生没年月日【注】 | 大正15年/1926年11月3日~平成7年/1995年8月30日 | |
受賞年齢 | 36歳2ヵ月 | |
経歴 | 東京府生まれ。国学院大学文学部卒。 | |
受賞歴・候補歴 | ||
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個人全集 | 『山口瞳大全』全11巻(平成4年/1992年10月~平成5年/1993年9月・新潮社刊) | |
直木賞 選考委員歴 |
第83回~第113回(通算15.5年・31回) |
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「江分利満氏の優雅な生活」
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測定媒体 | 昭和43年/1968年2月・新潮社/新潮文庫『江分利満氏の優雅な生活』 | ||||
形態 | 文庫判 並製 | ||||
総ページ数 | 230 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
41字 ×17行 ×1段 |
本文ページ | 7~220 (計214頁) |
測定枚数 | 346枚 |
書誌
昭和38年/1963年2月・文藝春秋新社刊『江分利満氏の優雅な生活』
昭和43年/1968年2月・新潮社/新潮文庫『江分利満氏の優雅な生活』
昭和50年/1975年☆月・文藝春秋刊『江分利満氏の優雅な生活』
昭和55年/1980年1月・新潮社刊『新潮現代文学58 山口瞳』所収
昭和63年/1988年10月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『江分利満氏の優雅な生活』
昭和63年/1988年10月・小学館刊『昭和文学全集 第26巻』所収
『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
平成4年/1992年10月・新潮社刊『山口瞳大全 第1巻』所収
平成21年/2009年11月・筑摩書房/ちくま文庫『江分利満氏の優雅な生活』
候補者 山口瞳 36歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
源氏鶏太 | 50歳 |
○ | 10 | 「新鮮さを感じた。」「私は、小説というよりも、気の利いた随筆として読んだ。こういう才能が、今後どのように展開していくか興味がある。」 |
川口松太郎 | 63歳 |
■ | 11 | 「支持者は多かったが私は棄権した。小説の本道から外れた作品だが、外れていても委員諸氏を引きずる新鮮さはあった。」 |
村上元三 | 52歳 |
○ | 10 | 「家庭向きの品のいい連載漫画のような感じだ、とわたしは選考会の席上で言ったが、悪口ではない。こういう風変りな作品が出たことは喜ぶべきだろう」 |
木々高太郎 | 65歳 |
■ | 8 | 「私としてはとらなかったが、然し、変った書き方であり、内容もユーモアにとんだよいものであることは認める。」 |
今日出海 | 59歳 |
◎ | 32 | 「既成のオルソドックスという概念を叩き壊してやろうといった野心作である。」「私が面白く思って読んだのは、少し大袈裟に言うとこの作品は小説家の想像力に貫かれているとさえ思ったところにある。」 |
小島政二郎 | 68歳 |
● | 6 | 「不幸にして私はこの長い長い読物から小説的興味を読み取ることが出来なかった。」 |
海音寺潮五郎 | 61歳 |
○ | 21 | 「この作者は新鮮でよいものを持っているから、これからの日本の小説に新しいものを付加するだろうと思った」「単行本にするにあたって、整理して、順序をかえたり、削ったり、新しく書き足したりして、曲折と山をもったものにしたらなおよかったろうと思う。」 |
大佛次郎 | 65歳 |
△ | 9 | 「もっと、すっきりとした形に、贅肉を落すことが出来る。」「哀しみが出る為には、すこし痩せた方が効果がある。」 |
松本清張 | 53歳 |
◎ | 13 | 「氏の文体の清新さと着想の独得さを評価したい。」「ただこの作品は、小説とは呼べないところに難点があるが、この資性は相当な構成力を持っていると思う。」 |
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年4月号 |
文量 | |
連作短篇〔11篇〕 | |
章立て | |
「しぶい結婚」「おもしろい?」「マンハント」「困ってしまう」「おふくろのうた」「ステレオがやってきた」「いろいろ有難う」「東と西」「カーテンの売れる街」「これからどうなる」「昭和の日本人」 | |
時代設定 | 場所設定 |
昭和30年代 | 東京 |
登場人物 | |
●江分利満(サラリーマン) ●夏子(満の妻) ●庄助(満の息子) |