直木賞のすべて-第171回候補詳細

6月13日（木）、第171回（令和6年/2024年上半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。
最終選考会は7月17日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。

Last Update●[R6]2024/6/13

Aosaki Yugo

あおさき	ゆうご
青崎	有吾

	じらい
『	地雷グリコ』

令和5年/2023年11月27日・KADOKAWA刊

連作短篇集
352頁
四六判並製
本体価格1,750円
（税込1,925円）
電子版価格1,732円（税込）
ISBN 978-4-04-111165-9

《

第77回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］受賞》
《

第37回山本周五郎賞受賞》
《

第24回本格ミステリ大賞［小説部門］受賞》

初出

「地雷グリコ」(『小説屋sari-sari』平成29年/2017年11月号)
「坊主衰弱」(『カドブンノベル』令和2年/2020年11月号)
「自由律ジャンケン」(『小説野性時代』令和4年/2022年3月号)
「だるまさんがかぞえた」(『小説野性時代』令和5年/2023年2月号)
「フォールーム・ポーカー」(書下ろし)

関連リンク

青崎有吾 Xアカウント @AosakiYugo

ハミダシ情報

なんだ何だ、何なんだ。地鳴りを立ててせまってくるあの台風は。

おお、ついに『地雷グリコ』旋風が直木賞にやってきたぞ。みんな飲み込まれないうちに早く逃げろー。

でもまあ、この作品のパワーからしたら、直木賞なんて屁でもないでしょう。ええ、もう好きなように飲み込んでやってください。

年齢（令和6年/2024年7月現在）

33歳

経歴

平成3年/1991年、神奈川県生まれ。明治大学文学部卒。在学中の平成24年/2012年「体育館の殺人」で鮎川哲也賞を受賞し作家デビュー。

主な筆歴

『体育館の殺人』《第22回鮎川哲也賞受賞》: 平成24年/2012年10月・東京創元社刊→〔改稿〕平成27年/2015年3月・東京創元社／創元推理文庫
『水族館の殺人』《第14回本格ミステリ大賞［小説部門］候補》: 平成25年/2013年8月・東京創元社刊→平成28年/2016年7月・東京創元社／創元推理文庫
『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』: 平成26年/2014年4月・東京創元社刊→平成29年/2017年7月・東京創元社／創元推理文庫
収録作「もう一色選べる丼」「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」「針宮理恵子のサードインパクト」「天使たちの残暑見舞い」「その花瓶にご注意を」「世界一居心地の悪いサウナ」
『アンデッドガール・マーダーファルス 1』: 平成27年/2015年12月・講談社／講談社タイガ
『図書館の殺人』: 平成28年/2016年1月・東京創元社刊→平成30年/2018年9月・東京創元社／創元推理文庫
『ノッキンオン・ロックドドア』《第70回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］候補》: 平成28年/2016年4月・徳間書店刊→平成31年/2019年3月・徳間書店／徳間文庫
収録作「ノッキンオン・ロックドドア」「髪の短くなった死体」「ダイヤルＷを廻せ！」「チープ・トリック」「いわゆる一つの雪密室」「十円玉が少なすぎる」「限りなく確実な毒殺」
『アンデッドガール・マーダーファルス 2』: 平成28年/2016年10月・講談社／講談社タイガ
『早朝始発の殺風景』《第73回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］候補》: 平成31年/2019年1月・集英社刊→令和4年/2022年1月・集英社／集英社文庫
収録作「早朝始発の殺風景」「メロンソーダ・ファクトリー」「夢の国には観覧車がない」「捨て猫と兄妹喧嘩」「三月四日、午後二時半の密室」「エピローグ」
『ノッキンオン・ロックドドア 2』: 令和1年/2019年11月・徳間書店刊→令和4年/2022年11月・徳間書店／徳間文庫
収録作「穴の開いた密室」「時計にまつわるいくつかの噓」「穿地警部補、事件です」「消える少女追う少女」「最も間抜けな溺死体」「ドアの鍵を開けるとき」
『アンデッドガール・マーダーファルス 3』: 令和3年/2021年4月・講談社／講談社タイガ
『ネメシス 6』（松澤くれは・共著）: 令和3年/2021年6月・講談社／講談社タイガ
『11文字の檻　青崎有吾短編集成』: 令和4年/2022年12月・東京創元社／創元推理文庫
収録作「加速してゆく」「噤ヶ森の硝子屋敷」「前髪は空を向いている」「your name」「飽くまで」「クレープまでは終わらせない」「恋澤姉妹」「11文字の檻」
『アンデッドガール・マーダーファルス 4』: 令和5年/2023年7月・講談社／講談社タイガ
収録作「知られぬ日本の面影」「輪る夜の彼方へ流す小笹船」「鬼人芸」「言の葉一匙、雪に添え」「人魚裁判」
コミック原作『ガス灯野良犬探偵団』（松原利光・漫画）: (1)令和5年/2023年12月、(2)令和6年/2024年3月・集英社／ヤングジャンプコミックス

