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第115回
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Last Update[H26]2014/6/20

鈴木光司
Suzuki Koji
生没年月日【注】 昭和32年/1957年5月13日~
経歴 本名=鈴木晃司。静岡県浜松市生まれ。神奈川県横浜市出身。慶応義塾大学文学部仏文科卒。劇団を旗揚げし、脚本、演出を手掛ける。『楽園』が日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。『リング』は横溝正史賞最終候補まで残り、のち刊行され、ホラーブームの火付け役に。
受賞歴・候補歴
処女作 『楽園』(平成2年/1990年12月・新潮社刊)
サイト内リンク リンク集
備考
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『らせん』(平成7年/1995年7月・角川書店刊)
書誌
>>平成9年/1997年12月・角川書店/角川ホラー文庫『らせん』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 17受賞 一覧へ
候補者 鈴木光司 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男61歳
8 「文章には力がある。そこにないものをそこに在らしめるという力。」「そして結尾の、世界崩壊感の中での主人公と息子の再会の甘美さ。これもまた作者の文章の力による読者への恵みの一つである。」
尾崎秀樹
男67歳
9 「全候補作のうち、一番に熱気を感じ、一気に読みおえた作品である。」「迫真性に富んでいる。バイオホラーとよばれるこの分野での一収穫である。」
佐野洋
男67歳
14 「『リング』が横溝正史賞の候補になったとき、森村誠一氏が強く推したが、私は反対した。(引用者中略)しかし、特異なイマジネーションには感心し、SFあるいは恐怖小説として優れた作品であることは認めていた。今回、『らせん』を読み、そのイマジネーションが一層深まり、小説技術にも磨きがかけられたことを知った。」
野坂昭如
男65歳
14 「「らせん」における遺伝子など、べつだんめあたらしくもないが、発想がとび抜けている。」「そもそも強烈なキャラクターが不在の時代、むしろ、御都合主義という月並みで片付けてしまえる役割りをふられていた方が、人間は活き活きするのだろう。」
半村良
男62歳
9 「「らせん」の受賞は私にとって画期的なことだった。」「この分野の作品がこの賞を受けたことが、SFもとうとうここまで理解されたかという感慨をわかせてくれた。SFももう大丈夫だ。胸を張って書きまくってください。」
選評出典:『群像』平成8年/1996年5月号
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直木賞 第115回候補  一覧へ

