直木賞のすべて
第62回
直木賞-選評の概要 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
小研究
大衆選考会
マップ

ページの最後へ
Last Update[H26]2014/6/20

62   一覧へ 61前の回へ 後の回へ63
昭和44年/1969年下半期
(昭和45年/1970年1月19日決定発表/『オール讀物』昭和45年/1970年4月号選評掲載)
選考委員  大佛次郎
男72歳
石坂洋次郎
男69歳
川口松太郎
男70歳
村上元三
男59歳
海音寺潮五郎
男68歳
柴田錬三郎
男52歳
今日出海
男66歳
水上勉
男50歳
源氏鶏太
男57歳
司馬遼太郎
男46歳
松本清張
男60歳
選評総行数  44 45 44 66 63 49 51 52 56 59 58
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
永岡慶之助 『紅葉山』
684
男47歳
0 2 0 5 13 4 0 0 6 0 0
阿部牧郎 「われは湖の子」
91
男36歳
0 2 0 9 6 12 0 5 7 0 0
河村健太郎 「おたまじゃくしは蛙の子」
212
男41歳
0 12 0 8 13 7 12 5 9 23 0
田中穣 『藤田嗣治』
464
男44歳
44 21 30 16 15 12 13 20 8 26 34
藤本義一 「マンハッタン・ブルース」
100
男36歳
0 2 0 6 8 8 0 5 5 0 13
平田敬 「ダイビング」
155
男38歳
0 1 0 5 8 0 0 0 3 0 0
河野典生 『他人の城』
663
男34歳
0 1 0 4 7 9 0 0 4 0 0
阪田寛夫 「日本の童謡」
53
男44歳
0 2 0 4 8 0 8 8 5 0 0
    欠席
書面回答
               
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』昭和45年/1970年4月号
1行当たりの文字数:14字


選考委員
大佛次郎男72歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
「藤田嗣治」 総行数44 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
0  
阿部牧郎
男36歳
0  
河村健太郎
男41歳
0  
田中穣
男44歳
44 「私は田中氏の「藤田嗣治」を推した。」「いつも小説らしい小説ばかりが当選するのは、段段と小説が袋路地へ落込むことである。」「伝記には違いないが、画家の伝記と云うよりも高級インチキ師の生涯を描いてあるのが人間臭く面白く、小説と見ることさえ出来そうに思った。」
藤本義一
男36歳
0  
平田敬
男38歳
0  
河野典生
男34歳
0  
阪田寛夫
男44歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
川口松太郎
村上元三
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
今日出海
水上勉
源氏鶏太
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
石坂洋次郎男69歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
入賞作品なくて 総行数45 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
2  
阿部牧郎
男36歳
2  
河村健太郎
男41歳
12 「最後まで議論の対象となり、」「品のいい魅力的な作品だが、構成力が弱いということで入賞を逸した。」
田中穣
男44歳
21 「最後まで議論の対象となり、」「よく調べよく描いてあるが、これが小説か伝記かという問題がひっかかり、とうとう見送りになったのはお気の毒である。この作品でもう一つ私が気になったのは、戦後成長した若い人々――つまり「藤田嗣治」という名前に馴染みのない人々を、この作品が私等並みにひきつけられるかということである。」
藤本義一
男36歳
2  
平田敬
男38歳
1  
河野典生
男34歳
1  
阪田寛夫
男44歳
2  
  「私は毎回入賞者を出した方が直木賞が存在する意義があると思うのだが、それでは入賞作品の質が低下するという意見が強く、今回は見送りということになったのである。この考え方にも一理はある。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
