直木賞のすべて
第137回
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Last Update[H28]2016/3/4

畠中恵
Hatakenaka Megumi
生没年月日【注】 昭和34年/1959年10月10日~
経歴 高知県生まれ、愛知県名古屋市出身。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業。漫画家アシスタント、書店員などを経て、昭和63年/1988年に漫画家デビュー。漫画家として活動するかたわら、都筑道夫の教室で小説創作を学び、平成13年/2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。
受賞歴・候補歴
備考
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直木賞 第137回候補  一覧へ
『まんまこと』(平成19年/2007年4月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 平成19年/2007年4月10日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成19年/2007年4月20日(第2刷)
発行者等 発行者 庄野音比古 印刷所 凸版印刷 製本所 加藤製本 DTP制作 ブライト社[椿公夫]
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁・イラストレーション 南 伸坊
総ページ数 316 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×18行
×1段
本文ページ 7~316
(計310頁)
測定枚数 529
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書誌
>>平成22年/2010年3月・文藝春秋/文春文庫『まんまこと』
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収録作品の書誌
まんまこと
>>初出『オール讀物』平成17年/2005年7月号
柿の実を半分
>>初出『オール讀物』平成17年/2005年12月号
万年、青いやつ
>>初出『オール讀物』平成18年/2006年3月号
吾が子か、他の子か、誰の子か
>>初出『オール讀物』平成18年/2006年6月号
こけ未練
>>初出『オール讀物』平成18年/2006年9月号
静心なく
>>初出『オール讀物』平成18年/2006年12月号
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候補者 畠中恵 女47歳
選考委員 評価 行数 評言
五木寛之
男74歳
5 「これからの作家であるというのが正直な感想だった。」
浅田次郎
男55歳
11 「面白く読んだが、構成上必要なものと不必要なものとの選別が曖昧な点、文章表現の正確さ、適切さを欠いている点、登場人物があらゆる場面で映像的に定員過剰である点、視点者の心理が不在である点、等々が気にかかり次作に期待することとした。」
渡辺淳一
男73歳
7 「主人公に魅力がなく、江戸ものの粋と活気に欠ける。作品の読後感は悪くはないが、人間視点の甘さと作者の素直さが小説を単調にしているようである。」
平岩弓枝
女75歳
0  
阿刀田高
男72歳
11 「従来の捕物帳のたぐいがほとんど刑事事件を扱っているのに対し、この趣向(引用者注:民事事件を名主の息子が解くこと)は作者の新発見であり、評価すべき特徴だろう。だが、江戸の気配が匂って来ない。身を預けて小説の世界に浸ることができなかった。」
北方謙三
男59歳
21 「この作品の鍵のひとつは、十六歳の時の主人公の変化ではないか、という気がした。」「(引用者注:主人公の変化のもとになった)傷が、深く暗いものである必要はないが、そこを安直に扱ったと私に感じさせたところで、この作品は拡がりを失い、小さくまとまったと感じた。」
宮城谷昌光
男62歳
2  
林真理子
女53歳
4 「これといった魅力は感じなかった。」
井上ひさし
男72歳
22 「拵えは巧みである。」「でも、どうしてこうも読みにくいのか。(引用者中略)読者に負担を強いる文章が読みにくいのだ。それ以前に、登場人物たちが揃って無表情で無感情なのも、この作品を読みにくくて、冷ややかなものにしている。」
選評出典:『オール讀物』平成19年/2007年9月号
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文量
連作短篇集〔6篇〕
時代設定 場所設定
江戸  江戸
登場人物
高橋麻之助(町名主の息子、お気楽者と評判の若者)
八木清十郎(麻之助の悪友、町名主の息子)
お由有(清十郎の義理の母、麻之助の幼馴染)
幸太(清十郎の弟、お由有の実子)
相馬吉五郎(麻之助の友人、同心の養子)
お寿ず(姓は野崎、麻之助の縁談相手、吉五郎のまたいとこ)
水元又四郎(余命みじかい病人、お寿ずの想い人)
まんまこと
章立て
「1」~「8」
登場人物
おのぶ(太物問屋笠松屋の娘)
半次郎(瀬戸物商小倉屋の次男、おのぶの縁談相手の弟)
柿の実を半分
章立て
「1」~「7」
登場人物
三池屋小左衛門(質屋、妻子を麻疹でなくす)
お紺(自称・小左衛門の娘、水茶屋勤め)
万年、青いやつ
章立て
「1」~「5」
登場人物
松野屋七郎兵衛(打物屋、万年青の愛好家)
安助(袋物師、万年青の愛好家)
玉木屋吾平(植木屋)
吾が子か、他の子か、誰の子か
章立て
「1」~「5」
登場人物
大木田七郎右衛門(松平家家臣)
松三郎(七郎右衛門の息子、故人)
こけ未練
章立て
「1」~「8」
登場人物
おしん(身元不明の娘)
角造(岡っ引き)
