芥川賞のすべて・のようなもの
第25回
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Last Update[H26]2014/6/20

富士正晴
Fuji Masaharu
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生没年月日【注】 大正2年/1913年10月30日~昭和62年/1987年7月15日
経歴 本名=富士正明。徳島県三好郡山城谷村生まれ。三高文科中退。在学中に、野間宏たちと『三人』を創刊。退学後、大阪府庁や出版社などに経て、戦争を経験。戦後は、島尾敏雄たちと『VIKING』創刊。義弟に作家の野間宏がいる。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第2回戦後文学賞(昭和25年/1950年度)「一駒」
  • |候補| 第25回芥川賞(昭和26年/1951年上期)「敗走」
  • |候補| 第31回芥川賞(昭和29年/1954年上期)「競輪」
  • |候補| 第8回毎日出版文化賞(昭和29年/1954年)『伊東静雄詩集』(桑原武夫・共編)
  • |候補| 第52回直木賞(昭和39年/1964年下期)『帝国軍隊に於ける学習・序』
  • |候補| 第53回芥川賞(昭和40年/1965年上期)「徴用老人列伝」
  • |候補| 第19回毎日出版文化賞(昭和40年/1965年)『帝国軍隊に於ける学習・序』
  • 第22回毎日出版文化賞(昭和43年/1968年)『桂春団治』
  • 大阪芸術賞(昭和46年/1971年)
個人全集 『富士正晴作品集』全5巻(昭和63年/1988年7月~昭和63年/1988年11月・岩波書店刊)
備考
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芥川賞 第25回候補  一覧へ

はいそう
敗走」(『群像』昭和26年/1951年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第6巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和26年/1951年5月5日 発行 昭和26年/1951年6月1日
発行者等 編集兼発行人 有木 勉 印刷人 大橋芳雄 印刷所 共同印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社大日本雄辯會講談社(東京都)
総ページ数 182 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×26行
×2段
本文ページ 102~121
(計20頁)
測定枚数 76
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書誌
>>昭和32年/1957年6月・書肆パトリア/新鋭作家叢書『游魂』所収
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候補者 富士正晴 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男46歳
4 「いちばん小説巧者、しっかりしていると思った。失心するところまでがよかったが、あとは才気をうまくセーブ出来なかったようだ。」
佐藤春夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男57歳
0  
岸田國士
男60歳
0  
舟橋聖一
男46歳
0  
川端康成
男52歳
1 「確実であった。」
宇野浩二
男60歳
1  
坂口安吾
男44歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和26年/1951年10月号)
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芥川賞 第31回候補  一覧へ

