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川口松太郎
Kawaguchi Matsutaro
生没年月日【注】 明治32年/1899年10月1日~昭和60年/1985年6月9日
在任期間 第21回~第80回(通算30年・60回)
在任年齢 49歳9ヶ月~79歳3ヶ月
経歴 東京府東京市浅草区(現・東京都台東区)生まれ。今戸小学校卒。
受賞歴・候補歴
  • 第1回直木賞(昭和10年/1935年上期)「鶴八鶴次郎」「風流深川唄」その他
  • 第11回毎日演劇賞[脚本](昭和33年/1958年)「銀座馬鹿」
  • 第11回菊池寛賞(昭和38年/1963年)
  • 第3回吉川英治文学賞(昭和44年/1969年)『しぐれ茶屋おりく』
  • 文化功労者(昭和48年/1973年)
処女作 「流罪人藤助」(『講談雑誌』大正5年/1916年)
「大安寺大饗応」(『週刊朝日』大正15年/1926年10月号)
個人全集 『川口松太郎全集』全16巻(昭和42年/1967年11月~昭和44年/1969年3月・講談社刊)
直木賞候補歴 第1回受賞 「鶴八鶴次郎」(『オール讀物』昭和9年/1934年10月号)その他
第1回受賞 「風流深川唄」(『オール讀物』昭和10年/1935年1月号~4月号)その他
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

直木賞 21 昭和24年/1949年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数21 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男49歳
候補 評価 行数 評言
男45歳
15 「富田常雄君に決めようという説が、全委員を通じての異論のない決定となった。」「何分にも戦後初の直木賞としての方針もあるというので、富田君に決定したわけである。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『文藝讀物』昭和24年/1949年9月号)
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直木賞 22 昭和24年/1949年下半期   一覧へ
選評の概要 既成作家にも 総行数33 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男50歳
候補 評価 行数 評言
今日出海
男46歳
5 「今日出海君の「山中放浪」を推薦した。つまり今君の場合は、直木賞を重からしめるという趣旨には適当だと考えたからである。」
男39歳
10 「直木賞の趣旨が、どこまでも新人発見というところに重点をおくとすれば、(引用者中略)山田克郎君が最も有力者であり、」「前期で候補として挙げられた「海は紅」と思い合わせて先ず妥当な受賞だと思った。」
  「今後の直木賞の在り方として僕の希望を述べれば、既成作家でも新鮮で、この賞に値する人があれば直木賞をやりたいと考える。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『文藝讀物』昭和25年/1950年6月号)
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直木賞 25 昭和26年/1951年上半期   一覧へ
選評の概要 飽まで新人を 総行数24 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男51歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
15 「源氏君の作品は味だけなので、ペーソスには富んでいるが、大衆小説の本道からは少し外れたところに位しているように思う。(引用者中略)あの味に濃度の高いストオリイを配し得たら、本格的作家の地位は易々たるものだ。」
  「新人がいないと、大家の中でよい仕事をした人に授賞しようという案も出る。然し、僕は反対だ。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和26年/1951年10月号)
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直木賞 26 昭和26年/1951年下半期   一覧へ
選評の概要 将来に期待を 総行数18 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男52歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
11 「新人発見の直木賞が、評価の定まった人の与えられる傾向はよくないと思っていた。その意味で柴田君を推した。」「新人は誰にしてもカンペキというわけにはいかない。幾分の欠点は仕方がないので、将来に期待が持てればよいのである。」
男49歳
8 「既に大家で、今更直木賞でもないように思う。然しこの受賞がもし久生君の創作活動を刺戟すれば文壇のために有意義である。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和27年/1952年4月号)
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直木賞 27 昭和27年/1952年上半期   一覧へ
選評の概要 大衆小説の脊骨 総行数32 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男52歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
12 「作品としてはむしろ、「秋津温泉」前後の諸作の方が優れていると思うが、今回は他に適当な作品もなく、同君の精進を望む意味の授賞になった。」
  「直木賞授賞作は、職業作家として大成する作風が前提条件になっている。にもかかわらず、授賞後の行動のはっきりしない作家が出るのは淋しい。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和27年/1952年10月号)
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直木賞 28 昭和27年/1952年下半期   一覧へ
選評の概要 選後感 総行数27 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男53歳
候補 評価 行数 評言
沙羅双樹
男47歳
4 「大衆小説の本道を行く作品と考えて第一候補に押した。」
