直木賞のすべて-第172回候補詳細

12月12日（木）、第172回（令和6年/2024年下半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。
最終選考会は1月15日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。

Last Update●[R6]2024/12/12

Asakura Kasumi

あさくら
朝倉	かすみ

『よむよむかたる』

令和6年/2024年9月30日・文藝春秋刊

長篇
312頁
四六判並製
本体価格1,700円
（税込1,870円）
電子版価格1,800円（税込）
ISBN 978-4-16-391897-6

装画●アサバマリエ
装丁●大久保明子
発行者●花田朋子
印刷所●萩原印刷
製本所●若林製本
ＤＴＰ●言語社

初出

『別冊文藝春秋』令和3年/2021年3月号～5月号、令和4年/2022年11月号～令和6年/2024年5月号

関連リンク

文藝春秋BOOKS『よむよむかたる』

ハミダシ情報

よっ、待ってました！　アノ『平場の月』の衝撃から、はや6年。おかえりなさい、朝倉さん。

直木賞の候補はこれでまだ2回目です。なのに、どうですか、この圧倒的な女王感。年季がちがいます。たどってきた人生の重みがちがいます。

……って、朝倉さんの人生のことは何も知らないんですけど、まあいいか。ここは黙ってもらってやってください。直木賞。

年齢（令和7年/2025年1月現在）

64歳

経歴

昭和35年/1960年8月、北海道小樽市出身。平成15年/2003年に「コマドリさんのこと」で北海道新聞文学賞受賞、平成16年/2004年に「肝、焼ける」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。

