芥川賞のすべて・のようなもの
第87回
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Last Update[H26]2014/8/27

平岡篤頼
Hiraoka Tokuyoshi
生没年月日【注】 昭和4年/1929年5月2日~平成17年/2005年5月18日
経歴 大阪府出身。早稲田大学文学部仏文科卒、同大学大学院文学研究科仏文学専攻博士課程修了。フランス文学の研究者で翻訳多数。日本文学の評論も行う。
受賞歴・候補歴
  • クローデル賞(昭和43年/1968年)「フランドルへの道」
  • |候補| 第12回亀井勝一郎賞(昭和55年/1980年)『文学の動機』
  • |候補| 第87回芥川賞(昭和57年/1982年上期)「消えた煙突」
  • |候補| 第90回芥川賞(昭和58年/1983年下期)「赤い罌粟の花」
備考
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芥川賞 第87回候補  一覧へ

えんとつ
消えた 煙突」(『海燕』昭和57年/1982年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「海燕」  別表記表紙 「文芸雑誌 the kaien」併記
巻号 第1巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 昭和57年/1982年6月1日
発行者等 編集者 寺田 博 発行者 渡辺哲彦 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社福武書店(東京都)
総ページ数 260 表記上の枚数 目次 100枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×24行
×2段
本文ページ 88~118
(計31頁)
測定枚数 96
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書誌
>>『文藝春秋』昭和57年/1982年9月号
>>昭和57年/1982年10月・福武書店刊『消えた煙突』所収
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候補者 平岡篤頼 男53歳
選考委員 評価 行数 評言
丸谷才一
男56歳
16 「時間が主題になつてゐるが、折角のその時間が概念的で、触感が乏しい。残念だつた。」「わたしの判断では、この短篇小説は、粋な感じでふはりとあげなければいけないものなのに、そのしやれた感じは、主人公の随筆をあしらふという工夫と、中学生たちの憧れの対象であつた少女が中年女として出て来るといふ趣向とで示されてゐるだけで、あとは次第に重い色調になつてゆく。」
丹羽文雄
男77歳
0  
中村光夫
男71歳
4 「七篇のなかではもつとも構成が明快で、筆づかひにも厭味がなく、終りまで面白く読めますが、それだけに掘りさげが浅く、小説といふより読物風の回想といふ印象をあたへます。」
安岡章太郎
男62歳
11 「比較的、票の集つたのは、『消えた煙突』(平岡篤頼)であるが、それは減点が少ないといふ意味の得票であつて、積極的に押せるといふものではなかつた。引用されたかたちになつてゐるエッセーの部分だけが、面白いといへば言へる。」「せつかく『煙突』をキイ・ワードにしながら、その煙突の追求を中途で放棄してしまつて、《一種の痺れるような嗜虐的快感が湧き起って来るのを覚える》などといつたつて、これはシヤレにもならないだらう。」
遠藤周作
男59歳
4 「前回、授賞作がなかったので今度は何かを出そうということになれば平岡さんの「消えた煙突」に票を入れようと考えて出席したが、しかし最終投票で今回も当選作なしにきまったのである。」
開高健
男51歳
6 「点数をとってみると(引用者中略)最高点だが、それすら4点である。」「もし満点だと、9点になるのだが、その半分にも達しないのである。」
井上靖
男75歳
5 「最後まで引張って読ませる力を持っている。」「これといった難はないが、その割りに読後の印象は弱い。もうひとつ、こちらに訴えてくるものがほしいと思った。」
大江健三郎
男47歳
4 「(引用者注:嶋岡晨らと共に)仏文学者、詩人としてできあがった人である。そこをくつがえしてかれらが新作家たろうとする、その衝迫力は作品になかった。」
吉行淳之介
男58歳
11 「途中まですこぶる共感をもって読んでいった。」「素朴で強い眼の力によって戦後三十年経ってからの「消えた煙突」にもっと執拗にこだわりつづければ、説得力のある末尾をむかえることができたのではあるまいか。」
選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和57年/1982年9月号)
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芥川賞 第90回候補  一覧へ

あか けし はな
赤い 罌粟の 花」(『すばる』昭和58年/1983年10月号)
媒体・作品情報
誌名 「すばる」  別表記表紙・目次 □囲み白抜き「昴」併記 奥付 「すばる 昴」
巻号 第5巻 第10号  別表記10月号
印刷/発行年月日 発行 昭和58年/1983年10月1日
発行者等 編集者 水城 顯 発行者 堀内末男 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都)
総ページ数 294 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 97~129
(計33頁)
測定枚数 103
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候補者 平岡篤頼 男54歳
選考委員 評価 行数 評言
丸谷才一
男58歳
17 「時間のあつかい方が手際がよかった。」「それに主人公の自己批判があまりきびしくならず、つまり自己苛責という深刻な騒ぎにならないのも趣味がいい。残念なにはその時間感覚の探究が過去と現在の二つだけにとどまっていて、大過去がきれいに抜け落ちていることである。」「途中ですこし魅力が薄れてゆくのは惜しいけれど、これなら受賞作にしてもいいと思ったのだが、賛同を得られなかった。」
中村光夫
男72歳
0  
吉行淳之介
男59歳
7 「まず安心して読めた」「屈折した気分を抱きながら過したフランスでの遠い青春期を思い出しているうち、それが現在を照射しはじめ、現在がまた過去を照り返し、しだいに過去が苦さをも含めて甘美になってゆくところは、うまく書けていた。」
大江健三郎
男48歳
7 「技法のたくみさに、仕上りのそつのなさを加えて、(引用者中略)まとまりの良いものだが、これから仕事をはじめようという新作家の、華やぎ、輝きとは無縁なのでもある。」
遠藤周作
男60歳
0  
丹羽文雄
男79歳
0  
安岡章太郎
男63歳
0  
開高健
男53歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十三巻』平成1年/1989年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和59年/1984年3月号)
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