直木賞のすべて
第134回
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Last Update[H28]2016/2/27

東野圭吾
Higashino Keigo
生没年月日【注】 昭和33年/1958年2月4日~
受賞年齢 47歳11ヶ月
経歴 大阪府大阪市生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。日本電装(現デンソー)に入社。勤務の傍らに書いた「放課後」で江戸川乱歩賞受賞。
受賞歴・候補歴
処女作 『放課後』(昭和60年/1985年9月・講談社刊)
直木賞
選考委員歴
第150回~(通算3年・6回)
サイト内リンク 小研究-記録(候補回数)
小研究-ミステリーと直木賞
リンク集
備考
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ちょうじんけいかく
鳥人計画』(平成1年/1989年5月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部)
書誌
>>平成6年/1994年8月・新潮社/新潮文庫『鳥人計画』
>>平成15年/2003年8月・角川書店/角川文庫『鳥人計画』増訂
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 11回候補 一覧へ
候補者 東野圭吾 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男55歳
5 「犯人が探偵を探す裏返しの趣向」「知と力(つまり筆の)を兼備した力作である。」
尾崎秀樹
男61歳
4 「勾留中の犯人が密告者を推理するといったアイデアにひかれたが、視点にぶれがあって残念だった。」
佐野洋
男61歳
0  
野坂昭如
男59歳
0  
半村良
男56歳
0  
選評出典:『群像』平成2年/1990年5月号
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てんくう はち
天空の 蜂』(平成7年/1995年11月・講談社刊)
書誌
>>平成9年/1997年11月・講談社/講談社ノベルス『天空の蜂』
>>平成10年/1998年11月・講談社/講談社文庫『天空の蜂』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 17回候補 一覧へ
候補者 東野圭吾 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男61歳
11 「骨組みがかっちりとしていて読みでがある。」「テーマに共感を持った。けれども登場人物がまだ作者に都合よく使われており、そのからくりが容易に読者に透けて見えている。」「会話に洒落っ気や諧謔味が乏しいのは残念である。」
尾崎秀樹
男67歳
8 「青春ミステリーを脱却した著者の力のある作品だったが、「ホワイトアウト」とたまたま素材が重なって損をした感じだ。」
佐野洋
男67歳
4 「(引用者注:「ホワイトアウト」と)最後まで争った」「両者を比べた場合、『天空』の人物の方が実在感があり、その行動についても納得できた。」
野坂昭如
男65歳
0  
半村良
男62歳
16 「原子力発電問題は時宜に適していると思った」「(引用者注:「ホワイトアウト」との)両者をめぐる議論は一進一退、互角で取り組んでいたが、(引用者中略)最後に「ホワイトアウト」に軍配があがったのは、「天空の蜂」が巻頭から危機感の底割れを起こしていたせいだと思う。犯人側のヒューマニズムが弱さにつながってしまったのだ。」
選評出典:『群像』平成8年/1996年5月号
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めいたんてい おきて
名探偵の 掟』(平成8年/1996年2月・講談社刊)
書誌
>>平成10年/1998年4月・講談社/講談社ノベルス『名探偵の掟』
>>平成11年/1999年7月・講談社/講談社文庫『名探偵の掟』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 18回候補 一覧へ
候補者 東野圭吾 男39歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男62歳
3 「やはり幼い。この作者の力量はこれではない。不運の候補作ではなかったのか。」
井上ひさし
男62歳
8 「軽やかな筆捌きとユーモラスな会話で読み手をもてなす。」「「推理小説によって推理小説について考える」という実験にも挑戦している。だが、あんまり軽くなりすぎて少し貫目が不足した。」
尾崎秀樹
男68歳
0  
野坂昭如
男66歳
0  
半村良
男63歳
0  
選評出典:『群像』平成9年/1997年5月号
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直木賞 第120回候補  一覧へ

ひみつ
秘密』(平成10年/1998年9月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 平成10年/1998年9月10日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成11年/1999年3月25日(第17刷)
発行者等 発行者 和田 宏 印刷 理想社 付物印刷 大日本印刷 製本 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 デザイン 石崎健太郎 表紙装画 影山 徹