主な筆歴

『肝、焼ける』: 平成17年/2005年11月・講談社刊→平成21年/2009年5月・講談社／講談社文庫
収録作「肝、焼ける」《第72回小説現代新人賞受賞》「一番下の妹」「春季カタル」「コマドリさんのこと」《第37回北海道新聞文学賞［創作・評論部門］受賞》「一入」
『ほかに誰がいる』: 平成18年/2006年9月・幻冬舎刊→平成20年/2008年2月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『そんなはずない』: 平成19年/2007年6月・角川書店刊→平成22年/2010年7月・角川書店／角川文庫
『好かれようとしない』: 平成19年/2007年11月・講談社刊→平成23年/2011年2月・講談社／講談社文庫
『田村はまだか』《第30回吉川英治文学新人賞受賞》: 平成20年/2008年2月・光文社刊→平成22年/2010年11月・光文社／光文社文庫
収録作「田村はまだか」「パンダ全速力」「グッナイ・ベイビー」「きみとぼくとかれの」「ミドリ同盟」「話は明日にしてくれないか」、（文庫版のみ）「おまえ、井上鏡子だろう」
『タイム屋文庫』: 平成20年/2008年5月・マガジンハウス刊→平成31年/2019年1月・潮出版社／潮文庫
『夫婦一年生』: 平成20年/2008年8月・小学館／Shogakukan paperbacks→平成22年/2010年4月・小学館／小学館文庫
収録作「つきたてのお餅」「さっくり混ぜる」「トン・スー・トン」「一粒万倍」「カモンナ・マイ・ハウス」「目には青葉」
『エンジョイしなけりゃ意味ないね』: 平成20年/2008年11月・幻冬舎刊→平成23年/2011年8月・幻冬舎／幻冬舎文庫
収録作「直立チューリップ」「千鶴餅」「ひきしまった、わたしのからだ」「まだ好きじゃない」「絶対、無理」「おしゃべり仮面」「エンジョイしなけりゃ意味ないね」「今年こそ」「久保田さん失踪事件」「うちの天下り」「あともう少し」「六年後、またはYeah!」
『ロコモーション』: 平成21年/2009年1月・光文社刊→平成24年/2012年1月・光文社／光文社文庫
『玩具(おもちゃ)の言い分』: 平成21年/2009年5月・祥伝社刊→平成24年/2012年7月・祥伝社／祥伝社文庫
収録作「グラン・トゥーリズモ」「誦文日和」「寄り目インコズ」「小包どろぼう」「孑孒踊」「努力型サロン」
『ともしびマーケット』: 平成21年/2009年7月・講談社刊→平成24年/2012年6月・講談社／講談社文庫
収録作「いい日」「冬至」「平河」「ピッタ・パット」「232号線」「流星」「私」「その夜がきて」「土下座」
『静かにしなさい、でないと』: 平成21年/2009年9月・集英社刊→平成24年/2012年9月・集英社／集英社文庫
収録作「内海さんの経験」「どう考えても火夫」「静かにしなさい」「いつぞや、中華飯店で」「素晴らしいわたしたち」「やっこさんがいっぱい」「ちがいますか」
『深夜零時に鐘が鳴る』: 平成21年/2009年11月・マガジンハウス刊→令和1年/2019年12月・潮出版社／潮文庫
『感応連鎖』: 平成22年/2010年2月・講談社刊→平成25年/2013年2月・講談社／講談社文庫
エッセイ『ぜんぜんたいへんじゃないです。』: 平成22年/2010年3月・朝日新聞出版刊
『声出していこう』: 平成22年/2010年8月・光文社刊→平成25年/2013年8月・光文社／光文社文庫
収録作「声出していこう」「シクシク」「みんな嘘なんじゃないのか」「お先にどうぞ、アルフォンス」「大きくなったら」「就中-なかんずく-」
『夏目家順路』: 平成22年/2010年10月・文藝春秋刊→平成25年/2013年4月・文藝春秋／文春文庫
『とうへんぼくで、ばかったれ』: 平成24年/2012年5月・新潮社刊→改題『恋に焦がれて吉田の上京』平成27年/2015年10月・新潮社／新潮文庫
収録作「金瓜」「寝よだれ」「あらかさま」「じゃばら」「ばかたれ」「けだし君かと」「すごろく」「はしばしの」「麝香」
『幸福な日々があります』: 平成24年/2012年8月・集英社刊→平成27年/2015年8月・集英社／集英社文庫
収録作「あじさいのうた」「夏休み」「意見」「翌日」「消光」
『少しだけ、おともだち』: 平成24年/2012年10月・筑摩書房刊→平成28年/2016年11月・筑摩書房／ちくま文庫
収録作「たからばこ」「グリーティングカード」「生方家の奥さん」「チェーンウォレット」「ほうぼう」「仔猫の目」「C女魂」「今度、ゆっくり」、（文庫版のみ）「最後の店子」「百人力」
『てらさふ』: 平成26年/2014年2月・文藝春秋刊→平成28年/2016年8月・文藝春秋／文春文庫
『遊佐家の四週間』: 平成26年/2014年7月・祥伝社刊→平成29年/2017年7月・祥伝社／祥伝社文庫
『地図とスイッチ』: 平成26年/2014年11月・実業之日本社刊→改題『ぼくとおれ』令和2年/2020年2月・実業之日本社／実業之日本社文庫
『乙女の家』: 平成27年/2015年2月・新潮社刊→平成29年/2017年9月・新潮社／新潮文庫
『わたしたちはその赤ん坊を応援することにした』: 平成27年/2015年2月・幻冬舎刊
収録作「森のような、大きな生き物」「ニオイスミレ」「あなたがいなくなってはいけない」「地元裁判」「相談」「ムス子」「お風呂、晩ごはん、なでしこ」
『植物たち』: 平成27年/2015年12月・徳間書店刊→平成31年/2019年3月・徳間書店／徳間文庫
収録作「にくらしいったらありゃしない」「どうしたの?」「どうもしない」「いろんなわたし」「村娘をひとり」「乙女の花束」「趣味は園芸」
『たそがれどきに見つけたもの』: 平成28年/2016年2月・講談社刊→令和1年/2019年10月・講談社／講談社文庫
収録作「たそがれどきに見つけたもの」「その日、その夜」「末成り」「ホール・ニュー・ワールド」「王子と温泉」「さようなら、妻」
『少女奇譚　あたしたちは無敵』: 平成28年/2016年5月・KADOKAWA刊→令和1年/2019年10月・KADOKAWA／角川文庫
収録作「留守番」「カワラケ」「あたしたちは無敵」「おもいで」「へっちゃらイーナちゃん」
『満潮』《第30回山本周五郎賞候補》: 平成28年/2016年12月・光文社刊→令和1年/2019年7月・光文社／光文社文庫
『ぼくは朝日』: 平成30年/2018年11月・潮出版社刊→令和3年/2021年3月・潮出版社／潮文庫
『平場の月』《第32回山本周五郎賞受賞》《第161回直木賞候補》《第4回北海道ゆかりの本大賞受賞》: 平成30年/2018年12月・光文社刊→令和3年/2021年11月・光文社／光文社文庫
『にぎやかな落日』: 令和3年/2021年4月・光文社刊→令和5年/2023年11月・光文社／光文社文庫

