直木賞のすべて
第72回
受賞作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
候補作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
小研究
大衆選考会
リンク集
マップ

受賞作家の一覧へ
前の回へ後の回へ
Last Update[H28]2016/11/20

半村良
Hanmura Ryo
生没年月日【注】 昭和8年/1933年10月27日~平成14年/2002年3月4日
受賞年齢 41歳2ヵ月
経歴 本名=清野平太郎。東京生まれ。両国高卒。
受賞歴・候補歴
処女作 「収穫」(昭和32年/1957年)
『石の血脈』(昭和46年/1971年・早川書房刊)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part3
リンク集
備考
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


直木賞 第69回候補  一覧へ

おうごんでんせつ
黄金伝説』(昭和48年/1973年2月・祥伝社/ノン・ノベル、小学館発売)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和48年/1973年2月10日(初版)
測定媒体発行年月日 発行 昭和50年/1975年4月2日(21版)
発行者等 発行者 黒崎 勇 印刷 足柄印刷 製本 星野製本
発行所 祥伝社(東京都) 発売 小学館 形態 新書判 並製
装幀/装画等 カバー構成 坂野 豊
総ページ数 248 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
25字
×20行
×2段
本文ページ 7~248
(計242頁)
測定枚数 605
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>書下ろし
>>昭和54年/1979年4月・角川書店/角川文庫『黄金伝説』
>>昭和57年/1982年6月・日本点字図書館刊『黄金伝説』5冊
>>昭和61年/1986年7月・祥伝社/ノン・ポシェット『黄金伝説』
>>平成10年/1998年12月・講談社/講談社文庫『黄金伝説』
>>平成28年/2016年8月・集英社刊『冒険の森へ 傑作小説大全4』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 半村良 男39歳
選考委員 評価 行数 評言
司馬遼太郎
男49歳
0  
柴田錬三郎
男56歳
0  
源氏鶏太
男61歳
0  
石坂洋次郎
男73歳
0  
水上勉
男54歳
0  
川口松太郎
男73歳
0  
村上元三
男63歳
6 「SFファンのわたしにも、やはりSFというのは難しいのだな、とつくづく思わされた。ことに後半は、極彩色の劇画を見るようであった。」
今日出海
男69歳
11 「荒唐無稽でごたごたした筋立てで、あれを「双生児伝説」にでもしぼったら、もっとすっきりとした物語になったかも知れない。」
松本清張
男63歳
11 「着想は買うが、SFでもない推理小説でもないドタバタ劇に終わっている。部分的なことだが、ギリシャ語に関連があるといって、勝手に日本地名をつくるのは困る。」
選評出典:『オール讀物』昭和48年/1973年10月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
長篇
章立て
「1 舞台裏」「2 縄文の誘い」「3 蜻蛉の目」「4 埋れた黄金」「5 酒を飲む夜」「6 濡れたピーナッツ」「7 ベランダの客」「8 風韻閣」「9 ハーバーライト」「10 霙三景」「11 光る小人」「12 奈良の狐」「13 池の鯉」「14 水を持って来た男」「15 旅だち」「16 僻地の円盤」「17 キリストの墓」「18 吠える怪獣」「19 真珠色の焔」「20 子連れ狼」「21 オーバーラップ」「22 怪人の素顔」「23 鴉啼く朝」「24 1プラス1イコール1」「25 大咆哮」「26 岩窟の黄金」「27 待っていたもの」「28 終章」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~奈良~大阪~青森
登場人物
堀越正彦(画家)
佐々木義章(中央新報記者)
栗栖重人(政界の影の大物)
湯平弥市(資産家)
香取公子(モデル)
規子(弥市の娘、有力政治家の二号)
湯平雄一郎(中央新報記者、規子の長男)
尾崎幾江(弥市の女)




直木賞 第71回候補  一覧へ

ふかしょくりょういき
不可触領域」(『別冊文藝春秋』127号[昭和49年/1974年3月])
媒体・作品情報
誌名 「別册文藝春秋」
巻号 第127号  別表記127特別号
印刷/発行年月日 発行 昭和49年/1974年3月5日
発行者等 編集兼発行人 西永達夫 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 336 表記上の枚数 表紙・目次 300枚 基本の文字組
(1ページ当り)
29字
×25行
×2段
本文ページ 32~114
(計83頁)
測定枚数 285
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>昭和49年/1974年7月・文藝春秋刊『不可触領域』
>>昭和51年/1976年1月・文藝春秋/文春文庫『不可触領域』所収
>>昭和56年/1981年5月・角川書店/角川文庫『不可触領域』
>>平成12年/2000年1月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『不可触領域』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 半村良 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎
男57歳
13 「当選作にしてもいい、見事なSF小説だ、と考えて、選考会にのぞんだが、意外に、票が集まらなかった。」「候補作品中、面白さに於て、随一であった。この作家は、こん後、異常に巧くなる人のような気がする。」
源氏鶏太
男62歳
10 「一時は授賞の対象になったのだが、結局、見送られたのは、前の部分の凄さに比較して、SFの世界に入ってからはどうもついていけないとの説が出たからである。しかし、大変な才能の持主であることは間違いなかろう。」
今日出海
男70歳
10 「書き出しは、選者の意識が消え、一読者として面白く読んだ。」「描写力もあり、筆力もある作者が、科学を道具に使い、結局、科学自体を扱いかねた形なのはこれ亦惜しい。」
石坂洋次郎
男74歳
6 「よく勉強しており、達筆でもあるが、テレパシーで人間の心を統一するという着想は、超能力少年の話のようにもう一つ真実性に欠けているような気がした。」
村上元三
男64歳
11 「SFファンの一人としても、わたしには不満であった。フィクションがあって、サイエンスがない、といつも言ってることを、また書かせてもらう。参考作品の「新宿の男」は、(引用者中略)芝居の一幕物に似て、よくまとまっていた。」
川口松太郎
男74歳
13 「(引用者注:「失われた球譜」「鬼の詩」「不可触領域」は)どれも一流作品と称してさしつかえないほどの筆力を持ち、どれも面白く読める。」「十分筆力を持っているのだから力を落す事なく、次回の作品に努力して欲しい。」
松本清張
男64歳
14 「半村良氏の進捗に接することができた。「黄金伝説」にみるようなドタバタがとれ、文章も練れたものになった。」「かんじんのテレパシイの細部道具立てが粗雑なので、フィクションとしてのリアリティ(E・A・ポーや上田秋成などの小説構成を言う)に欠く。」
水上勉
男55歳
10 「私は参考作品の「新宿の男」の方に作家の力量をみている。といっても、授賞作とするには弱かった。「不可触領域」については、現世の神秘も感じられず、私は何も云えなかった。しかし、この人の領域には注目している。」
司馬遼太郎
男50歳
3 「おもしろかったし、作者の才能の豊かさを感じさせた。」
選評出典:『オール讀物』昭和49年/1974年10月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
長篇
章立て
「第一章」~「第六章」
時代設定 場所設定
[同時代]  中原市[架空]~東京~高峯温泉
登場人物
伊島(インテリア・デザイナー)
駒田敬子(伊島の婚約者)
駒田嘉平(中原市の有力者、駒子の伯父)
新藤慶太郎(動物生態の研究者、怪死)
新藤冴子(慶太郎の若妻)
杉本(中原CATV局長)
岩永(伊島の同業者)