総ページ数 415 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×18行
×1段
本文ページ 3~415
(計413頁)
測定枚数 727
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書誌
>>平成13年/2001年5月・文藝春秋/文春文庫『秘密』
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候補者 東野圭吾 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男64歳
18 「おもしろい設定だが、その設定は近親相姦の気配を孕んで次第に重みをまし、作者はついにたまりかねて「健全な常識」へ避難してしまったようなふし(原文傍点)がある。「本能としての性欲」と「文化としての恋愛」――この二つをはっきり区別して設定をぐいぐいと問いつめれば破天荒な小説になったはずだが。」
田辺聖子
女70歳
12 「超常現象を扱った文学作品の中で性を扱うのはとても危険で、だからこそ作家は挑戦したいのであろうが、ここではそれがナマのかたちで出て不消化だったのが惜しい。しかしそれをのぞくと、おのずからなるユーモアもあっておかしかった。」
渡辺淳一
男65歳
4 「思いつきだけの小説で、内側で発酵していない欠陥が表れたようである。」
阿刀田高
男64歳
13 「小説家のルーティンとして、こういうほどのよい作品が書かれて多くの読者に読まれていることには充分に納得がいくし、それが小説を取り囲む読書界の姿だとは思うけれど、賞の対象として読むと、なにが訴えたいのか、ここまで書いた以上もっと踏み込むべき問題がないのか、ちょっと食い足りない。」
黒岩重吾
男74歳
7 「面白いアイディアだが、肉づけにはかなりの粘りが必要である。それがないとアイディアだけが目立ち、一見ふくよかのようで、痩せた作品になってしまう。」
平岩弓枝
女66歳
0  
津本陽
男69歳
13 「女性むきの内容である。」「結末にいくらかの意外性と現実感を与えようとしている。長い平和な時代がつづいていることを、あらためて感じさせられる作品。」
五木寛之
男66歳
26 「独特の作風という点では際立っている小説だ。」「人間におけるエロスと禁忌の問題を、これほど際どく描こうとした作品を私は知らない。しかし、何かが足りない。踏み込みかた、だろうか。それとも私たちの心性を支える見えない力の不在なのだろうか。」
選評出典:『オール讀物』平成11年/1999年3月号
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 20回候補 一覧へ
候補者 東野圭吾 男41歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男64歳
3 「楽しく読める良質の小説だが、この手法で、この作家はなにを訴えるのか、そのあたりが私には読めなかった。」
井上ひさし
男64歳
12 「奇抜な設定と巧みな語り口(引用者中略)など、刮目に値する出来栄え」「(引用者注:「恋愛中毒」と)比べると幾分かは「不自由」だった。」
北方謙三
男51歳
6 「面白い物語を読者に提供し続けていこうという作者の姿勢を強く感じさせ、心を動かされた。エンターティンメントとして一級の質と完成度を持ち、読後、男女の情愛とはなんなのか、しみじみと考えさせられた。賞に値した、といまでも信じている。」
野坂昭如
男68歳
3 「作者は心やさし過ぎる、さらに読者を転手古舞いさせていいのだ。」
林真理子
女44歳
4 「面白く読んだが、物語づくりの手練れさ、そつのなさが、賞ということになると不利に働いたのではないだろうか。」
選評出典:『群像』平成11年/1999年5月号
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文量
長篇
章立て
「1」~「46」
時代設定 場所設定
1985年~[同時代]  東京~長野~札幌など
登場人物
杉田平介(自動車部品メーカー社員)
杉田直子(平介の妻、交通事故で死亡)
杉田藻奈美(平介の娘、事故当時小学生)
梶川幸広(事故を起こしたバス運転手)
梶川征子(幸広の妻)
根岸文也(梶川の息子)
藤崎和郎(交通事故の死者の遺族)




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びゃくやこう
白夜行』(平成11年/1999年8月・集英社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背・奥付 ルビ有り「びゃくやこう」
印刷/発行年月日 発行 平成11年/1999年8月10日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成11年/1999年9月25日(第5刷)
発行者等 発行者 小島民雄 印刷所 凸版印刷株式会社 製本所 加藤製本株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 カバーフォト 瀬戸正人 ブックデザイン 鈴木成一デザイン室
総ページ数 506 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
25字
×23行
×2段
本文ページ 3~506
(計504頁)
測定枚数 1449
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書誌
