芥川賞のすべて・のようなもの
第25回
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Last Update[H26]2014/8/17

安部公房
Abe Kobo
生没年月日【注】 大正13年/1924年3月7日~平成5年/1993年1月22日
受賞年齢 27歳4ヵ月
経歴 本名=安部公房(キミフサ)。東京府北豊島郡(現・東京都北区)生まれ、満洲奉天市育ち。東京大学医学部卒。昭和23年/1948年、処女小説『終りし道の標べに』を上梓。昭和48年/1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」主宰。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第1回戦後文学賞(昭和24年/1949年度)「デンドロカカリヤ」
  • 第2回戦後文学賞(昭和25年/1950年度)「赤い繭」
  • 第25回芥川賞(昭和26年/1951年上期)「壁――S・カルマ氏の犯罪」
  • |候補| 第5回毎日出版文化賞(昭和26年/1951年)『壁』
  • |候補| 第2回岸田演劇賞(昭和30年/1955年)「どれい狩り」《戯曲》
  • 第5回岸田演劇賞(昭和33年/1958年)「幽霊はここにいる」《戯曲》
  • |候補| 第10回読売文学賞[戯曲賞](昭和33年/1958年)「幽霊はここにいる」《戯曲》
  • |候補| 第9回新潮社文学賞(昭和37年/1962年)『砂の女』
  • 第14回読売文学賞[小説賞](昭和37年/1962年)『砂の女』
  • |候補| 第1回谷崎潤一郎賞(昭和40年/1965年)『榎本武揚』
  • |候補| 第12回新潮社文学賞(昭和40年/1965年)『榎本武揚』
  • 第3回谷崎潤一郎賞(昭和42年/1967年)「友達」《戯曲》
  • |候補| 第14回新潮社文学賞(昭和42年/1967年)『燃えつきた地図』
  • Prix du Meilleur livre étranger{最優秀外国文学賞/フランス}(昭和42年/1967年)『砂の女』(Georges Bonneau訳)
  • |候補| 第21回読売文学賞[戯曲賞](昭和44年/1969年)『棒になった男』《戯曲》
  • 第22回芸術選奨文部大臣賞[演劇部門](昭和46年/1971年度)「未必の故意」「ガイドブック」《舞台効果》
  • 第26回読売文学賞[戯曲賞](昭和49年/1974年)『緑色のストッキング』《戯曲》
個人全集 『安部公房全作品』全15巻(昭和47年/1972年5月~昭和48年/1973年7月・新潮社刊)
『安部公房全集』全30巻(平成9年/1997年7月~平成21年/2009年3月・新潮社刊)
備考
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芥川賞 第25受賞  一覧へ

かべ エス はんざい
壁―― S・カルマ 氏の 犯罪」(『近代文學』昭和26年/1951年2月号)
媒体・作品情報
誌名 「近代文學」  別表記代文學」
巻号 第6巻 第2号  別表記2月號/通巻47号
作品名 別表記 目次 「壁」のみ
副題等 本文 「――S・カルマ氏の犯罪――」
印刷/発行年月日 印刷 昭和26年/1951年1月25日 発行 昭和26年/1951年2月1日
発行者等 編集兼発行人 埴谷雄高 印刷所 大同印刷株式会社
発行所 近代文學社(東京都)
総ページ数 88 表記上の枚数 目次 206枚 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×26行
×2段
本文ページ 34~88
(計55頁)
測定枚数 204
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和26年/1951年5月・月曜書房刊『壁』所収
>>『文藝春秋』昭和26年/1951年10月号
>>昭和29年/1954年☆月・角川書店/角川文庫『壁』所収「S・カルマ氏の犯罪」
>>昭和31年/1956年10月・修道社刊『芥川賞作品集 第1巻』所収
>>昭和31年/1956年11月・長嶋書房刊『戦後芥川賞作品集 I』所収
>>昭和35年/1960年12月・筑摩書房/新鋭文学叢書『安部公房集』所収「S・カルマ氏の犯罪――壁」