過去の直木賞候補歴

第161回（平成31年・令和1年/2019年・上半期）『平場の月』選評の概要を見る

5年半ぶり・2回目

Iyohara Shin

いよはら	しん
伊与原	新

	あい	つ	うみ
『	藍を	継ぐ	海』

令和6年/2024年9月25日・新潮社刊

短篇集
268頁
四六判並製
本体価格1,600円
（税込1,760円）
電子版価格1,725円（税込）
ISBN 978-4-10-336214-2

装画●草野碧
装幀●新潮社装幀室
発行者●佐藤隆信
印刷所●錦明印刷株式会社
製本所●大口製本印刷株式会社

初出

「夢化けの島」(『小説新潮』令和4年/2022年7月号「泥の器」改題)
「狼犬ダイアリー」(『小説新潮』令和3年/2021年11月号「灰色の血脈」改題)
「祈りの破片」(『週刊新潮』令和3年/2021年10月28日号～11月25日号「燐光の家」改題)
「星隕つ駅逓」(『小説新潮』令和4年/2022年4月号)
「藍を継ぐ海」(『小説新潮』令和5年/2023年1月号「遠い遠い海から」改題)

※単行本化にあたり加筆修正

関連リンク

ハミダシ情報

『宙わたる教室』（文藝春秋刊）が売れてるらしいです。本屋さんにドカドカ積んでありました。

NHKでドラマ化されたんだそうです。祝ベストセラー、です。

うんうん、売れろ売れろ、もっと売れろ。その風を直木賞にも吹かせて、落ち目だオワコンだ言われつづける直木賞を、空たかく舞い上がられてくれ。

年齢（令和7年/2025年1月現在）

52歳

経歴

昭和47年/1972年、大阪府生まれ。神戸大学理学部卒、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。大学勤務を経て、平成22年/2010年に「お台場アイランドベイビー」で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞して作家デビュー。

主な筆歴

『お台場アイランドベイビー』《第30回横溝正史ミステリ大賞大賞》: 平成22年/2010年9月・角川書店刊→平成25年/2013年9月・角川書店／角川文庫
『プチ・プロフェスール』: 平成23年/2011年9月・角川書店刊→『リケジョ！』平成26年/2014年2月・KADOKAWA／角川文庫
『ルカの方舟』: 平成25年/2013年6月・講談社刊→平成27年/2015年10月・講談社／講談社文庫
『博物館のファントム　箕作博士のミステリ標本室』: 平成26年/2014年1月・集英社刊→『博物館のファントム　箕作博士の事件簿』平成28年/2016年9月・集英社／集英社文庫
収録作「呪いのルビーと鉱物少年」「ベラドンナの沈黙」「送りオオカミと剥製師」「マラケシュから来た化石売り」「死神に愛された甲虫」「異人類たちの子守唄」
『磁極反転』: 平成26年/2014年8月・新潮社刊→『磁極反転の日』平成29年/2017年3月・新潮社／新潮文庫
『梟のシエスタ』: 平成27年/2015年7月・光文社刊→改題『フクロウ准教授の午睡』令和4年/2022年7月・文藝春秋／文春文庫
『蝶が舞ったら、謎のち晴れ　気象予報士・蝶子の推理』: 平成27年/2015年8月・新潮社／新潮文庫
収録作「新緑の頃」「ミモザの霞んだ日」「五十二年目の遠雷」「台風二過」「エオルスの竪琴」「標本木の恋人」「再び初夏」
『ブルーネス』: 平成28年/2016年8月・文藝春秋刊→令和2年/2020年4月・文藝春秋／文春文庫
『コンタミ　科学汚染』: 平成30年/2018年3月・講談社刊→令和2年/2020年11月・講談社／講談社文庫
『月まで三キロ』《第38回新田次郎文学賞受賞》《第8回静岡書店大賞［小説部門］受賞》《第3回未来屋書店大賞受賞》: 平成30年/2018年12月・新潮社刊→令和3年/2021年7月・新潮社／新潮文庫《第9回静岡書店大賞［映像化したい文庫部門］受賞》
収録作「月まで三キロ」「星六花」「アンモナイトの探し方」「天王寺ハイエイタス」「エイリアンの食堂」「山を刻む」
『青ノ果テ　花巻農芸高校地学部の夏』: 令和2年/2020年2月・新潮社／新潮文庫nex
『八月の銀の雪』《第164回直木賞候補》《本屋大賞2021第6位》《第34回山本周五郎賞候補》: 令和2年/2020年10月・新潮社刊→令和5年/2023年6月・新潮社／新潮文庫
収録作「八月の銀の雪」「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」
『オオルリ流星群』: 令和4年/2022年2月・KADOKAWA刊→令和6年/2024年6月・KADOKAWA／角川文庫
『宙わたる教室』: 令和5年/2023年10月・文藝春秋刊