>>初出『小説すばる』平成9年/1997年1月号~平成11年/1999年1月号/隔月・単行本化にあたり大幅加筆修正
>>平成14年/2002年5月・集英社/集英社文庫『白夜行』
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候補者 東野圭吾 男41歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男65歳
20 「読みやすいミステリーで、充分に楽しめたが、納得しにくい部分がないでもない。“わざと書かない”という美意識がミステリー作法に実在していることは確かだが、これはとても危険な技である。」「発端の質屋殺しは、どんな犯罪があって、そこで、なぜ、どのようにして幼い二人の友愛的結合が生じたのか、強い説得力と必然性がないと、読み進むのがつらくなってしまう。」
田辺聖子
女71歳
33 「これまた快作、そして怪作であった。」「周到な伏線が張りめぐらされ、読んでいるあいだは、これまた息もつかせず面白かった。しかし読後感のあと味わるさも相当なもの。これは人間の邪気が全篇を掩っているので、それに負けてしまう、ということであろう。」「もしそれ、一抹、この二人の犯罪者にしおらしさが書きこんでいられれば、と願うのは、古いであろうか。」
黒岩重吾
男75歳
13 「二人の主人公に人間の匂いがしない。」「周囲の人間も作者の掌中で都合良く行動している。ストーリー作りの才は優れているが、読後感は空しい。」
平岩弓枝
女67歳
18 「書き出しの質屋殺しから大変に面白く読み進んだ。」「大量殺人がおかしいとはいわないまでも、その必然性とか手口、死体遺棄などにもう少し丁寧な説明なり描写なりがないと絵空事になってしまう。」「笹垣という刑事など手堅い書き方をしているだけに、惜しい作品だと思う。」
井上ひさし
男65歳
40 「登場人物たちの内面に、作者が全能の神ぶって、できるだけ立ち入らないようにしようという執筆態度は、たしかに物語の展開をてきぱきとしたものにしたが、反面では、当然のことながら諸人物たちの彫りを浅くもした。」「とくに最終場面が惜しまれる。」
五木寛之
男67歳
11 「プロットの構成力も鮮かなもので、一見、非のうちどころのない物語りだ。しかし、読み終えたあと、どことなく釈然としない気分が残るのは、なぜだろう。登場人物の内面が、理づめで作られたような気がするのは私だけだろうか。」
渡辺淳一
男66歳
51 「(引用者注:「白夜行」「ボーダーライン」「亡国のイージス」は)子供の父親殺しという点で、共通のテーマを扱っている。」「最も重要、かつ切実な問題は、子がなぜ親を殺すのか。この一点に尽きる。」「殺人がゲーム的に書かれていて、小説になりきっていない。」「作家と自負するなら、より深く誠実に、主人公の内面に分け入り、踏みこんで書くべきではないか。」
津本陽
男70歳
21 「読者を物語の世界へ誘いこんでゆく、筆力をそなえている。」「しかし、この小説にえがかれる人物は、話の緻密な計画に従い、歩かされているように思える。」「現実にはめったにないような、鬼面人をおどろかすような筋書きをこしらえ、その通りに、あまり血の通っているとも思えない人物たちが動きまわっても、テレビゲームを見ているような気分にならざるをえない。」
選評出典:『オール讀物』平成12年/2000年3月号
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文量
長篇
章立て
「第一章」~「第十三章」
時代設定 場所設定
1970年代~[同時代]  大阪~東京など
登場人物
桐原洋介(殺人事件の被害者、質屋店主)
桐原亮司(洋介の息子、のちの偽名秋吉雄一)
西本雪穂(洋介の愛人の娘、のち唐沢姓)
園村友彦(亮司の高校時代の同級生)
西口奈美江(亮司の事業の従業員)
篠塚一成(雪穂の大学の先輩、製薬会社御曹司)
高宮誠(一成の友人、雪穂の最初の夫)
今枝直巳(調査会社の調査員)
笹垣潤三(大阪府警の刑事)





よちむ
予知夢』(平成12年/2000年6月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成15年/2003年8月・文藝春秋/文春文庫『予知夢』
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大衆選考会 124回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
P.L.B. 平成12年/2000年7月25日 おそらく誰も書き込みをしていないと、後の人は書きにくいと思うので、先陣を切って、サイト管理者から1票。●東野圭吾さんは、もはや有名作家の仲間入りをしてしまったが、私は、乱歩賞受賞作の『放課後』と、直木賞候補作の2作品しか読んだことがない。●しかし、それ以前にも、ミステリー通しか知らないような話題作を出してきたことは知っており、ミステリーファンの私としては、ぜひとも直木賞もとってもらいたいと願うのだ。●さらに願わくば、変に人情味ばかりを売りにするのではなくて、しっかりとミステリーの骨格のある作品を、次々と書いていってほしい。
sho-go 平成12年/2000年11月17日 (なし)
Gacha_boy 平成12年/2000年12月26日 (なし)
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直木賞 第125回候補  一覧へ

かたおも
