生没年月日【注】 | 昭和24年/1949年10月20日~平成27年/2015年11月7日 | |
経歴 | 本名=伊藤香。北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学家政科卒。OLの後、主婦。時代小説大賞で最終選考まで残ったこともある。「幻の声」でオール讀物新人賞受賞。 | |
受賞歴・候補歴 |
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処女作 | 「幻の声」(『オール讀物』平成7年/1995年5月号) | |
サイト内リンク | ▼小研究-記録(候補回数) |
『幻の声――髪結い伊三次捕物余話』(平成9年/1997年4月・文藝春秋刊)媒体・作品情報
書誌 平成12年/2000年4月・文藝春秋/文春文庫『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』 収録作品の書誌 幻の声
初出『オール讀物』平成7年/1995年5月号
『オール讀物』平成27年/2015年12月号
暁の雲
初出『オール讀物』平成7年/1995年10月号
赤い闇
初出『別冊文藝春秋』216号[平成8年/1996年7月]
備後表
初出『別冊文藝春秋』219号[平成9年/1997年4月]
平成19年/2007年5月・小学館/小学館文庫『時代小説アンソロジー4 職人気質』所収
星の降る夜
書き下ろし
平成17年/2005年9月・光文社/光文社文庫『撫子が斬る 女性作家捕物帳アンソロジー』所収
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「桜花を見た」(『別冊文藝春秋』223号[平成10年/1998年4月])媒体・作品情報
書誌 平成16年/2004年6月・文藝春秋刊『桜花を見た』所収
平成19年/2007年6月・文藝春秋/文春文庫『桜花を見た』所収
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『室の梅――おろく医者覚え帖』(平成10年/1998年8月・講談社刊)
書誌 平成13年/2001年9月・講談社/講談社文庫『室の梅 おろく医者覚え帖』
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『紫紺のつばめ――髪結い伊三次捕物余話』
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作品名 別表記 | カバー・扉・奥付 「紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話」 奥付 ルビ有り「しこん」 | ||||
印刷/発行年月日 | 発行 平成11年/1999年2月20日(第1刷) | ||||
測定媒体発行年月日 | 発行 平成11年/1999年3月10日(第2刷) | ||||
発行者等 | 発行者 和田 宏 印刷 凸版印刷 製本 加藤製本 | ||||
発行所 | 株式会社文藝春秋(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
装幀/装画等 | 装画 東啓三郎 装丁 坂田政則 | ||||
総ページ数 | 274 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
43字 ×17行 ×1段 |
本文ページ | 5~274 (計270頁) |
測定枚数 | 429枚 |
書誌
平成14年/2002年1月・文藝春秋/文春文庫『紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話』
収録作品の書誌
紫紺のつばめ
初出『オール讀物』平成9年/1997年10月号
ひで
初出『オール讀物』平成10年/1998年1月号
菜の花の戦ぐ岸辺
初出『オール讀物』平成10年/1998年3月号
鳥瞰図
初出『オール讀物』平成10年/1998年6月号
摩利支天横丁の月
初出『オール讀物』平成10年/1998年10月号
候補者 宇江佐真理 49歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
阿刀田高 | 64歳 |
● | 6 | 「手堅いけれど、新しい書き手の登場を訴える華やかさが見えにくい。ルーティンを越えて、もっと高いところへ飛翔してほしいと願った。」 |
平岩弓枝 | 67歳 |
● | 10 | 「連作読切の作品の連載中の何回か分を一冊にまとめたものの弱さが目立った。レギュラーの人物のキャラクターも不充分だし、強烈な個性を持つゲストも登場していないのでは、どう書いても読みごたえのある作品には仕上らない。」 |
黒岩重吾 | 75歳 |
● | 19 | 「作者が伊三次に溺れ過ぎているのを感じた。そのため小説にとって大事な描写に眼が届いていない。」「今回の作品には(引用者中略)手抜きが多い。」 |
津本陽 | 70歳 |
■ | 10 | 「楽しみつつ読むことができた。」「市井譚としての個性を確立できたかといえば、スケールがいま一段といわざるを得ない。」 |