男49歳
25 「これだけの大作を仕上げる丹精は一通りでない、作品の興味の外に、事実調査の繁雑さが加わる。」「同君の才能を知るわたしは、単なる実話作家に終らせたくないと思う心情切なるものがある。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和28年/1953年4月号)
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直木賞 30 昭和28年/1953年下半期   一覧へ
選評の概要 精進を望む 総行数41 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男54歳
候補 評価 行数 評言
白藤茂
男39歳
13 「構成力の巧みな作家に、描写の勉強をさせるのが早く成功しそうな気がして白藤君を押した」
  「今回の候補作品は委員の力を出し切らせて、意見をまとめるだけのものがなかった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和29年/1954年4月号)
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直木賞 31 昭和29年/1954年上半期   一覧へ
選評の概要 直木賞の既成観念を排す 総行数49 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男54歳
候補 評価 行数 評言
男36歳
9 「有馬君の受賞は(引用者中略)満足であり、わたし自身の好みからいえば「皇女と乳牛」が最も好きであった。」
  「「大衆小説を書こうとして勉強し初めた作家群への不満」がはっきりした形で胸へのぼった。」「われわれはもっと視野を広くする。候補作品も大衆ものの畑だけに限定したくない。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和29年/1954年10月号)
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直木賞 32 昭和29年/1954年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数22 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男55歳
候補 評価 行数 評言
中村八朗
男40歳
9 「大きな材料と取組んで正面からぶつかっている態度がよかったし、従来の作品にくらべても進歩があると思った」
男39歳
7 「梅崎君は直木賞を貰って苦笑しているんじゃないか。彼はもうベテランでありすぎる。」
男42歳
11 「手がたくまとまった作品で描写力もすぐれ、材料も面白かったが、特殊な材料の面白さは、一作品の成功にとどまる危険も多い。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年4月号)
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直木賞 33 昭和30年/1955年上半期   一覧へ
選評の概要 叱り置く 総行数18 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男55歳
候補 評価 行数 評言
  「全委員が同音に推挙し得る一作品が見つからぬとは、結局後進の不勉強だろう。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年10月号)
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直木賞 34 昭和30年/1955年下半期   一覧へ
選評の概要 議論をつくす 総行数25 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男56歳
候補 評価 行数 評言
男43歳
14 「私は強力に推した。」「必ずしも名文とは思わないが、主題を正確につかんで、盛り上げて行く才腕は相当の筆力だと思った。」
男31歳
11 「肝心なものが不足しているし、突っ込んで書くところを省いて、無用なところで手間取っているような気がする。」「くどくもいうが直木賞受賞作家は、職業作家として大成してほしい。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年4月号)
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直木賞 35 昭和31年/1956年上半期   一覧へ
選評の概要 賞の意義 総行数19 (1行=15字)
選考委員 川口松太郎 男56歳
候補 評価 行数 評言
男47歳
9 「大衆作家すぎると不安がられその欠点を指摘されつつ授賞された。」「両君の努力を望みたい」
男46歳
9 「大衆作家として成功するかどうかあやぶまれ、(引用者中略)その欠点を指摘されつつ授賞された。」「両君の努力を望みたい」
  「この期間中という条件の中で授賞して欲しいと極力主張して今君と南條君になった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年10月号)
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直木賞 36 昭和31年/1956年下半期   一覧へ
選評の概要 今東光の再精進を祈って 総行数41 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男57歳
候補 評価 行数 評言
男58歳
41 「今となっては東光を知る者も少なく、新人同様の地位であり、再出発の「お吟さま」も棄て難い作品だと思った。」「東光よ。旧友の幸福を念ずる愛情を率直に受けよ。」
男44歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年4月号
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直木賞 37 昭和32年/1957年上半期   一覧へ
選評の概要 好かったと思う 総行数11 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男57歳
候補 評価 行数 評言
男35歳
8 「委員諸氏の多数決に従うつもりであった。そして従った。決定してから「ルソンの谷間」をよみ返して見て、やっぱり好かったと思った。」