川口松太郎
村上元三
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
今日出海
水上勉
源氏鶏太
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
川口松太郎男70歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
「藤田嗣治」を 総行数44 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
0  
阿部牧郎
男36歳
0  
河村健太郎
男41歳
0  
田中穣
男44歳
30 「どうしても一作をあげよとなったら田中君の「藤田嗣治」をおすつもりであった。」「情感の豊かな読物でもあり、文章も老練な感じがするし、直木賞作品の範囲をひろげる意味でも適当ではないかと思ったが、自分のその考えもジャーナリスティックにすぎる気がして、委員諸氏に賛成者がなければ已むを得ないと思っていた。」
藤本義一
男36歳
0  
平田敬
男38歳
0  
河野典生
男34歳
0  
阪田寛夫
男44歳
0  
  「残念なことに受賞作がなかった。ないのが当然なほど作品の質が悪かった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
村上元三
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
今日出海
水上勉
源氏鶏太
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
村上元三男59歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
今後を期待 総行数66 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
5 「材料がなま(原文傍点)のままで、消化されていない。それに、文章の古さは、なんとかしなくてはいけない。」
阿部牧郎
男36歳
9 「よく書き込んであるのに、レースの場面と会社のセールスをやっているところが交互に出てくる、という構成は、かえって迫力を弱めている。」
河村健太郎
男41歳
8 「うまいという点では(引用者中略)最高であった。だが、最後に母親が旅へ出ると打明けるところで、娘の反応が描かれていないのは、まだ芝居が終っていないのに幕がおりたような感じがした。」
田中穣
男44歳
16 「実名の人物たちをよく消化して面白い作品になっているが、小説かドキュメントか、という点で議論がわかれ、見送られた。」「わたしには「藤田嗣治」以外に推せる作品はなかった。」
藤本義一
男36歳
6 「材料も舞台も面白いのに、力みすぎている。「ちりめんじゃこ」のように、あぐらをかいた作品がほしい。」
平田敬
男38歳
5 「全体に張りつめたものは感じられるが、読み終って印象が薄いのは、構成力に欠点があるからだろう。」
河野典生
男34歳
4 「道具立てが面白いのに、肝腎の殺人の動機や経緯が古めかしいので、がっかりさせられた。」
阪田寛夫
男44歳
4 「前作の「わが町」と同様、捨て難いよさはあるが、所詮これは直木賞の作品ではない。」
  「今後の直木賞候補に、歴史物であれ現代物であれ、ドキュメントに属する作品が登場するのは歓迎したい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
川口松太郎
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
今日出海
水上勉
源氏鶏太
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
海音寺潮五郎男68歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
迫力不足 総行数63 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
13 「凡俗的興味に妥協的となっているので、魅力がまるで感ぜられなくなっている。業界雑誌のようなものに連載し、編集者の注文に迎合したのと回数がせまって来たのとのために、こうなったのではないかと思う。」
阿部牧郎
男36歳
6 「この人の技倆は皆認めている。しかし、蛸売りの話を絶頂にして、あとが下って来つつあるので、不安を感じさせるのである。」
河村健太郎
男41歳
