芥川賞のすべて・のようなもの
選評の概要
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Last Update[H26]2014/6/20

岸田國士
Kishida Kunio
生没年月日【注】 明治23年/1890年11月2日~昭和29年/1954年3月5日
在任期間 第17回~第30回(通算11年・14回)
在任年齢 52歳7ヶ月~63歳1ヶ月
経歴 東京市四谷区(現・新宿区)生まれ。東京帝国大学仏文科選科に学ぶ。
パリに遊学し、フランス演劇史等を研究。大正12年/1923年帰国、『演劇新潮』などに戯曲を発表。昭和7年/1932年に築地座を、昭和12年/1937年に岩田豊雄・久保田万太郎らと文学座を創設する。その活動は演劇だけにとどまらず、小説、翻訳などにも及ぶ。
受賞歴・候補歴
  • 第1回渡辺賞(大正15年/1926年)
  • |候補| 第2回読売文学賞[戯曲賞](昭和25年/1950年)『道遠からん』《戯曲》
  • |候補| 第3回読売文学賞[戯曲賞](昭和26年/1951年)諸作品《戯曲》
個人全集 『岸田國士全集』全10巻(昭和29年/1954年9月~昭和30年/1955年9月・新潮社刊)
『岸田國士全集』全28巻(平成1年/1989年11月~平成4年/1992年6月・岩波書店刊)
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

芥川賞 18 昭和18年/1943年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数19 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男53歳
候補 評価 行数 評言
男41歳
5 「私は「和紙」を推すことにした。」「健康な美しさとでも云うべきものがあり、「和紙」という標題の象徴が、作品の感触のなかに見事に生かされている点を小説として最も高く評価したいからである。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和19年/1944年3月号)
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芥川賞 20 昭和19年/1944年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数22 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男54歳
候補 評価 行数 評言
国枝治
男34歳
9 「いま特に推奨したいと思った」「観念的と云えば観念的であり、啓蒙的すぎる(文学の本道でないという意味)と云えばそうも云えるが、(引用者中略)立派に一国民としての感懐を作家の情熱と融合させた才能と努力とを、私は高く評価したいと思う。」
男26歳
13 「十分に傑れたところは認めるが、これを今日取り立てて世間に吹聴しようという風には考えなかった。」「たしかに、若い俳詩人の将来は私も楽しみだ。ただ「生活」の意味をこの作者はどう解しているのか。作品を通じての不安がそこから来るのを私はどうしようもなかった。」
  「私の手許に送られて来た作品は、いずれもなかなか佳いものであった。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和20年/1945年3月号)
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芥川賞 21 昭和24年/1949年上半期   一覧へ
選評の概要 清潔な文章を買う 総行数23 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男58歳
候補 評価 行数 評言
女48歳
6 「若し二人なら私は由起しげ子と峯雪栄を推す。」「技術的な苦しみを経ていない、小説としては非常に脆いところのあるものだが、女性として豊かに成長した精神の一記録とみれば、なによりも清潔な文章である。」
峰雪栄
女32歳
6 「若し二人なら私は由起しげ子と峯雪栄を推す。」「「妄執」その他は、やや型にはまりかけた趣味が難点とはいえるが、才能と生活とを賭けた作家修業の道程が素朴に作品の心を貫いている点、私はその努力の成果に敬意を表する。」
男24歳
4 「入選者の一人と決定したが、私は、ただ祝意を表するだけで讃辞は保留する。思想的根柢のない安易な露出趣味の文学は、大成を望むものにとって才能の浪費である。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和24年/1949年9月号)
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芥川賞 22 昭和24年/1949年下半期   一覧へ
選評の概要 選後に 総行数38 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男59歳
候補 評価 行数 評言
前田純敬
男27歳
10 「第一に推すことにした。」「初々しい感動があり、健康な意欲も目立ち、可なり確かな眼で現象も捉えられている。」「多少冗漫な個所もなくはないし甘いといえば甘いところがあるにはある。しかし、それらをひっくるめて、やはり新鮮で美しい物語になっている。」
男42歳
7 「「闘牛」(井上靖)は、わが国では珍しい、既に成熟を感じさせる、一個の文学的才能の所産である。常識に富んだ、余情ある巧みな作品がどしどし書ける作家の手腕を示している。」「衆目の見るところ、入選作として、これも、当を得たものである。私も敢て反対する気持はない。」
  「今度は読みごたえのある作品が多く、だいたい粒がそろっていて、たいへん張り合いがあった。」「私の望むところは、芥川賞の性格をもうすこしはっきりさせて、なるだけ無理のない結果が得られるようにしたいものだと思う。この賞も創作としての戯曲を除外してあるわけではないのに、一度も選にはいらぬというのも片手落の感があり、今度も、例えば福田恒存の「キティ颱風」のような秀作が予選の中にさえ数えられていないことを私は指摘したい。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和25年/1950年4月号)