直木賞 第72受賞  一覧へ

あま
雨やどり」(『オール讀物』昭和49年/1974年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「オール讀物」  別表記表紙 「文藝春秋」併記
巻号 第29巻 第11号  別表記11月特別号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「あま」
印刷/発行年月日 発行 昭和49年/1974年11月1日
発行者等 編集兼発行人 安藤 満 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
装幀/装画等  村上 豊
総ページ数 376 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×25行
×3段
本文ページ 30~44
(計15頁)
測定枚数 49
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>昭和50年/1975年2月・河出書房新社刊『雨やどり 新宿馬鹿物語一』所収
>>昭和50年/1975年4月・三一書房刊『現代の小説 1974年度後期代表作』所収
>>昭和52年/1977年9月・角川書店/角川文庫『水に映る雲 現代小説ベスト10 1974年版』所収
>>昭和54年/1979年4月・文藝春秋/文春文庫『雨やどり 新宿馬鹿物語一』所収
>>昭和55年/1980年12月・埼玉福祉会/Large print books『雨やどり 新宿馬鹿物語一(下)』所収
>>平成2年/1990年3月・集英社/集英社文庫『雨やどり 新宿馬鹿物語一』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 半村良 男41歳
選考委員 評価 行数 評言
松本清張
男65歳
20 「格段に腕を上げてきた。この作品の題名がそのまま結末になっているところ、また、あっさりと仕上げて、しかも情緒を漂わせているところ、O・ヘンリーの短篇の妙を思わせるものがある。」
石坂洋次郎
男74歳
11 「邦子の夫は入牢中のやくざという設定だが、上手にさらっと扱って抜群の出来栄えだと思った。」
司馬遼太郎
男51歳
26 「手だれの料理人が、目の前で、軽い素材ながらあざやかに一品料理を作ってみせたような包丁芸のうまさがあり、この作家のすぐれた資質を感じさせた。作品は軽いものだけに受賞に値するかどうかの不安があったが、私も推し、幸い最後まで残った。」
源氏鶏太
男62歳
5 「今一つ積極的になれなかったのは、すでに実力十分の同氏に、もっといい作品で受賞して貰いたかったからである。」
水上勉
男55歳
16 「達者なこの作家はもはや売れっ子の地位にある。この作品は、氏の前作「新宿の男」と比して秀でているとは思えぬ。しかし、力量充分であり、短篇としての仕上りもよいと推す委員の声をきけば、「アトラス伝説」の重厚と組みあわせて、両氏の授賞に手をあげる方に廻った。」
今日出海
男71歳
21 「なかなかの才筆で、週刊誌や娯楽雑誌から降るように注文が来ても、破綻なく書きこなす腕を持った才人と云えるだろう。」「直ぐ使える作家、今のジャーナリズムに打ってつけの作品を短時日にこなす作家は便利には違いないが、少し時代の嗜好が変れば、また作家が少し疲れてくると不要な作家になってしまう危険も少くない。」
村上元三
男64歳
10 「前回の参考作品になった「新宿の男」のほうが、短篇としてよくまとまっていた。わたしの慾から言えば、実力のある作家だけに、この人には長篇のSFで、直木賞を得てほしかった。」
川口松太郎
男75歳
10 「前回にも候補作品になっていて筆力は相当なものだが作品的には弱く、次作を期待するという選評を書いておいた。」「あまりにも小品すぎて、腕は判っても推薦する気にならなかった。」
柴田錬三郎
男57歳
12 「作者の他の作品を加味して推そうと考えて、選考会に臨んだ。」「私は、すでに、前回の「不可触領域」を高く買っていたし、この作者の活躍ぶりに、直木賞という重みを加えたかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和50年/1975年4月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
仙田(バーのマスター兼バーテン)
邦子(ホステス)
ブービーのママ(邦子の勤める「綱木」のママの姉貴分)




ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧候補作家の群像選考委員の群像
選評の概要小研究大衆選考会リンク集マップ
|| 受賞作家の一覧へ前の回へ次の回へ