13 「最後までぼくの買ったのはこの作品であった。まことにうまい。人間の描きわけ、心理のくまぐま、しかもその心理の底に流れているものの設定、心にくいほどである。」「何か迫力が不足である。これだけの分量に書いて、それがないのは重大な欠陥であろうと考えて、強くは推せなかった。」
田中穣
男44歳
15 「苦心の作であることは認める。」「相当な出来ばえであることも認める。しかし賞に値する出来ばえとは思われないのである。ただ、史伝も賞の対象になるという決定をさせたのはこの作品の功績である。」
藤本義一
男36歳
8 「皆うまいと思った。」「若い人々の技倆はここまで上ったのである。この中からぬきんでることは、なまなかの努力では追いつけまい。」
平田敬
男38歳
8 「皆うまいと思った。」「若い人々の技倆はここまで上ったのである。この中からぬきんでることは、なまなかの努力では追いつけまい。」
河野典生
男34歳
7 「皆うまいと思った。」「若い人々の技倆はここまで上ったのである。この中からぬきんでることは、なまなかの努力では追いつけまい。」
阪田寛夫
男44歳
8 「冴えているという点では、これが一番だと思ったが、何せ短かすぎるので損であった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
川口松太郎
村上元三
柴田錬三郎
今日出海
水上勉
源氏鶏太
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
柴田錬三郎男52歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
当選しにくさ 総行数49 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
4 「せっかく、いい素材にとり組み、ある程度こなしてみせながら、いかにも文章が古いのである。」
阿部牧郎
男36歳
12 「感心した。」「オールをこぐ、というきわめて単純な動作を、執念ぶかく描写してみせ、なみなみの凡手でないところを、示していた。」「ずば抜けた面白さに乏しかった。」
河村健太郎
男41歳
7 「ユニークな語り口にもひかれた。」「ずば抜けた面白さに乏しかった。」
田中穣
男44歳
12 「感心した。」「稀世のペテン師的天才画家を前後左右から観るための調査に、おそるべき執拗な努力をはらっていた。」「ずば抜けた面白さに乏しかった。」
藤本義一
男36歳
8 「出来としては、八篇中随一だが、どこかで読んだことのあるようなストーリイのつまらなさは、掩いがたく、損をした。」
平田敬
男38歳
0  
河野典生
男34歳
9 「こういうのを、クールなハードボイルド・タッチというのであろうが、私は、採らない。ここには、うすっぺらな風俗描写が、やたらに書きならべられているばかりである。」
阪田寛夫
男44歳
0  
  「いずれも、苦心のあとがみえて、駄作愚作の印象は、一篇もなかった。」「こういう候補作品をならべられると、委員である私自身、――直木賞というのは、容易なことでは、当選しないな。と、思わざるを得なかった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
川口松太郎
村上元三
海音寺潮五郎
今日出海
水上勉
源氏鶏太
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
今日出海男66歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
全般に言えること 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
0  
阿部牧郎
男36歳
0  
河村健太郎
男41歳
12 「筆致も滑らかで、いや味はなく、面白い話だが、もう一つ突っ込んだ小説の説得力とでもいうものが足りないように思われた。」「同人雑誌の作家に多く見られる現象で、このような賞の受賞作品としては得策とは言えぬだろう。」
田中穣
男44歳
13 「異色の作品であった。」「小説であろうか、伝記評伝であろうかと分類上の疑義も出て来たが、そんな形式論よりも、作品が一頭地を抜いている方が肝要な問題であろう。」「藤田がどのようなことをしたかよりも、藤田の才能に迫るものがなければ、作品の価値は出にくいことになる。」
藤本義一
男36歳
0  
平田敬
男38歳
0  
河野典生
男34歳
0  
阪田寛夫
男44歳
8 「心憎いばかりに巧みであり、皮肉な批評眼も鋭いものがある。」「だからといって作品に重量感が乏しく、且つ薄手にさえ見えたのは惜しまれる。」