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年10月号
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直木賞 38 昭和32年/1957年下半期   一覧へ
選評の概要 筆力は買うが 総行数21 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男58歳
候補 評価 行数 評言
金川太郎
男42歳
6 「「次席検事」を推したが、賛成者が少なかった。筆力はあるのだが構成力が不足でラストなぞも腰くだけに終り、全体のバランスがとれないのを残念に思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和33年/1958年4月号
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直木賞 39 昭和33年/1958年上半期   一覧へ
選評の概要 好い作品が多かった 総行数30 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男58歳
候補 評価 行数 評言
女33歳
20 「今度の作品中では、どれよりも優れているような気がして自信を持って推薦し、委員の大半が賛成であったのも嬉しかった。」「良人に死なれる前後の描写に一ばん感心した。」
男45歳
4 「正直にいって私は推さなかったが、お馴染み作家だけに嬉しい。」
選評出典:『オール讀物』昭和33年/1958年10月号
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直木賞 40 昭和33年/1958年下半期   一覧へ
選評の概要 快作二篇 総行数35 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男59歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
25 「最も好きであった。」「今度のは全体のバランスも好く、しっかりとまとまった作品になった。ただ然し何でも書けるという人ではないようだし材料好みをしすぎると進歩しないように思えて心配だ。」
男39歳
12 「シンが強くたのもしく感じる。」「踏まれても蹴られても起き上りそうな作家に思えるのが好い。」
選評出典:『オール讀物』昭和34年/1959年4月号
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直木賞 41 昭和34年/1959年上半期   一覧へ
選評の概要 小説の本道 総行数42 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男59歳
候補 評価 行数 評言
女27歳
23 「私はこの作家が女人であるとは知らずして読み、当選後に女だと知ってびっくりした。ストーリーも組み立てもその内容も女らしい弱さがなくがっちりとまとまっている。」「大衆小説の本道からいっても、面白く読ませる技倆が大切であり、平岩君は話術の巧みな作家だと思える。」
女45歳
15 「初めは読みづらかったが、読み進んで行くにつれ、描写の正確さに惹かれて行った。」「私は初め「馬淵川」は直木賞作品にふさわしくないと思っていたが、(引用者中略)贈賞に賛成した。」
選評出典:『オール讀物』昭和34年/1959年10月号
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直木賞 42 昭和34年/1959年下半期   一覧へ
選評の概要 直木賞の本道 総行数39 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男60歳
候補 評価 行数 評言
男36歳
15 「本格的大衆小説であり、直木賞作品の本道で委員の大半も同感であった。」「作家として大成する素質を持っている人だから精進を期待したい。」
男44歳
25 「正直にいって私は最初反対したのだ。」「知人だけに私は彼を辛く見ようと思った。」「「団十郎切腹事件」等一連の雅楽ものには文体や構成にまだもの足りない箇所が多い」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年4月号
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直木賞 43 昭和35年/1960年上半期   一覧へ
選評の概要 池波君について 総行数40 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男60歳
候補 評価 行数 評言
男37歳
40 「大衆小説の本道にしがみついて喰い下る執拗な態度には消えて行かない作家と思う安心感があった。」「彼に直木賞を与えれば作家的自信を生み、大成する機会を与え、傑作を作り出す機縁になると私は信ずる。」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年10月号
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直木賞 44 昭和35年/1960年下半期   一覧へ
選評の概要 オリジナルの発見 総行数34 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男61歳
候補 評価 行数 評言
夏目千代
女(46歳)
12 「候補作に推薦したのだが、これは過去の作家のエピゴオネンだと簡単に片づけられてしまった。一言もない。」
男39歳
14 「此の作者は真剣に小説と取り組む態度に欠けているという意見が多く、」「私自身は(引用者中略)不満なのだが、(引用者中略)大成する素質を持っていると信じて一票ずつを投じた。」
男36歳
12 「なまじ推理小説にしようとしたところに底の浅さがあるという非難があった。」「私自身は(引用者中略)不満なのだが、(引用者中略)大成する素質を持っていると信じて一票ずつを投じた。」
  「二人の受賞者を出す場合の委員会は好ましからぬ空気に支配される前例を再三見ているのだが、今回も例外ではなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年4月号
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直木賞 45 昭和36年/1961年上半期   一覧へ
選評の概要 候補作品の規格を 総行数44 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男61歳
候補 評価 行数 評言