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Azabukeibajo

あざぶけいばじょう

麻布競馬場

	れいわがんねん	じんせい
『	令和元年の	人生ゲーム』

令和6年/2024年2月25日・文藝春秋刊

長篇
208頁
四六判並製
本体価格1,500円
（税込1,650円）
電子版価格1,599円（税込）
ISBN 978-4-16-391808-2

初出

『別冊文藝春秋』令和5年/2023年3月号・5月号・9月号・11月号

関連リンク

ハミダシ情報

失礼しました。旋風といったら、この方の勢いもタダもんじゃありません。

今回の直木賞は、台風の目だらけです。吹き飛ばされそうです。

ウワサに聞くところによると、直木賞というのはジイさんバアさん世代がのさばっているんだとか。……だからどうした、そんなもん蹴散らしちまえ。麻布競馬場さん、あなただけが頼りです。

年齢（令和6年/2024年7月現在）

32歳

経歴

平成3年/1991年生まれ。慶應義塾大学卒。会社員として勤めるかたわらTwitter等で小説を発表。

主な筆歴

『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』: 令和4年/2022年9月・集英社刊
収録作「3年4組のみんなへ」「30まで独身だったら結婚しよ」「2802号室」「青山のアクアパッツァ」「真面目な真也くんの話」「森から飛び出たウサギ」「僕の才能」「ウユニ塩湖で人生変わった〈笑〉」「高円寺の若者たち」「大阪へ」「大阪から」「お母さん誕生日おめでとう」「Wakatteをクローズします」「吾輩はココちゃんである」「うつくしい家」「希望」「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」「カッパを見たことがあるんです」「東京クソ街図鑑」「すべてをお話しします」

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Ichiho Michi

いちほ
一穂	ミチ

『ツミデミック』

令和5年/2023年11月30日・光文社刊

短篇集
276頁
四六判上製
本体価格1,870円
（税込1,700円）
電子版価格1,870円（税込）
ISBN 978-4-334-10139-8

初出

『小説宝石』

「違う羽の鳥」(令和3年/2021年11月号)
「ロマンス☆」(令和4年/2022年4月号)
「憐光」(令和4年/2022年10月号)
「特別縁故者」(令和5年/2023年3月号)
「祝福の歌」(令和5年/2023年5・6月合併号)
「さざなみドライブ」(令和5年/2023年7月号)