  「今期の直木賞候補作品は低調であった。或いは八候補作品はドングリの丈比べのように一長一短、他を圧してすぐれた作品がなかった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
川口松太郎
村上元三
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
水上勉
源氏鶏太
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
水上勉男50歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
田中氏を推したが 総行数52 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
0  
阿部牧郎
男36歳
5 「セールスマンの哀感がよくかけていると思ったが、やはり前作の方がいい。」
河村健太郎
男41歳
5 「おもしろく読んだ。しかし授賞作となるとちょっと弱い。」
田中穣
男44歳
20 「この稀代の画家について、私は知るところが少なかったので、とにかく、魅入られて読んだ。」「敢えて賞をということになれば、これしかない。そう思って出席した」「ノンフィクションであっても、人物が浮き彫りされておれば小説に迫るのであって、私は「小説」としてこの作をよんだ。」
藤本義一
男36歳
5 「前作ほどの生彩がない。」「語り口の特異な軽快さはおもしろいのだ。」
平田敬
男38歳
0  
河野典生
男34歳
0  
阪田寛夫
男44歳
8 「阪田氏の才能は、(引用者中略)独特で、今回は「わが町」とちがった好短篇だ。だが器用につくりあげているところが気になるのだった。」
  「秀れてぬき出ている作品のない時は、読むのがつらい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
川口松太郎
村上元三
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
今日出海
源氏鶏太
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
源氏鶏太男57歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
残念だが 総行数56 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
6 「「斗南藩子弟記」より落ちるようだ。丁寧に書いてあるし、登場人物がそれぞれ気持いい。が、その程度に終っている。」
阿部牧郎
男36歳
7 「一応の出来という程度であろう。」
河村健太郎
男41歳
9 「終始面白く読んだし、登場人物も活き活きと描かれており、殊に母親がよかった。うまいと思った。が、もうひとつパンチがほしかった。」
田中穣
男44歳
8 「多くの議論の対象になった。先ず伝記物を直木賞にしていいかどうかということであった。が、そのことよりもこの作品が果して文学作品になっているかということで結局見送られることになった。」
藤本義一
男36歳
5 「終末に近づくにつれて凄味が出てくるのだが、全体として発想に独自の物が感じられなかった。」
平田敬
男38歳
3 「力作であるが、何かもうひとつ欠けているような気がした。」
河野典生
男34歳
4 「なかなかの努力作だが、もうすこしすっきりとまとめて貰いたかった。」
阪田寛夫
男44歳
5 「うまい作品であり、最後に主人公の戦時中のことをあばく効果も活きているが、小品というところでとどまっている。」
  「いつでも授賞作なしには積極的に反対して来た私だが、賛成側にまわってしまった。傑出した候補作品がなかったし、過去の直木賞作品に匹敵する作品がないというのが大方の感想であったようである。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
川口松太郎
村上元三
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
今日出海
水上勉
司馬遼太郎
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
司馬遼太郎男46歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
わるい時期 総行数59 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
0  
阿部牧郎
男36歳
0  
河村健太郎
男41歳