過去の直木賞候補歴

第164回（令和2年/2020年・下半期）『八月の銀の雪』選評の概要を見る

4年ぶり・2回目

Ogido Akira

おぎどう	あきら
荻堂	顕

	あ	ちけい
『	飽くなき	地景』

令和6年/2024年10月2日・KADOKAWA刊

長篇
381頁
四六判並製
本体価格1,950円
（税込2,145円）
電子版価格2,102円（税込）
ISBN 978-4-04-115067-2

装幀●坂野公一（welle design）
写真●Adobe Stock
発行者●山下直久
印刷所●旭印刷株式会社
製本所●本間製本株式会社

初出

書下ろし

関連リンク

KADOKAWA『飽くなき地景』

ハミダシ情報

日本の全国民が頭を悩ませてきた問題があります。それは、新潮ミステリー大賞から、いったい誰が最初に直木賞の候補になるか、という深淵にして超難解な問題です。

……いや、全国民は言いすぎでした。お詫びして訂正します。

しかし、迫力満点、荻堂さんの怒濤の快進撃をもってすれば、新潮ミステリー大賞から最初に直木賞を受賞するのはこの人だ！　と叫ばずにはいられません。全国民、注目してください。

年齢（令和7年/2025年1月現在）

30歳

経歴

平成6年/1994年、東京都出身。早稲田大学文化構想学部卒。数々の職業を経て令和2年/2020年「私たちの擬傷」（刊行時『擬傷の鳥はつかまらない』）で新潮ミステリー大賞を受賞し作家デビュー。

主な筆歴

『擬傷の鳥はつかまらない』《第7回新潮ミステリー大賞受賞》: 令和3年/2021年1月・新潮社刊
『ループ・オブ・ザ・コード』《第36回山本周五郎賞候補》: 令和4年/2022年8月・新潮社刊
『不夜島(ナイトランド)』《第77回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］受賞》: 令和5年/2023年12月・祥伝社刊

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Kinoshita Masaki

きのした	まさき
木下	昌輝

	ひそく	ちぎ
『	秘色の	契り

	あわ	ほうれき	めいわ	へん	てんまつたん
	阿波	宝暦	明和の	変	顚末譚』

令和6年/2024年10月31日・徳間書店刊

長篇
386頁
四六判並製
本体価格2,000円
（税込2,200円）
電子版価格2,156円（税込）
ISBN 978-4-19-865905-9

装画●禅之助
装幀●岡本歌織（next door design）
発行者●小宮英行
本文印刷所●本郷印刷株式会社
カバー印刷所●真生印刷株式会社
製本所●東京美術紙工協業組合

初出

『読楽』令和5年/2023年6月号～令和6年/2024年5月号

※単行本化にあたり加筆改稿

関連リンク

ハミダシ情報

両手を出して数えてみてください。

1.『刀工源清麿』。2.『天山を越えて』。3.『虚構市立不条理中学校』。4.『不思議島』。5.『風の渡る町』。6.『神田堀八つ下がり』。7.『汐のなごり』。8.『鬼はもとより』……。

そして直木賞にやってきたトクマ作品は、指おり数えて、これで9番目。うわー、木下さーん。いまさら頑張りようもないと思うけど、がんばって！

年齢（令和7年/2025年1月現在）

50歳

経歴

昭和49年/1974年9月、大阪市生まれ、奈良県出身。近畿大学理工学部建築学科卒。ハウスメーカー勤務を経て、フリーライターとなる。大阪文学学校で小説執筆を学び、平成24年/2012年に「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞して作家デビュー。