関連リンク

ハミダシ情報

直木賞候補のなかに「一穂ミチ」の名前がある。

それだけで据わりがよくて美しい。貫禄と安定の黄金比。

いつまでも眺めていたいですけど、やがて受賞してしまえば、候補者リストに載ることもなくなります。ああ、一穂さんも行ってしまうのか。さみしいです。

年齢（令和6年/2024年7月現在）

46歳

経歴

昭和53年/1978年生まれ。関西大学卒。平成19年/2007年『小説ディアプラス』掲載の「雪よ林檎の香のごとく」で作家デビュー。

主な筆歴

『雪よ林檎の香のごとく』: 平成20年/2008年7月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『オールトの雲』: 平成21年/2009年3月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『朝から朝まで』: 平成21年/2009年4月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『はな咲く家路』: 平成21年/2009年9月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『藍より甘く』: 平成21年/2009年10月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『Don't touch me』: 平成22年/2010年5月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『おとぎ話のゆくえ』: 平成22年/2010年7月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『さみしさのレシピ』: 平成22年/2010年10月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『街の灯ひとつ』: 平成22年/2010年12月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『is in you』: 平成23年/2011年3月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『ハートの問題』: 平成23年/2011年3月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『アロー』: 平成23年/2011年7月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『シュガーギルド』: 平成23年/2011年10月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『窓の灯とおく』: 平成23年/2011年11月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『meet, again.』: 平成24年/2012年1月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『off you go』: 平成24年/2012年3月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『ステノグラフィカ』: 平成24年/2012年7月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『ムーンライトマイル』: 平成24年/2012年9月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『ぼくのスター』: 平成25年/2013年3月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『バイバイ、ハックルベリー』: 平成25年/2013年4月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『ふったらどしゃぶり　When it rains,it pours』: 平成25年/2013年9月・メディアファクトリー／フルール文庫→〔完全版〕平成30年/2018年9月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『ノーモアベット』: 平成26年/2014年1月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『アンフォーゲタブル』: 平成26年/2014年2月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『甘い手、長い腕』: 平成26年/2014年4月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『ワンダーリング』: 平成26年/2014年6月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『ナイトガーデン』: 平成26年/2014年7月・KADOKAWA／フルール文庫→〔完全版〕令和1年/2019年6月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『イエスかノーか半分か』: 平成26年/2014年11月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『世界のまんなか　イエスかノーか半分か2』: 平成27年/2015年6月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『青を抱く』: 平成27年/2015年6月・KADOKAWA／フルール文庫→令和5年/2023年8月・KADOKAWA／角川文庫
収録作「青を抱く」「青が降る」、（角川文庫のみ）「be with you」「ウェルメイドブルー」「Dear my her」
『林檎甘いか酸っぱいか　赤　雪よ林檎の香のごとく』: 平成27年/2015年8月・新書館刊
『林檎甘いか酸っぱいか　青　雪よ林檎の香のごとく』: 平成27年/2015年8月・新書館刊
『さよなら一顆』: 平成27年/2015年11月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『ペーパー・バック1』: 平成27年/2015年12月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『きょうの日はさようなら』《第8回天竜文学賞候補》: 平成28年/2016年1月・集英社／集英社オレンジ文庫
『ペーパー・バック2』: 平成28年/2016年1月・幻冬舎コミックス／幻冬舎ルチル文庫
『おうちのありか　イエスかノーか半分か3』: 平成28年/2016年7月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『ひつじの鍵』: 平成28年/2016年8月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『横顔と虹彩　イエスかノーか半分か番外篇』: 平成29年/2017年2月・新書館／新書館ディアプラス文庫
ファンブック『Long hello　一穂ミチファンブック』: 平成29年/2017年8月・新書館刊
『OFF AIR　イエスかノーか半分か』: 平成29年/2017年8月・新書館刊
『キス』: 平成29年/2017年12月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『運命ではありません』: 平成30年/2018年5月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『恋敵と虹彩　イエスかノーか半分か番外篇2』: 平成30年/2018年8月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『メロウレイン　ふったらどしゃぶり』: 平成30年/2018年11月・新書館刊
『ふさいで　イエスかノーか半分か番外篇3』: 平成30年/2018年12月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『ラブ　キス2』: 平成31年/2019年4月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『アンティミテ』: 令和1年/2019年8月・新書館／新書館ディアプラス文庫
『OFF AIR 2　イエスかノーか半分か』: 令和1年/2019年11月・新書館刊
『林檎甘いか酸っぱいか　黄　雪よ林檎の香のごとく』: 令和2年/2020年4月・新書館刊
『つないで　イエスかノーか半分か番外篇4』: 令和2年/2020年8月・新書館／新書館ディアプラス文庫
ファンブック『イエスかノーか半分か読本 Color Bar』: 令和2年/2020年12月・新書館刊
『スモールワールズ』《第165回直木賞候補》《第12回山田風太郎賞候補》《第9回静岡書店大賞［小説部門］受賞》《第43回吉川英治文学新人賞受賞》《本屋大賞2022第3位》《第9回高校生直木賞候補》: 令和3年/2021年4月・講談社刊→令和5年/2023年10月・講談社／講談社文庫
収録作「ネオンテトラ」「魔王の帰還」「ピクニック」《第74回日本推理作家協会賞［短編部門］候補》「花うた」「愛を適量」「式日」、（文庫のみ）「スモールスパークス」
『パラソルでパラシュート』: 令和3年/2021年11月・講談社刊
『砂嵐に星屑』《第35回山本周五郎賞候補》: 令和4年/2022年2月・幻冬舎刊
収録作「資料室の幽霊」「泥舟のモラトリアム」「嵐のランデブー」「眠れぬ夜のあなた」
『OFF AIR 3　イエスかノーか半分か』: 令和4年/2022年8月・新書館刊
『光のとこにいてね』《第168回直木賞候補》《本屋大賞2023第3位》: 令和4年/2022年11月・文藝春秋刊
『うたかたモザイク』: 令和5年/2023年3月・講談社刊
収録作「人魚」「Melting Point」「Droppin' Drops」「永遠のアイ」「レモンの目」「ごしょうばん」「ツーバイツー」「Still love me?」「BL」「玉ねぎちゃん」「sofa&…」「神さまはそない優しない」「透子」