23 「どれかをえらばねばならぬとしたら、河村健太郎氏の「おたまじゃくしは蛙の子」だろうかと思った。」「男の筆者が女の作り声で書いてみごとな芸になっているという達者さに驚嘆した。」「(引用者注:最後に「藤田嗣治」と残ったとき)強く推すほどの気持が、私にはなかった。」「しかし、いまでもこの作品が受賞してもよかったのではないかという気持が、かすかにのこっている。」
田中穣
男44歳
26 「ノンフィクションも文学の強力なジャンルである。しかしこの作品の場合は、純粋にそれでありすぎ、つまり藤田嗣治という世間衆知の名前と概念によりかかりすぎ、藤田についての談話者なども、(引用者中略)あっさりナマで出てくる。」「しかし全候補作中、読んでもっともおもしろかったのはこの作品であった。」
藤本義一
男36歳
0  
平田敬
男38歳
0  
河野典生
男34歳
0  
阪田寛夫
男44歳
0  
  「直木賞的な分野にあたらしい小説がおこることは、ここしばらくないかもしれないと悲観的な、というより絶望的な予想をもっていたやさき、皮肉にも審査員の末席につらなることになった。」「わるい時期に顔を出したと思っている。」「こんどの候補作品には、賞にあたいするようなものがなかった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
川口松太郎
村上元三
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
今日出海
水上勉
源氏鶏太
松本清張
  ページの先頭へ

選考委員
松本清張男60歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
ノンフィクション 総行数58 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男47歳
0  
阿部牧郎
男36歳
0  
河村健太郎
男41歳
0  
田中穣
男44歳
34 「なんだか聞き書きのエピソードの集成に終ったようで、作者自身のフジタに対する切り込みがない。」「これには、画の世界でいう作者のデエモンがまるきり無いのである。」「ノンフィクションが好きな私だけに、これを否定した。」
藤本義一
男36歳
13 「今回も前作とは違う意味で私は推さなかった。テーマも目新しいものではないが、とりあげ方も古い。」「文章の軽重変化はあっても、作者の文体が無いと、作者の眼(あるいは思想)を感じさせない。」
平田敬
男38歳
0  
河野典生
男34歳
0  
阪田寛夫
男44歳
0  
  「或る新聞の文化欄が、ノンフィクション的な作品が直木賞の性格にそわないという強い批判があって(引用者注:「藤田嗣治」が)落ちた、という意味を書いているが、誤りである。そんなことをいった委員は一人もいない。安心してノンフィクションの佳作を書いていただきたい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大佛次郎
石坂洋次郎
川口松太郎
村上元三
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
今日出海
水上勉
源氏鶏太
司馬遼太郎
  ページの先頭へ


候補者・作品
永岡慶之助男47歳×各選考委員 
『紅葉山』
長篇 684
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎
男72歳
0  
石坂洋次郎
男69歳
2  
川口松太郎
男70歳
0  
村上元三
男59歳
5 「材料がなま(原文傍点)のままで、消化されていない。それに、文章の古さは、なんとかしなくてはいけない。」
海音寺潮五郎
男68歳
13 「凡俗的興味に妥協的となっているので、魅力がまるで感ぜられなくなっている。業界雑誌のようなものに連載し、編集者の注文に迎合したのと回数がせまって来たのとのために、こうなったのではないかと思う。」
柴田錬三郎
男52歳
4 「せっかく、いい素材にとり組み、ある程度こなしてみせながら、いかにも文章が古いのである。」
今日出海
男66歳
0  
水上勉
男50歳
0  
源氏鶏太
男57歳
6 「「斗南藩子弟記」より落ちるようだ。丁寧に書いてあるし、登場人物がそれぞれ気持いい。が、その程度に終っている。」
司馬遼太郎
男46歳
0  
松本清張
男60歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
阿部牧郎
「われは湖の子」
河村健太郎
「おたまじゃくしは蛙の子」
田中穣
『藤田嗣治』
藤本義一
「マンハッタン・ブルース」
平田敬
「ダイビング」
河野典生
『他人の城』
阪田寛夫
「日本の童謡」
  ページの先頭へ

候補者・作品
阿部牧郎男36歳×各選考委員 
