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第123回
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Last Update[H28]2016/1/22

金城一紀
Kaneshiro Kazuki
生没年月日【注】 昭和43年/1968年10月29日~
受賞年齢 31歳8ヵ月
経歴 国籍・韓国。埼玉県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第18回小説推理新人賞(平成8年/1996年)「永遠の円環」岡田孝進名義
  • |候補| 第65回小説現代新人賞(平成9年/1997年)「南の涯」岡田孝進名義
  • 第66回小説現代新人賞(平成10年/1998年)「レヴォリューションNo.3」岡田孝進名義
  • 第123回直木賞(平成12年/2000年上期)『GO』
  • |候補| 第54回日本推理作家協会賞[短編部門](平成13年/2001年)「サバイバー」
  • |第5位| 第5回2008年本屋大賞(平成20年/2008年)『映画篇』
処女作 「レヴォリューションNo.3」(『小説現代』平成10年/1998年5月号)
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備考
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直木賞 第123受賞  一覧へ

ゴウ
GO』(平成12年/2000年3月・講談社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「ゴウ」 カバー 「No soy coreano, ni soy japons, yo soy desarraigado」併記
印刷/発行年月日 発行 平成12年/2000年3月30日(第1刷)
発行者等 発行者 野間佐和子 印刷所 豊国印刷株式会社 製本所 株式会社大進堂
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 Cover Designed by Satoshi Iwase
総ページ数 241 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
40字
×18行
×1段
本文ページ 5~241
(計237頁)
測定枚数 393
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書誌
>>書下ろし
>>平成15年/2003年3月・講談社/講談社文庫『GO』
>>平成19年/2007年4月・角川書店刊、角川グループパブリッシング発売『GO』
>>平成19年/2007年6月・角川書店/角川文庫、角川グループパブリッシング発売『GO』
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候補者 金城一紀 男31歳
選考委員 評価 行数 評言
北方謙三
男52歳
17 「誰もが認めたように、新鮮で生きがいい。」「主人公の出来がよすぎるのがいささか気になるが、読後にしっかりとなにかが残っている作品だった。最初の本で受賞というのは、苦しみもともに背負わせたようなものだろうと思うが、それを撥ね返すバイタリティはあると信じたい。」
田辺聖子
女72歳
30 「すでにユニークな文体を手に入れていられるのにも瞠目。」「キモチイイ辛口で味わってきた酒が、ラストに至ってにわかに甘口になってしまった感があるのは、私個人の好みとしては惜しいが、しかしまあ、なんと、のど越しのいい酒であろう。」「作者の若さとキャリアからいって、もう一、二篇様子をみたら……と思わないでもなかったが、しかしものごとには時の勢い、というものがある。」「ご受賞に賛同。」
宮城谷昌光
男55歳
24 「小説を書くという作業にあらたな課題をあたえ、何かを越えようとするこころみが感じられた」「すぐれた作家のみがかならずもっている憎悪が底辺にめだたないようにあり、この憎悪の管理が疎漏なくなされているがゆえに、人間の愛ややさしさが小説世界のすみずみにしみわたってゆくのである。」
平岩弓枝
女68歳
13 「一番心に残った」「本来なら重く暗い主題を書きながら、さわやかで明るい。巧まざるユーモアも感じさせる。作者の筆力と若さの故かと思う。しかも、一つ一つのエピソードは切なく、哀しい。」
渡辺淳一
男66歳
37 「最も心を惹かれた。それは候補作のなかで、これだけが著者に切実なテーマを等身大の視点から、変に深刻ぶらずに、しかし強い迫力をもって描かれていたからである。」「一点だけ、この作家の作品を読むのは初めてであり、作品歴も少ないところが気がかりでもあった。」「この鋭さと感性があれば、他のものもそれなりに書いていけるだろう。そう思って、この作品を真先に推した。」
五木寛之
男67歳
31 「二番目に興味ぶかく読んだのは、金城一紀さんの『GO』だった。背後をふり返ることなく前へ前へとつき進む物語りの疾走感は、まさしくエンターテインメントの新世界を切りひらいた感がある。」「主人公が調子よくいきすぎるんじゃないか、と苦笑しつつも、それを許さざるをえない爽快さがあった。」
林真理子
女46歳
32 「面白くうまい。」「新人の作家が、作品に自分の持っているすべてを注ぎ込み、全力疾走するのは当然のことだ。が、この「GO」はその注ぎ方が尋常ではない。あまりの濃さに読んでいるこちらがむせそうになったことが何度もある。」「作者がこの一作だけで終ったとしても、「GO」はそれでも仕方ないと思わせるだけの素晴らしさがある。」
阿刀田高
男65歳
16 「ユーモア感覚のすばらしさに拍手を送ったが、これは“私”中心の作品で、周辺がうまく描かれていない。小説として広がりが乏しい。それよりもなによりも、まだ作品数の少ない作家なので、――もう一作、見たい――そこに躊躇の理由があった。」
黒岩重吾
男76歳
16 「作者の才能の奥深さが柔軟性をおび、様々な人間像を掌中で愉しみながらねっているような気がする。」「書き下ろしの長篇第一作らしいが、自叙伝的な小説で大事な存在である父親を書いてしまって良いのだろうか、という不安感は残る。受賞に賛同したが、私の懸念を吹っ飛ばすような作品を書いて貰いたい。」
津本陽
男71歳
9 「一気に読んだ。あふれるような筆力で、柔軟な文章である。不自然に思えるほどの疵もなく、重い底音を感じさせながら抑えている手際は、天性の旨みであろう。」
井上ひさし
男65歳
20 「美点が数多くあるが、なによりも作者は、小説という表現形式を発見して嬉しがっている。小説と恋をしている。その喜びが、いたるところで踊っている。」「どこを取っても新鮮で生き生きしていて、とくに少年の〈オヤジ〉の造形の鮮やかさは特筆に値する。」
選評出典:『オール讀物』平成12年/2000年9月号
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文量
長篇
章立て
「1」~「7」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
僕(語り手、杉原、コリアンジャパニーズの高校生)
桜井椿(僕の恋人、一流企業重役の娘)
正一(僕の親友、韓国と日本のハーフ)
オヤジ(僕の父、元ボクサー、パチンコ景品交換所経営)
加藤(僕の友人、暴力団幹部組員の息子)




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