大屋典一
男45歳
5 「私は(引用者中略)推せんしたのだが、(引用者中略)長編なるがゆえのハンディキャップを免かれ得ぬ典型的作品であろう。」
男42歳
29 「これに出られては、他の作品がさぞ見劣りするだろうと思った予想は案に違わず、「雁の寺」と太刀打ち出来る作品はなかった。」「小島政二郎氏一人を除いては誰にも異存がなかった。」「既に人気作家であり、彼の受賞にはジャーナリスティックな興味も薄れ、「やっぱりそうか」というような落胆感もあったようだが、水上君自身にしてもこれだけの作品はそうザラに書けるものではない。」
  「今日出海氏が興味ある発言をした。「百枚未満の中編短編と数百枚にわたる長編の力量感は比較にならない。同一標準で論ずるのは無理だ」という意味であったが全く同感だった。」「今後の問題として文学振興会の一考を待ちたい。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年10月号
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直木賞 46 昭和36年/1961年下半期   一覧へ
選評の概要 ケレン味のない作品 総行数38 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男62歳
候補 評価 行数 評言
来水明子
女29歳
12 「主題にがっちり喰い下って丹念に描いて行くねばりの強さには感服した。最後まで力を抜かず息切れもせず調子をくずさなかった筆力は将来のある人と思い次回作を期待する。」
男44歳
15 「従軍中の実験を淡淡と描いてケレン味がなく、叙情的にまとめた好短篇が清潔好きの源氏君他委員たちに好感をもたれたのであろう。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年4月号
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直木賞 47 昭和37年/1962年上半期   一覧へ
選評の概要 これを機会に決定的作品を 総行数47 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男62歳
候補 評価 行数 評言
男50歳
14 「反対意見も多数あったが、「黄色いバット」等の前作も候補に上げられ、力量に信頼があるという意味を含め、此の一作が決定打になったという雰囲気ではなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年10月号
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直木賞 48 昭和37年/1962年下半期   一覧へ
選評の概要 本格的歴史小説 総行数33 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男63歳
候補 評価 行数 評言
女37歳
11 「委員全部が賛成し私も感動した。」「しいていえばやや重い。大衆小説としての楽しさがあってもいい。」
男36歳
11 「支持者は多かったが私は棄権した。小説の本道から外れた作品だが、外れていても委員諸氏を引きずる新鮮さはあった。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年4月号
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直木賞 49 昭和38年/1963年上半期   一覧へ
選評の概要 満足不満足 総行数46 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男63歳
候補 評価 行数 評言
男64歳
12 「私の推薦した候補作なのだが委員全部が賛成し、満点であった事は近年に珍しい。」
瀬戸内晴美
女41歳
11 「将来のあるどころか、既に流行児にもなっているし、なお一そう励ます意味で入選させてもいいではないかといったが、これも否決。」
  「将来のある人をもう一人出そうではないかといったが、賛成したのは村上委員と源氏委員だけで、あとは頑強に佐藤氏一人説で押しきられてしまった。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年10月号
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直木賞 50 昭和38年/1963年下半期   一覧へ
選評の概要 強情の棚上げ 総行数43 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男64歳
候補 評価 行数 評言
江夏美子
女41歳
12 「東海文学(同人雑誌)で、偶然に読んだ作品に、新人らしからぬ技倆を感じたのだが、まだまだアマチュアの域を脱しきれていない。」「自分ひとり楽しんで書いている。」
男55歳
21 「安藤君の諸作は読者を楽しませすぎ、勤め気やサービス精神がありすぎて(私もそのひとりだが)薄手になりやすい欠点を持つ。」
男57歳
20 「自分では勤めたつもりでいて、その実はちっとも勤めていない生硬さを持つ。」
  「安藤君も和田君も新人ではないから議論が沸騰した、」「新味のうすい恨みがあって、新人をもう一人出したいと源氏鶏太はいった。が、三人受賞の前例がなく、作品的にも異議が多く、結局は二人におさまった。」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年4月号
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直木賞 51 昭和39年/1964年上半期   一覧へ
選評の概要 作品本意に 総行数33 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男64歳
候補 評価 行数 評言
草川俊
男49歳
8 「「赤い運河」に惹かれたが、同君が同一素材をひねくりまわし、マンネリズムに落ちたという非難が強く、賛成者が少かった。筆力を持っているのだから、他の材料と取り組んで再起することを望みたい。」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年10月号
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直木賞 52 昭和39年/1964年下半期   一覧へ
選評の概要 作家の死命 総行数39 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男65歳
