芥川賞のすべて・のようなもの
第32回
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Last Update[H28]2016/4/28

庄野潤三
Shono Junzo
生没年月日【注】 大正10年/1921年2月9日~平成21年/2009年9月21日
受賞年齢 33歳11ヵ月
経歴 大阪府東成郡住吉村(現・大阪市)生まれ。九州帝国大学法文学部卒。昭和26年/1951年、朝日放送に入社。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第29回芥川賞(昭和28年/1953年上期)「恋文」「喪服」
  • |候補| 第30回芥川賞(昭和28年/1953年下期)「流木」
  • |候補| 第31回芥川賞(昭和29年/1954年上期)「黒い牧師」「桃李」「団欒」
  • 第32回芥川賞(昭和29年/1954年下期)「プールサイド小景」
  • |候補| 第12回読売文学賞[小説賞](昭和35年/1960年)『静物』
  • 第7回新潮社文学賞(昭和35年/1960年)『静物』
  • 第17回読売文学賞[小説賞](昭和40年/1965年)『夕べの雲』
  • |候補| 第7回毎日芸術賞(昭和40年/1965年度)『夕べの雲』
  • 第20回芸術選奨文部大臣賞[文学部門](昭和44年/1969年度)『紺野機業場』
  • 第24回野間文芸賞(昭和46年/1971年)『絵合せ』
  • 第26回毎日出版文化賞(昭和47年/1972年)『明夫と良二』
  • 第2回赤い鳥文学賞(昭和47年/1972年)『明夫と良二』
  • 第29回日本藝術院賞[文芸](昭和47年/1972年度)"作家としての業績"
  • |候補| 第1回川端康成文学賞(昭和49年/1974年)「甘えび」
  • |候補| 第15回川端康成文学賞(昭和63年/1988年)「足柄山の春」
  • 第42回神奈川文化賞[文学](平成5年/1993年)
個人全集 『庄野潤三全集』全10巻(昭和48年/1973年6月~昭和49年/1974年4月・講談社刊)
備考
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芥川賞 第29回候補  一覧へ

こいぶみ
恋文」(『文藝』昭和28年/1953年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「文藝」
巻号 第10巻 第4号  別表記4月号
作品名 別表記 「戀文」
印刷/発行年月日 印刷 昭和28年/1953年3月20日 発行 昭和28年/1953年4月1日
発行者等 編集人 巖谷大四 発行人 河出孝雄 印刷所 共同印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房(東京都)
総ページ数 118 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×26行
×2段
本文ページ 38~46
(計9頁)
測定枚数 32
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書誌
>>昭和28年/1953年12月・新潮社刊『愛撫』所収
>>昭和30年/1955年4月・河出書房/河出新書『結婚』所収
>>昭和31年/1956年☆月・角川書店/角川文庫『プールサイド小景 他八篇』所収
>>昭和48年/1973年6月・講談社刊『庄野潤三全集 第1巻』所収
>>平成19年/2007年7月・講談社/講談社文芸文庫『愛撫・静物―庄野潤三初期作品集』所収
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候補者 庄野潤三 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男48歳
0  
宇野浩二
男61歳
5 「『恋文』には初初しさがある、しかし、この作品は幼稚すぎ、『喪服』は物たりない。」
石川達三
男48歳
0  
佐藤春夫
男61歳
7 「小粒ではあるが美質ではあり出来栄えもすなおという愚見は一座の同感を得たが坂口君がアマチュアの余技ならば名篇と感心しても、文学者の文学作品として授賞に相当するには二篇を合せ考えてもちと微弱だろうというのが公論として通用してみると、」
岸田國士
男62歳
5 「一種の才気と、ちょっと心にくいほどの新鮮な観察とを、私は可なり高く評価する。しっかりと足を地につけて悠々と自分の領域をひらいていくであろうこの作者の将来は非常に楽しみである。」
瀧井孝作
男59歳
