芥川賞のすべて・のようなもの
第35回
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Last Update[H26]2014/6/20

深井迪子
Fukai Michiko
生没年月日【注】 昭和7年/1932年2月7日~
経歴 京都府京都市生まれ。早稲田大学第二文学部卒。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第35回候補  一覧へ

なつ あらし
夏の 嵐」(『文藝』昭和31年/1956年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「文藝」
巻号 第13巻 第5号  別表記4月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和31年/1956年3月20日 発行 昭和31年/1956年4月1日
発行者等 編集人 巖谷大四 発行人 河出孝雄 印刷所 共同印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房(東京都)
総ページ数 264 表記上の枚数 目次 150枚 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×26行
×2段
本文ページ 107~143
(計37頁)
測定枚数 139
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書誌
>>昭和31年/1956年6月・河出書房刊『夏の嵐』所収
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候補者 深井迪子 女24歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男51歳
11 「学生小説募集第一回の時、全委員一致で推薦したこの人の特色は、むざんに失われていた。」「作者の勉強ぶりが痛々しく感じられるが、こうした勉強も必要であるが、小説にはもう一つ別の勉強も要るのではないか。罪の意識ということばが出てくるが、全篇のぶっこわしである。」「この人は決して太陽族ではない。太陽族ぶることは、単に小説の上の技巧にすぎないようである。」
瀧井孝作
男62歳
3 「若い男女の心理の綾が巧みに描いてあるようだが、その心持が一寸わからない所もあった。この作は大衆小説の筆致と見えた。」
中村光夫
男45歳
16 「既成の小説の規格を破って、何か自分の云いたいことを云おうとする野心に燃えています。そしてその企図は必ずしも成功していないにせよ、作者が何を書きたかったかということは、はっきり伝わってくるし、現代の青年男女がかつてない新しい面から描かれています。」「作者の観察は未熟で一面的であり、近親相姦の設定など不必要と思われますが、とにかく若い精神が時代の無道徳にどうたえているかという大問題が正面から提起されています。」
石川達三
男51歳
7 「力作だと思うし、才能も優れた人だろうけれども、これは成功した作品とは思われない。」「作者の才気を濫費しているような作品でいささか無秩序な気がする。けれども、そうは言うけれども、この作者が自分の才気をいじけさせない事を望む。」
佐藤春夫
男64歳
7 「(引用者注:「海人舟」のことを)拵えものだと云って「夏の嵐」を挙げた人には「海人舟」より「夏の嵐」の方がこしらえもので無いとは云わせないと云い、小説とは所詮拵えものなので「海人舟」が「夏の嵐」などよりよくこしらえられていると思った。」「ジャーナリズム文学(編輯者向常識程度の文学の意味)」
井上靖
男49歳
8 「はっきりした欠点を持つが、問題にすれば問題にできるだろうぐらいの考え方で選考会へ臨んだ。」「作者の背伸びしている観念小説で、到るところやり切れないところはあったが、併しロマンが書ける才能といったものは、候補作家中でこの人が際立っていたと思う。」
舟橋聖一
男51歳
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川端康成
男57歳
7 「前作「秋から冬へ」(「文藝」学生小説入選)とは著しくちがう。「夏の嵐」に対する私の批評は不安定である。」「こういう試作を推すのはためらわれるし、今後を見た方がよい。また、この作品が作者のほんとうなら、作者は芥川賞よりも先きに出てゆくだろう。」
宇野浩二
男64歳
16 「アケスケな、いたずら(原文傍点)好きな、蓮葉女の稜子と、純情で単純なようで、心底は図々しくて不敵で異常な好色漢である明と、(引用者中略)この二人(あるいは作者)の見方と考え方と感じ方とで、この百五十枚ぐらいの小説の殆んど全部を充たしている。が、その書き方が粗雑で上ずっているので、肝心のこの二人の主人公の姿が殆んど全く浮かんで来ない。つまり、この小説は、いたずらに長いだけで、はなはだ空しい作品である。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和31年/1956年9月号)
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