片想い』(平成13年/2001年3月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「かたおも」
印刷/発行年月日 発行 平成13年/2001年3月30日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成13年/2001年6月10日(第5刷)
発行者等 発行者 寺田英 印刷所 凸版印刷 製本所 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 デザイン 石崎健太郎 表紙装画 影山 徹
総ページ数 379 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
24字
×21行
×2段
本文ページ 3~379
(計377頁)
測定枚数 951
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>初出『週刊文春』平成11年/1999年8月26日号~平成12年/2000年11月23月号
>>平成16年/2004年8月・文藝春秋/文春文庫『片想い』
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候補者 東野圭吾 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男66歳
26 「〈男になりたい女〉と〈女になりたい男〉がたがいに戸籍を交換し合ったらどうなるかという、すばらしい設定のもとに物語が組立てられている。」「おもしろさを求めるあまり、作者に都合がいいように書かれている。」「いったんは「おもしろくすること」を忘れて主題にまともにぶつかる方が、よりすばらしい作品になったかもしれぬ。」
黒岩重吾
男77歳
8 「現代のテーマを見つけるのが上手い作家だと思った。ただストーリーが初めから組み立てられていて強烈に惹かれる部分がない。小説にとって大事なのはそこなのだが。」
田辺聖子
女73歳
15 「素材によりかかりすぎ、――という印象があるが、性同一性障害という現代的テーマに挑戦する意欲を買いたい。」「努めて情緒や思い入れを排する作者の持ち味が、透明感のある文章(わるくない)と相まって、登場人物を影絵人形のようにみせてしまう。この書き方の長篇は読み通すのが、ややナンギ。」
渡辺淳一
男67歳
6 「性同一性障害という重いテーマを扱っているわりには、全体の印象が薄く、ここでもストーリー優先の安易さが、作品を弱めている。」
宮城谷昌光
男56歳
0  
林真理子
女47歳
9 「あまり芳しくない読後感を持った。それは、「いいネタ見つけちゃった」という作者の筆のはずみのようなものが伝わるからだ。深刻なテーマをこんな一篇にするからには、もっと覚悟が必要だったろう。」
阿刀田高
男66歳
13 「登場人物のそれぞれにアメリカン・フットボールのポジションに由来する役割をふり当てたところは、楽しめるアイデアであった。しかし、こういう遊戯的な技法とこの作品の深刻なテーマとが噛み合わない。」
津本陽
男72歳
5 「精神的な両性具有の主人公を動かす小説で、相応の表現力はいつもの通りあるのだが、どうしても重みがそわない。」
北方謙三
男53歳
27 「藤田氏と並んで、私が密かに二作受賞を期して選考会に臨んだのが、東野氏の『片想い』である。」「派手な技巧の中に紛れて見えにくいが、「私は男ではない。女でもない。私は私である」という陸上選手の述懐など胸を打つものがあり、決して題材を軽く扱ったとは私は感じなかった。」「受賞に値する、と私は思った。」
平岩弓枝
女69歳
15 「まことに才筆で、連載中はさぞかし読者をひきずって行ったに違いない。ただ、作者が意識したにせよ無意識だったにせよ読者を飽きさせまいとして苦労した部分が一冊の本にまとめられると冗漫に感じられたり、不必要に見えたりする。」「単行本にまとめる際、一考を要されたい。」
五木寛之
男68歳
7 「あまり積極的に評価する声がなかった。」「実績のある実力作家なので、これも意外な気がした。」
選評出典:『オール讀物』平成13年/2001年9月号
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大衆選考会 125回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
P.L.B. 平成13年/2001年3月31日  前回(第124回期)もワタクシは東野圭吾さんに投票しましたが、今回も懲りずに、また。
 もはや「ミステリー」という枠組みでとらえるのが失礼なほど、東野さんの世界は広がってきていて、それでもやっぱり、推理小説の畑から出てきた人というのは、読者を楽しませる術を知っている。
 版元も文藝春秋だし、直木賞度、十分。
えだ 平成13年/2001年4月12日 「白夜行」でも「予知夢」でも授賞しなかったのが不思議だ。
ミステリーとしての骨格が確かな上に、細やかな描写に裏打ちされた登場人物の「光」と「陰」に引き込まれる。東野さんはテーマ選びのセンスもピカイチだ。ついに直木賞作家になる日が来た。
yuriko 平成13年/2001年4月12日 あのころの未来に居る僕らを描いた”片想い”とっても素敵でした、だから直木賞は、間違いなしでしょう!
ヘルメス 平成13年/2001年5月1日 読んでいて切なくなってくる感動的なストーリー。最高です。これで決まりだと思います。
るりか 平成13年/2001年5月6日 今日読み終えました。
非常に難しい主題の作品だと思いますが、
反面、みんな同じ人間なのだと、再認識させてくれました。
私も、これは決まりだと思います!!
