生没年月日【注】 | 大正15年/1926年1月9日~平成28年/2016年11月21日 | |
経歴 | 本名=森田成男。東京生まれ。警察学校卒。工夫、百姓、警察官、海軍軍人などの職を経験後、風刺漫画を書く。師に近藤日出造がいる。 | |
受賞歴・候補歴 |
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「真贋の構図」(『オール讀物』昭和55年/1980年9月号)媒体・作品情報
書誌 昭和59年/1984年11月・文藝春秋/文春文庫『疑惑の構図 「オール讀物」推理小説新人賞傑作選2』所収
昭和61年/1986年1月・文藝春秋刊『真贋の構図』所収
平成1年/1989年6月・文藝春秋/文春文庫『真贋の構図』所収
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「画壇の月」(『オール讀物』昭和61年/1986年3月号)媒体・作品情報
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『無名の盾――警察官の二・二六事件』(昭和62年/1987年1月・講談社刊)媒体・作品情報
書誌 書下ろし
平成3年/1991年5月・講談社/講談社文庫『無名の盾 警察官の二・二六事件』
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『大空襲――昭和二十年三月十日の洲崎警察署』
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作品名 別表記 | 表紙・背・扉 「大空襲 昭和二十年三月十日の洲崎警察署」 奥付 「大空襲」 | ||||
印刷/発行年月日 | 発行 昭和63年/1988年10月18日(第1刷) | ||||
発行者等 | 発行者 加藤勝久 印刷所 豊国印刷株式会社 製本所 黒柳製本株式会社 | ||||
発行所 | 株式会社講談社(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
装幀/装画等 | 装幀 熊谷博人 | ||||
総ページ数 | 285 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
43字 ×20行 ×1段 |
本文ページ | 7~281 (計275頁) |
測定枚数 | 538枚 |
候補者 もりたなるお 63歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
田辺聖子 | 60歳 |
● | 17 | 「すべり出し好調、しかし龍頭蛇尾の感は拭えない。」「最後までもっと何か出るかと思っていると、ついに出なかった、という感じ。それならその代りに、道中の万般に井伏さんの「多甚古村」のような芸が欲しいところ。」 |
黒岩重吾 | 64歳 |
■ | 22 | 「大空襲下の描写には迫真力がある。この作品も余り欠点のない作品だが読後感は弱い。例えば主人公が熊坂巡査と同じ交番にいるのなら必ず衝突し、火花を散らすようなドラマが展開する筈だが、この作品にはそれがない。」 |
陳舜臣 | 64歳 |
△ | 8 | 「戦争の狂気をけれん味なくえがいた佳品である。四十余年の歳月は、当時の軍国少年をピエロ化したが、作者は堂々とピエロ以前のすがたを復原している。いまひと息だった。」 |
村上元三 | 78歳 |
■ | 8 | 「警察官の立場から空襲の前後をよく書いているが、それ以上には出なかった。筆力のある作者なのだから、もっと広い視野で扱ってほしかった。」 |
藤沢周平 | 61歳 |
■ | 22 | 「新米巡査高川洋一は、時代の劇画である。(引用者中略)時代が変って行動の意味が変質し、劇画性がうかび上がって来たのである。そこに着目した作者の目は鋭いと思ったのだが、「あとがき」まで読み返しても、作者にこの視点があるかどうかの確証が得られなかった。」 |
山口瞳 | 62歳 |
― | 0 | |
平岩弓枝 | 56歳 |
■ | 15 | 「好感のもてる作品だった。」「若い警官の目が捉えて行く空襲そのものには納得出来たが、同時に主人公があくまでも目撃者であり、傍観者でしかないという点で、読者に訴えるものが弱くなったように思う。」 |
井上ひさし | 54歳 |
△ | 12 | 「主人公を皇国主義、国粋主義、軍国主義、そして竹槍精神主義で染め上げ、その主人公を読者の前に投げ出すことで、「読み」の異化作用の発動を企んだ」「「とにかく読み手を楽しませなければならぬ」という苛酷な条件の下で試みられた(引用者中略)冒険や実験に評者はまず脱帽し低頭する。」 |
五木寛之 | 56歳 |
■ | 7 | 「私の好きな作家である。今回も興味深く読んだ。欲を言えば、震災後の天皇の現地視察の情景を、被災者の目を感じさせるように書いてほしかったと思う。」 |
渡辺淳一 | 55歳 |
■ | 13 | 「着眼は面白いが、空襲の話だけではさすがに盛り上りに欠ける。」「前に候補になった「無名の盾」よりは落ちる。」 |
選評出典:『オール讀物』平成1年/1989年3月号 |
文量 | |
長篇 | |
章立て | |
「第一章 洲崎弁天町交番」「第二章 防空警察」「第三章 空の要塞」「第四章 密告」「第五章 合宿待機」「第六章 空襲前夜」「第七章 弁天町燃ゆ」「第八章 現人神を拝す」 | |
時代設定 | 場所設定 |
昭和20年/1945年 | 東京 |
登場人物 | |
●僕(語り手、高川洋一、弁天町交番の新任巡査) ●熊坂(弁天町交番のベテラン巡査) ●菊代(僕の従妹、電線工場勤務) ●細川孝男(国民学校教師、要注意人物に指定) |
『銃殺』(平成2年/1990年10月・講談社刊)媒体・作品情報
書誌 書下ろし
平成6年/1994年1月・講談社/講談社文庫『銃殺 運命の二・二六事件』
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