3 「『恋文』の方が初いういしくて好きだが『喪服』の方は、まだ不消化の所があった。」
舟橋聖一
男48歳
2  
坂口安吾
男46歳
0  
川端康成
男54歳
3 「素直だけれども、なお今後に期待すべき作者と思われる。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年9月号)
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芥川賞 第29回候補  一覧へ

もふく
喪服」(『近代文學』昭和28年/1953年1月号)
媒体・作品情報
誌名 「近代文學」  別表記代文學」
巻号 第8巻 第1号  別表記1月号/新年号/通巻67号
作品名 別表記 「喪
印刷/発行年月日 印刷 昭和27年/1952年12月20日 発行 昭和28年/1953年1月1日
発行者等 編集兼発行人 埴谷雄高 印刷所 大同印刷株式会社
発行所 近代文學社(東京都)
総ページ数 150 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×25行
×2段
本文ページ 68~75
(計8頁)
測定枚数 25
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和28年/1953年12月・新潮社刊『愛撫』所収
>>昭和31年/1956年☆月・角川書店/角川文庫『プールサイド小景 他八篇』所収
>>昭和46年/1971年☆月・河出書房新社刊『日本文学全集52 庄野潤三・小島信夫・三浦朱門』[カラー版]所収
>>昭和48年/1973年6月・講談社刊『庄野潤三全集 第1巻』所収
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候補者 庄野潤三 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男48歳
0  
宇野浩二
男61歳
5 「『恋文』には初初しさがある、しかし、この作品は幼稚すぎ、『喪服』は物たりない。」
石川達三
男48歳
0  
佐藤春夫
男61歳
7 「小粒ではあるが美質ではあり出来栄えもすなおという愚見は一座の同感を得たが坂口君がアマチュアの余技ならば名篇と感心しても、文学者の文学作品として授賞に相当するには二篇を合せ考えてもちと微弱だろうというのが公論として通用してみると、」
岸田國士
男62歳
5 「一種の才気と、ちょっと心にくいほどの新鮮な観察とを、私は可なり高く評価する。しっかりと足を地につけて悠々と自分の領域をひらいていくであろうこの作者の将来は非常に楽しみである。」
瀧井孝作
男59歳
3 「『恋文』の方が初いういしくて好きだが『喪服』の方は、まだ不消化の所があった。」
舟橋聖一
男48歳
2  
坂口安吾
男46歳
0  
川端康成
男54歳
3 「素直だけれども、なお今後に期待すべき作者と思われる。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年9月号)
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芥川賞 第30回候補  一覧へ

りゅうぼく
流木」(『群像』昭和28年/1953年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第8巻 第13号  別表記12月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和28年/1953年11月5日 発行 昭和28年/1953年12月1日
発行者等 編集兼発行人 森 健二 印刷人 大橋芳雄 印刷所 共同印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社大日本雄辯會講談社(東京都)
総ページ数 246 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
28字
×23行
×2段
本文ページ 91~113
(計23頁)
測定枚数 68
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書誌
>>昭和28年/1953年12月・新潮社刊『愛撫』所収
>>『文藝春秋』昭和29年/1954年3月号
>>昭和29年/1954年5月・大日本雄弁会講談社刊『創作代表選集13 昭和28年後期』所収
>>昭和30年/1955年4月・河出書房/河出新書『結婚』所収
>>昭和35年/1960年11月・筑摩書房刊『新選現代日本文学全集33 戦後小説集2』所収
>>昭和38年/1963年☆月・集英社刊『新日本文学全集 第1巻 阿川弘之・庄野潤三集』所収