佐々木 英生 平成13年/2001年5月29日 先週の土日で一気に読み終えました。タイトルの「片想い」が後半になってわかりました。感動しました。
shogo 平成13年/2001年6月10日 今期は大作が目白押しで、どれも甲乙つつけがたいですが、個人的には『片想い』に大感動しました。東野氏は作家としても素晴らしいので、直木賞に選ばれるのに十分な資格があると思います。今期は『片想い』がイチオシ
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文量
長篇
章立て
「第一章」~「第九章」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~静岡~三浦海岸など
登場人物
西脇哲朗(スポーツライター、元・帝都大アメフト部QB)
理沙子(旧姓・高倉、哲朗の妻、カメラマン)
日浦美月(クラブのバーテン、元アメフト部マネージャー)
中尾功輔(大手食品メーカー勤務、元アメフト部員)
早田(新聞記者、元アメフト部員)
戸倉明雄(鉄工会社専務、ストーカー)
佐伯香里(クラブのホステス)
嵯峨正道(劇団金童主宰)




『トキオ』(平成14年/2002年7月・講談社刊)
書誌
>>平成17年/2005年8月・講談社/講談社文庫『時生』に改題
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大衆選考会 128回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
ハヤシ 平成14年/2002年11月8日 (前文=>奥田英朗)個人的に受賞してほしいのは東野圭吾「トキオ」です。
でもどうかなー。「白夜行」でもダメだったし、最近似たようなネタの小説多いですものね。
にい 平成14年/2002年11月15日 『片想い』よりは好きな作品なので、今度こそ! という願いもこめて。
ただ、候補には挙がっても、受賞となると厳しい気がします。
ファンとしても、もっとクオリティの高い作品で取ってほしいですし。複雑。
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てがみ
手紙』(平成15年/2003年3月・毎日新聞社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 印刷 平成15年/2003年3月1日 発行 平成15年/2003年3月15日
発行者等 編集人 山本敦 発行人 仁科邦男 印刷 精文堂 製本 大口製本
発行所 毎日新聞社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 石川絢士[the GARDEN] 題字 宮嶋康子
総ページ数 357 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×19行
×1段
本文ページ 3~357
(計355頁)
測定枚数 660
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書誌
>>初出『毎日新聞 日曜版』平成13年/2001年7月1日~平成14年/2002年10月27日
>>平成18年/2006年10月・文藝春秋/文春文庫『手紙』
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候補者 東野圭吾 男45歳
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女71歳
14 「読みやすく、ストレートにテーマを展開させる手腕は見事だが、手紙を書き続ける人間の性格描写が今一つ、弱い。底抜けの好人物なのか、頭の働きに欠陥があるのか、後者に見えてしまうと感動が薄められる危険がありはしないか。」
津本陽
男74歳
12 「熟練者で、読者をひきこむ力は充分にある。」「水の流れるような運びで、感心した。」「なにか軽みを感じる。主題にもたれているところが、弱点となったのであろうか。」
井上ひさし
男68歳
38 「少しのびのびしすぎて中盤では安手な挿話もあらわれるが、しかし結尾近く、兄に代わって被害者家族と対面するあたりから俄然引き締まり、作品はぐんと深みを増す。」「だが、残念なのは、作品の鍵ともいうべき兄の手紙が、なんだかいつもへんにノンキなことだ。」
田辺聖子
女75歳
0  
渡辺淳一
男69歳
18 「それなりに上手な作家である。だが今回も、その巧みさがわざわいしてか、ほどほどに読ませはするが、とくに抜きんでない作品で終ってしまった。なによりも不満だったのは、「手紙」というタイトルをつけながら、殺人を犯した兄からの手紙が、ほのぼのとしすぎて実感に欠けることである。」
阿刀田高
男68歳
18 「評価はけっして低くはなかったが、なにかしら不足するものが感じられ、受賞作に一歩譲る結果となってしまった。」「小説としての構造が巧みである。技法が冴えている。が、人物への感情移入にむつかしいところがあった。」
宮城谷昌光
男58歳
0  
北方謙三
男55歳
32 「いつもながら、細部にわたるまでの技巧には感心させられる。受刑者の弟の人生という今回の着眼が、やや技巧を目立たせることになったかもしれない。」「常に読者に面白い物語を提供していこうという作家の姿勢は、賞とは関係ない次元にある志で、貴重なものだと私は感じる。賞は必ず追いかけてくる、とこの作者に関しては、私は半ば確信している。」
林真理子
女49歳
11 「(引用者注:「繋がれた明日」と)非常に似た設定だったため、どちらにとってもかなり不利だったのではないか。」「歌手デビューのチャンスや、令嬢に恋される話など、著者の人物を動かす意図が見え過ぎる。」
五木寛之
男70歳
9 「すでに一家をなしている書き手である。新人として眺めることをしなかったせいか、どこか物足りない印象があった。」「もっと迫力のある個性的な作品を書くことができる作家だと信じている。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年9月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
なおこ 平成15年/2003年5月30日 考えさせられる作品でした。
是非、受賞して欲しいです。
サナイケン 平成15年/2003年6月16日 今回の東野圭吾さんの作品、手紙を読んでいて思わず涙があふれてしまいました。本当に「感動」の一言。是非、受賞して欲しいです。
ゆずぽん 平成15年/2003年7月6日 (同時推薦=>真保裕一)同じテーマを内からと外から扱った作品。