主な筆歴

『宇喜多の捨て嫁』《第152回直木賞候補》《第2回高校生直木賞受賞》《第4回歴史時代作家クラブ賞［新人賞］受賞》《第9回舟橋聖一文学賞受賞》: 平成26年/2014年10月・文藝春秋刊→平成29年/2017年4月・文藝春秋／文春文庫
収録作「宇喜多の捨て嫁」《第92回オール讀物新人賞受賞》「無想の抜刀術」「貝あわせ」「ぐひんの鼻」「松之丞の一太刀」「五逆の鼓」
『人魚ノ肉』《第6回山田風太郎賞候補》《本屋が選ぶ時代小説大賞2015候補》: 平成27年/2015年7月・文藝春秋刊→平成30年/2018年6月・文藝春秋／文春文庫
収録作「竜馬ノ夢」「妖ノ眼」「肉ノ人」「血ノ祭」「不死ノ屍」「骸ノ切腹」「分身ノ鬼」「首ノ物語」
『天下一の軽口男』《第38回吉川英治文学新人賞候補》: 平成28年/2016年4月・幻冬舎刊→平成30年/2018年12月・幻冬舎／幻冬舎時代小説文庫《第7回大阪ほんま本大賞受賞》
『戦国24時　さいごの刻』《本屋が選ぶ時代小説大賞2016候補》《第6回歴史時代作家クラブ賞［作品賞］候補》: 平成28年/2016年9月・光文社刊→改題『戦国十二刻　終わりのとき』令和1年/2019年7月・光文社／光文社文庫光文社時代小説文庫
収録作「お拾い様」「子よ、剽悍なれ」「桶狭間の幽霊」「山本勘助の正体」「公方様の一ノ太刀」「さいごの一日」
『敵の名は、宮本武蔵』《第30回山本周五郎賞候補》《第157回直木賞候補》《第8回山田風太郎賞候補》: 平成29年/2017年2月・KADOKAWA刊→令和2年/2020年2月・KADOKAWA／角川文庫
収録作「有馬喜兵衛の童討ち」「クサリ鎌のシシド」「吉岡憲法の色」「皆伝の太刀」「巌流の剣」「無二の十字架」「武蔵の絵」
『秀吉の活』: 平成29年/2017年11月・幻冬舎刊→令和2年/2020年6月・幻冬舎／幻冬舎時代小説文庫
『兵(つわもの)』: 平成30年/2018年2月・講談社刊→改題『つわもの』令和4年/2022年7月・講談社／講談社文庫
収録作「道鬼斎の旅　壱」「火、蛾。」「甘粕の退き口」「幽斎の悪采」「道鬼斎の旅　弐」「槍よ、愚直なれ」「怪僧恵瓊」「日ノ本一ノ兵」「道鬼斎の旅　参」
『宇喜多の楽土』《第159回直木賞候補》: 平成30年/2018年4月・文藝春秋刊→令和3年/2021年1月・文藝春秋／文春文庫
『絵金、闇を塗る』《第7回野村胡堂文学賞受賞》: 平成30年/2018年7月・集英社刊→令和3年/2021年6月・集英社／集英社文庫
『炯眼に候』: 平成31年/2019年2月・文藝春秋刊→令和4年/2022年2月・文藝春秋／文春文庫
収録作「水鏡」「偽首」「弾丸」「軍師」「鉄船」「鉄砲」「首級」
『金剛の塔』《第8回日本歴史時代作家協会賞［作品賞］候補》: 令和1年/2019年5月・徳間書店刊→令和4年/2022年9月・徳間書店／徳間文庫徳間時代小説文庫
『戦国十二刻　始まりのとき』: 令和1年/2019年8月・光文社刊→令和4年/2022年12月・光文社／光文社文庫光文社時代小説文庫
収録作「乱世の庭」「はじまりの刻」「因果の籤」「厳島残夢」「小便の城」「惟新の退き口」「国士無双」「はじまりの刻」
『信長、天を堕とす』: 令和1年/2019年11月・幻冬舎刊→令和3年/2023年8月・幻冬舎／幻冬舎時代小説文庫
『まむし三代記』《第9回日本歴史時代作家協会賞［作品賞］受賞》《第26回中山義秀文学賞受賞》《本屋が選ぶ時代小説大賞2020候補》: 令和2年/2020年2月・朝日新聞出版刊→令和5年/2023年4月・朝日新聞出版／朝日文庫朝日時代小説文庫
歴史読み物『信長　空白の百三十日』: 令和2年/2020年8月・文藝春秋／文春新書
『戀童夢幻』: 令和2年/2020年10月・新潮社刊
『応仁悪童伝』: 令和3年/2021年1月・角川春樹事務所刊→令和5年/2023年7月・角川春樹事務所／ハルキ文庫時代小説文庫
『孤剣の涯て』《本屋が選ぶ時代小説大賞2022受賞》: 令和4年/2022年5月・文藝春秋刊→令和6年/2024年9月・文藝春秋／文春文庫
『戦国十二刻　女人阿修羅』: 令和4年/2022年12月・光文社刊
収録作「戦腹」「殉妻」「祈刀」「醜愛」「聖室」「鬼妹」「証母」
『剣、花に殉ず』: 令和5年/2023年9月・KADOKAWA刊
『愚道一休』《第41回織田作之助賞候補》: 令和6年/2024年6月・集英社刊

