芥川賞のすべて・のようなもの
第51回
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Last Update[H26]2014/6/20

柴田翔
Shibata Sho
生没年月日【注】 昭和10年/1935年1月19日~
受賞年齢 29歳6ヵ月
経歴 東京府南足立郡栗原町生まれ、板橋区出身。東京大学文学部独文科卒、同大学院独文科修士課程修了。ドイツ文学を専門とし、東京都立大学勤務を経て東京大学で研究を続ける。平成7年/1995年退官。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第44回芥川賞(昭和35年/1960年下期)「ロクタル管の話」
  • 第3回日本ゲーテ賞(日本ゲーテ協会)(昭和36年/1961年)「『親和力』研究」
  • 第51回芥川賞(昭和39年/1964年上期)「されどわれらが日々――」
備考
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芥川賞 第44回候補  一覧へ

かん はなし
「ロクタル 管の 話」(『象』3号[昭和35年/1960年7月])
媒体・作品情報
測定媒体 『文學界』昭和35年/1960年10月号
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編集」併記
巻号 第14巻 第10号  別表記10月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和35年/1960年9月20日 発行 昭和35年/1960年10月1日
発行者等 編集兼発行人 小林米紀 印刷人 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 244 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×25行
×2段
本文ページ 221~236
(計16頁)
測定枚数 56
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書誌
>>『文學界』昭和35年/1960年10月号再録
>>昭和39年/1964年8月・文藝春秋新社刊『されどわれらが日々――』所収
>>昭和48年/1973年1月・講談社刊『現代の文学34 柴田翔・丸谷才一・柏原兵三・田久保英夫』所収
>>昭和52年/1977年11月・文藝春秋刊『されどわれらが日々――』所収
>>昭和54年/1979年7月・新潮社刊『新潮現代文学71 柴田翔』所収
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候補者 柴田翔 男26歳
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二
男62歳
4 「(引用者注:「忍ぶ川」の次に)あげるという意味を、日本文學振興会へ申入れておいた。」「いきなり懸河の弁で才筆である。」
中村光夫
男49歳
0  
瀧井孝作
男66歳
4 「スッキリとは描けてないようだが。」
石川達三
男55歳
0  
佐藤春夫
男68歳
0  
丹羽文雄
男56歳
0  
永井龍男
男56歳
5 「ロクタル管の説明から書き出したために、随分損をしていると思ったが、私には一番魅力のある作品だった。」「説明の文章の中にも、正確な美しさがある。」
川端康成
男61歳
0  
井上靖
男53歳
3 「(引用者注:「ブレーメン分会」と共に)授賞作たり得る風格と、ある完成とを持った作品と言えよう。」
舟橋聖一
男56歳
0  
宇野浩二
男69歳
8 「しいて云えば、なにか新奇な物がありそうに思われたけれど、そう思われただけで、そんな物はなく、これは、なにか取り得があるとしても「ナンセンス」な小説のように思われる、少し酷評か。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和36年/1961年3月号)
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芥川賞 第51受賞  一覧へ

ひび
「されどわれらが 日々――」(『象』7号[昭和38年/1963年11月])
媒体・作品情報
測定媒体 昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第7巻』
形態 四六判 上製
総ページ数 464 表記上の枚数 選評 280枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×21行
×2段
本文ページ 5~120
(計116頁)
測定枚数 300
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書誌
>>『文學界』昭和39年/1964年4月号再録
>>昭和39年/1964年8月・文藝春秋新社刊『されどわれらが日々――』所収
>>『文藝春秋』昭和39年/1964年9月号
>>昭和41年/1966年10月・講談社刊『われらの文学21 高橋和巳・倉橋由美子・柴田翔』所収
>>昭和49年/1974年6月・文藝春秋/文春文庫『されどわれらが日々――』所収
>>昭和52年/1977年11月・文藝春秋刊『されどわれらが日々――』所収
>>昭和54年/1979年7月・新潮社刊『新潮現代文学71 柴田翔』所収
>>昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第7巻』所収
>>平成19年/2007年11月・文藝春秋/文春文庫『されどわれらが日々――』[新装版]所収
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候補者 柴田翔 男29歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男59歳
15 「芥川賞は一応短篇小説と言うことになっているので、此の作品は長過ぎる。しかし他の候補作品にくらべて力倆は抜群であると思われるので、特に推すことにした。」「青春小説である。そして青春のロマンが歌われている。そこに稚なさもあり香気もある。読み終って心の中に一種の香気が残る。それが貴重だと私は思う。」
中村光夫
男53歳
15 「長さの点から、候補作とみとめるかどうかについて、論議が交されましたが、それがきまると、授賞作もこれに自然落付いてしまったのは、作品の比重から云って当然でしょう。」「小説としての欠点はいくらでもあげられます。」「しかしその代り、この小説の根底には、ほとんど生臭いほどみずみずしい抒情の欲求があり、読みおわると稚拙な表現を通じて、それがはっきり伝わってきます。作者の人生にたいする姿勢の問題です。」
高見順
男57歳
7 「最初「文學界」で読んだとき、「六全協」前後ということにこだわりすぎたせいか、文学的気どりのようなものが感じられ、また傍観的な見方が物たりなく思われた。」「他の候補作と一緒に再読してみて、やはりこれが一番と思った。ひとつの世代が――現代の青春と言ってもいい、それがあざやかに描かれている。やはり近来出色の作品だと思う。」
瀧井孝作
男70歳
5 「力はあるようだが、筆も荒っぽく、理窟ぽく、仰々しく、長すぎて、読むのに少し退屈した。」
丹羽文雄
男59歳
10 「力量には、感心した。が、二八〇枚を努力してよまねばならなかった。理論家の小説のせいかも知れない。その意味では、日本文学にとってユニークな存在となるだろう。しかし、(引用者中略)自分のために妊娠中絶、自殺する女子学生の運命まで単に照明役だけに使うというのは、納得できなかった。」
永井龍男
男60歳
7 「短篇にしては長過ぎ、長篇にしては肉が足りない。」「構成の点に難があり平面的な感をまぬかれないが、私は同じ作者の「ロクタル管の話」に感心したおぼえもあり、中村光夫氏の説にもあった若さという点を買って、授賞の大勢にしたがうことにした。」
石川淳
男65歳
30 「(引用者注:これを)推すほかない。」「作者はあり来りのことばをもって、すなわちたくみならざる技術をもって、ところどころ不恰好に、ともかく六全協前後の青春の歴史の一節を叙している。」「最後に女の傷痕が「もし痛むのなら、抱いて暖めてやりたいのだが――」という何の変哲もないことばを措いて、それがあまったれの感情にひびかないのは、作者みずから受けとめた傷痕の作用のように目測される。稚拙な筆つきではあるが、この界隈は小説の場に力がうごきはじめる一端でないこともない。」
舟橋聖一
男59歳
22 「私は七〇パーセントほど支持した。」「それまで信じていた党の根本的な政策がぐらつき、共産党軍事組織の秘密が、解体させられるその動機と指令の実体がよく出ていないのが弱い。」「然し、安保デモ当時の学生のせっぱ詰った状況と絶望を、単なる安保ルポ以上に、小説化したのはお手柄」「既成文壇人の好みには適わなくても、こういう小説は存在していいと思う。」
選評出典:『芥川賞全集 第七巻』昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和39年/1964年9月号)
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