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第154回
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Last Update[H28]2016/4/12

深緑野分
Fukamidori Nowaki
生没年月日【注】 昭和58年/1983年☆月☆日~
経歴 神奈川県生まれ。海老名高等学校卒。平成22年/2010年に「オーブランの少女」で第7回ミステリーズ!新人賞に佳作入選、作家デビューする。
受賞歴・候補歴
  • 第7回ミステリーズ!新人賞[佳作](平成22年/2010年)「オーブランの少女」
  • |候補| 第154回直木賞(平成27年/2015年下期)『戦場のコックたち』
  • |候補| 第18回大藪春彦賞(平成27年/2015年度)『戦場のコックたち』
  • |第7位| 第13回2016年本屋大賞(平成28年/2016年)『戦場のコックたち』
  • |候補| 第69回日本推理作家協会賞[長編及び連作短編集部門](平成28年/2016年)『戦場のコックたち』
備考
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直木賞 第154回候補  一覧へ

せんじょう
戦場のコックたち』(平成27年/2015年8月・東京創元社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背 「Armed with Skillets」併記
印刷/発行年月日 発行 平成27年/2015年8月28日(初版)
測定媒体発行年月日 発行 平成27年/2015年12月11日(4版)
発行者等 発行者 長谷川晋一 印刷 理想社 製本 加藤製本 DTP キャップス
発行所 株式会社東京創元社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 Illustration 民野宏之 Book Design 藤田知子
総ページ数 349 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
24字
×21行
×2段
本文ページ 7~345
(計339頁)
測定枚数 849
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候補者 深緑野分 女32歳
選考委員 評価 行数 評言
林真理子
女61歳
21 「「どうしてアメリカ軍の兵士の物語を書かなければならないのか」」「現代の日本人がいくら勉強してそれを書いたとしても、根底にあるものはやはり借りものであり、本当のことを描ききっていないと思う」「最後のトリックもいささかちゃちである。」
北方謙三
男68歳
18 「謎解きふうのものが入ってくるところは首を傾げたが、コックを扱ったのは秀抜なセンスを感じさせる。ただ、なにかが足りない。戦争を描く必然性というと堅苦しくなるが、読みながら、私は常にそれを感じ続けた。」
浅田次郎
男64歳
15 「第二次大戦下の欧州戦線を舞台とした全くの虚構を、これほどまで読みやすく、かつ面白く描き切るというのはまさに非凡の才である。」「ただし、この種の小説には必要不可欠な、戦争観や哲学性には不足しているとも思え、あえて強く推す根拠を見出せなかった。」
宮部みゆき
女55歳
43 「ノルマンディ上陸作戦を振り出しにヨーロッパ戦線をゆく連合軍の若い料理兵の物語に遠慮を感じてしまったのは、何のことはない、私自身が〈太平洋戦争と青春〉をどのように書くかという問いに、作家としてまったく回答を用意していなかった、その問いに向き合う覚悟もなかったから、ただそれだけです。」「ただ私はミステリー作家ですので、この作品の核である〈戦場下の日常の謎ミステリー〉部分がいささか弱い――残念ながら、作者が意図したであろうほどには物語を豊かにしていないという点で、支持することができませんでした。」
伊集院静
男65歳
35 「(引用者注:「羊と鋼の森」と共に)私が推した作品」「選考委員から、日本人の若い作家が、なぜ第二次大戦のアメリカ兵士を描いたのかと日本人の戦争観に話がおよんだ。若い人に限らず人の戦争観の論議は、私にはナンセンスに思えた。よく見た戦争映画を下に書き上げたのではという評もあったが、これからの若い作家が映像を見て感動し、それが作品の想起になるのは自然なことで、映像を見ての感情が、作品の軸になった方が斬新なものを生むのではないか。」
高村薫
女62歳
18 「多くの映画や記録映像のある第二次大戦のヨーロッパ戦線の、しかもアメリカ軍の兵士たちを、日本人が日本語で描くことの是非以前に、戦場にも兵士たちにも身体性を感じられない。端的に、コックを描きながら料理の匂いがないのである。」
桐野夏生
女64歳
30 「私は本作品を推した。」「主人公の小さな世界から始まって、次第に戦争の中に突き進み、その恐ろしくグロテスクな面を浮き彫りにしていく構成もよい。」「第二次大戦のアメリカ兵に材を取っているが、どの時代のどんな人物を題材にしようが、文学は自由だ。問題は描かれるテーマにあって、この自由さを失っては小説は消滅する。」「敢えて苦言を呈すれば、ストーリー中のミステリー風味には、興を殺がれた。」
宮城谷昌光
男70歳
38 「(引用者注:「ヨイ豊」と共に)いえることは、構成力の弱さである。この構成力は細部の表現に微妙につながっていて、そこがおろそかになっているがゆえに、大きく展開できなかったといえる。」「こざかしいことをいうようであるが、(引用者中略)知っていることではなく、知らないことを書いてもらいたい。」
東野圭吾
男57歳
29 「日本人の若い女性がこれを書いたのはすごいことだと思う。たぶん才能豊かな人なのだろう。だがそれを考慮に入れるべきではないというのが私の意見だ。もし作者名が伏せられ、翻訳物だと聞かされて読んでいたなら、「あまり出来のよくないミステリだな」と思ったのではないだろうか。仮にこの作品が英訳されたとして、自信を持って欧米人に奨められるかと自問し、それはないと思った。」
選評出典:『オール讀物』平成28年/2016年3月号
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文量
長篇
章立て
「プロローグ」「第一章 ノルマンディー降下作戦」「第二章 軍隊は胃袋で行進する」「第三章 ミソサザイと鷲」「第四章 幽霊たち」「第五章 戦いの終わり」「エピローグ」
時代設定 場所設定
1942年~1945年~1989年  アメリカ~フランス~イギリス~オランダ~ベルギー~ドイツ
登場人物
僕(語り手、ティモシー・コール、ルイジアナ出身の合衆国陸軍G中隊管理部付きコック)
エドワード・グリーンバーグ(僕の同僚、通称〈メガネ〉)
ディエゴ・オルテガ(同、プエルトリコ系)
スパーク(衛生兵)
ライナス・ヴァレンタイン(機関銃兵)
ワインバーガー(通信兵、作家志望)
フィリップ・ダンヒル(G中隊に転属してきた負傷兵)
ミハイロフ(副中隊長、中尉)
ダニロ・アンドリッチ(教授、研究開発局少佐)
テレーズ・ジャクスン(婦人飛行部隊の副操縦士)




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