>>昭和45年/1970年2月・筑摩書房刊『現代日本文学大系88 阿川弘之・庄野潤三・曽野綾子・北杜夫集』所収
>>昭和48年/1973年6月・講談社刊『庄野潤三全集 第1巻』所収
>>昭和54年/1979年5月・集英社/集英社文庫『日本名作シリーズ4 純愛小説名作選』所収
>>平成6年/1994年4月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第34巻 兵庫』所収
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候補者 庄野潤三 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作
男59歳
9 「失恋した青年がしまいに、睡り薬をのんで入水自殺して、流木のように岸に打上げられて、助かってけろっとした所もよい。」「前に『恋文』というのも佳かったが、この『流木』は、また充実味が出てきた。」「ともかくこの人は、文章がきれいでうまい。」
石川達三
男48歳
2 「好意のもてる素直な作品であるが、未熟さは否定し難い。主人公に同情しすぎているのではないかと思う。」
丹羽文雄
男49歳
6 「身ぎれいな感じのする小説だが、男のあつかい方が甘かった。そのかわり相手の女性はたくみにとらえられていた。へたをすると中間小説にはしる危険があるという評もあったが、このひとのシンは強いのではないか。」「もう立派な作家である。」
佐藤春夫
男61歳
36 「好みから云って自分は、庄野潤三のエッチングのような手法で描き出された明朗闊達な「流木」を好しとした。あまりに単純にすぎるかのようであるが、そこが作者のねらいなのであろう。」「特にあのなかの若いヘロインがいかにも現代の女性らしいのを好しと思う。尤もその反対に男の性格が少々ぼんやりしているのをこの作の欠点と思う。」
宇野浩二
男62歳
16 「平凡な作品である、その上、女主人が書けていないのが欠点であるように、男主人公の愛慕も型どおりであるのが大欠点である。」「終りの行動など、わざと酷評すると、滑稽にさえ思われる。しかし、この作者が、平明な文章で平凡な小説を根気よく書きつづけてゆけば、この作者は、大根役者が名優になるように、すぐれた作家になるであろう、いや、なるにちがいない。」
川端康成
男54歳
4 「欠点が少く、流麗に感じられ、女子学生はおもしろいが、主人公の男の自省に不足があって、疑問を残し、作品の強くひびいて来ないうらみがないだろうか。」
岸田國士
男63歳
9 「最も推賞に値すると思った」「私のみるところその力量はゆうに芥川賞受賞の水準に達している。しかし、この流木一篇を特にこの有望作家の秀作と認めるわけにはゆかぬ。」「じっくりとすぐれた素材に挑み、もっと重量感のある傑作を早くみせてほしい。」
舟橋聖一
男49歳
5 「最後の一行が、人を食っていて面白く、また、達意の文章も既に板についていると思った。「会話」という妙な作品が「参考作品」としてあげられていなかったから、僕は素直に「流木」を当選作とすべきであると主張したかも知れない。」
坂口安吾
男47歳
3 「この作では甘さが目立つようです。無理してツクリモノに仕上げているせいではありますまいか。私はむしろ参考作の「会話」をとります。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和29年/1954年3月号)
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芥川賞 第30回参考作品  一覧へ

かいわ
会話」(『近代文學』昭和28年/1953年8月号)
媒体・作品情報
誌名 「近代文學」  別表記代文學」
巻号 第8巻 第8号  別表記8月号
作品名 別表記 「會話」
印刷/発行年月日 印刷 昭和28年/1953年7月20日 発行 昭和28年/1953年8月1日
発行者等 編集兼発行人 埴谷雄高 印刷所 大同印刷株式会社
発行所 近代文學社(東京都)
総ページ数 102 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×25行
×2段
本文ページ 28~33
(計6頁)
測定枚数 22
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和28年/1953年12月・新潮社刊『愛撫』所収
>>昭和48年/1973年6月・講談社刊『庄野潤三全集 第1巻』所収
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候補者 庄野潤三 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作
