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第133回
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Last Update[H26]2014/10/25

朱川湊人
Shukawa Minato
生没年月日【注】 昭和38年/1963年1月7日~
受賞年齢 42歳6ヶ月
経歴 大阪府生まれ。慶應義塾大学卒業。出版社勤務を経て、平成14年/2002年「フクロウ男」で第41回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。平成15年/2003年には「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した。
受賞歴・候補歴
備考
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直木賞 第130回候補  一覧へ

としでんせつ
都市伝説セピア』(平成15年/2003年9月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「としでんせつ」
印刷/発行年月日 発行 平成15年/2003年9月25日(第1刷)
発行者等 発行者 寺田英 印刷社 大日本印刷 製本所 矢嶋製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 加藤千香子 装幀 斎藤深雪
総ページ数 256 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×19行
×1段
本文ページ 5~256
(計252頁)
測定枚数 458
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>平成18年/2006年4月・文藝春秋/文春文庫『都市伝説セピア』
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収録作品の書誌
アイスマン
>>書き下ろし
昨日公園
>>書き下ろし
フクロウ男
>>初出『オール讀物』平成14年/2002年11月号
死者恋
>>初出『オール讀物』平成15年/2003年3月号
>>平成16年/2004年7月・講談社刊『ザ・ベストミステリーズ2004』所収
>>平成19年/2007年11月・講談社/講談社文庫『ミステリー傑作選 犯人たちの部屋』所収
月の石
>>書き下ろし
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候補者 朱川湊人 男41歳
選考委員 評価 行数 評言
北方謙三
男56歳
10 「才筆である。「昨日公園」一本の秀逸さだけでも、高く評価できる。」「ただいくつか作品が並ぶと、ばらつきが気になり、もう一回見てみたいという気持になる。」
五木寛之
男71歳
9 「昭和初期の新興芸術派の作風を連想させる独特の才気を感じた。古いようで新しく、新しいようで古風なところのある作品だ。」
田辺聖子
女75歳
5 「ホラーと詩情が品よく両立した作品。文章も美しい。もう一作、拝見したいと思う有望作家。」
林真理子
女49歳
10 「不思議な作品であった。ホラーを一歩越えた強い物語性が欲しい、などという理由で私の中でそう点数は高くなかったが、後々まで印象に残る作品だ。」
津本陽
男74歳
9 「力量のある短篇集であるが、現在と昔のあいだを泳いでいる恐怖小説は、眼前におこっていることとしての迫真力を読者に与えるに足る、現実感に乏しい。」
阿刀田高
男69歳
12 「とてもしなやかなよい筆致だ。」「恐怖の背後から人生が滲み出てくるようなところが……私見を述べれば恐怖を小説たらしめる重要な要素が若干乏しいように感じられた。」
渡辺淳一
男70歳
4 「文章のセンスはいいが、怖い話を無理につくりすぎて興を殺ぐ。」
平岩弓枝
女71歳
14 「受賞二作の他で心に残った」「ひょっとするとダークホースで受賞になってもいいと考えていたが、やはり候補作が作者にとって初めての単行本ということで、次まで待とうといった声が出てしまった。いささか残念に思っている。」
宮城谷昌光
男58歳
56 「もっとも強い好感をもった。」「最初の「アイスマン」を読みはじめたとき、サキの才能に似たものを感じた。とはいえ、言語の内的課題が未消化であるようにおもわれた。」「強く推せなかったのは、作品に強さが不足しているせいである。氏の文体にくせがないというのは、褒めることも貶すこともできないわけで、けっしてよいことではない。」
井上ひさし
男69歳
24 「「昨日公園」はうまくできている。(引用者中略)これは佳品だった。」「一人称の語りそのものの中に小説の〈落ち〉を忍び込ませておく手口も鮮やかだ。ただし、いくら鮮やかでも、同じ手口がいくつも続くと、やはり読者に見破られてしまう。」
選評出典:『オール讀物』平成16年/2004年3月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
高尾知大作 平成16年/2004年1月1日 (なし)
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文量
短篇集〔5篇〕
アイスマン
章立て
「1」~「5」
時代設定 場所設定
25年前~[同時代]  岐阜県M市~東京
登場人物
私(語り手、カズキ、高校生)
ノンコ(見世物屋の娘)
男(見世物屋「河童の氷づけ」の主人)
昨日公園
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
30数年前~[同時代]  ある街
登場人物
遠藤陽介(小学校4年生)
町田隆男(マチ、遠藤の親友)
中島典子(遠藤の同級生)
フクロウ男
章立て
「1」~「5」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
僕(語り手、「フクロウ男」本人)
君(僕からの手紙の受取人)
S田(コンビニのパートタイマー)
死者恋
章立て
「1」~「6」
時代設定 場所設定
[同時代]~30数年前  ある山中~東京~神奈川など
登場人物
私(語り手、鼎凛子、画家)
朔田公彦(二十歳で自殺した画学生)
三ヶ崎しのぶ(公彦の信奉者)
月の石
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  [東京]
登場人物
藤田(仲買商社の課長)
本村(藤田の元部下)
智子(藤田の妻、入院中)