候補 評価 行数 評言
女39歳
21 「直木賞作家として伸びて行くのはこの人だと思った。」「私は今後も、直木賞作家として大成する文体を持つかどうか、其処に重点を置いて選考の標準にしようと思っている。」
女37歳
7 「好く整った好短篇」「直木賞作家として大成するかどうか一脈の危惧はある。」
  「直木賞の候補作家に、年年女性の目立った事は如何なる理由によるものか。(引用者中略)何となく奇妙な気がする。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年4月号
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直木賞 53 昭和40年/1965年上半期   一覧へ
選評の概要 文体の重要さ 総行数41 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男65歳
候補 評価 行数 評言
男49歳
13 「甘すぎる非難はあるにしても、作家として適当な文体を持ち、軟かさを持ち、読者を作中へ引き込んで行く。文筆生活も長く、文章の習練にも苦労を重ねた人らしく、行文が自分のものになっている。」「採点もこの二作(引用者注:「虹」と「川の挿話」)に分れ、僅差で「虹」が当選した。(引用者中略)妥当な結果だと思う。」
  「直木賞の選考で悩むのは当選作家の将来を予測するむずかしさだ。」「当選者全部が流行作家になってくれることが目的だ。」「素質を探る鍵は文体の硬軟にあるようで、楽に読めるなめらかな文体、手ざわりの軟かな文章が必要で、流行作家になった人は例外なく手ざわりの美しい文体を持っている。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年10月号
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直木賞 54 昭和40年/1965年下半期   一覧へ
選評の概要 「漆の花」に 総行数10 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男66歳
候補 評価 行数 評言
立原正秋
男40歳
10 「ズバぬけていました。この人は前にも芥川賞の候補に上っているし、大衆作家としてものびて行く力があります。私は是非推したい!」
男32歳
0  
男44歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年4月号
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直木賞 55 昭和41年/1966年上半期   一覧へ
選評の概要 直木賞の権威 総行数41 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男66歳
候補 評価 行数 評言
男40歳
16 「今回は全員一致の推せんだった。」「作品としては「漆の花」の方がよかったと思うが、将来ある作家という意味が強かったようだ。」
  「直木賞受賞作家が成功しないという非難を聞く。(引用者中略)残念でもあるし直木賞の権威にもかかわる。」
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年10月号
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直木賞 56 昭和41年/1966年下半期   一覧へ
選評の概要 線の太さ 総行数27 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男67歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
27 「その筆力はなみなみならぬ才能であり、実人生の苦労を積んだ人に思え、直木賞作家らしい線の太さが感じられてたのもしい。」
  「風邪で委員会へ出席する事が出来ず、(引用者中略)欠席して書類推薦をすると、落ちる例が多いので気にしていたが、今回は希望通りで嬉しかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年4月号
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直木賞 57 昭和42年/1967年上半期   一覧へ
選評の概要 傑作のない年度 総行数40 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男67歳
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男36歳
24 「文体が新鮮でイキがいい。他の作品は何処かで一度お目にかかったような模倣性を感ずるが、受胎旅行はこの作家だけの独自の文章を持っている。」「この作家は作家として大成する意気をもって取り組んでいるかどうか疑わしいような悪名声がある。」
男34歳
7 「入選者の幸運を喜び、いい作家になってくれる日を待つ。」
  「ズバぬけていいものもない代りによめないような愚作もなかった。」「自分は今回は受賞作なしを主張した」
選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年10月号
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直木賞 58 昭和42年/1967年下半期   一覧へ
選評の概要 力量を信頼 総行数37 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男68歳
候補 評価 行数 評言
男37歳
18 「基礎がしっかり固まっているくせに取材が不馴れで面白みが足りず、苦心して書く割合に読後の感銘が薄い。」「自分は三好君の力量を信頼して推したが、反対の委員もあった。(引用者中略)受賞後は委員諸氏を首肯せしむるに足る作品を書いてくれることを望む。」
男37歳
19 「直木賞作家の本命とはいい難く、君の技量は逆手だ。文章のアヤの面白さに興味があって事件人物の描写説得は二の次になっている。」「野坂君が独特の文躰の上に、豊かな内容をもり込む作家になってくれたらそれこそ鬼に金棒だ。」
選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年4月号
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直木賞 59 昭和43年/1968年上半期   一覧へ
選評の概要 当然の結果 総行数44 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男68歳