男59歳
9 「失恋した青年がしまいに、睡り薬をのんで入水自殺して、流木のように岸に打上げられて、助かってけろっとした所もよい。」「前に『恋文』というのも佳かったが、この『流木』は、また充実味が出てきた。」「ともかくこの人は、文章がきれいでうまい。」
石川達三
男48歳
2 「好意のもてる素直な作品であるが、未熟さは否定し難い。主人公に同情しすぎているのではないかと思う。」
丹羽文雄
男49歳
6 「身ぎれいな感じのする小説だが、男のあつかい方が甘かった。そのかわり相手の女性はたくみにとらえられていた。へたをすると中間小説にはしる危険があるという評もあったが、このひとのシンは強いのではないか。」「もう立派な作家である。」
佐藤春夫
男61歳
36 「好みから云って自分は、庄野潤三のエッチングのような手法で描き出された明朗闊達な「流木」を好しとした。あまりに単純にすぎるかのようであるが、そこが作者のねらいなのであろう。」「特にあのなかの若いヘロインがいかにも現代の女性らしいのを好しと思う。尤もその反対に男の性格が少々ぼんやりしているのをこの作の欠点と思う。」
宇野浩二
男62歳
16 「平凡な作品である、その上、女主人が書けていないのが欠点であるように、男主人公の愛慕も型どおりであるのが大欠点である。」「終りの行動など、わざと酷評すると、滑稽にさえ思われる。しかし、この作者が、平明な文章で平凡な小説を根気よく書きつづけてゆけば、この作者は、大根役者が名優になるように、すぐれた作家になるであろう、いや、なるにちがいない。」
川端康成
男54歳
4 「欠点が少く、流麗に感じられ、女子学生はおもしろいが、主人公の男の自省に不足があって、疑問を残し、作品の強くひびいて来ないうらみがないだろうか。」
岸田國士
男63歳
9 「最も推賞に値すると思った」「私のみるところその力量はゆうに芥川賞受賞の水準に達している。しかし、この流木一篇を特にこの有望作家の秀作と認めるわけにはゆかぬ。」「じっくりとすぐれた素材に挑み、もっと重量感のある傑作を早くみせてほしい。」
舟橋聖一
男49歳
5 「最後の一行が、人を食っていて面白く、また、達意の文章も既に板についていると思った。「会話」という妙な作品が「参考作品」としてあげられていなかったから、僕は素直に「流木」を当選作とすべきであると主張したかも知れない。」
坂口安吾
男47歳
3 「この作では甘さが目立つようです。無理してツクリモノに仕上げているせいではありますまいか。私はむしろ参考作の「会話」をとります。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和29年/1954年3月号)
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芥川賞 第31回候補  一覧へ

くろ ぼくし
黒い 牧師」(『新潮』昭和29年/1954年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」
巻号 第51巻 第6号  別表記6月号/590号
作品名 別表記 い牧師」
印刷/発行年月日 発行 昭和29年/1954年6月1日
発行者等 編輯者発行者 齋藤十一 印刷者 長久保慶一 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 260 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×27行
×2段
本文ページ 176~184
(計9頁)
測定枚数 35
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和30年/1955年2月・みすず書房刊『プールサイド小景』所収
>>昭和31年/1956年☆月・角川書店/角川文庫『プールサイド小景 他八篇』所収
>>昭和43年/1968年8月・筑摩書房刊『日本短篇文学全集 第10巻 国木田独歩・尾崎一雄・庄野潤三』所収
>>昭和48年/1973年6月・講談社刊『庄野潤三全集 第1巻』所収
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候補者 庄野潤三 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男49歳
0  
佐藤春夫
男62歳
6 「「黒い牧師」を優秀な作と思い、他の二作をマイナスとする衆議にも一応は注釈を施して置いたが、敢てそれ以上に衆議に抗しなかった。前回の「流木」以来庄野はも早授賞を要しない文壇の座を獲ている。黙ってほって置いても発育すると信じて、今更屋上に屋を築く必要を認めなかったからである。」