狆(迷い犬)
静心なく
章立て
「1」~「7」
登場人物
茂太郎(料理屋青竹屋の息子、放蕩のあげく勘当)





つよ
『アイスクリン 強し』(平成20年/2008年10月・講談社刊)
書誌
>>平成23年/2011年12月・講談社/講談社文庫『アイスクリン強し』
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大衆選考会 140回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
1 平成21年/2009年1月4日 なし(同時推薦=>明川哲也池上永一伊坂幸太郎恩田陸海堂尊梶よう子北島行徳笹本稜平恒川光太郎天童荒太橋本紡馳星周火坂雅志本多孝好三田完山本幸久
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『こいしり』(平成21年/2009年3月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成23年/2011年11月・文藝春秋/文春文庫『こいしり』
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大衆選考会 141回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
コンササドーレ 平成21年/2009年6月29日 【注:投票は「受賞作なし」との予想】(前文=>三崎亜記)2「こいしり」(畠中恵)(好きなんだけど無理かな?)(後文=>北村薫恩田陸道尾秀介
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『ちょちょら』(平成23年/2011年3月・新潮社刊)
書誌
>>平成25年/2013年9月・新潮社/新潮文庫『ちょちょら』
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他文学賞 山本周五郎賞 24回候補 一覧へ
候補者 畠中恵 女51歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男59歳
13 「現代人の感覚を江戸時代に移植するという手法は、より広汎な読者を獲得するうえには有効で、私は必ずしも否定しない。しかし旧来の時代小説の読者を納得させるだけの魅力には、いまだ欠けている。必要なものは登場人物の個性、ことにその内面描写であろう。」
北村薫
男61歳
6 「留守居役を主人公にしたところが新鮮だった。だが、主人公が《いい人》であることと、《この役職》の物語との折り合いが、必ずしもよくはなかったように思う。」
小池真理子
女58歳
17 「欠点の多すぎる作品だった。」「様々な出来事が、いかにも面白おかしく語られていくが、だらだらと綴られていくだけ、という印象しか残らない。小説的なメリハリがなさすぎる。」
重松清
男48歳
26 「新聞連載ゆえか、特に後半で同じような説明が繰り返されるのも、いかにももったいなかった。とてもなめらかに文章が運ばれているので最初のうちは意識しないですんでいるのだが、いったんそれが気になると、「説明・会話・説明・会話」の単調さがどうにも目立ってしまうのだ。」
篠田節子
女55歳
14 「金と恩と利害を巡る人物の複雑な動きに妙味があり、後半の総抜けにおける「囚人のジレンマ」めいた展開もおもしろい。だからこそ終始一貫、知的な駆け引きで話を進めて欲しかった。肝心なときに殴り合いでカタをつけるのはいかがなものか。」
選評出典:『小説新潮』平成23年/2011年7月号
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『けさくしゃ』(平成24年/2012年11月・新潮社刊)
書誌
>>平成27年/2015年5月・新潮社/新潮文庫『けさくしゃ』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 34回候補 一覧へ
候補者 畠中恵 女53歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男61歳
8 「それぞれの話は面白いのに、枠を形成している登場人物の会話が楽屋話を聞くようで、肝心の物語が運ばない。筆の勢いもあるのだろうが、興味深い物語の進行を妨げるものは、会話であれ説明であれ、最小限でなければならない。」
伊集院静
男63歳
7 「物足りなさが最後まで残り、畠中さんの代表作が登場していればラクラクとクリアーした気がして惜しまれた。既成作家の作品の選考のややこしい点だ。」
大沢在昌
男56歳
6 「作者の文章のリズムとかみあうのが難しく、読み通すのに苦労した。先走りがちな説明も必要なものとは思えず、また小説としては見せ場となりうる場面をあっさり数行で終わらせてしまう感覚に疑問をもった。」
恩田陸
女48歳
21 「(引用者注:有川浩と共に)もうじゅうぶんにプロとして結果を出していて自分の「声」を持っているのに、それでも今回受賞しなかった有川さんと畠中さんは、自分の「声」に酔っていないか、ちゃんと「声」の質を維持できているか、プロの目で冷静に判断してみてほしい。賞というもの、勝手に候補にされて勝手に落とされるのはたいへん傷つくし腹立たしいものであるが、小説家人生、先は長いのだ。今ここで自分の作品の品質管理について一考してみる価値はあると思う。」
京極夏彦
男49歳
10 「(引用者注:「旅猫リポート」「海の見える街」とともに)商品としては満点である。ただ、受賞二作と比較した時、その上に乗るポイントが少なかったということになるだろうか。」
高橋克彦
男65歳
0  
選評出典:『小説現代』平成25年/2013年5月号
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