候補 評価 行数 評言
  「箸にも棒にもかからない作品もなかったが、受賞に値するようなズバぬけた作品もなかった。」「こんな作風の人たちが大衆作家として大成するだろうかと気になる。新人の登場する舞台もなかなかないだろうが、予選の段階で候補作の選び方にも問題があるのではないか。」
選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年10月号
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直木賞 60 昭和43年/1968年下半期   一覧へ
選評の概要 陳舜臣君を推す 総行数45 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男69歳
候補 評価 行数 評言
男44歳
36 「私は陳舜臣の「青玉獅子香炉」に決めていた。」「力作が多く作家としては既に一家をなし、(引用者中略)直木賞を受けて当然の実力者である。」「(引用者注:受賞作は)作家の構成力が感じられて、読後感も強く力を持っている。恨むらくは前半の精細な描写に較べ、最後のうら返しがぞんざいで、もっと手をこませて書く必要はあった。」
男43歳
8 「興味を持って読んだ。」「後半が記録的になりすぎて興味を半減したのは、これも残念だ。そんな欠点はあるにしても両君(引用者注:陳舜臣と早乙女貢)の受賞は正しかったと思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年4月号
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直木賞 61 昭和44年/1969年上半期   一覧へ
選評の概要 佐藤君に期待する 総行数27 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男69歳
候補 評価 行数 評言
女45歳
8 「やや将来に見込みある作家は佐藤愛子であるが、それも今度の作品の「戦いすんで日が暮れて」は彼女としても会心の作ではあるまい。」
  「今度ほど候補作品の貧弱な事は珍しい。」「委員諸氏が受賞なしというのだったら自分も賛成するつもりでいた。」
選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年10月号
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直木賞 62 昭和44年/1969年下半期   一覧へ
選評の概要 「藤田嗣治」を 総行数44 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男70歳
候補 評価 行数 評言
田中穣
男44歳
30 「どうしても一作をあげよとなったら田中君の「藤田嗣治」をおすつもりであった。」「情感の豊かな読物でもあり、文章も老練な感じがするし、直木賞作品の範囲をひろげる意味でも適当ではないかと思ったが、自分のその考えもジャーナリスティックにすぎる気がして、委員諸氏に賛成者がなければ已むを得ないと思っていた。」
  「残念なことに受賞作がなかった。ないのが当然なほど作品の質が悪かった。」
選評出典:『オール讀物』昭和45年/1970年4月号
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直木賞 63 昭和45年/1970年上半期   一覧へ
選評の概要 二人の作家 総行数52 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男70歳
候補 評価 行数 評言
男43歳
34 「軍旗が神であった頃の兵たちが軍旗の下で虫けらのように死んで行ったいくつかの挿話は今更ながら戦争の痛ましさを覚えさせ、世界中の何処かでは今でもこの愚を繰り返しているのかと思い胸が痛かった。そんな実感を起させるまでに緊迫した実感に満ちて誇張しない文章が更に緊迫感を深めた。」
男36歳
34 「構成が巧みでうまく仕組まれた作品だ。」「二枚のカルテから始まる宿命の明暗を淡々と書き分ける描写力は非凡である。影にいる男が発狂して精神病院へ送られる肝心の最後が早口の説明に終ったのは残念だった。」
  「作品の出来栄えからいっても文章の信頼度からいっても結城君の「軍旗はためく下に」と渡辺君の「光と影」とが群を抜いていた。」
選評出典:『オール讀物』昭和45年/1970年10月号
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直木賞 64 昭和45年/1970年下半期   一覧へ
選評の概要 大物出て来い 総行数38 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男71歳
候補 評価 行数 評言
男50歳
12 「まとまっているという事も好きではないのだが、作者の素質を取る。筆力も正確だし内容も面白くしっかりと書けているが、小細工が多すぎる。」「然し候補作の中では光っていたようだ。」
  「近年の直木賞は作品が小粒になる傾向が強い。よく書けていて強い感動がない。」
選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年4月号
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直木賞 65 昭和46年/1971年上半期   一覧へ
選評の概要 近年の不作 総行数50 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男71歳
候補 評価 行数 評言
  「今回は近年で最も不調な年だった。」「どの作品にも少しずついいところはあるが、直木賞の本質に触れていないのが残念だ。」
選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年10月号
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直木賞 66 昭和46年/1971年下半期   一覧へ
選評の概要 残念な「襤褸」 総行数43 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男72歳
候補 評価 行数 評言
  「大衆文学そのものの堕落とでもいうか、方途の定まらぬ作品が年々に多い。」
選評出典:『オール讀物』昭和47年/1972年4月号
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直木賞 67 昭和47年/1972年上半期   一覧へ
