芥川賞のすべて・のようなもの
第86回
芥川賞-選評の概要 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
マップ

ページの最後へ
Last Update[H26]2014/6/20

86   一覧へ 85前の回へ 後の回へ87
昭和56年/1981年下半期
(昭和57年/1982年1月18日決定発表/『文藝春秋』昭和57年/1982年3月号選評掲載)
選考委員  吉行淳之介
男57歳
丹羽文雄
男77歳
大江健三郎
男46歳
遠藤周作
男58歳
瀧井孝作
男87歳
丸谷才一
男56歳
安岡章太郎
男61歳
井上靖
男74歳
開高健
男51歳
中村光夫
男70歳
選評総行数  28 26 30 27 22 22 30 13 31 29
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
高樹のぶ子 「遠すぎる友」
129
女35歳
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
増田みず子 「小さな娼婦」
74
女33歳
0 0 9 0 0 0 0 0 0 0
宮内勝典 「火の降る日」
125
男37歳
0 0 0 0 5 0 0 0 0 0
木崎さと子 「離郷」
145
女42歳
19 25 7 0 3 0 0 3 0 0
車谷長吉 「万蔵の場合」
150
男36歳
0 0 0 0 3 0 0 3 0 9
佐藤泰志 「きみの鳥はうたえる」
212
男32歳
0 0 0 0 3 22 0 6 0 11
飯尾憲士 「隻眼の人」
74
男55歳
0 0 0 0 3 0 0 6 0 0
喜多哲正 「影の怯え」
119
男(45歳)
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
        欠席          
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和57年/1982年3月号)
1行当たりの文字数:26字