田辺聖子 | 71歳 |
△ | 10 | 「どれもすっきりと仕上った作品だが、中では「菜の花の戦ぐ岸辺」がいい。だんだん氏のファンもふえたように思われるので、自信をもたれて思うことを思うさまお書きになればいいと思う。」 |
井上ひさし | 64歳 |
△ | 26 | 「今回は、捕物帳の枠をうんとひろげて、市井の人情ものに移行しつつあるように見える。もっともここが評価の分かれるところ。」「捕物帳としておもしろく、市井人情ものとしても読者を唸らせるような作品を徹底して心がけられたら、新しい分野が拓けるのではないか。」 |
五木寛之 | 66歳 |
― | 0 | |
渡辺淳一 | 65歳 |
● | 3 | 「長篇ばやりの今日、期待して読んだが、結果は失望に終った。」 |
選評出典:『オール讀物』平成11年/1999年9月号 |
文量 | |
連作短篇集〔5篇〕 | |
時代設定 | 場所設定 |
江戸 | 江戸 |
登場人物 | |
●お文(源氏名・文吉、深川芸者) ●伊三次(廻り髪結い、町方同心の手先、お文と恋仲) ●おみつ(お文の女中) ●不破友之進(北町奉行所の定廻り同心) ●伊勢屋忠兵衛(材木屋、お文の旦那) |
紫紺のつばめ |
章立て |
「一」~「五」 |
ひで |
章立て |
「一」~「七」 |
菜の花の戦ぐ岸辺 |
章立て |
「一」~「六」 |
鳥瞰図 |
章立て |
「一」~「七」 |
摩利支天横丁の月 |
章立て |
「一」~「七」 |
『深川恋物語』(平成11年/1999年9月・集英社刊)
書誌 平成14年/2002年7月・集英社/集英社文庫『深川恋物語』 収録作品 「下駄屋おけい」(初出『小説すばる』平成10年/1998年1月号)
「がたくり橋は渡らない」(初出『小説すばる』平成10年/1998年10月号)
「凧、凧、揚がれ」(初出『小説すばる』平成10年/1998年7月号)
「さびしい水音」(初出『小説すばる』平成11年/1999年1月号)
「仙台堀」(初出『小説すばる』平成11年/1999年4月号)
「狐拳」(初出『小説すばる』平成10年/1998年4月号)
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『雷桜』(平成12年/2000年4月・角川書店刊)媒体・作品情報
書誌 書下ろし
平成16年/2004年2月・角川書店/角川文庫『雷桜』
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『甘露梅――お針子おとせ吉原春秋』(平成13年/2001年11月・光文社刊)
書誌 平成16年/2004年6月・光文社/光文社時代小説文庫『甘露梅―お針子おとせ吉原春秋』 収録作品 「仲ノ町・夜桜」「甘露梅」「夏しぐれ」「後の月」「くくり猿」「仮宅・雪景色」
大衆選考会での推薦
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『斬られ権佐』(平成14年/2002年5月・集英社刊)媒体・作品情報
書誌 平成17年/2005年4月・集英社/集英社文庫『斬られ権佐』 収録作品の書誌 斬られ権佐
初出『小説すばる』平成12年/2000年6月号
流れ潅頂
初出『小説すばる』平成12年/2000年11月号
赤縄
初出『小説すばる』平成13年/2001年4月号
下弦の月
初出『小説すばる』平成13年/2001年8月号
温
初出『小説すばる』平成13年/2001年12月号
六根清浄
初出『小説すばる』平成14年/2002年3月号
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『神田堀八つ下がり――河岸の夕映え』(平成15年/2003年2月・徳間書店刊)媒体・作品情報
書誌 平成17年/2005年6月・徳間書店/徳間文庫『神田堀八つ下がり―河岸の夕映え』
平成23年/2011年7月・文藝春秋/文春文庫『神田堀八つ下がり―河岸の夕映え』 収録作品の書誌 どやの嬶――御厩河岸
初出『問題小説』平成13年/2001年8月号
浮かれ節――竃河岸
初出『問題小説』平成13年/2001年11月号
身は姫じゃ――佐久間河岸
初出『問題小説』平成14年/2002年1月号
百舌――本所・一ツ目河岸
初出『問題小説』平成14年/2002年4月号
愛想づかし――行徳河岸
初出『問題小説』平成14年/2002年10月号
神田堀八つ下がり――浜町河岸
初出『問題小説』平成15年/2003年1月号
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『あやめ横丁の人々』(平成15年/2003年3月・講談社刊)
書誌 平成18年/2006年3月・講談社/講談社文庫『あやめ横丁の人々』 収録作品 「あめふりのにわっとり」「ほめきざかり」「ぼっとり新造」「半夏生」「雷の病」「あさがら婆」「そっと申せばぎゃっと申す」「おっこちきる」「あとみよそわか」「六段目」
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