「われは湖の子」
短篇 91
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎
男72歳
0  
石坂洋次郎
男69歳
2  
川口松太郎
男70歳
0  
村上元三
男59歳
9 「よく書き込んであるのに、レースの場面と会社のセールスをやっているところが交互に出てくる、という構成は、かえって迫力を弱めている。」
海音寺潮五郎
男68歳
6 「この人の技倆は皆認めている。しかし、蛸売りの話を絶頂にして、あとが下って来つつあるので、不安を感じさせるのである。」
柴田錬三郎
男52歳
12 「感心した。」「オールをこぐ、というきわめて単純な動作を、執念ぶかく描写してみせ、なみなみの凡手でないところを、示していた。」「ずば抜けた面白さに乏しかった。」
今日出海
男66歳
0  
水上勉
男50歳
5 「セールスマンの哀感がよくかけていると思ったが、やはり前作の方がいい。」
源氏鶏太
男57歳
7 「一応の出来という程度であろう。」
司馬遼太郎
男46歳
0  
松本清張
男60歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
永岡慶之助
『紅葉山』
河村健太郎
「おたまじゃくしは蛙の子」
田中穣
『藤田嗣治』
藤本義一
「マンハッタン・ブルース」
平田敬
「ダイビング」
河野典生
『他人の城』
阪田寛夫
「日本の童謡」
  ページの先頭へ

候補者・作品
河村健太郎男41歳×各選考委員 
「おたまじゃくしは蛙の子」
中篇 212
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎
男72歳
0  
石坂洋次郎
男69歳
12 「最後まで議論の対象となり、」「品のいい魅力的な作品だが、構成力が弱いということで入賞を逸した。」
川口松太郎
男70歳
0  
村上元三
男59歳
8 「うまいという点では(引用者中略)最高であった。だが、最後に母親が旅へ出ると打明けるところで、娘の反応が描かれていないのは、まだ芝居が終っていないのに幕がおりたような感じがした。」
海音寺潮五郎
男68歳
13 「最後までぼくの買ったのはこの作品であった。まことにうまい。人間の描きわけ、心理のくまぐま、しかもその心理の底に流れているものの設定、心にくいほどである。」「何か迫力が不足である。これだけの分量に書いて、それがないのは重大な欠陥であろうと考えて、強くは推せなかった。」
柴田錬三郎
男52歳
7 「ユニークな語り口にもひかれた。」「ずば抜けた面白さに乏しかった。」
今日出海
男66歳
12 「筆致も滑らかで、いや味はなく、面白い話だが、もう一つ突っ込んだ小説の説得力とでもいうものが足りないように思われた。」「同人雑誌の作家に多く見られる現象で、このような賞の受賞作品としては得策とは言えぬだろう。」
水上勉
男50歳
5 「おもしろく読んだ。しかし授賞作となるとちょっと弱い。」
源氏鶏太
男57歳
9 「終始面白く読んだし、登場人物も活き活きと描かれており、殊に母親がよかった。うまいと思った。が、もうひとつパンチがほしかった。」
司馬遼太郎
男46歳
23 「どれかをえらばねばならぬとしたら、河村健太郎氏の「おたまじゃくしは蛙の子」だろうかと思った。」「男の筆者が女の作り声で書いてみごとな芸になっているという達者さに驚嘆した。」「(引用者注:最後に「藤田嗣治」と残ったとき)強く推すほどの気持が、私にはなかった。」「しかし、いまでもこの作品が受賞してもよかったのではないかという気持が、かすかにのこっている。」
松本清張
男60歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
永岡慶之助
『紅葉山』
阿部牧郎
「われは湖の子」
田中穣
『藤田嗣治』
藤本義一
「マンハッタン・ブルース」
平田敬
「ダイビング」
河野典生
『他人の城』
阪田寛夫
「日本の童謡」
  ページの先頭へ

候補者・作品
田中穣男44歳×各選考委員 
『藤田嗣治』
長篇 464
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎
男72歳
44 「私は田中氏の「藤田嗣治」を推した。」「いつも小説らしい小説ばかりが当選するのは、段段と小説が袋路地へ落込むことである。」「伝記には違いないが、画家の伝記と云うよりも高級インチキ師の生涯を描いてあるのが人間臭く面白く、小説と見ることさえ出来そうに思った。」
石坂洋次郎
男69歳