宇野浩二
男62歳
6 「『黒い牧師』は、この作者としては一と工夫も二た工夫もしたものであろう。そうして、それだけの甲斐はいくらかあった。しかし、この小説は、この前に候補になった作品より、しいて比較すれば、いくらか落ちる。その上、参考作品の『桃李』『団欒』が少し手軽すぎる。」
舟橋聖一
男49歳
2 「野口、吉行、曾野、小沼、庄野あたりが競合ったが、つづいて野口、庄野、曾野が落ちた。」
丹羽文雄
男49歳
0  
川端康成
男55歳
2 「「桃李」「団欒」は安易過ぎるとしても、「黒い牧師」は認められる。」
瀧井孝作
男60歳
3 「前回の作品の方が佳かった。前作を超える佳作を出すことは、余程精進しなければ、安易な心持では不可のようだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和29年/1954年9月号)
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芥川賞 第31回候補  一覧へ

とうり
桃李」(『文學界』昭和29年/1954年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編輯」併記
巻号 第8巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和29年/1954年5月20日 発行 昭和29年/1954年6月1日
発行者等 編輯人 尾關 榮 発行人 池島信 印刷人 長久保慶一 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 180 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×26行
×2段
本文ページ 22~37
(計16頁)
測定枚数 61
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和30年/1955年2月・みすず書房刊『プールサイド小景』所収
>>昭和48年/1973年6月・講談社刊『庄野潤三全集 第1巻』所収
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候補者 庄野潤三 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男49歳
0  
佐藤春夫
男62歳
6 「「黒い牧師」を優秀な作と思い、他の二作をマイナスとする衆議にも一応は注釈を施して置いたが、敢てそれ以上に衆議に抗しなかった。前回の「流木」以来庄野はも早授賞を要しない文壇の座を獲ている。黙ってほって置いても発育すると信じて、今更屋上に屋を築く必要を認めなかったからである。」
宇野浩二
男62歳
6 「『黒い牧師』は、この作者としては一と工夫も二た工夫もしたものであろう。そうして、それだけの甲斐はいくらかあった。しかし、この小説は、この前に候補になった作品より、しいて比較すれば、いくらか落ちる。その上、参考作品の『桃李』『団欒』が少し手軽すぎる。」
舟橋聖一
男49歳
2 「野口、吉行、曾野、小沼、庄野あたりが競合ったが、つづいて野口、庄野、曾野が落ちた。」
丹羽文雄
男49歳
0  
川端康成
男55歳
2 「「桃李」「団欒」は安易過ぎるとしても、「黒い牧師」は認められる。」
瀧井孝作
男60歳
3 「前回の作品の方が佳かった。前作を超える佳作を出すことは、余程精進しなければ、安易な心持では不可のようだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和29年/1954年9月号)
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芥川賞 第31回候補  一覧へ

だんらん
団欒」(『文藝』昭和29年/1954年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文藝」
巻号 第11巻 第6号  別表記6月号/初夏創作特集号
作品名 別表記 「團欒」
印刷/発行年月日 印刷 昭和29年/1954年5月20日 発行 昭和29年/1954年6月1日
発行者等 編集人 巖谷大四 発行人 河出孝雄 印刷所 共同印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房(東京都)
総ページ数 168 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 73~85
(計13頁)
測定枚数 41