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はな
花まんま』(平成17年/2005年4月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「はな」
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年4月25日(第1刷)
発行者等 発行者 白幡光明 印刷社 凸版印刷 製本所 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 泉沢光雄 装画 吉實 恵
総ページ数 264 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×19行
×1段
本文ページ 5~264
(計260頁)
測定枚数 456
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書誌
>>平成20年/2008年4月・文藝春秋/文春文庫『花まんま』
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収録作品の書誌
トカビの夜
>>初出『オール讀物』平成15年/2003年11月号
>>『オール讀物』平成17年/2005年9月号
妖精生物
>>初出『オール讀物』平成16年/2004年7月号
摩訶不思議
>>初出『オール讀物』平成16年/2004年4月号
花まんま
>>初出『オール讀物』平成16年/2004年11月号
>>『オール讀物』平成17年/2005年9月号
送りん婆
>>初出『オール讀物』平成17年/2005年1月号
凍蝶
>>書き下ろし
>>『オール讀物』平成17年/2005年9月号
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候補者 朱川湊人 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女73歳
13 「受賞作となったのは、やはりこの作品が他の候補作より二足も三足も前を走っていたことによろう。」「私が感動したのは「トカビの夜」と「摩訶不思議」、前者にはしみじみとした哀感があり、後者は巧みなユーモアが秀逸である。」
阿刀田高
男70歳
35 「どれも怖い話ではない。」「霊柩車の話はばからしく、おかしい。しかし、ここにも人生の反映がある。送りん婆は幽霊談ではないが、現代と、あやかしの世界とが、しなやかに混りあって楽しく読めた。大阪という土地柄をうまく捕らえているところもみごとだった。」
五木寛之
男72歳
14 「(引用者注:授賞に)異論はない。」「私個人としては、(引用者中略)「トカビの夜」という冒頭の一作にことに惹かれるものがあった。」
林真理子
女51歳
17 「やや無難にまとまり過ぎているきらいもあるが、人の心の機微をこれだけ細やかに掬い上げる手腕はたいしたものである。」「新人の幼なさが目立つ作品の中で、大人の貫禄を見せ堂々の受賞となった。」
宮城谷昌光
男60歳
50 「朱川氏の作品は品が良い。」「前回の候補作品は良家の子女がなにもせずに行儀よく椅子に腰をおろしているような文体であったので、私には不満であったが、今回は挙止が明確になった。愕くべきことに、朱川氏の作品には、そこはかとないユーモアがある。」
渡辺淳一
男71歳
12 「(引用者注:候補作のなかで)人間にもっとも迫っていた。」「「トカビの夜」が実感的な背景もあってか、もっとも自然で読ませる。他の作品はそれぞれに現代の妖しさ、不思議さに迫ろうとする意欲はかうが、いささかつくりすぎて、作意が見えすぎるところが残念であった。」
津本陽
男76歳
10 「作者の文中には濃厚な色彩がある。」「それはつくろうとしてつくれない、作者の感覚である。いままで感じたことのないふしぎな印象を受けた。」
北方謙三
男57歳
15 「前回の候補作と較べるとやや衝撃力に欠けたが、鮮やかなユーモアのセンスを見せてくれた。差別の問題についても、しっかりした決意を持って書いた、と私は思った。二度目の投票で、私はこの作品に丸をつけた。」
井上ひさし
男70歳
38 「いろとりどりだが、大切なのは六篇とも佳品であること、一篇の無駄打ちもないところに値打ちがある。」「中でも感心したのは「送りん婆」である。(引用者中略)呪文を知ったわたしたちが、それを使って病者をあの世送りできるかというと、じつはそうは行かない。そうは行かない理屈が揮っていて、そこに作者一流の知恵がある。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年9月号
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大衆選考会 133回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
子春 平成17年/2005年6月25日 切なくて、いい。
ゆか 平成17年/2005年7月7日 今期はこれしかないでしょう。いずれ劣らぬ粒ぞろいの短編集。特に表題作は涙なしには読めませんでした。
YOKO 平成17年/2005年7月7日 絶対直木賞取って欲しいです!頑張れ!
ユウノスケ 平成17年/2005年7月9日 これこそプロの技。この人が取らないのは、おかしい。
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文量
短篇集〔6篇〕
トカビの夜
章立て
「1」~「3」
時代設定 場所設定
昭和40年代  大阪
登場人物
私(語り手、ユキオ、小学生)
チェンホ(ユキオの近所に住む少年、朝鮮籍)
チュンジ(チェンホの兄)
妖精生物
章立て
「1」~「8」
時代設定 場所設定
30数年前~[同時代]  大阪
登場人物
私(語り手、世津子、小学校4年生)
父(世津子の父、工務店経営)
ジロウ(大工)
大介(大工見習い)
摩訶不思議
章立て
「1」~「5」
時代設定 場所設定
[同時代]  大阪
登場人物
アキラ(少年)
ツトム(アキラの叔父、故人)
カツ子(ツトムの同棲相手)
カオル(ツトムの恋人、スナック勤め)
ヤヨイ(ダンゴ屋勤め)
花まんま
章立て
「1」~「8」
時代設定 場所設定
[同時代]  大阪~彦根
登場人物
俺(語り手、加藤俊樹、小学生)
フミ子(俊樹の妹)
繁田喜代美(エレベータガール、刺殺され故人)
繁田仁(喜代美の父、彦根在)
送りん婆
章立て
「1」~「6」
時代設定 場所設定
約40年前~[同時代]  大阪
登場人物
私(語り手、みさ子、小学生)
おばさん(みさ子の親類の老婆)
凍蝶
章立て
「1」~「7」
時代設定 場所設定
30数年前~[同時代]  大阪
登場人物
私(語り手、ミチオ、小学生)
ミワ(A野墓地に現れる女性)
マサヒロ(ミチオの同級生)




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