21 「最後まで議論の対象となり、」「よく調べよく描いてあるが、これが小説か伝記かという問題がひっかかり、とうとう見送りになったのはお気の毒である。この作品でもう一つ私が気になったのは、戦後成長した若い人々――つまり「藤田嗣治」という名前に馴染みのない人々を、この作品が私等並みにひきつけられるかということである。」
川口松太郎
男70歳
30 「どうしても一作をあげよとなったら田中君の「藤田嗣治」をおすつもりであった。」「情感の豊かな読物でもあり、文章も老練な感じがするし、直木賞作品の範囲をひろげる意味でも適当ではないかと思ったが、自分のその考えもジャーナリスティックにすぎる気がして、委員諸氏に賛成者がなければ已むを得ないと思っていた。」
村上元三
男59歳
16 「実名の人物たちをよく消化して面白い作品になっているが、小説かドキュメントか、という点で議論がわかれ、見送られた。」「わたしには「藤田嗣治」以外に推せる作品はなかった。」
海音寺潮五郎
男68歳
15 「苦心の作であることは認める。」「相当な出来ばえであることも認める。しかし賞に値する出来ばえとは思われないのである。ただ、史伝も賞の対象になるという決定をさせたのはこの作品の功績である。」
柴田錬三郎
男52歳
12 「感心した。」「稀世のペテン師的天才画家を前後左右から観るための調査に、おそるべき執拗な努力をはらっていた。」「ずば抜けた面白さに乏しかった。」
今日出海
男66歳
13 「異色の作品であった。」「小説であろうか、伝記評伝であろうかと分類上の疑義も出て来たが、そんな形式論よりも、作品が一頭地を抜いている方が肝要な問題であろう。」「藤田がどのようなことをしたかよりも、藤田の才能に迫るものがなければ、作品の価値は出にくいことになる。」
水上勉
男50歳
20 「この稀代の画家について、私は知るところが少なかったので、とにかく、魅入られて読んだ。」「敢えて賞をということになれば、これしかない。そう思って出席した」「ノンフィクションであっても、人物が浮き彫りされておれば小説に迫るのであって、私は「小説」としてこの作をよんだ。」
源氏鶏太
男57歳
8 「多くの議論の対象になった。先ず伝記物を直木賞にしていいかどうかということであった。が、そのことよりもこの作品が果して文学作品になっているかということで結局見送られることになった。」
司馬遼太郎
男46歳
26 「ノンフィクションも文学の強力なジャンルである。しかしこの作品の場合は、純粋にそれでありすぎ、つまり藤田嗣治という世間衆知の名前と概念によりかかりすぎ、藤田についての談話者なども、(引用者中略)あっさりナマで出てくる。」「しかし全候補作中、読んでもっともおもしろかったのはこの作品であった。」
松本清張
男60歳
34 「なんだか聞き書きのエピソードの集成に終ったようで、作者自身のフジタに対する切り込みがない。」「これには、画の世界でいう作者のデエモンがまるきり無いのである。」「ノンフィクションが好きな私だけに、これを否定した。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
永岡慶之助
『紅葉山』
阿部牧郎
「われは湖の子」
河村健太郎
「おたまじゃくしは蛙の子」
藤本義一
「マンハッタン・ブルース」
平田敬
「ダイビング」
河野典生
『他人の城』
阪田寛夫
「日本の童謡」
  ページの先頭へ

候補者・作品
藤本義一男36歳×各選考委員 
「マンハッタン・ブルース」
短篇 100
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎
男72歳
0  
石坂洋次郎
男69歳
2  
川口松太郎
男70歳
0  
村上元三
男59歳
6 「材料も舞台も面白いのに、力みすぎている。「ちりめんじゃこ」のように、あぐらをかいた作品がほしい。」
海音寺潮五郎
男68歳
8 「皆うまいと思った。」「若い人々の技倆はここまで上ったのである。この中からぬきんでることは、なまなかの努力では追いつけまい。」
柴田錬三郎
男52歳
8 「出来としては、八篇中随一だが、どこかで読んだことのあるようなストーリイのつまらなさは、掩いがたく、損をした。」
今日出海
男66歳
0  
水上勉
男50歳
5 「前作ほどの生彩がない。」「語り口の特異な軽快さはおもしろいのだ。」
源氏鶏太
男57歳
5 「終末に近づくにつれて凄味が出てくるのだが、全体として発想に独自の物が感じられなかった。」
司馬遼太郎
男46歳
0  
松本清張
男60歳
13 「今回も前作とは違う意味で私は推さなかった。テーマも目新しいものではないが、とりあげ方も古い。」「文章の軽重変化はあっても、作者の文体が無いと、作者の眼(あるいは思想)を感じさせない。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