けいりん
競輪」(『新日本文學』昭和29年/1954年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「新日本文学」  別表記表紙 「新日本文學」 目次・奥付 「新日本文学」
巻号 第9巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 昭和29年/1954年5月1日
発行者等 編集人 中野重治 発行人 壺井繁治 印刷所 第一印刷株式会社(東京都)
発行所 新日本文学会(東京都)
総ページ数 80 表記上の枚数 表紙・目次 120枚 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×25行
×2段
本文ページ 38~71
(計34頁)
測定枚数 121
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書誌
>>昭和29年/1954年10月・大日本雄弁会講談社刊『創作代表選集14 昭和29年前期』所収
>>昭和31年/1956年10月・三一書房/三一新書『競輪』所収
>>昭和63年/1988年8月・岩波書店刊『富士正晴作品集2』所収
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候補者 富士正晴 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男49歳
0  
佐藤春夫
男62歳
0  
宇野浩二
男62歳
9 「よい意味の諷刺などは殆んど全くなく、題材は市井の庶民の風変りの生活であるから面白いものであるのに、それを殊更に面白おかしそうに書きまくり、その上いたるところに露骨にイデオロギイが振りかざしてあるので、読者をうんざりさせる。これではどうにもならぬ。」
舟橋聖一
男49歳
0  
丹羽文雄
男49歳
0  
川端康成
男55歳
0  
瀧井孝作
男60歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和29年/1954年9月号)
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ていこくぐんたい がくしゅう じょ
帝国軍隊に 於ける 学習・ 序』(昭和39年/1964年9月・未来社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和39年/1964年9月10日(第1刷)
発行者等 発行者 西谷能雄 ふじ活版 萩原印刷 富士製本
発行所 株式会社未来社(東京都) 形態 四六判 上製 函入り
総ページ数 225 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×18行
×1段
本文ページ 3~225
(計223頁)
測定枚数 352
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収録作品の書誌
童貞
>>初出『VIKING』37号[昭和27年/1952年1月]
>>昭和40年/1965年6月・集英社刊『昭和戦争文学全集3 果てしなき中国戦線』所収
>>昭和43年/1968年6月・学芸書林刊『全集現代文学の発見 第10巻 証言としての文学』所収
>>昭和44年/1969年10月・筑摩書房刊『戦後日本思想大系16 現代人間論』所収
>>昭和56年/1981年8月・六興出版刊『帝国陸軍に於ける学習・序』所収
>>昭和63年/1988年7月・岩波書店刊『富士正晴作品集1』所収
>>平成5年/1993年6月・筑摩書房刊『ちくま日本文学全集56 富士正晴』所収
>>平成16年/2004年4月・学芸書林刊『全集現代文学の発見 第10巻 証言としての文学』[新装版]所収
>>平成25年/2013年1月・集英社刊『コレクション戦争と文学12 戦争の深淵:闇』所収
傍観者
>>初出『近代文学』昭和33年/1958年7月号
>>昭和56年/1981年8月・六興出版刊『帝国陸軍に於ける学習・序』所収
南雄の美女
>>初出『新日本文学』昭和33年/1958年1月号
>>昭和56年/1981年8月・六興出版刊『帝国陸軍に於ける学習・序』所収
崔長英
>>初出『VIKING』90号[昭和33年/1958年1月]
>>昭和56年/1981年8月・六興出版刊『帝国陸軍に於ける学習・序』所収
>>昭和63年/1988年7月・岩波書店刊『富士正晴作品集1』所収
>>平成23年/2011年12月・集英社刊『コレクション戦争と文学7 日中戦争:曠』所収
足の裏
>>初出『近代文学』昭和35年/1960年2月号
>>昭和56年/1981年8月・六興出版刊『帝国陸軍に於ける学習・序』所収
>>昭和63年/1988年7月・岩波書店刊『富士正晴作品集1』所収
>>平成15年/2003年12月・講談社/講談社文芸文庫『戦後短篇小説再発見 17組織と個人』所収
帝国軍隊に於ける学習・序
>>初出『新日本文学』昭和36年/1961年1月号「帝国軍隊における学習・序」
>>昭和40年/1965年9月・集英社刊『昭和戦争文学全集7 軍隊の生活』所収
>>昭和49年/1974年11月・講談社刊『現代の文学38 戦後1』所収
>>昭和56年/1981年8月・六興出版刊『帝国陸軍に於ける学習・序』所収
>>昭和63年/1988年7月・岩波書店刊『富士正晴作品集1』所収
>>平成5年/1993年6月・筑摩書房刊『ちくま日本文学全集56 富士正晴』所収
>>平成14年/2002年1月・講談社/講談社文芸文庫『戦後短篇小説再発見 8歴史の証言』所収
死ぬ奴
>>初出『新日本文学』昭和36年/1961年11月号
>>『オール讀物』昭和40年/1965年4月号再録
>>昭和56年/1981年8月・六興出版刊『帝国陸軍に於ける学習・序』所収
>>昭和63年/1988年7月・岩波書店刊『富士正晴作品集1』所収
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直木賞 直木賞 52回候補 一覧へ
候補者 富士正晴 男51歳
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男65歳
0  
海音寺潮五郎
男63歳
0  
木々高太郎
男67歳
18 「依然として戦争私小説がある。僕は好かない。」
源氏鶏太
男52歳
4 「第一話がいちばん面白く、手腕もたしかであった。しかし、直木賞とは無縁の作品であろう。」
大佛次郎
男67歳
12 「「童貞」が面白かったし、氾濫する戦争反対小説の青臭さなど突抜けた境地をえぐってあった。」「しかし他の「帝国軍隊に於ける学習・序」となると、直木賞の世界のものと考えるのに難渋する。」
村上元三
男54歳
5 「好き嫌いをいっては申訳がないが、わたしなどは、こういう傾向の作品はもう沢山だという気がする。」
今日出海
男61歳
8 「この作者はどういう人か知らないが、既に文学者だと思ったし、「童貞」はなかなかいい作品だと推したが、首肯する人が少なかった。」
小島政二郎
男70歳
3 「ヴァルガーな調子が、私とは性が合わなかった。」
中山義秀
男64歳
6 「一番に推した。戦争の暗黒面を、アイロニカルに明るくしている、突っぱなした作者の態度にも、筆者の修練が感じられた。」
松本清張
男55歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年4月号
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文量
短篇集〔7篇〕
童貞
章立て
「1」~「12」
時代設定 場所設定
太平洋戦争中  中国湖南省
登場人物
わたし(語り手、原、30代の一等兵)
増原(20代初めの美少年伍長)
フミ(増原が村落で捕捉した少年)
傍観者
時代設定 場所設定
昭和21年/1946年  中国釆石鎮
登場人物
わたし(語り手、織田、上等兵)
古屋(五年兵上等兵、「厚生班」鶏係)
南雄の美女
章立て
なし
時代設定 場所設定
昭和20年/1945年  中国広東省
登場人物
わたし(語り手、原、兵士)
須古(最古の上等兵、わたしと同じ分隊員)
西崎(新品の伍長、班長)
崔長英
章立て
なし
時代設定 場所設定
昭和20年/1945年  中国広東省
登場人物
わたし(語り手、木ノ花、初年兵一等兵)
崔長英(徴用苦力)
足の裏
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争中  中国桂林
登場人物
わたし(語り手、30代の初年兵、弾薬手から馭兵に配置替え)
帝国軍隊に於ける学習・序
章立て
「1」~「12」
時代設定 場所設定
太平洋戦争中  [日本のある街]
登場人物
わたし(語り手、役所勤務から徴用工、二等兵)
死ぬ奴
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争中  中国
登場人物
おれ(語り手、大阪出身の兵士)
松田(大阪出身の30代新兵、わたしの同僚)