選考委員
吉行淳之介男57歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
感想 総行数28 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
19 「おもしろくて次のページがたのしみだった。このときは、今回はこれだろう、と考えたが、五分の三あたりからにわかに索莫としてしまった。」「よく調べてみると、二つの小説として成立するものを無理に一つにしてしまい、そのつなぎ目に精神分析らしきものを使ったためらしい、と分った。老人に積極的に心を開いてゆく若い人妻の物語は独立させないといけない。」
車谷長吉
男36歳
0  
佐藤泰志
男32歳
0  
飯尾憲士
男55歳
0  
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「候補作八篇を読み終って、今回は残念だが授賞作なし、になってしまうかな、とおもった。それにしても、近年短篇はどんどん長くなり、内容に比べてあまりにも長過ぎるものが多い。」「最後に三篇残ったが、それは当選圏内にあるという残り方ではなく、あとの五篇とそんなに差のあるものではなかった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
丹羽文雄
大江健三郎
遠藤周作
瀧井孝作
丸谷才一
安岡章太郎
井上靖
開高健
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
丹羽文雄男77歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
一作 総行数26 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
25 「このままでは当選とならないが、すこし手を入れたならば、気の利いた作品が出来たにちがいないと思われる」「藍子というえたいの知れない女が、献身的に老人に仕えている。老人が死ぬ。正妻が現れる。葬儀となる。(引用者中略)作品はここで藍子の過去をひき出した。小説の印象が分裂を起した。まったくよけいな部分であった。」
車谷長吉
男36歳
0  
佐藤泰志
男32歳
0  
飯尾憲士
男55歳
0  
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「今回は授賞者なしという結果になったのは妥当な審査であった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
大江健三郎
遠藤周作
瀧井孝作
丸谷才一
安岡章太郎
井上靖
開高健
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
大江健三郎男46歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
書きなおしの必要性 総行数30 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
9 「この人の個性、つまり理科系の感受性と言葉で、他者と事物に立ちむかう力を、看護婦の設定で生かしている。ところがプロットのまとめの際にヤスキにつき、あいまいな抒情性のしめくくりをつける。僕が教師なら、プロットの不整合で玉砕しても、あなたの個性をつらぬきなさい、というだろう。」
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
7 「語りの視点をになう人物の設定がまちがっている。この人物を発明することで視野は拡大されたが、作者の人間観、主題は、この人物の感受性と別のものだ。そこで作者は、重要な人物のそれぞれに説明的な告白をさせたくなる。」
車谷長吉
男36歳
0  
佐藤泰志
男32歳
0  
飯尾憲士
男55歳
0  
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「この賞の銓衡は、授賞作がない時、苦しいし永びきもするが、議論としては質が深められ、層が多様になる。終ってから、力をつくした後の明るさも出てくる。銓衡での具体的な作品評を、担当の編集者から候補者へつたえてもらうことを僕は望む。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
遠藤周作
瀧井孝作
丸谷才一
安岡章太郎
井上靖
開高健
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
遠藤周作男58歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
噴出力の乏しさ 総行数27 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
0  
車谷長吉
男36歳
0  
佐藤泰志
男32歳
0  
飯尾憲士
男55歳
0  
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「どんな反対意見があっても、これだけは奨したいという作品はなかった。」「私はなんだか新人の作家が書きすぎるような気がしてならない。」「今度の作品のなかでも技術的にうまいと思う人もいた。しかし書かずにいられぬ内側の噴出力が作品に感じられぬ時は、この技術のうまさは悪く言うと「わる達者」にみえるのである。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
大江健三郎
瀧井孝作
丸谷才一
安岡章太郎
井上靖
開高健
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
瀧井孝作男87歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
選評 総行数22 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
5 「二十代の青年が書いたものならば、良いと思ったが、三十代半ばとしては、筆が走りすぎる。」
木崎さと子
女42歳
3 「一寸うまいが、長すぎる。」
車谷長吉
男36歳
3 「筆はしっかりしている。若い恋愛小説だが、筋がないような風で、何が書きたいか、よくわからぬ。」
佐藤泰志
男32歳
3 「現代青年の心持はわかるが、芥川賞の文章として肯定するわけにはいかぬ。」
飯尾憲士
男55歳
3 「文章はいいが、一寸、古くさい。」
喜多哲正
男(45歳)
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
大江健三郎
遠藤周作
丸谷才一
安岡章太郎
井上靖
開高健
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
丸谷才一男56歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
若者たち 総行数22 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
0  
車谷長吉
男36歳
0  
佐藤泰志
男32歳
22 「からうじて論ずるに価するもの」「これは青春の哀れさと馬鹿ばかしさといふ、もうすつかり陳腐なものになつてしまつた主題、いや、文学永遠の主題の一つをあつかつたもので、かなり読ませる。特にいいのは若者たちに寄り添ひながら、しかしいつも距離を取つてゐることである。」「ただしおしまひのはうは感心しない。人殺しなんか入れなくたつていいのに。佐藤さんは小説的な恰好をつけようとして、かへつて話のこしらへを荒つぽくしてしまつた。」
飯尾憲士
男55歳
0  
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「今回もまたすこぶる低調であつた。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
大江健三郎
遠藤周作
瀧井孝作
安岡章太郎
井上靖
開高健
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
安岡章太郎男61歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
憂欝な季節 総行数30 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
0  
車谷長吉
男36歳
0  
佐藤泰志
男32歳
0  
飯尾憲士
男55歳
0  
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「三十年ばかりも前、私や吉行淳之介や庄野潤三は、芥川賞銓衡の頃になると、何とも鬱たうしい気分になつたものだ。毎回、候補作品に上げられながら、連続的に落選ばかりさせられてゐると、さらしものにされたやうな心持になつてくるのである。それを考へて、今回は個々の作品についての感想は一切述べないことにする。」「半年ごとに繰返される「芥川賞」といふお祭り騒ぎのオミコシは、本当の担ぎ手が誰であるやら、何処にゐるやらわからないままに、文学とは無縁な方角にワツシヨイワツシヨイと流されてゐることだけは、誰の目にも確かであらう。いつたいこの流れを、誰がどうやつて防ぎ止めることが出来るだらうか。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
大江健三郎
遠藤周作
瀧井孝作
丸谷才一
井上靖
開高健
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
井上靖男74歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
読後感 総行数13 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
3 「才能は感じられる。もう一度書き直したら、いい作品になったのではないかと思う。」
車谷長吉
男36歳
3 「才能は感じられる。もう一度書き直したら、いい作品になったのではないかと思う。」
佐藤泰志
男32歳
6 「私などの知らない現代の若者たちの生活が、一応納得できるように書かれてあった。」
飯尾憲士
男55歳
6 「隻眼の人物もよく書かれてあり、主人公のその人物へのこだわりも、まあ、不自然でなく書かれている。」
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「候補作八篇、それぞれ力をこめて書いているが、授賞作として推し出せる作品のなかったことは残念である。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
大江健三郎
遠藤周作
瀧井孝作
丸谷才一
安岡章太郎
開高健
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
開高健男51歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
×もなく、○もない 総行数31 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
0  
車谷長吉
男36歳
0  
佐藤泰志
男32歳
0  
飯尾憲士
男55歳
0  
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「今回は予選通過作品が八作もあったのに、○をつけられるのが一つもない。きわだって抜群に×であるのもない。」「そういってしまったあと、どんな評語もでてこないし、議論のしようもない。」「八作を通じて共分母としていえること。一言半句のユーモアもウィットも見られないこと。黒い絶望の笑いも赤い怒りの笑いもない。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
大江健三郎
遠藤周作
瀧井孝作
丸谷才一
安岡章太郎
井上靖
中村光夫
  ページの先頭へ