>>昭和38年/1963年10月・現代芸術社刊『芥川賞作品全集 第3巻』所収
>>昭和39年/1964年☆月・集英社刊『新日本文学全集 第29巻 福永武彦・安部公房集』所収「S・カルマ氏の犯罪――壁」
>>昭和42年/1967年1月・学芸書林刊『全集・現代文学の発見 第8巻 存在の探求(下)』所収「S・カルマ氏の犯罪――壁」
>>昭和44年/1969年5月・新潮社/新潮文庫『壁』所収
>>昭和47年/1972年7月・新潮社刊『安部公房全作品2』所収
>>昭和51年/1976年4月・学芸書林刊『全集・現代文学の発見 第8巻 存在の探求(下)』[愛蔵版]所収「S・カルマ氏の犯罪――壁」
>>昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第4巻』所収
>>昭和62年/1987年2月・小学館刊『昭和文学全集15 石川淳・武田泰淳・三島由紀夫・安部公房』所収
>>平成9年/1997年9月・新潮社刊『安部公房全集2 1948.6-1951.5』所収
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候補者 安部公房 男27歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男46歳
5 「寓意とか諷刺をことさら期待せずに、最後まで面白くよんだ。一つの才能。こういう風にも書けるものだと感心した。途中気になるところがあった。二十六歳というのに、堂々と腰を据えた文章はみごとである。」
佐藤春夫
男59歳
7 「(引用者注:「春の草」にくらべて)鴎外訳のロシヤ小説(引用者中略)の模倣ではあろうともその意図と文体の新鮮なだけでもよかろうというと、別に瀧井君なども同意見であったが安部公房は既に別の賞金(戦後文学賞)を貰った人ではあり、彼一人では後塵を拝する観があって面白くないと云う説もあって、石川・安部と二人を組み合した授賞になった。」
瀧井孝作
男57歳
20 「寓話諷刺の作品にふさわしい文体がちゃんと出来ている」「文体文章がちゃんと確かりしているから、どんな事が書いてあっても、読ませるので、筆に力があるのです。自分のスタイルを持っている。これはよい作家だと思いました。」「私は、今回はこの二人(引用者注:石川利光と安部公房)を推したいと考えました。」
岸田國士
男60歳
10 「力作であり、かつ、有望な才能の持主であることはわかる。」「注目すべき野心作にはちがいないが、もうちょっと彫琢されてあることが望ましいものであった。序に言えば、この作家の言葉遣いには、腑におちぬ日本語の誤りが眼についた。」
舟橋聖一
男46歳
17 「新しい観念的な文章に特徴があり、実証精神の否定を構図とする抽象主義の芸術作品である。よく、力を統一して、書きこなしている。」「難をいえば、二〇六枚は長すぎるのではないかと思う。途中で飽きてくるところがあり、散漫になる。」「石川一人(引用者注:への授賞)では物足りないところを補うような塩梅で、賛成投票をかち得たといえる。」
川端康成
男52歳
12 「私は推薦したかった。」「堀田氏や安部氏のような作家が出て「歯車」や「壁」のような作品の現われることに、私は今日の必然を感じ、その意味での興味を持つからである。」「冗漫と思えた。また部分によって鋭敏でない。」「しかし、(引用者中略)作者の目的も作品の傾向も明白であって、このような道に出るのは新作家のそれぞれの方向であろう。」
宇野浩二
男60歳
37 「不可解な小説である。しかし、退屈をしのび、辛抱して、しまいまで、読めば、作者が書こうとしたことは、少し(少しであるが)わかる。」「この小説を、かりに、(かりにである、)いわゆる『二重人格』をとりあつかったものとすれば、いうまでもなく、シャミッソオの『影をなくした男』の足下にも、はるかに、およばない。」「写実的なところなどは、ほとんど、まったく、ない。一と口にいうと、『壁』は、物ありげに見えて、何にもない、バカげたところさえある小説である。」
坂口安吾
男44歳
2 「今回当選の二作は私は感心しませんでした。二人の作家の代表的な作品でもないように思う。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和26年/1951年10月号)
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