選評の概要 本格的伝記小説 総行数45 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男72歳
候補 評価 行数 評言
男47歳
13 「いい作品だと思った。」「今まで誰も扱った事のない罪人の首を斬る瞬間のなまなましさがよく描けている。(引用者中略)その意味でもエポックな作品であった。」
桂英澄
男54歳
10 「無駄は多いが維新史の陰に生きた一老人の生涯を誇張なくほどよい感傷的筆法で主人公への愛情がよく出ていた。」「無駄が傷になって推薦作に至らなかったのは残念だ。」
男37歳
12 「同君の作品の一つの頂点ではあるが、肝心なものが足らなかった。」「江戸時代の滑稽本なら大傑作だろうが現代の諷刺小説としては物足らなさを感じる。然し井上君の才能は認める。」
選評出典:『オール讀物』昭和47年/1972年10月号
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直木賞 68 昭和47年/1972年下半期   一覧へ
選評の概要 出直せ 総行数40 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男73歳
候補 評価 行数 評言
滝口康彦
男48歳
23 「これだけがやや纏った短篇で、武士の生活をよく描いている。」「ただ残念な事にこの短篇集に納めた他の作品が悉くつまらない。」「この人は今後よい作品を書く下地だけ持っているが、まだ小説を組み立てる構成を知らず、良い材料を掴みながら材料流れに終っている。」
  「今回にしても目ぼしい作品はついになく」「大部分がもう中年の人ばかりだけに、この年でいてこの程度のものより書けぬとすると心細い。」
選評出典:『オール讀物』昭和48年/1973年4月号
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直木賞 69 昭和48年/1973年上半期   一覧へ
選評の概要 野に遺賢なしか 総行数53 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男73歳
候補 評価 行数 評言
男38歳
24 「小説といえるかどうかが議論の岐れ道になったが面白さでは随一であった。私も楽しく読んだし世去れ節の名人といわれる人たちの三味線や声の修練に必死の努力をする場面はよく描けていた。」「受賞に至るまでも作家としての辛酸をなめていて「津軽世去れ節」が僥倖的作品とは思わない。」
男45歳
18 「今回の「暗殺の年輪」も決定的傑作であるとは思えない。ただ過去の業績がものをいったのと委員諸君も好意的に見ていたようだ。」
  「正直いってひと頃よりも候補作品の水準が低下している。若い作家たちはもっと苦しんで貰いたいし勉強もして貰いたい。」
選評出典:『オール讀物』昭和48年/1973年10月号
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直木賞 70 昭和48年/1973年下半期   一覧へ
選評の概要 直木賞の権威 総行数49 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男74歳
候補 評価 行数 評言
戸部新十郎
男47歳
16 「第一席に(引用者中略)推した。」「戦国古武士の面影が淡々と描かれていて、いや味なところのない素直な作品と思ったのに、賛成者が少ないのは残念だった。」
植草圭之助
男63歳
12 「標準を越えた作品と思い第二席に置いた。」「やや古さはあるが、この作家は既にシナリオライターとして早くから名を成しているし、これ又十分将来を期待できる人だ。」
  「私は旅行中で書面回答をしたため委員会に居合せなかったので議論をつくす事も出来なかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和49年/1974年4月号
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直木賞 71 昭和49年/1974年上半期   一覧へ
選評の概要 ほっとした思い 総行数46 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男74歳
候補 評価 行数 評言
阿部牧郎
男40歳
14 「(引用者注:「失われた球譜」「鬼の詩」「不可触領域」は)どれも一流作品と称してさしつかえないほどの筆力を持ち、どれも面白く読める。」「十分筆力を持っているのだから力を落す事なく、次回の作品に努力して欲しい。」
半村良
男40歳
13 「(引用者注:「失われた球譜」「鬼の詩」「不可触領域」は)どれも一流作品と称してさしつかえないほどの筆力を持ち、どれも面白く読める。」「十分筆力を持っているのだから力を落す事なく、次回の作品に努力して欲しい。」
男41歳
39 「藤本義一君は既に作家として名を成していて直木賞に入らなくともさほどの失望はあるまいと思い、阿部、半村の二作を推薦して決定は委員諸氏の判断に任せた。」「人気作家になってからも生活を変えず、社会との接触面を大事にして頂きたいと思う。」
  「私は入院加療中で委員会へ出席出来なかった」
選評出典:『オール讀物』昭和49年/1974年10月号
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直木賞 72 昭和49年/1974年下半期   一覧へ
選評の概要 喰い違う評価 総行数36 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男75歳
候補 評価 行数 評言
素九鬼子
女(38歳)
9 「終りがやや弱くなったが然しいい作品であった。」「(引用者注:「アトラス伝説」よりも)純粋で重厚でもあり、主題がはっきりしていて読後の感銘も深い。」
栗山良八郎
男(46歳)
9 「終りがやや弱くなったが然しいい作品であった。」「(引用者注:「アトラス伝説」よりも)純粋で重厚でもあり、主題がはっきりしていて読後の感銘も深い。」
古川薫
男49歳
3 「短篇では古川薫の「塞翁の虹」を推薦した」
男41歳
10 「前回にも候補作品になっていて筆力は相当なものだが作品的には弱く、次作を期待するという選評を書いておいた。」「あまりにも小品すぎて、腕は判っても推薦する気にならなかった。」
男43歳
10 「小説というよりも記録的な要素が多分で推薦には不満であったが、文章にいや味なところがなく川上冬崖の死を小説的に見ているという以外には感銘が薄い作品だ。」