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書誌
>>昭和30年/1955年2月・みすず書房刊『プールサイド小景』所収
>>昭和48年/1973年6月・講談社刊『庄野潤三全集 第1巻』所収
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候補者 庄野潤三 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男49歳
0  
佐藤春夫
男62歳
6 「「黒い牧師」を優秀な作と思い、他の二作をマイナスとする衆議にも一応は注釈を施して置いたが、敢てそれ以上に衆議に抗しなかった。前回の「流木」以来庄野はも早授賞を要しない文壇の座を獲ている。黙ってほって置いても発育すると信じて、今更屋上に屋を築く必要を認めなかったからである。」
宇野浩二
男62歳
6 「『黒い牧師』は、この作者としては一と工夫も二た工夫もしたものであろう。そうして、それだけの甲斐はいくらかあった。しかし、この小説は、この前に候補になった作品より、しいて比較すれば、いくらか落ちる。その上、参考作品の『桃李』『団欒』が少し手軽すぎる。」
舟橋聖一
男49歳
2 「野口、吉行、曾野、小沼、庄野あたりが競合ったが、つづいて野口、庄野、曾野が落ちた。」
丹羽文雄
男49歳
0  
川端康成
男55歳
2 「「桃李」「団欒」は安易過ぎるとしても、「黒い牧師」は認められる。」
瀧井孝作
男60歳
3 「前回の作品の方が佳かった。前作を超える佳作を出すことは、余程精進しなければ、安易な心持では不可のようだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和29年/1954年9月号)
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芥川賞 第32受賞  一覧へ

しょうけい
「プールサイド 小景」(『群像』昭和29年/1954年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第9巻 第13号  別表記12月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和29年/1954年11月5日 発行 昭和29年/1954年12月1日
発行者等 編集兼発行人 森 健二 印刷人 澁谷龍吉 印刷所 豐國印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社大日本雄辯會講談社(東京都)
総ページ数 208 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×23行
×2段
本文ページ 75~89
(計15頁)
測定枚数 48
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書誌
>>昭和30年/1955年2月・みすず書房刊『プールサイド小景』所収
>>『文藝春秋』昭和30年/1955年3月号
>>昭和30年/1955年4月・河出書房/河出新書『結婚』所収
>>昭和30年/1955年4月・大日本雄弁会講談社刊『創作代表選集15 昭和29年後期』所収
>>昭和31年/1956年1月・角川書店/角川文庫『プールサイド小景 他八篇』所収
>>昭和31年/1956年11月・長嶋書房刊『戦後芥川賞作品集 II』所収
>>昭和31年/1956年11月・修道社刊『芥川賞作品集 第2巻』所収
>>昭和35年/1960年11月・筑摩書房刊『新選現代日本文学全集33 戦後小説集2』所収
>>昭和38年/1963年☆月・集英社刊『新日本文学全集 第1巻 阿川弘之・庄野潤三集』所収
>>昭和38年/1963年8月・現代芸術社刊『芥川賞作品全集 第4巻』所収
>>昭和40年/1965年2月・新潮社/新潮文庫『プールサイド小景・静物』所収
>>昭和42年/1967年3月・講談社刊『われらの文学13 庄野潤三』所収
>>昭和42年/1967年6月・筑摩書房刊『現代文学大系62 島尾敏雄・安岡章太郎・庄野潤三・吉行淳之介集』所収
>>昭和43年/1968年4月・学芸書林刊『全集・現代文学の発見 第5巻 日常のなかの危機』所収
>>昭和43年/1968年8月・筑摩書房刊『日本短篇文学全集 第10巻 国木田独歩・尾崎一雄・庄野潤三』所収
>>昭和44年/1969年2月・中央公論社刊『日本の文学75 阿川弘之・庄野潤三・有吉佐和子』所収
>>昭和44年/1969年☆月・毎日新聞社刊『日本の短編(下)』所収
>>昭和45年/1970年2月・筑摩書房刊『現代日本文学大系88 阿川弘之・庄野潤三・曽野綾子・北杜夫集』所収