過去の直木賞候補歴

第152回（平成26年/2014年・下半期）『宇喜多の捨て嫁』選評の概要を見る
第157回（平成29年/2017年・上半期）『敵の名は、宮本武蔵』選評の概要を見る
第159回（平成30年/2018年・上半期）『宇喜多の楽土』選評の概要を見る

6年半ぶり・4回目

Tsukimura Ryoe

つきむら	りょうえ
月村	了衛

	きょ	がらん
『	虚の	伽藍』

令和6年/2024年10月15日・新潮社刊

長篇
432頁
四六判上製
本体価格2,000円
（税込2,200円）
電子版価格1,980円（税込）
ISBN 978-4-10-339533-1

カバー写真●(c)Shutterstock
装幀●新潮社装幀室
発行者●佐藤隆信
印刷所●錦明印刷株式会社
製本所●加藤製本株式会社

初出

『小説新潮』令和5年/2023年4月号～令和6年/2024年1月号

※単行本化にあたり加筆修正

関連リンク

ハミダシ情報

ヤバイ男が来ちまった。

文藝春秋から出たベテランの逸品。ドラマ化で乗りに乗ってる中堅どころ。出す本出す本、話題を呼ぶ新鋭の書下ろし。久しぶりにやってきた常連候補。

つけ入る隙など一つもないはずなのに、この男なら根こそぎ、なぎ倒しそうなオーラがある。こ、こわい……。

年齢（令和7年/2025年1月現在）

61歳

経歴

昭和38年/1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。予備校講師を経て、昭和63年/1988年に『ミスター味っ子』で脚本家としてデビュー、平成22年/2010年に『機龍警察』で小説家デビューする。