  「私は病中で委員会に出席出来ず書面回答したにすぎず、書面で意見を述べただけで結果は委員諸氏の決定に従うといった。然しかほどまで喰い違うとは予想もしなかった」
選評出典:『オール讀物』昭和50年/1975年4月号
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直木賞 73 昭和50年/1975年上半期   一覧へ
選評の概要 残念な結果 総行数60 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男75歳
候補 評価 行数 評言
  「今回は作品に恵まれなかった。受賞者なしは淋しいが已むを得ない。」
選評出典:『オール讀物』昭和50年/1975年10月号
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直木賞 74 昭和50年/1975年下半期   一覧へ
選評の概要 大いにたのもしい 総行数47 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男76歳
候補 評価 行数 評言
男38歳
11 「一ばん読みごたえがあった。内容も充実して筆力も確かだし信頼出来た。心せねばならぬ事はこの種のドキュメント作品は報道的記述の多くなる危険だ。」「今後の佐木君がどんな傾向の作品を書くか注目したいところだ。」
田中光二
男34歳
15 「面白かった。読み終ってやや莫迦莫迦しくもあったが、然し笑ってすごせない感情もあった。」「「大いなる逃亡」の科学兵器は現実化する可能性を持っているのか、単なる空想にすぎないのか。作品の外の興味もある。」
  「直木賞候補作の水準が目に見えて上って来ている。これは文学のためにも慶賀すべき事で大いにたのもしい。」
選評出典:『オール讀物』昭和51年/1976年4月号
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直木賞 75 昭和51年/1976年上半期   一覧へ
選評の概要 取り柄はあるが 総行数61 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男76歳
候補 評価 行数 評言
  「近年の直木賞候補作品で今回ほど佳作の乏しい年はなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和51年/1976年9月号
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直木賞 76 昭和51年/1976年下半期   一覧へ
選評の概要 私だけの杞憂 総行数46 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男77歳
候補 評価 行数 評言
男45歳
17 「「子育てごっこ」だけが小説らしい小説だった。モデルのある作品なのでモデルの人物論から始まった批判は、作家にとって気の毒だった。」「入賞したのは当然だったし、よかったと思う。」「教育出身者の一つの型の中に落ちないように要心して欲しい。」
選評出典:『オール讀物』昭和52年/1977年4月号
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直木賞 77 昭和52年/1977年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数38 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男77歳
候補 評価 行数 評言
  「現実に私は委員中の最高年齢に達してしまった。年の哀れはもうどうしようもない。」「今や文壇最高の登龍門ともいえる直木賞の委員に長くとどまるべきではない、という気がして来たのだ。」
選評出典:『オール讀物』昭和52年/1977年10月号
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直木賞 78 昭和52年/1977年下半期   一覧へ
選評の概要 受賞作のない淋しさ 総行数54 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男78歳
候補 評価 行数 評言
古川薫
男52歳
9 「私は(引用者中略)推したが、筋を欲張りすぎてやや散漫になった嫌いがある。中心を絞って仏師修業一本にテーマを置けばよかったのではないか。幕末騒動の背景がもっと役立つ工夫がある筈なのに残念だと思う。」
  「作品的には粒が揃って水準に達していると思ったが、決定打のないのが不幸だった。」
選評出典:『オール讀物』昭和53年/1978年4月号
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直木賞 79 昭和53年/1978年上半期   一覧へ
選評の概要 性根と技と 総行数61 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男78歳
候補 評価 行数 評言
男49歳
13 「私の最も楽しかったのは色川君の参考作品「三文おけら」であった。」「さりとて「三文おけら」だけが出て来ても入賞はしないだろう。「離婚」の参考でよかったが、私は「離婚」より「三文おけら」を高く買う。」
男49歳
6 「「深重の海」のように性根を据えて取り組むか(引用者中略)いずれにもせよ机の上で考えただけでは駄目だという事実は決定的である。」
選評出典:『オール讀物』昭和53年/1978年10月号
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直木賞 80 昭和53年/1978年下半期   一覧へ
選評の概要 古川薫を推す 総行数39 (1行=14字)
選考委員 川口松太郎 男79歳
候補 評価 行数 評言
古川薫
男53歳
17 「推したが賛成者少数なのは残念だった。哀愁の深いラストもしみじみとして隙がなく私は大変に惚れたのだが、作品の評価というものは飽くまでも主観的で、同感者が少なくとも、自説を撤回する気にはなれない。」
女52歳
15 「初めから当選の判っているような作品だった。」「直木賞優等生の感がある。然し、第一部がずばぬけて面白く、二部三部となるとだんだん鈍くなり、類型的になり、つまらなくなる。(引用者中略)第一部だけ切りはなして独立させたいと今でも思う。」
男42歳
8 「手頃な読物という気がする。」「器用な人ではあるし実力も十分だし、入賞に文句はないが、文学であるためにはやや不満である。」
選評出典:『オール讀物』昭和54年/1979年4月号
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