読み比べると面白さ二倍。
二作でワンセット。
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文量
長篇
章立て
「序章」「第一章」~「第五章」「終章」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
武島直貴(高校生~アルバイト~家電量販店社員など)
武島剛志(直貴の兄、強盗殺人で服役中)
白石由美子(自動車メーカー工場勤務)
寺尾祐輔(直貴の通信大学時代の同級生、バンドマン)
中条朝美(大学生、医療機器メーカー役員の娘)





さつじん もん
殺人の 門』(平成15年/2003年9月・角川書店刊)
書誌
>>平成18年/2006年6月・角川書店/角川文庫『殺人の門』
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大衆選考会 130回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
さとう☆みさ 平成15年/2003年12月15日 現実にはありえないことかもしれない。しかし、一つや二つは身に覚えのある人は多いかもしれない。現実にはないと思いながらも、引き込まれていく力強さを感じます。
サナイ堅 平成16年/2004年1月6日 今回は直木賞受賞して欲しいです。作品が面白くて夢中になって読みまくりました。こんなに夢中に読める作品はないかもしれません。
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げんや
幻夜』(平成16年/2004年1月・集英社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「げんや」
印刷/発行年月日 発行 平成16年/2004年1月30日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成16年/2004年3月13日(第3刷)
発行者等 発行者 谷山尚義 印刷所 凸版印刷株式会社 製本所 加藤製本株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 写真 オリオンプレス ブックデザイン 鈴木成一デザイン室
総ページ数 524 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
24字
×20行
×2段
本文ページ 3~524
(計522頁)
測定枚数 1253
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書誌
>>初出『週刊プレイボーイ』平成13年/2001年19.20号[5月8日.15日]~平成15年/2003年16号[4月15日]/単行本化にあたり加筆訂正
>>平成19年/2007年3月・集英社/集英社文庫『幻夜』
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候補者 東野圭吾 男46歳
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女72歳
16 「主人公が何故、本当の自分を抹殺し、他人に化けて生きねばならなかったかという主人公の過去が殆んど書かれていない。その理由はこの作品がすでに作者が発表されているもう一つの作品の続篇の要素を強く持っているからで、ならば二作をまとめて候補にしなければ作品の評価は出来ないと思う。」
津本陽
男75歳
5 「手馴れた作品で、終末まで大きな破綻はなく、おもしろく読んだ。しかし、軽い感じはどうしようもなく残る。」
田辺聖子
女76歳
20 「推理小説としての出だしは、快調。」「複雑な伏線、期待も昂まるのだが、ヒロインの印象がどんどん変ってゆき、最後に到って作品自体も変調する。読者は深い混乱のまま、うっちゃられる……という、印象だった。竜頭蛇尾……というべきか。しかし阪神大震災の事件が推理小説に取りあげられるのはいい。」
宮城谷昌光
男59歳
8 「いまだに心にひっかかっている」「氏は美点が欠点であるというむずかしいところに立っているような気がしてならない。」
阿刀田高
男69歳
8 「手だれの傑作であることはまちがいないのだが、社会派のミステリーとして私には響くものが少なかった。この作家の力量が遺憾なく発揮されている作品を待ちたい。」
渡辺淳一
男70歳
13 「それなりに巧みに過不足なく書けているが、全体に甘いというか書き流しの感じがある。前作も同様の点が気になったが、単に、小説を書くだけならともかく、受賞作となるようなものには、作者のなんとしても書きたかった気迫というか、熱気が必要である。」
林真理子
女50歳
16 「ミステリーとして読むと納得出来ないことが多過ぎる。」「整形手術をして顔を変えたのがわかったぐらいで、人を殺すだろうか。」「シリーズのひとつということで不自然さが先に立つ。」
北方謙三
男56歳
22 「悪女が、今回はどうも透けて見えた。」「作家として、読者にたえず面白い物語を提供する、というのも、立派な志なのではないか。そういう視点から見れば、この人の実績は群を抜いている。今回は推さなかったが、そういう志をどう評価していくかも、この賞の選考の任にあたる上で、考えなければならないことだと思った。」
五木寛之
男71歳
19 「周到な構成力といい、緻密な描写力といい、小説家としての膂力は、なみなみならぬものがあると思った。」「作中の人物を巧みにさばいてみせる安定感が、ひょっとしたら慣れた技巧に傾いていく印象をあたえるのかもしれない。」「最後までぐいぐい引っぱられて読み終えた唯一の長篇だっただけに、読後感が意外に淡かったのは残念だった。」
井上ひさし
男69歳
20 「それこそ寝食を忘れて読んだ。」「けれども、寝食を忘れたのは半ばまで。あるところまで登りつめたとき、女は、突然、作者の奴隷になってしまう。」「そしてそのとき、それまでの迫真の人間劇がその厚みを失って行った。」
選評出典:『オール讀物』平成16年/2004年9月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
もちもちば 平成16年/2004年6月22日 そろそろとるんじゃないですかね?白夜行で逃したので、是非これでとって欲しい!
snow 平成16年/2004年6月23日 さすが東野と言わざるえない面白さで、一気に読んでしまいました。いつも図書館で借りて読む派の私ですが、「幻夜」はもう一度読みたい、自分のものにしたい貴重な一冊です。
顕人 平成16年/2004年6月24日 これでとらなければ何でとるのでしょうかね?