ほのぐら みず そこ
仄暗い 水の 底から』(平成8年/1996年2月・角川書店刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背・奥付 ルビ有り「ほのぐら」
印刷/発行年月日 発行 平成8年/1996年2月29日(初版)
測定媒体発行年月日 発行 平成8年/1996年3月15日(再版)
発行者等 発行者 角川歴彦 印刷所 暁印刷株式会社 製本所 株式会社宮田製本所
発行所 株式会社角川書店(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 多田和博 写真 世界文化フォト
総ページ数 259 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×18行
×1段
本文ページ 5~259
(計255頁)
測定枚数 414
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書誌
>>平成9年/1997年9月・角川書店/角川ホラー文庫『仄暗い水の底から』
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収録作品の書誌
プロローグ,エピローグ
>>書下ろし
浮遊する水
>>初出『野性時代』平成5年/1993年5月号
>>平成5年/1993年7月・角川書店/角川ホラー文庫『亀裂』所収
>>平成13年/2001年4月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『怪奇・ホラーワールド 第14巻 水の妖怪』所収
孤島
>>初出『小説王』平成7年/1995年3月号
穴ぐら
>>初出『野性時代』平成7年/1995年7月号
夢の島クルーズ
>>初出『小説すばる』平成6年/1994年9月号
>>平成7年/1995年8月・集英社/集英社文庫『白昼夢』所収
>>平成9年/1997年10月・角川書店/カドカワ・エンタテインメント『幻想ミッドナイト』所収
>>平成13年/2001年4月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『怪奇・ホラーワールド 第14巻 水の妖怪』所収
>>平成16年/2004年9月・講談社刊『怪談 24の恐怖』所収
漂流船
>>初出『SFマガジン』平成7年/1995年9月号
ウォーター・カラー
>>初出『小説宝石』平成7年/1995年10月号
海に沈む森
>>初出『野性時代』平成8年/1996年1月号
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候補者 鈴木光司 男39歳
選考委員 評価 行数 評言
黒岩重吾
男72歳
9 「それぞれ趣向をこらしているが、読者に恐怖を抱かせようとする意図が強く、底が見え過ぎた。筆力はあるので、今少し肩の力を抜いた方が、佳い小説が書けそうな気がする。」
津本陽
男67歳
13 「現代の無機質のような人間の一面をとらえた短篇集である。」「恐怖小説はあまり読んだことがなかったが、たしかな描写力が作品のつよみとなっている。」「作者は今後、さまざまの方向に発展してゆく可能性を持っているようである。」
田辺聖子
女68歳
22 「私は「穴ぐら」が作品の完成度がもっともたかいと思ったが、「浮遊する水」の怖さも相当なものだった。奇妙な味の小説というものは、〈怖さ〉の快感を与えられるものだが、この一冊は読後、なんとなく、うちひしがれた精神状態に陥ってしまった。ただそんなショックを与える作者の才能は珍重すべきである。」
渡辺淳一
男62歳
7 「この人はなかなか描写力があるが、推理的恐怖にとらわれすぎて、仕上がりは、作者が訴えるほど怖くはない。」
阿刀田高
男61歳
22 「才筆であり、多彩であったが、恐怖を通して人間を描くという視点で眺めれば不足があった。作者の目的もそれではなかったろう。べつべつに書いて発表したものにプロローグをつけエピローグをそえ連作短篇集とした構成にも無理があった。」
平岩弓枝
女64歳
0  
五木寛之
男63歳
17 「連作として一冊にまとめるために、前後に新たな枠が書き加えられているが、私にはその構成がかえって個々の作品の感興をそいでいるように思われた。この作家も、もっと本領を発揮できる作品で対面したいものだ。」
井上ひさし
男61歳
8 「「あまりにも軽い作品」が候補作になったのが不運だった。」
選評出典:『オール讀物』平成8年/1996年9月号
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文量
連作短篇集〔9篇〕
プロローグ,エピローグ
時代設定 場所設定
[同時代]  三浦半島
登場人物
佳代(老婆)
悠子(佳代の孫娘)
浮遊する水
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京湾埋立地
登場人物
松原淑美(離婚後の校閲者)
郁子(淑美の娘)
神谷(マンション管理人)
孤島
章立て
「1」~「7」
時代設定 場所設定
[同時代]  第六台場
登場人物
末広謙介(教師)
阿相敏弘(謙介の同窓生)
中沢ゆかり(阿相の彼女)
穴ぐら
章立て
「1」~「5」
時代設定 場所設定
[同時代]  富津
登場人物
稲垣裕之(あなご漁師)
奈々子(裕之の妻、行方不明)
夢の島クルーズ
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京湾
登場人物
榎吉正幸(車のセールスマン)
牛島(榎吉の高校の先輩)
美奈子(牛島の妻)
漂流船
章立て
「1」~「3」
時代設定 場所設定
[同時代]  小笠原沖
登場人物
白石和男(マグロ漁船機関士助手)
善国孝之(漂流船の船長)
ウォーター・カラー
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  芝浦
登場人物
清原健三(劇団「海臨丸」主宰者)
神谷隆一(劇団員)
菊池紀子(劇団の女優)
海に沈む森
章立て
「1975年 初冬」「1995年 夏」
時代設定 場所設定
1975年~1995年  東京近くの山中
登場人物
杉山文彦(会社員、鍾乳洞で死亡)
杉山武彦(文彦の息子、S大学探検部長)




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