主な筆歴

原作『ランナー』（峰倉由比・漫画）: (1)平成11年/1999年9月、(2)平成12年/2000年3月、(3)平成12年/2000年8月・角川書店／角川コミックス・エース
原作『ルテナン・スカーレット』（高雄右京・漫画）: (1)平成20年/2008年6月、(2)平成20年/2008年12月・ジャイブ／CR comics
『機龍警察』: 平成22年/2010年3月・早川書房／ハヤカワ文庫JA→〔完全版〕平成26年/2014年11月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→〔完全版〕平成29年/2017年5月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
『機忍兵零牙』: 平成22年/2010年9月・早川書房／ハヤカワ文庫JA→〔新装版〕令和1年/2019年6月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
収録作「光の牙」「胡蝶陣」「鏡忍」「化忍幻戯」「機忍獣」「天球樹」「陰忍」「虚海」
『機龍警察　自爆条項』《第33回日本SF大賞受賞》: 平成23年/2011年9月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→平成24年/2012年8月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(上)(下)→〔完全版〕平成28年/2016年5月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→〔完全版〕平成29年/2017年7月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(上)(下)
『機龍警察　暗黒市場』《第34回吉川英治文学新人賞受賞》: 平成24年/2012年9月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→令和2年/2020年12月・早川書房／ハヤカワ文庫JA(上)(下)
『一刀流無想剣　斬』: 平成24年/2012年10月・講談社刊→〔改題・加筆修正〕『神子上典膳』平成27年/2015年11月・講談社／講談社文庫
『黒警』: 平成25年/2013年9月・朝日新聞出版刊→平成28年/2016年6月・朝日新聞出版／朝日文庫
『コルトM1851残月』《第17回大藪春彦賞受賞》: 平成25年/2013年11月・講談社刊→平成28年/2016年4月・文藝春秋／文春文庫
『機龍警察　未亡旅団』: 平成26年/2014年1月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→令和5年/2023年6月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
『土漠の花』《本屋大賞2015第5位》《第68回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］受賞》: 平成26年/2014年9月・幻冬舎刊→平成28年/2016年8月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『機龍警察　火宅』: 平成26年/2014年12月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド→平成30年/2018年8月・早川書房／ハヤカワ文庫JA
収録作「火宅」「焼相」「輪廻」「済度」「雪娘」「沙弥」「勤行」「化生」
『槐(エンジュ)』: 平成27年/2015年3月・光文社刊→平成29年/2017年6月・光文社／光文社文庫
『影の中の影』: 平成27年/2015年9月・新潮社刊→平成30年/2018年3月・新潮社／新潮文庫
『ガンルージュ』: 平成28年/2016年2月・文藝春秋刊→平成30年/2018年10月・文藝春秋／文春文庫
『水戸黄門　天下の副編集長』: 平成28年/2016年7月・徳間書店刊→平成30年/2018年6月・徳間書店／徳間文庫徳間時代小説文庫
収録作「水戸黄門　天下の副編集長」「水戸黄門　謎の乙姫御殿」「水戸黄門　艶姿女編修揃踏」「水戸黄門　日本晴れ恋の旅立ち」
『黒涙』: 平成28年/2016年10月・朝日新聞出版刊→令和1年/2019年9月・朝日新聞出版／朝日文庫
『追想の探偵』: 平成29年/2017年4月・双葉社刊→令和2年/2020年5月・双葉社／双葉文庫
収録作「日常のハードボイルド」「封印作品の秘密」「帰ってきた死者」「真贋鑑定人」「長い友情」「最後の一人」
『機龍警察　狼眼殺手』《第31回山本周五郎賞候補》: 平成29年/2017年9月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド
『コルトM1847羽衣』: 平成30年/2018年1月・文藝春秋刊→令和2年/2020年11月・文藝春秋／文春文庫
『東京輪舞(ロンド)』: 平成30年/2018年10月・小学館刊→令和3年/2021年4月・小学館／小学館文庫
『悪の五輪』: 令和1年/2019年5月・講談社刊→令和3年/2021年7月・講談社／講談社文庫
『欺す衆生』《第10回山田風太郎賞受賞》: 令和1年/2019年8月・新潮社刊→令和4年/2022年3月・新潮社／新潮文庫
『暗鬼夜行』: 令和2年/2020年4月・毎日新聞出版刊→令和5年/2023年5月・毎日新聞出版／毎日文庫
『奈落で踊れ』: 令和2年/2020年6月・朝日新聞出版刊→令和6年/2024年1月・朝日新聞出版／朝日文庫
『白日』: 令和2年/2020年11月・KADOKAWA刊→令和5年/2023年12月・KADOKAWA／角川文庫
『非弁護人』: 令和3年/2021年4月・徳間書店刊→令和6年/2024年3月・徳間書店／徳間文庫
『機龍警察　白骨街道』: 令和3年/2021年8月・早川書房／ハヤカワ・ミステリワールド
『ビタートラップ』: 令和3年/2021年11月・実業之日本社刊→令和6年/2024年12月・実業之日本社／実業之日本社文庫
『脱北航路』: 令和4年/2022年4月・幻冬舎刊→令和6年/2024年11月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『十三夜の焔』《第12回日本歴史時代作家協会賞［作品賞］候補》: 令和4年/2022年10月・集英社刊
『香港警察東京分室』《第169回直木賞候補》: 令和5年/2023年4月・小学館刊
『半暮刻』: 令和5年/2023年10月・双葉社刊
『対決』: 令和6年/2024年4月・光文社刊

過去の直木賞候補歴

第169回（令和5年/2023年・上半期）『香港警察東京分室』選評の概要を見る

1年半ぶり・2回目

12月12日（木）、第172回（令和6年/2024年下半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。 最終選考会は1月15日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。

12月12日（木）、第172回（令和6年/2024年下半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。
最終選考会は1月15日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。