結城信一（ゆうきしんいち）-芥川賞候補作家｜芥川賞のすべて・のようなもの

第25回

Last Update●[H26]2014/6/20

	Yuki Shin'ichi
	生没年月日【注】	大正5年/1916年3月6日～昭和59年/1984年10月26日
	経歴	東京生まれ。早稲田大学英文科卒。日本語学校教師ののち、昭和23年/1948年作家デビュー。
	受賞歴・候補歴	\|候補\| 第25回芥川賞（昭和26年/1951年上期）「螢草」 \|候補\| 第26回芥川賞（昭和26年/1951年下期）「転身」 \|候補\| 第29回芥川賞（昭和28年/1953年上期）「落落の章」 \|候補\| 第5回平林たい子文学賞［小説部門］（昭和52年/1977年）『萩すすき』 \|候補\| 第6回平林たい子文学賞［小説部門］（昭和53年/1978年）『文化祭』 \|候補\| 第6回川端康成文学賞（昭和54年/1979年）「空の細道」第12回日本文学大賞（昭和55年/1980年）『空の細道』 \|候補\| 第35回毎日出版文化賞（昭和56年/1981年）『石榴抄』
	サブサイトリンク	文学賞の世界▼全9件同人雑誌評の記録▼全1件
	個人全集	『結城信一全集』全3巻（平成12年/2000年10月～12月・未知谷刊）

第25回候補

媒体・作品情報

誌名	「群像」
巻号	第6巻第4号別表記4月特大号
印刷/発行年月日	印刷昭和26年/1951年3月5日　発行昭和26年/1951年4月1日
発行者等	編集兼発行人高橋清次　印刷人大橋芳雄　印刷所共同印刷株式会社（東京都）
発行所	株式会社大日本雄辯會講談社（東京都）
総ページ数	230	表記上の枚数	目次 154枚	基本の文字組（1ページ当り）	31字 ×26行 ×2段
本文ページ	81～121 （計41頁）	測定枚数	156枚

上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字（主に正字など）

書誌

昭和33年/1958年12月・創文社刊『螢草』所収

平成12年/2000年10月・未知谷刊『結城信一全集　第1巻　1946-1956』所収

選評の概要

候補者　結城信一　35歳
選考委員		評価	行数	評言
丹羽文雄	46歳	△	3	「青いロマンチシズムを覚えた。作品全体がはてなく弱いのは、損だ。珍しい作家。この味を私は大切にしたいと思う。」
佐藤春夫	59歳	―	0
瀧井孝作	57歳	―	0
岸田國士	60歳	―	0
舟橋聖一	46歳	■	5	「群像の合評会で、高見、阿部、丹羽の三氏によって、賞讃をうけているので、注意して読んだ。素直で、ゆったりはしているが、つまらなかった。三氏の評点は甘すぎると思った。」
川端康成	52歳	―	0
宇野浩二	60歳	・	1
坂口安吾	44歳	―	0
選評出典：『芥川賞全集　第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊　再録（初出：『文藝春秋』昭和26年/1951年10月号）

第26回候補

媒体・作品情報

誌名	「早稻田文學」別表記表紙「早稻田文學」　奥付「早稻田文学」
巻号	第17巻第1号別表記11月号/復刊第1号
作品名別表記	「轉身」
印刷/発行年月日	印刷昭和26年/1951年10月25日　発行昭和26年/1951年11月1日
発行者等	編集兼発行者岩城順一郎　印刷者田中栄次　印刷所新日本印刷工業株式会社（東京都）
発行所	早稻田文学社（東京都）
総ページ数	104	表記上の枚数	―	基本の文字組（1ページ当り）	27字 ×24行 ×2段
本文ページ	48～67 （計20頁）	測定枚数	61枚

書誌

昭和33年/1958年12月・創文社刊『螢草』所収

平成12年/2000年10月・未知谷刊『結城信一全集　第1巻　1946-1956』所収

選評の概要

候補者　結城信一　35歳
選考委員		評価	行数	評言
佐藤春夫	59歳	―	0
瀧井孝作	57歳	―	0
丹羽文雄	47歳	△	3	「水をしませて地面に置いた日本紙のように、一字一句がしんみりと胸にはいってくる。独自のものだ。しかし懸賞物には不向。」
岸田國士	61歳	―	0
坂口安吾	45歳	―	0
石川達三	46歳	―	0
舟橋聖一	47歳	―	0
宇野浩二	60歳	・	3
川端康成	52歳	■	2	「素直で、好意は持った。」
選評出典：『芥川賞全集　第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊　再録（初出：『文藝春秋』昭和27年/1952年3月号）

第29回候補

媒体・作品情報

誌名	「早稲田文学」別表記表紙「早稻田文學」　目次・奥付「早稲田文学」
巻号	第19巻第4号別表記5月号/復刊第16号
印刷/発行年月日	印刷昭和28年/1953年4月25日　発行昭和28年/1953年5月1日
発行者等	編集兼発行者岩城順二郎　印刷者大沼正吉　印刷所株式会社技報堂（東京都）
発行所	早稲田文学社（東京都）
総ページ数	88	表記上の枚数	目次 126枚	基本の文字組（1ページ当り）	30字 ×25行 ×2段
本文ページ	55～88 （計34頁）	測定枚数	119枚

書誌

昭和33年/1958年12月・創文社刊『螢草』所収

平成12年/2000年10月・未知谷刊『結城信一全集　第1巻　1946-1956』所収

選評の概要

候補者　結城信一　37歳
選考委員		評価	行数	評言
丹羽文雄	48歳	―	0
宇野浩二	61歳	●	4	「『薹が立つ』程であるから、うまい事はうまいけれど、『塵の中』や『落落の章』では困るのである、」
石川達三	48歳	―	0
佐藤春夫	61歳	―	0
岸田國士	62歳	―	0
瀧井孝作	59歳	■	3	「素直な所に好意は持てるけれど、稍冗漫だから、もっと簡潔に、力があった方が佳い。自分の弱さか何かに溺れている所が惜しい。」
舟橋聖一	48歳	―	0
坂口安吾	46歳	―	0
川端康成	54歳	■	3	「素直だけれども、なお今後に期待すべき作者と思われる。」
選評出典：『芥川賞全集　第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊　再録（初出：『文藝春秋』昭和28年/1953年9月号）