久しぶりにいい作品を読まして頂きました
白夜行も落ちてこれも落ちたらなぁ・・・
MAST 平成16年/2004年6月26日 常に期待を裏切らない緻密な構成で、魅力ある作品に出来上がっている。
書癡 平成16年/2004年6月30日 (前文=>奥田英朗)W受賞なら
東野圭吾『幻夜』
……東野さんには、そろそろ受賞して欲しい。
ゆか 平成16年/2004年7月2日 (前文=>中山可穂)「幻夜」は「白夜行」のリベンジで!大ファンとしては、そろそろ受賞してほしいです。
Yeti 平成16年/2004年7月2日 直木賞に限らないが、近年、選考委員が能無しであることをさらけ出しているのが悲しい。
kamome48 平成16年/2004年7月2日  初めに白状しておくが、推薦作は読んでいない。しかし他の作品を読んだ限りでは凡百の受賞者よりも腕のある人だと思う。
 新保裕一さんもそうだが、焦らさずに早くとらせてあげるべきだと思う。
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文量
長篇
章立て
「第一章」~「第十二章」
時代設定 場所設定
1995年~[同時代]  神戸~東京~京都など
登場人物
水原雅也(金属加工の職人)
新海美冬(宝飾店「華屋」店員)
加藤亘(警視庁捜査一課刑事)
青江真一郎(美容師)
曽我孝道(新海美冬の父親の元・部下)
秋村隆治(「華屋」社長)
倉田頼江(隆治の姉)





やいば
『さまよう 刃』(平成16年/2004年12月・朝日新聞社刊)
書誌
>>平成20年/2008年5月・角川書店/角川文庫、角川グループパブリッシング発売『さまよう刃』
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大衆選考会 132回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
南 コロ助 平成16年/2004年12月30日 過去の候補作と比較すると多少の物足りなさは感じるものの、ミステリとしても十分な作品であることと、現在の犯罪でよく語られる「法律は被害者のものか?加害者のものか?」に対する作者の回答が込められた作品である。
さらに、この際なので、直木賞候補最多記録を作って欲しい!!という理由からも候補になってほしい。
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やいば
『さまよう 刃』(平成16年/2004年12月・朝日新聞社刊)
書誌
>>平成20年/2008年5月・角川書店/角川文庫、角川グループパブリッシング発売『さまよう刃』
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大衆選考会 133回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
迷探偵 平成17年/2005年6月20日 東野圭吾作品では「黒笑小説」が推薦されていますが、私は、「さまよう刃」を推したいと思います。
多発する少年犯罪の根底にある問題点や被害家族の懊悩に深く踏み込んだ意欲作です。
ゲン・チェ 平成17年/2005年7月2日 「百夜行」「幻夜」惜しくも受賞を逃している。できれば、社会問題として少し暗い感じがするが、今、ここで取り上げるべきと思う。人間として何処まで出来るのか。やるべきなのかを問う問題作だと思う。なにしろ「おもしろい…!」
ちかこ 平成17年/2005年7月6日 法とはいったい誰の為にあるのか?読了後も考えずにはいられません。
時間が経ってもストーリーを忘れることがない。それが「
本当におもしろい本に出会えた」という事ではないでしょうか。
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ようぎしゃ えっくす けんしん
容疑者 Xの 献身』(平成17年/2005年8月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「ようぎしゃエックス」「けんしん」
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年8月30日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成17年/2005年12月20日(第9刷)
発行者等 発行者 白幡光明 印刷所 凸版印刷 製本所 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 石崎健太郎 イメージ Burke/Triolo Productions/Getty Images
総ページ数 352 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×18行
×1段
本文ページ 3~352
(計350頁)
測定枚数 616
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書誌
>>初出『オール讀物』平成15年/2003年6月号~平成16年/2004年6月号、平成16年/2004年8月号~平成17年/2005年1月号「容疑者X」/単行本化にあたり改題
>>平成20年/2008年8月・文藝春秋/文春文庫『容疑者Xの献身』
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候補者 東野圭吾 男47歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男71歳
39 「こんな人間が実在するだろうか? これは愛だろうか? ヒューマニズムにもとるところはないだろうか? などなどいくつかの疑問の余地を含んでいるが、それはなぞ解きミステリーの宿命的弱点とも関わる問題だ。あえて言えば私はなぞ解きミステリーとしてのすばらしさだけでも受賞に値する、と考えた。」