選考委員
中村光夫男70歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
選評 総行数29 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女35歳
0  
増田みず子
女33歳
0  
宮内勝典
男37歳
0  
木崎さと子
女42歳
0  
車谷長吉
男36歳
9 「ありふれた職業の、もうあまり若くない男女が、気狂ひじみるほどひたむきに惚れあふ話ですが、二人の魅力がほとんど描かれてゐないので、何故お互にこんな狂気を演ずるのか納得が行かず、水の涸れた湖で心中しそこなふ結末を象徴的に理解するだけです。」
佐藤泰志
男32歳
11 「人物たちが新しがつてゐるのにどことなく古風で、昭和初年の世相小説を思はせる」「主人公と、静雄と佐知子の三人は、互に性的に交はり合ふだけで、閨愛といふべきものかどうかわかりません。これが現代人の現代人たる所以だと作者は云ふかも知れませんが、それでは結局この小説がつまらなくなつてしまふではないかと思います。」
飯尾憲士
男55歳
0  
喜多哲正
男(45歳)
0  
  「八篇の作品を読み終つて、どれも推す気持にならないのは何とも云へぬ寂しい気持です。」「今度のやうに妥協しようにもその種がないとなると、誰のせゐともわからず、ただムカつぱらが立つてきます。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
大江健三郎
遠藤周作
瀧井孝作
丸谷才一
安岡章太郎
井上靖
開高健
  ページの先頭へ


候補者・作品
高樹のぶ子女35歳×各選考委員 
「遠すぎる友」
短篇 129
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男57歳
0  
丹羽文雄
男77歳
0  
大江健三郎
男46歳
0  
遠藤周作
男58歳
0  
瀧井孝作
男87歳
0  
丸谷才一
男56歳
0  
安岡章太郎
男61歳
0  
井上靖
男74歳
0  
開高健
男51歳
0  
中村光夫
男70歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
増田みず子
「小さな娼婦」
宮内勝典
「火の降る日」
木崎さと子
「離郷」
車谷長吉
「万蔵の場合」
佐藤泰志
「きみの鳥はうたえる」
飯尾憲士
「隻眼の人」
喜多哲正
「影の怯え」
  ページの先頭へ

候補者・作品
増田みず子女33歳×各選考委員 
「小さな娼婦」
短篇 74
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男57歳
0  
丹羽文雄
男77歳
0  
大江健三郎
男46歳
9 「この人の個性、つまり理科系の感受性と言葉で、他者と事物に立ちむかう力を、看護婦の設定で生かしている。ところがプロットのまとめの際にヤスキにつき、あいまいな抒情性のしめくくりをつける。僕が教師なら、プロットの不整合で玉砕しても、あなたの個性をつらぬきなさい、というだろう。」
遠藤周作
男58歳
0  
瀧井孝作
男87歳
0  
丸谷才一
男56歳
0  
安岡章太郎
男61歳
0  
井上靖
男74歳
0  
開高健
男51歳
0  
中村光夫
男70歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
高樹のぶ子
「遠すぎる友」
宮内勝典
「火の降る日」
木崎さと子
「離郷」
車谷長吉
「万蔵の場合」
佐藤泰志
「きみの鳥はうたえる」
飯尾憲士
「隻眼の人」
喜多哲正
「影の怯え」
  ページの先頭へ

