳
12 「ほとんど苦痛を強いるほどの長さ、少女が登場するまでの潜水艦に関すること細かいマニアックな描写は、娯楽ということを全く考えていない。」「が、福井氏の作品は圧倒的にこちらに迫ってくる。こういった種類の作品が苦手な私でさえ、その才能には感嘆する。」
選評出典:『群像』平成15年/2003年5月号
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大衆選考会 129回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
ゼスギ 平成15年/2003年3月22日  前回は「受賞作なし」という残念な結果でしたが、今回は受賞するべき作品が目白押しだと思います。
 その中でもひときわ輝いているのが福井晴敏氏の『終戦のローレライ』です。
 これまで刊行された作品のスリルや躍動感は健在で、本作ではそれをさらに一歩踏み越え、人間の内面といったものも如実に写し出していると思います。随所に涙を浮かべるほど、読んでいてとても熱い作品でした。
 こういった分厚くて長大な作品は過去の例から見て受賞は難しいかとも思われますが、これほど素晴らしい作品にはなかなか巡り合えるものではありません。文句なしに受賞が頷ける作品でしょう。
 『終戦のローレライ』の受賞を熱望いたします。
00 平成15年/2003年3月23日 戦争を見ていないのにこの作品を書けることは凄いことだ。
せっちゃん 平成15年/2003年4月15日 我々はこんなにのほほんと生きていていいのだろうか?自分の生き様を足元から考え直させてくれる作品です。福井作品はどれも素晴らしいです!!!!!
でんたん 平成15年/2003年5月16日 緻密な情景描写と、心に響く人物の心理描写
くみこ 平成15年/2003年5月21日 賞をもらうにふさわしい作品だと思います。感動しました。こんな時代だからこそ、この作品を!
ぬるま湯池袋支部 平成15年/2003年5月27日 今回はこれしかない。
歴史に残る名作だ!
リョウ 平成15年/2003年6月26日 なんかすごい読んだ後に、感傷的な気分になりました。
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直木賞 第132回候補  一覧へ

シックス
6ステイン』(平成16年/2004年11月・講談社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背・扉・奥付 ルビ有り「シックス」 表紙・背・扉 「Traces of six stains」併記
印刷/発行年月日 発行 平成16年/2004年11月5日(第1刷)
発行者等 発行者 野間佐和子 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 株式会社大進堂 本文データ制作 講談社プリプレス制作部
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 並製
装幀/装画等 装幀 樋口真嗣 装画 西村雄輔
総ページ数 413 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×19行
×1段
本文ページ 5~413
(計409頁)
測定枚数 736
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書誌
>>平成19年/2007年4月・講談社/講談社文庫『6ステイン』
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収録作品の書誌
いまできる最善のこと
>>初出『小説現代』平成10年/1998年10月号
畳算
>>初出『小説現代』平成11年/1999年8月号
>>平成12年/2000年6月・講談社刊『ザ・ベストミステリーズ2000』所収
>>平成15年/2003年9月・講談社/講談社文庫『ミステリー傑作選43 嘘つきは殺人のはじまり』所収
サクラ
>>初出『問題小説』平成12年/2000年6月号
>>平成13年/2001年11月・光文社/カッパノベルス『事件現場に行こう 最新ベスト・ミステリー:カレイドスコープ編』所収
>>平成18年/2006年4月・光文社/光文社文庫『日本ベストミステリー選集33 事件現場に行こう』所収
媽媽
>>初出『小説現代』平成12年/2000年7月号
断ち切る
>>初出『オール讀物』平成12年/2000年9月号
920を待ちながら
>>初出平成12年/2000年5月・講談社刊『乱歩賞作家 白の謎』所収
>>平成18年/2006年6月・講談社/講談社文庫『乱歩賞作家 白の謎』所収
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候補者 福井晴敏 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
5 「福井さんの作品にある荒けずりの魅力、奇想天外な面白さが、今回の短篇集ではマイナスになってしまった。」
津本陽
男75歳
7 「きわめて軽妙な語りくちである。防衛庁に関した部分が眼をひくが、つよく語りかけたいものがなにか、はっきりと読みとりにくい。」
阿刀田高
男70歳
16 「――短編の書き手ではないのかもしれない――と危ぶんだ。スパイ工作活動を小説化するときは入念な根まわし的な叙述をほどこして初めて、それが人間のドラマとして情感を帯びてくるのではあるまいか。」
林真理子
女50歳
4 「福井さんはやはり長篇が向いている。この長さで多くの要素を詰め込み過ぎ、散漫な印象をまぬがれない。」
五木寛之
男72歳
4 「次作を注目して待ちたいというのが率直な感想だ。」
渡辺淳一
男71歳
0  
北方謙三
男57歳
17 「行動の動機が、正義感や使命感ではなく、個人的な情動であることも、作品から人物を浮かびあがらせた。整合性に多少の問題があって、そこは残念であったが、長篇とはまた違う魅力を見せてくれたことは、評価に値すると思った。」「選考会には、『6ステイン』と『七月七日』に丸をつけて臨んだ。」
宮城谷昌光
男59歳
61 「感心した」「氏の小説はあとあじがよい。」「氏はあわててまにあわせのことばを捜しにゆかないところがよい。それは作者の胆力をあらわしている。」「もっとも私が重視したのは、小説空間の表層と深層のつかいわけのうまさであり、ことばを熟知していなければ、それができるはずもなく、もっといえば一語にある深浅がわからなければ、氏の小説のすごみを洞察できるはずもない。」
田辺聖子
女76歳
0  
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年3月号
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大衆選考会 132回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
トコチャン 平成16年/2004年12月27日 ページ数といい、短編集といい審査員の顔ぶれを考えればこの本が本命でしょう。
しろはた 平成17年/2005年1月5日 (なし)
由梨 平成17年/2005年1月9日 この人しかいないでしょう!!
