芥川賞のすべて・のようなもの
第8回
候補作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
マップ

候補作家の一覧へ
前の回へ後の回へ
Last Update[H26]2014/6/20

吉川江子
Yoshikawa Kimiko
生没年月日【注】 明治44年/1911年8月25日~
経歴 本名=吉川君枝。東京生まれ。日本大学芸術科卒。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第8回芥川賞(昭和13年/1938年下期)「お帳場日誌」
備考
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


芥川賞 第8回候補  一覧へ

ちょうばにっし
「お 帳場日誌」(『藝術科』昭和13年/1938年12月号)
媒体・作品情報
測定媒体 『文藝春秋』昭和14年/1939年3月号
総ページ数 432 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×18行
×2段
本文ページ 406~424
(計19頁)
測定枚数 43
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>『文藝春秋』昭和14年/1939年3月号
>>昭和14年/1939年4月・小山書店刊『日本小説代表作全集2 昭和13年・後半期』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 吉川江子 女27歳
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男47歳
3 「よくは描けている風俗画だが、どうも此の一篇だけでは、安心し兼ねるものが、あるようだ。もう鳥渡待っても遅くはなかろう。」
小島政二郎
男45歳
13 「強いて入選するとすれば、中里恒子さんか吉川江子さんか、どっちかだと思った。」「こんな混雑した生活を、よくこれだけに混乱なしに描き分け得たと云う点で感心した。」「どうしても授賞しなければならないとすれば、吉川さんに与えたいと思った。」「どうか途中で筆を折らずに、僕の期待通りに立派な作家になって下さい。」
川端康成
男39歳
7 「もっとも、作家の一生に幾度もないという貴重な材料である。それにしては、少し取り扱いが勿体ない気もする。」「作家として認めるところがあるけれども、この作品としては、未成物らしいところがあって、根の動きに物足りないものがある。」
横光利一
男40歳
6 「飾り気のない筆触で、自分の頭をよく使用している美しさがある。」「しかし、いま少し呼吸を大きく、人物を動かし続けてゆくに必要なエネルギーの不足しているのが惜しまれる。」
佐佐木茂索
男44歳
0  
室生犀星
男49歳
16 「第一回の委員会で(引用者中略)すいせんした。」「ごちゃごちゃした書き方ではあるがこれらを整理できる将来がこの作者に持たれて行ったら、新人ではあり、うみたて卵のようでいいと思った。」「未熟の美しさを認めるとすればお帳場(引用者注:「お帳場日誌」)もいいし、中里氏もいいわけである。」
佐藤春夫
男46歳
5 「ゲテモノながらそれらしい美しさもあり目の確かな人間を貪り見入っている滋味の多い作風と平板な世界を相当に立体化している手腕にも服する」
瀧井孝作
男44歳
9 「力作だと思った。」「この人のは、これ一つよんだだけで、この作品はいいが、尚一二篇念のため読んでみたいと思った。その上でならば躊躇なく入選に賛成する所だがと思った。」
宇野浩二
男47歳
13 「無駄のない、行きとどいた、上手な小説である。その代り、少しこせこせしていて、仮りにこの作者が若い人(人としても作家としても)とすると、ませた(原文傍点)小説である。」「厳しい見方をすると、私はこの小説はこの作家の「まぐれあたり」の作品ではないかという気さえする。」「私にはませたところとどうも少し古いところが気になるのである。」
菊池寛
男50歳
  「周囲を描いている手腕に、非凡なところがあり、よっぽど、この人を選びたいとさえ思ったが、たった一作しか発表していないので、もう一つ二つ、作品を見てからでも遅くないと思った。」
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和14年/1939年3月号)
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像選考委員の群像
選評の概要マップ || 候補作家の一覧へ前の回へ次の回へ