芥川賞のすべて・のようなもの
第131回
  • =受賞者=
  • モブ・ノリオ
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Last Update[H26]2014/6/20

モブ・ノリオ
Mobu Norio
生没年月日【注】 昭和45年/1970年11月16日~
受賞年齢 33歳7ヵ月
経歴 奈良県桜井市生まれ。大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒、同専攻科除籍。家庭教師、スカム・ロック・バンドなどを経て、平成16年/2004年に文學界新人賞を受賞。
受賞歴・候補歴
  • 第98回文學界新人賞(平成16年/2004年)「介護入門」
  • 第131回芥川賞(平成16年/2004年上期)「介護入門」
備考
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かいごにゅうもん
介護入門」(『文學界』平成16年/2004年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第58巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 平成16年/2004年6月1日
発行者等 編集人 大川繁樹 発行人 井上進一郎 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 392 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 25~60
(計36頁)
測定枚数 116
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書誌
>>平成16年/2004年8月・文藝春秋刊『介護入門』
>>『文藝春秋』平成16年/2004年9月号
>>平成19年/2007年9月・文藝春秋/文春文庫『介護入門』所収
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候補者 モブ・ノリオ 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
古井由吉
男66歳
55 「《家と家族とを呪い続けた俺》から《世で最も恵まれた環境を授かった俺》への転生にして新生を遂げた場所、YO、教科書を丸暗記させられたように、無理矢理そう思い込んだんじゃねえぜ、朋輩(ルビ:ニガー)、そう感じる以外に辻褄の合わぬ現実を思い知らされたのだよ。」「言葉の過不足を量っていられるような境ではない。」
石原慎太郎
男71歳
18 「私は全く評価しなかった」「神ではない人間が行う「介護」という現代的主題の根底に潜んで在るはずの、善意にまぶされた憎悪とか疎ましさといった本質の主題が一向に感じられない。」「各章冒頭に出てくる「介護入門」なるエピグラフもことさらのアイロニーも逆説も込められてはおらず、ただ説明的なだけで蛇足の域を出ない。」
河野多恵子
女78歳
21 「受賞は、全く意外であった。介護されている祖母、大麻、音楽、それらの関係に何の有機性もない。」「祖母にしても、私には操り人形のようにしか見えなかった。」
黒井千次
男72歳
31 「読み易い小説ではない。」「しかし読み進むうちに言葉に込められた熱が力に変り、作者の怒りがストレートに伝わってくるのが感じられるようになる。血の繋りという欺瞞に対する憤り、形式的な介護システムへの疑い、自分の生活からの出稼ぎとしての介護を否定する姿勢が鮮烈に浮上する。」
高樹のぶ子
女58歳
21 「速射砲のように自意識過剰の言葉が連発されるが、介護という沈み込んでいく日常をヒップポップ調リズムで謳い上げ、(引用者中略)文体と素材の思い切った組合せは成功している。しかし、介護という皮膚感覚を伴った素材から離れた場所で、YO、朋輩(ルビ:ニガー)、この先どうする?」
宮本輝
男57歳
33 「主人公のちょいとふざけたラップ口調で語られる「介護する者」と「介護される者」との日々の辛さやいらだちや不安や怒りは、まことに正論である。」「だがその正論が、モブ氏がこの小説で使った口調によって価値を持ったとするなら、私はその点においてある種の危惧を抱かざるを得ない。」「それは単なる一過性の小技にすぎないのであって、一篇の小説が内包する本質的な深さとは無関係だからである。」
山田詠美
女45歳
8 「麻呂顔なのに、ラップもどきをやっちゃってるのが玉にキズの非常にまっとうな小説。」「でも、朋輩にニガーなんてルビ振るのはお止めなさい。田舎臭いから。」
池澤夏樹
男59歳
11 「話の中心には祖母と母と語り手という聖家族がおり、ここにだけ介護を通じて発見された本当の愛がある。作者はこの発見を世に伝えるために小説という手段に訴えたかのごとくで、この初々しさは好ましい。」
選評出典:『文藝春秋』平成16年/2004年9月号
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