候補者・作品
宮内勝典男37歳×各選考委員 
「火の降る日」
短篇 125
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男57歳
0  
丹羽文雄
男77歳
0  
大江健三郎
男46歳
0  
遠藤周作
男58歳
0  
瀧井孝作
男87歳
5 「二十代の青年が書いたものならば、良いと思ったが、三十代半ばとしては、筆が走りすぎる。」
丸谷才一
男56歳
0  
安岡章太郎
男61歳
0  
井上靖
男74歳
0  
開高健
男51歳
0  
中村光夫
男70歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
高樹のぶ子
「遠すぎる友」
増田みず子
「小さな娼婦」
木崎さと子
「離郷」
車谷長吉
「万蔵の場合」
佐藤泰志
「きみの鳥はうたえる」
飯尾憲士
「隻眼の人」
喜多哲正
「影の怯え」
  ページの先頭へ

候補者・作品
木崎さと子女42歳×各選考委員 
「離郷」
短篇 145
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男57歳
19 「おもしろくて次のページがたのしみだった。このときは、今回はこれだろう、と考えたが、五分の三あたりからにわかに索莫としてしまった。」「よく調べてみると、二つの小説として成立するものを無理に一つにしてしまい、そのつなぎ目に精神分析らしきものを使ったためらしい、と分った。老人に積極的に心を開いてゆく若い人妻の物語は独立させないといけない。」
丹羽文雄
男77歳
25 「このままでは当選とならないが、すこし手を入れたならば、気の利いた作品が出来たにちがいないと思われる」「藍子というえたいの知れない女が、献身的に老人に仕えている。老人が死ぬ。正妻が現れる。葬儀となる。(引用者中略)作品はここで藍子の過去をひき出した。小説の印象が分裂を起した。まったくよけいな部分であった。」
大江健三郎
男46歳
7 「語りの視点をになう人物の設定がまちがっている。この人物を発明することで視野は拡大されたが、作者の人間観、主題は、この人物の感受性と別のものだ。そこで作者は、重要な人物のそれぞれに説明的な告白をさせたくなる。」
遠藤周作
男58歳
0  
瀧井孝作
男87歳
3 「一寸うまいが、長すぎる。」
丸谷才一
男56歳
0  
安岡章太郎
男61歳
0  
井上靖
男74歳
3 「才能は感じられる。もう一度書き直したら、いい作品になったのではないかと思う。」
開高健
男51歳
0  
中村光夫
男70歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
高樹のぶ子
「遠すぎる友」
増田みず子
「小さな娼婦」
宮内勝典
「火の降る日」
車谷長吉
「万蔵の場合」
佐藤泰志
「きみの鳥はうたえる」
飯尾憲士
「隻眼の人」
喜多哲正
「影の怯え」
  ページの先頭へ

候補者・作品
車谷長吉男36歳×各選考委員 
「万蔵の場合」
中篇 150
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男57歳
0  
丹羽文雄
男77歳
0  
大江健三郎
男46歳
0  
遠藤周作
男58歳
0  
瀧井孝作
男87歳
3 「筆はしっかりしている。若い恋愛小説だが、筋がないような風で、何が書きたいか、よくわからぬ。」
丸谷才一
男56歳
0  
安岡章太郎
男61歳
0  
井上靖
男74歳
3 「才能は感じられる。もう一度書き直したら、いい作品になったのではないかと思う。」
開高健
男51歳
0  
中村光夫
男70歳
9 「ありふれた職業の、もうあまり若くない男女が、気狂ひじみるほどひたむきに惚れあふ話ですが、二人の魅力がほとんど描かれてゐないので、何故お互にこんな狂気を演ずるのか納得が行かず、水の涸れた湖で心中しそこなふ結末を象徴的に理解するだけです。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
高樹のぶ子
「遠すぎる友」
増田みず子
「小さな娼婦」
宮内勝典
「火の降る日」
木崎さと子
「離郷」
佐藤泰志
「きみの鳥はうたえる」
飯尾憲士
「隻眼の人」
喜多哲正
「影の怯え」
  ページの先頭へ