芥川賞 第53回候補  一覧へ

ちょうようろうじんれつでん
徴用老人列伝」(『文學界』昭和40年/1965年2月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編集」併記
巻号 第19巻 第2号  別表記2月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和40年/1965年1月20日 発行 昭和40年/1965年2月1日
発行者等 編集兼発行人 杉村友一 印刷人 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 238 表記上の枚数 目次 60枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 66~82
(計17頁)
測定枚数 51
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書誌
>>昭和47年/1972年8月・創樹社刊『往生記』所収
>>昭和55年/1980年7月・六興出版刊『駄馬横光号』所収
>>昭和63年/1988年7月・岩波書店刊『富士正晴作品集1』所収
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候補者 富士正晴 男51歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男60歳
0  
丹羽文雄
男60歳
0  
瀧井孝作
男71歳
3 「戦争中に、中国の江西省あたりの奥地で日本軍に徴用された苦力が老人ばかりだったというユーモアを描いてあった。」
高見順
男58歳
5 「苦力に徴発された中国の老農民の姿を老巧の作者はあざやかに描いている。」「授賞作にするのは小粒だが、佳篇である。」
石川淳
男66歳
0  
井上靖
男58歳
3 「何の気負いもなく、危っけのない筆で徴用老人を描き、充分作者の人柄も出ていて面白かった。」
中村光夫
男54歳
4 「しっかりした筆で、気持よく読めますが、(引用者中略)「列伝」などという題をつかうに及ばない軽い回想」
永井龍男
男61歳
2 「巧い小説だが、老練という印象であった。」
舟橋聖一
男60歳
4 「心に残った。」「意慾的ではあるが、授賞に到達するには、やや届かず、」
川端康成
男66歳
5 「おもしろい部分があった。」「しかし、(引用者中略)授賞の佳作とならなかったのには、なにか足りないものがありそうだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第七巻』昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和40年/1965年9月号)
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