過去の直木賞候補歴

第165回（令和3年/2021年・上半期）『スモールワールズ』選評の概要を見る
第168回（令和4年/2022年・下半期）『光のとこにいてね』選評の概要を見る

1年半ぶり・3回目

Iwai Keiya

いわい	けいや
岩井	圭也

	くまぐす
『われは	熊楠』

令和6年/2024年5月13日・文藝春秋刊

長篇
336頁
四六判上製
本体価格2,000円
（税込2,200円）
電子版価格2,200円（税込）
ISBN 978-4-16-391840-2

初出

『別冊文藝春秋』令和5年/2023年9月号～令和6年/2024年1月号

関連リンク

ハミダシ情報

「まだ直木賞候補になったことのない作家のなかで、次に候補になりそうなのは誰か。」

……そんな調査会社のアンケートで、ダントツの一位になったと言われる人が、ここで候補になったんですから、アンケートも馬鹿にしたもんじゃありません。

「直木賞候補になったことがある作家のなかで、次に受賞しそうなのは誰か。」

そちらのアンケートでも、すぐに一位になるものと思います。あっという間です。

年齢（令和6年/2024年7月現在）

37歳

経歴

昭和62年/1987年、大阪府生まれ。北海道大学大学院農学院修了。平成30年/2018年に「永遠についての証明」で野性時代フロンティア文学賞を受賞して、作家デビュー。

主な筆歴

『永遠についての証明』《第9回野性時代フロンティア文学賞受賞》: 平成30年/2018年8月・KADOKAWA刊→令和4年/2022年1月・KADOKAWA／角川文庫
『夏の陰』: 平成31年/2019年4月・KADOKAWA刊→令和4年/2022年4月・KADOKAWA／角川文庫
『文身』: 令和2年/2020年3月・祥伝社刊→令和5年/2023年3月・祥伝社／祥伝社文庫
『プリズン・ドクター』: 令和2年/2020年4月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『水よ踊れ』: 令和3年/2021年6月・新潮社刊
『この夜が明ければ』: 令和3年/2021年10月・双葉社刊
『竜血の山』: 令和4年/2022年1月・中央公論新社刊
『生者のポエトリー』: 令和4年/2022年4月・集英社刊
収録作「テレパスくそくらえ」「夜更けのラテ欄」「最初から行き止まりだった」「幻の月」「あしたになったら」「街角の詩」
『最後の鑑定人』《第76回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］候補》: 令和4年/2022年7月・KADOKAWA刊
収録作「遺された痕」「愚者の炎」「死人に訊け」「風化した夜」
『付き添うひと』: 令和4年/2022年9月・ポプラ社刊
収録作「どうせあいつがやった」「持ち物としてのわたし」「あなたは子どもで大人」「おれの声を聞け」「少年だったぼくへ」
『完全なる白銀』《第36回山本周五郎賞候補》: 令和5年/2023年2月・小学館刊
『横浜ネイバーズ』: 令和5年/2023年4月・角川春樹事務所／ハルキ文庫
収録作「墜落少女」「課金にいたる病」「ベアードマンの亡霊」「デッドエンド・キッズ」
『飛べない雛　横浜ネイバーズ2』: 令和5年/2023年5月・角川春樹事務所／ハルキ文庫
収録作「そして、女神は消えた」「飛べない雛」「チートな俺」「マザーズ・ランド」
『楽園の犬』《第77回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］候補》: 令和5年/2023年8月・角川春樹事務所刊
『凪の海　横浜ネイバーズ3』: 令和5年/2023年11月・角川春樹事務所／ハルキ文庫
収録作「ゴッド・イズ・バック」「推しの代行者」「盗人のルール」「凪の海」
『暗い引力』: 令和5年/2023年12月・光文社刊
収録作「海の子」「僕はエスパーじゃない」「捏造カンパニー」「極楽」「蟻の牙」「堕ちる」
『人生賭博　横浜ネイバーズ4』: 令和6年/2024年3月・角川春樹事務所／ハルキ文庫
収録作「名前のない恋人」「人生賭博」「ブルーボーイの憂鬱」「排除する者」
『科捜研の砦』: 令和6年/2024年6月・KADOKAWA刊