候補者・作品
佐藤泰志男32歳×各選考委員 
「きみの鳥はうたえる」
中篇 212
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男57歳
0  
丹羽文雄
男77歳
0  
大江健三郎
男46歳
0  
遠藤周作
男58歳
0  
瀧井孝作
男87歳
3 「現代青年の心持はわかるが、芥川賞の文章として肯定するわけにはいかぬ。」
丸谷才一
男56歳
22 「からうじて論ずるに価するもの」「これは青春の哀れさと馬鹿ばかしさといふ、もうすつかり陳腐なものになつてしまつた主題、いや、文学永遠の主題の一つをあつかつたもので、かなり読ませる。特にいいのは若者たちに寄り添ひながら、しかしいつも距離を取つてゐることである。」「ただしおしまひのはうは感心しない。人殺しなんか入れなくたつていいのに。佐藤さんは小説的な恰好をつけようとして、かへつて話のこしらへを荒つぽくしてしまつた。」
安岡章太郎
男61歳
0  
井上靖
男74歳
6 「私などの知らない現代の若者たちの生活が、一応納得できるように書かれてあった。」
開高健
男51歳
0  
中村光夫
男70歳
11 「人物たちが新しがつてゐるのにどことなく古風で、昭和初年の世相小説を思はせる」「主人公と、静雄と佐知子の三人は、互に性的に交はり合ふだけで、閨愛といふべきものかどうかわかりません。これが現代人の現代人たる所以だと作者は云ふかも知れませんが、それでは結局この小説がつまらなくなつてしまふではないかと思います。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
高樹のぶ子
「遠すぎる友」
増田みず子
「小さな娼婦」
宮内勝典
「火の降る日」
木崎さと子
「離郷」
車谷長吉
「万蔵の場合」
飯尾憲士
「隻眼の人」
喜多哲正
「影の怯え」
  ページの先頭へ

候補者・作品
飯尾憲士男55歳×各選考委員 
「隻眼の人」
短篇 74
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男57歳
0  
丹羽文雄
男77歳
0  
大江健三郎
男46歳
0  
遠藤周作
男58歳
0  
瀧井孝作
男87歳
3 「文章はいいが、一寸、古くさい。」
丸谷才一
男56歳
0  
安岡章太郎
男61歳
0  
井上靖
男74歳
6 「隻眼の人物もよく書かれてあり、主人公のその人物へのこだわりも、まあ、不自然でなく書かれている。」
開高健
男51歳
0  
中村光夫
男70歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
高樹のぶ子
「遠すぎる友」
増田みず子
「小さな娼婦」
宮内勝典
「火の降る日」
木崎さと子
「離郷」
車谷長吉
「万蔵の場合」
佐藤泰志
「きみの鳥はうたえる」
喜多哲正
「影の怯え」
  ページの先頭へ

候補者・作品
喜多哲正男(45歳)×各選考委員 
「影の怯え」
短篇 119
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男57歳
0  
丹羽文雄
男77歳
0  
大江健三郎
男46歳
0  
遠藤周作
男58歳
0  
瀧井孝作
男87歳
0  
丸谷才一
男56歳
0  
安岡章太郎
男61歳
0  
井上靖
男74歳
0  
開高健
男51歳
0  
中村光夫
男70歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
高樹のぶ子
「遠すぎる友」
増田みず子
「小さな娼婦」
宮内勝典
「火の降る日」
木崎さと子
「離郷」
車谷長吉
「万蔵の場合」
佐藤泰志
「きみの鳥はうたえる」
飯尾憲士
「隻眼の人」
  ページの先頭へ



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像候補作家の群像
選考委員の群像マップ