永岡慶之助
『紅葉山』
阿部牧郎
「われは湖の子」
河村健太郎
「おたまじゃくしは蛙の子」
田中穣
『藤田嗣治』
平田敬
「ダイビング」
河野典生
『他人の城』
阪田寛夫
「日本の童謡」
  ページの先頭へ

候補者・作品
平田敬男38歳×各選考委員 
「ダイビング」
中篇 155
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎
男72歳
0  
石坂洋次郎
男69歳
1  
川口松太郎
男70歳
0  
村上元三
男59歳
5 「全体に張りつめたものは感じられるが、読み終って印象が薄いのは、構成力に欠点があるからだろう。」
海音寺潮五郎
男68歳
8 「皆うまいと思った。」「若い人々の技倆はここまで上ったのである。この中からぬきんでることは、なまなかの努力では追いつけまい。」
柴田錬三郎
男52歳
0  
今日出海
男66歳
0  
水上勉
男50歳
0  
源氏鶏太
男57歳
3 「力作であるが、何かもうひとつ欠けているような気がした。」
司馬遼太郎
男46歳
0  
松本清張
男60歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
永岡慶之助
『紅葉山』
阿部牧郎
「われは湖の子」
河村健太郎
「おたまじゃくしは蛙の子」
田中穣
『藤田嗣治』
藤本義一
「マンハッタン・ブルース」
河野典生
『他人の城』
阪田寛夫
「日本の童謡」
  ページの先頭へ

候補者・作品
河野典生男34歳×各選考委員 
『他人の城』
長篇 663
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎
男72歳
0  
石坂洋次郎
男69歳
1  
川口松太郎
男70歳
0  
村上元三
男59歳
4 「道具立てが面白いのに、肝腎の殺人の動機や経緯が古めかしいので、がっかりさせられた。」
海音寺潮五郎
男68歳
7 「皆うまいと思った。」「若い人々の技倆はここまで上ったのである。この中からぬきんでることは、なまなかの努力では追いつけまい。」
柴田錬三郎
男52歳
9 「こういうのを、クールなハードボイルド・タッチというのであろうが、私は、採らない。ここには、うすっぺらな風俗描写が、やたらに書きならべられているばかりである。」
今日出海
男66歳
0  
水上勉
男50歳
0  
源氏鶏太
男57歳
4 「なかなかの努力作だが、もうすこしすっきりとまとめて貰いたかった。」
司馬遼太郎
男46歳
0  
松本清張
男60歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
永岡慶之助
『紅葉山』
阿部牧郎
「われは湖の子」
河村健太郎
「おたまじゃくしは蛙の子」
田中穣
『藤田嗣治』
藤本義一
「マンハッタン・ブルース」
平田敬
「ダイビング」
阪田寛夫
「日本の童謡」
  ページの先頭へ

候補者・作品
阪田寛夫男44歳×各選考委員 
「日本の童謡」
短篇 53
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎
男72歳
0  
石坂洋次郎
男69歳
2  
川口松太郎
男70歳
0  
村上元三
男59歳
4 「前作の「わが町」と同様、捨て難いよさはあるが、所詮これは直木賞の作品ではない。」
海音寺潮五郎
男68歳
8 「冴えているという点では、これが一番だと思ったが、何せ短かすぎるので損であった。」
柴田錬三郎
男52歳
0  
今日出海
男66歳
8 「心憎いばかりに巧みであり、皮肉な批評眼も鋭いものがある。」「だからといって作品に重量感が乏しく、且つ薄手にさえ見えたのは惜しまれる。」
水上勉
男50歳
8 「阪田氏の才能は、(引用者中略)独特で、今回は「わが町」とちがった好短篇だ。だが器用につくりあげているところが気になるのだった。」
源氏鶏太
男57歳
5 「うまい作品であり、最後に主人公の戦時中のことをあばく効果も活きているが、小品というところでとどまっている。」
司馬遼太郎
男46歳
0  
松本清張
男60歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
永岡慶之助
『紅葉山』
阿部牧郎
「われは湖の子」
河村健太郎
「おたまじゃくしは蛙の子」
田中穣
『藤田嗣治』
藤本義一
「マンハッタン・ブルース」
平田敬
「ダイビング」
河野典生
『他人の城』
  ページの先頭へ



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像候補作家の群像
選考委員の群像小研究大衆選考会マップ