文字離れの今を救うのはカレの作品しかない!!!
吉蛇 平成17年/2005年1月13日  終戦のローレライでとるべきだったんですよ、この人は(候補にはなりませんでしたが…)
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文量
短篇集〔6篇〕
いまできる最善のこと
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  千葉
登場人物
中里裕司(建設コンサルタント会社員、元・防衛庁情報局非常勤工作員)
少年(中里と同じ電車に乗り合わせた少年)
畳算
章立て
「1」~「3」
時代設定 場所設定
[同時代]  熊本
登場人物
堤洋隆(防衛庁情報局員)
牧野久江(旅館「清音荘」女主人)
牧野良輔(東和電機社員、ソビエトの内通者)
サクラ
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
高藤征一(防衛庁情報局電算課長)
サクラ(本名・伝法真希、防衛庁情報局非常勤工作員)
媽媽
章立て
「1」~「3」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
根岸由美子(旧姓・坂本、防衛庁情報局員)
ユイ・ヨンルウ(在日中国人、中国系マフィアの一員)
川田さと子(中国人女性、入院中)
根岸光明(由美子の夫、電機メーカー在宅勤務)
断ち切る
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~神奈川
登場人物
椛山為一(定年後の隠居男性、元・断ち切り師)
韮沢周平(元・防犯課刑事)
大島美奈(システム・エンジニア)
マオ・ルイピン(オリオン貿易社長)
川田さと子(椛山の新しい仕事の雇い主)
920を待ちながら
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
須賀義郎(タクシー運転手、防衛庁情報局非常勤工作員)
木村(特殊要撃部隊要員)
松宮直行(防衛庁管理部門幹部)
草加宗範(元・須賀の同僚)
920(元・特別警補官、伝説のガンナー)





オペレーション
Op.ローズダスト』(上)(下)(平成18年/2006年3月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成21年/2009年2月・文藝春秋/文春文庫『Op.ローズダスト』(上)(中)(下)
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他文学賞 山本周五郎賞 19回候補 一覧へ
候補者 福井晴敏 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男54歳
46 「何の因果か、私はこの作家の手になる小説を、好むと好まざるとにかかわらずすべて読まねばならぬ運命を背負っている。」「なぜこんなに長いのだ。」「この作品は特殊な嗜好の持ち主、もしくは単身赴任者、受刑者、後方部隊の自衛官といった読者にしか、十全に堪能することはできまいと思うのである。」「そのほかの点については、凡俗が書こうとしても書けぬ力作であるのだから、とやかくは論ずるまい。」
北村薫
男56歳
12 「多くの名詞が登場する。それぞれが飾りではなく厚みを持って、物語を支えている。」「国家の不実に対する復讐、この国の状況という闇を撃つためには、国家の対応そのものを白日のもとに晒すことが必要なのだ。」
小池真理子
女53歳
52 「果たして、これだけの枚数を費やす必要があったのかどうか。」「作者の発信せんとしていた小説的メッセージも、過不足なく伝わってくる。」「だが、そうだとしても、余分なものを潔く削ぎ落としていこうとする、作者の冷徹な眼差しがおろそかになっている。」「すべてのシーン、すべての会話、すべての心理描写をここまで丹念に、緻密に、エンドレスに近い感覚で書き続けることに、私は違和感を覚えた。」
重松清
男43歳
43 「背景も仕掛けもメッセージもすべて物語の中に放り込んだ、紛うかたなき力作である。」「だが、「場景」を「情景」と置き換えて浮かび上がる登場人物それぞれの内面のドラマは、物語のボリュームに比してどうも分が悪いのではないか。」「内面のドラマの主題となっていた〈新しい言葉〉が、結局は〈幻想〉や〈不可知の理想〉でまとめられてしまったことが、僕にはとても残念だった。」
篠田節子
女50歳
44 「優れた部分があるからこそ、欠点が目立ってしまうという点で極めて不運な力作でもある。」「この長大な物語には常に違和感がつきまとう。アクションの大きさに比して作品世界のスケールが小さい。」「テーマの根幹に関わる部分で理念が空回りしている。」「効率の悪さとリスクを背負って、こうした物語を書き続ける姿勢に、同業者として敬意を表し心からの声援を送りたいと思う。」
選評出典:『小説新潮』平成18年/2006年7月号
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大衆選考会 135回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
ぷーすけ 平成18年/2006年6月12日 (なし)
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