平岩弓枝
女73歳
31 「秀れた棋士が大胆、且つ、細心の注意を払って指し進めた棋譜をみるような構成力も見事ながら、ひたすら人間を描くことと、事件の謎ときが渾然と一つに溶け合っているあたり、作者の実力であろうが、これも、そうしなければと心がけていても容易に成功するものではない。」「受賞作が、これだけ重厚で、奥行きの深さがあると、才智だけで書いた作品はどうしても色褪せてみえてしまう。」
五木寛之
男73歳
56 「推理小説として、ほとんど非のうちどころのない秀作である。」「特筆すべきは、そのプロセスを作中人物に投影させつつストーリーを組み上げてみせた作者の膂力である。」「犯行を偽装するために殺されたホームレスの描きかたと、男たちを惹きつける何を持った靖子という女のオーラが伝わってこないのと、その二点が私にとっては不満だった。」「しかし、他の作品を引き離しての、堂々の受賞であったことはまちがいない。」
渡辺淳一
男72歳
35 「わたしは不満である。」「問題は人物造形で、最後の謎解きにいたるにつれて、主人公の石神がいかにもつくりものじみて、リアリティーに欠ける。」「人間を描くという姿勢はいささか安易で、もの足りない。にもかかわらず本作品が受賞したことは、かつての推理小説ブームなどを経て、近年、推理小説の直木賞へのバリアが低くなりつつあることの、一つの証左といえなくもない。」
林真理子
女51歳
45 「(引用者注:過去の候補作と比べ)今回がいちばん危なげなく着地出来たような気がする。」「たとえ小説でも許されない、非道徳的なことがあると思うが、この作品はそうした善悪を乗り越えるだけの力を持っていると思う。」「ご本人に不満はあるだろうが、とてもよいタイミングの受賞であったと思う。」
津本陽
男76歳
16 「隙のない、堅固な構築であるので、これはいいと思った。これまで候補となったこの作者の小説は、筆力はまちがいなくあるのだが、内容が軽いのでどうかなと首をかしげる段階にとどまっていた。」「こんなものが書けるなら、もっと早く眼光するどくきびしい顔を見せてくれたらよかったと思った。」
北方謙三
男58歳
24 「トリックに終っていない部分を、私はさらに評価した。人間が心の底に持つ、純愛への願望、偏執的な愛を、トリックによって鮮烈に炙り出していた。」「今回は、受賞作一作に丸をつけて臨んだ。」
宮城谷昌光
男60歳
14 「他の候補作品は力感において東野氏のそれに及ばなかったということに尽きる。」「閉じられた合理のなかで物語が展開し、読者のなぜという問いかけはうけつけず、作者の自問自答で終始する。」
井上ひさし
男71歳
24 「(引用者注:「死神の精度」とともに)二作を推すことに決めていた。」「主人公の数学教師はホームレスを殺す。(引用者中略)他人の生命を踏みつけにしておいて愛もへったくれもないではないか……しかし、作者の力量は疑いもなく十分、そこで最後の一票を東野作品に投じた。」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年3月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
aki 平成17年/2005年12月13日 最高!!
これ以外には考えられません。
どんでん返しもお見事だし、ただのミステリーじゃない、ものすごく心に響く小説だと思います。
顕人 平成17年/2005年12月18日 東野さんはまぁ入らないとはいえ期待してしまう。
このミスも1位だし。(後文=>伊坂幸太郎
nb 平成17年/2005年12月22日 個人的にはこれまで取ってないのが不思議なんですが...。今回のもまた内容も大どんでん返しも最高!気持ちよく裏切られて、後からじわじわと感動が!改めて東野さんのすごさを知りました!これ選ばないのマジ不正解!よろしこ!
ide 平成17年/2005年12月31日 東野圭吾の作品の中でも、1位、2位を争うほどの作品だと思います。
真実の愛について考えさせられる作品です。
snow 平成18年/2006年1月7日 まさか?もう今更?東野さんが候補に上がるとは思っていませんでした!嬉しい誤算でした。結果が楽しみです。
青鈴 平成18年/2006年1月8日 東野さんは「もういい加減取らせようよ」という意味で。(後文=>伊坂幸太郎
henomoto 平成18年/2006年1月9日 個人的には,本作が東野作品のベストだとは思いません。でも,直木賞受賞作には,その作家の旬を外した作品が選ばれるという変なジンクスがありますよね。ですから,渡○先生!邪魔をしないで,そろそろとらせてあげましょうよ(笑)。
書癡 平成18年/2006年1月9日 (前文=>姫野カオルコ)続いて有力なのは東野さんかと思います。東野さんにとってベストとはいえないかもしれませんが、「最後のチャンス」という意気込みが表紙から滲み出ております。本が出た時に直木賞の文字が浮かびました。
メリー 平成18年/2006年1月14日 もう6回目の候補でしたっけ・・・。そろそろ受賞して欲しいです、マジで!!私は東野作品の中でもベスト3に入るくらいの名作だと思います。
ジロー 平成18年/2006年1月16日 ここまできたら10回くらい候補になって、前人未到の記録を作って欲しい気もする。受賞作はやはりあのシリーズ第3弾で。
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文量
長篇
章立て
「1」~「19」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
石神哲哉(高校の数学教師)
花岡靖子(弁当屋店員)
花岡美里(靖子の娘、中学生)
富樫慎二(靖子の元・夫)
工藤邦明(印刷会社経営)
湯川学(物理学者、帝都大学助教授)
草薙(刑事、湯川の大学時代の友人)




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