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芥川賞 23 昭和25年/1950年上半期   一覧へ
選評の概要 棄権 総行数14 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男59歳
候補 評価 行数 評言
男35歳
0  
  「今度の芥川賞の銓衡には、私は選者としての任務を果すことができなかった。」「どんな理由があったにせよ、二回開かれた委員会のいずれにも出席できなかったのは、私のやや勝手な都合であって、これは委員の一人として怠慢のそしりをまぬかれない。」「そういうわけで、今度だけは、責任をもって選評を書く資格が私にはないのである。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和25年/1950年10月号)
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芥川賞 24 昭和25年/1950年下半期   一覧へ
選評の概要 遺憾の弁 総行数42 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男60歳
候補 評価 行数 評言
  「今期は該当作品なし、という決定をみた経過については、私から特に説明する必要はないと思う。私もそれに異議はなかった。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和26年/1951年4月号)
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芥川賞 25 昭和26年/1951年上半期   一覧へ
選評の概要 選後に 総行数34 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男60歳
候補 評価 行数 評言
安岡章太郎
男31歳
11 「推すことにした。」「他のどれよりもとび抜けて優れた作品だとは思わなかったが、まずこれが比較的新鮮味もあり、異な才能の芽も感じられ、ことに、その才能が過不足なく作品の調子を整えているスマートさに敬意を表したくなった。」「すこしお坊ちゃん臭い甘ったれ気分もみえるにはみえるが、これはこれで、青春のひとつの生き方として私は私なりにゆるせるのである。」
男37歳
6 「力作であり、かつ、有望な才能の持主であることはわかる。」「足取りはなかなか確かだがやや、先人の道を歩いているような気がした」
男27歳
10 「力作であり、かつ、有望な才能の持主であることはわかる。」「注目すべき野心作にはちがいないが、もうちょっと彫琢されてあることが望ましいものであった。序に言えば、この作家の言葉遣いには、腑におちぬ日本語の誤りが眼についた。」
  「芥川賞の性格を、もっとはっきりさせなければ、選そのものも徒らにむつかしくなるし、賞の意味もそのために、稀薄になりはせぬかと思う。」「例えば、宇野浩二氏などの反対にも拘わらず、やはり、委員の投票という制度を明かにきめてかかるのが当然だと主張したい。文学の評価を数字で示すことの不合理、不見識をおそれる必要は、この場合、ない。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和26年/1951年10月号)
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芥川賞 26 昭和26年/1951年下半期   一覧へ
選評の概要 珍重すべき国際感覚 総行数33 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男61歳
候補 評価 行数 評言
男33歳
23 「今度の銓衡では、出席者のほとんど全部が、この「広場の孤独」を第一に推し、私もやや意を強くすることができた。」「芥川賞の出しおくれという観もあるが、それは決して作者の不名誉にはならぬと思うから、遠慮に及ばぬであろう。」「アメリカの特派員も中国記者も墺国貴族と自称する国際ゴロもなかなかよく書けている。上海の異国的雰囲気は、これはちょっと誰にでも難物だが、現在の東京の植民地風景は、却って作者の筆力にふさわしく、むしろ、作者に最も近いと思われる人物の輪廓が浮き出て来ない憾みがあるだけである。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和27年/1952年3月号)
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芥川賞 29 昭和28年/1953年上半期   一覧へ
選評の概要 選後に 総行数26 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男62歳
候補 評価 行数 評言
庄野潤三
男32歳
5 「一種の才気と、ちょっと心にくいほどの新鮮な観察とを、私は可なり高く評価する。しっかりと足を地につけて悠々と自分の領域をひらいていくであろうこの作者の将来は非常に楽しみである。」
男33歳
11 「「悪い仲間」と「陰気な愉しみ」は、いずれも稀にみるすぐれた才能を示した短篇小説だが、これだけとしては出来栄えにやや物足りないところがある。この作者の仕事を私は「ガラスの靴」以来注目していたので、(引用者中略)以上の二篇に授賞してもだいたい間違いはないと考えた。しかし、この作者は、もっといいものの書ける人だ。」
  「特に一篇だけ傑出したというものはなかった。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年9月号)
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芥川賞 30 昭和28年/1953年下半期   一覧へ
選評の概要 もうひと息 総行数28 (1行=26字)
選考委員 岸田國士 男63歳
候補 評価 行数 評言
  「三作(「流木」「吃音学院」「オンリー達」)を、最後まで残すことには同意したが、いずれか一つを受賞作品とすることには躊躇した。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和29年/1954年3月号)
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