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Yuzuki Asako

ゆずき	あさこ
柚木	麻子

『あいにく

　あんたのためじゃない』

令和6年/2024年3月・新潮社刊

短篇集
256頁
四六判並製
本体価格1,600円
（税込1,760円）
電子版価格1,584円（税込）
ISBN 978-4-10-335533-5

初出

『小説新潮』

「めんや　評論家おことわり」(令和5年/2023年3月号)
「BAKESHOP MIREY'S」(令和1年/2019年7月号)
「トリアージ２０２０」(令和2年/2020年11月号)
「パティオ８」(『文藝』令和2年/2020年秋季号)
「商店街マダムショップは何故潰れないのか？」(令和4年/2022年3月号)
「スター誕生」(令和5年/2023年7月号)

※単行本化にあたり加筆修正

関連リンク

『あいにくあんたのためじゃない』特設ページ

ハミダシ情報

前回、候補6度めのマキメさんがとりました。ほっと一息です。

……と思ったら、休んでる場合じゃありません。油断しているところに不死身のユズキ、牙をむいて再登場。

わー、どうか許してください。もう金輪際あんなことはしませんから。命だけは助けてください。

年齢（令和6年/2024年7月現在）

42歳

経歴

昭和56年/1981年8月、東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒。洋菓子メーカー勤務などを経て、平成20年/2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞して、作家デビュー。