>>昭和46年/1971年☆月・河出書房新社刊『日本文学全集52 庄野潤三・小島信夫・三浦朱門』[カラー版]所収
>>昭和47年/1972年8月・新潮社刊『新潮日本文学55 庄野潤三集』所収
>>昭和48年/1973年☆月・中央公論社刊『日本の文学75 阿川弘之・庄野潤三・有吉佐和子』[アイボリーバックス]所収
>>昭和48年/1973年6月・講談社刊『庄野潤三全集 第1巻』所収
>>昭和48年/1973年5月・牧羊社刊『プールサイド小景』所収
>>昭和51年/1976年7月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系78 島尾敏雄・庄野潤三集』所収
>>昭和51年/1976年6月・学芸書林刊『全集・現代文学の発見 第5巻 日常のなかの危機』[愛蔵版]所収
>>昭和56年/1981年10月・集英社/集英社文庫『人生の読本』所収
>>昭和56年/1981年10月・双文社出版刊『現代短篇小説集』所収
>>昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第5巻』所収
>>昭和62年/1987年7月・小学館刊『昭和文学全集21 小島信夫・庄野潤三・遠藤周作・阿川弘之』所収
>>平成14年/2002年12月・新潮社/新潮文庫『プールサイド小景・静物』所収
>>平成15年/2003年5月・学芸書林刊『全集現代文学の発見 第5巻 日常のなかの危機』[新装版]所収
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候補者 庄野潤三 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男47歳
8 「きめ(原文傍点)のこまかい、いい作品である。出来上った作家と言えば、庄野氏が一番でき上っている。」「氏の作品ではこの作が一番成功していると思う。作品の蒸留水的な軽さが気になるが、併しこれは氏の作品の本質的なもので、むしろここに氏の本領があるというべきであろう。」
佐藤春夫
男62歳
9 「やや弱いという難は免れなかったが、平凡な現実に対してその隙間を充填するに清新な空想を以てし、一家の作風を確立して候補中でも最も好く出来た作品という瀧井氏等の意見があった。」
丹羽文雄
男50歳
4 「功労賞の意味だと私自身はひそかに考えて妥協した。庄野君には「プールサイド小景」よりももっと他にいいものがある。」
川端康成
男55歳
15 「小島信夫氏と庄野潤三氏とを推薦することにきまったのは、委員としても、素直によかったと思う。」「賞などになりにくい作家のようで、今期の「プールサイド小景」も弱いが、これを取り上げたのはよいことであったろう。」「まあまあ長いこと御迷惑かけましたと、芥川賞を卒業してもらうような気持である。受賞にこだわらない方がよい。」
宇野浩二
男63歳
14 「一読して、この作家の作風が大分かわった事に気がつき、いくらか変り映えがしたようである。」「こんどの候補作品の中で、過褒を承知で云うと、この小説は、或る一家の細やかな一面をちょいと上手に現している点で、全体にニュアンスが幾らか出ている点で、まず一ばん増しであろう。唯いかにも力の弱いのは大きな欠点」
石川達三
男49歳
12 「小島、庄野、小沼の諸君もみな力量のある人たちだが、正面を外して側面から対象を描いている。」「小島、庄野両君に(引用者注:授賞が)きまったのも少し無理で、議論をつくした果てに自説を抛棄したというかたちだった。」「既に沢山の作品を出して居り、たとい当選作に疑義があっても、大した問題は起らないという安心感に支えられていた。しかしこの事にも疑問がある。作家を選ぶのか作品を選ぶのかで、見解は分れる。」
瀧井孝作
男60歳
20 「一番よいと思った。」「サラリーマン生活の弱点を衝いたテーマで、このテーマは、このように明白に提出されると、皆んなが一応は心得ておくべきで、これは大勢に読んでもらいたいと思った。それに、この短篇は、うま味が多い。読みながら不安の心持が惻惻と迫って、やわらかい美しい文章で、香気のようなふくいくとしたものがある。」
舟橋聖一
男50歳
10 「(引用者注:銓衡会の意見は)庄野、小沼の二本立と、庄野、小島の二本立とに、分裂した。」「瀧井氏の云い出した庄野・小島二本立説に同調した。」「前の「流木」や「黒い牧師」に見られた熱情には欠けるが、その代り玄人好みになっている。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和30年/1955年3月号)
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