主な筆歴

『終点のあの子』: 平成22年/2010年5月・文藝春秋刊→平成24年/2012年4月・文藝春秋／文春文庫
収録作「フォーゲットミー、ノットブルー」《第88回オール讀物新人賞受賞》「甘夏」「ふたりでいるのに無言で読書」「オイスターベイビー」
『あまからカルテット』: 平成23年/2011年10月・文藝春秋刊→平成25年/2013年11月・文藝春秋／文春文庫
収録作「恋する稲荷寿司」「はにかむ甘食」「胸さわぎのハイボール」「てんてこ舞いにラー油」「おせちでカルテット」
『嘆きの美女』: 平成23年/2011年12月・朝日新聞出版刊→平成26年/2014年6月・朝日新聞出版／朝日文庫
収録作「嘆きの美女」「耶居子のごはん日記」
『けむたい後輩』: 平成24年/2012年2月・幻冬舎刊→平成26年/2014年12月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『早稲女、女、男』: 平成24年/2012年7月・祥伝社刊→平成27年/2015年9月・祥伝社／祥伝社文庫
収録作「愛の魂正義の心」「匂うがごとく新しく」「花は咲き花はうつらふ」「往け涯なきこの道を」「ひとり身のキャンパス涙のチャペル」「仰ぐは同じき理想の光」
原作『魔法使いの心友　1』（香魚子・作画）: 平成24年/2012年9月・集英社／マーガレットコミックス
『私にふさわしいホテル』: 平成24年/2012年10月・扶桑社刊→平成27年/2015年12月・新潮社／新潮文庫
『王妃の帰還』: 平成25年/2013年1月・実業之日本社刊→平成27年/2015年4月・実業之日本社／実業之日本社文庫
原作『魔法使いの心友　2』（香魚子・作画）: 平成25年/2013年2月・集英社／マーガレットコミックス
『ランチのアッコちゃん』《本屋大賞2014第7位》: 平成25年/2013年4月・双葉社刊→平成27年/2015年2月・双葉社／双葉文庫
収録作「ランチのアッコちゃん」「夜食のアッコちゃん」「夜の大捜査先生」「ゆとりのビアガーデン」
『伊藤くんA to E』《第150回直木賞候補》: 平成25年/2013年9月・幻冬舎刊→平成28年/2016年12月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『その手をにぎりたい』: 平成26年/2014年1月・小学館刊→平成29年/2017年3月・小学館／小学館文庫
『本屋さんのダイアナ』《第151回直木賞候補》《第3回静岡書店大賞［小説部門］受賞》《本屋大賞2015第4位》《第2回高校生直木賞候補》: 平成26年/2014年4月・新潮社刊→平成28年/2016年7月・新潮社／新潮文庫
『ねじまき片想い　おもちゃプランナー・宝子の冒険』: 平成26年/2014年8月・東京創元社刊→『ねじまき片想い』平成30年/2018年6月・東京創元社／創元推理文庫
収録作「スカイツリーを君と」「三社祭でまちあわせ」「花やしきでもう一度」「花火大会で恋泥棒」「あなたもカーニバル」
『3時のアッコちゃん』: 平成26年/2014年10月・双葉社刊→平成29年/2017年10月・双葉社／双葉文庫
収録作「3時のアッコちゃん」「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」
『ナイルパーチの女子会』《第28回山本周五郎賞受賞》《第153回直木賞候補》《第3回高校生直木賞受賞》: 平成27年/2015年3月・文藝春秋刊→平成30年/2018年2月・文藝春秋／文春文庫
『幹事のアッコちゃん』: 平成28年/2016年2月・双葉社刊→令和1年/2019年9月・双葉社／双葉文庫
収録作「幹事のアッコちゃん」「アンチ・アッコちゃん」「ケイコのアッコちゃん」「祭りとアッコちゃん」
『奥様はクレイジーフルーツ』: 平成28年/2016年5月・文藝春秋刊→令和1年/2019年5月・文藝春秋／文春文庫
収録作「西瓜のわれめ」「密柑のしぶき」「苺につめあと」「グレープフルーツをねじふせて」「ライムで全裸」「林檎をこすれば」「柚子の火あそび」「ピオーネで眠れない」「桃の種はしゃぶるしかない」「柿に歯のあと」「メロンで湯あたり」「よそいきマンゴー」
『BUTTER』《第157回直木賞候補》《第7回うつのみや大賞受賞》: 平成29年/2017年4月・新潮社刊→令和2年/2020年2月・新潮社／新潮文庫
『さらさら流る』: 平成29年/2017年8月・双葉社刊→令和2年/2020年9月・双葉社／双葉文庫
エッセイ『名作なんか、こわくない』: 平成29年/2017年12月・ＰＨＰ研究所刊→令和3年/2021年1月・ＰＨＰ研究所／ＰＨＰ文芸文庫
『デートクレンジング』: 平成30年/2018年4月・祥伝社刊→改題『踊る彼女のシルエット』令和3年/2021年4月・双葉社／双葉文庫〔加筆修正〕
『マジカルグランマ』《第161回直木賞候補》: 平成31年/2019年4月・朝日新聞出版刊→令和4年/2022年7月・朝日新聞出版／朝日文庫
『らんたん』: 令和3年/2021年11月・小学館刊
『ついでにジェントルメン』: 令和4年/2022年4月・文藝春秋刊
収録作「Come Come Kan!!」「渚ホテルで会いましょう」「勇者タケルと魔法の国のプリンセス」「エルゴと不倫鮨」「立っている者は舅でも使え」「あしみじおじさん」「アパート一階はカフェー」
エッセイ『とりあえずお湯わかせ』: 令和4年/2022年10月・ＮＨＫ出版刊
『オール・ノット』: 令和5年/2023年4月・講談社刊
編『柚木麻子と読む林芙美子』（林芙美子・著）: 令和5年/2023年5月・中央公論新社／中公文庫〔掌の読書会〕
収録作「母娘」「悪闘」「寿司」「フローベルの恋」「鳩」「浮き沈み」「市立女学校」「暗い花」「ボナアルの黄昏」「運命」「退屈な霜」「椰子の実」
解説書『ＮＨＫテキスト　100分de名著　2023年7月　林芙美子『放浪記』』: 令和5年/2023年6月・ＮＨＫ出版刊
『マリはすてきじゃない魔女』（坂口友佳子・絵）: 令和5年/2023年12月・エトセトラブックス刊

過去の直木賞候補歴

第150回（平成25年/2013年・下半期）『伊藤くんA to E』選評の概要を見る
第151回（平成26年/2014年・上半期）『本屋さんのダイアナ』選評の概要を見る
第153回（平成27年/2015年・上半期）『ナイルパーチの女子会』選評の概要を見る
第157回（平成29年/2017年・上半期）『BUTTER』選評の概要を見る
第161回（平成31年・令和1年/2019年・上半期）『マジカルグランマ』選評の概要を見る

5年ぶり・6回目

6月13日（木）、第171回（令和6年/2024年上半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。 最終選考会は7月17日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。

6月13日（木）、第171回（令和6年/2024年上半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。
最終選考会は7月17日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。