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第67回
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Last Update[H26]2014/12/23

井上ひさし
Inoue Hisashi
生没年月日【注】 昭和9年/1934年11月16日~平成22年/2010年4月9日
受賞年齢 37歳8ヵ月
経歴 本名=井上廈(イノウエ・ヒサシ)。山形県生まれ。上智大学文学部卒。
受賞歴・候補歴
  • 第13回芸術祭賞[脚本奨励賞](昭和33年/1958年度)「うかうか三十・ちょろちょろ四十」井上廈名義《戯曲》
  • |候補| 第16回「新劇」岸田戯曲賞(昭和46年/1971年)「表裏源内蛙合戦」《戯曲》
  • 第7回斎田喬戯曲賞(昭和46年/1971年)『十一ぴきのネコ』《戯曲》
  • 第17回「新劇」岸田戯曲賞(昭和47年/1972年)「道元の冒険」《戯曲》
  • 第22回芸術選奨文部大臣新人賞[演劇部門](昭和46年/1971年度)『道元の冒険』《戯曲》
  • 第67回直木賞(昭和47年/1972年上期)「手鎖心中」
  • 第6回小説現代ゴールデン読者賞(昭和47年/1972年下期)「いとしのブリジット・ボルドー」
  • |候補| 第9回吉川英治文学賞(昭和50年/1975年)『いとしのブリジット・ボルドー』
  • |候補| 第10回吉川英治文学賞(昭和51年/1976年)『ドン松五郎の生活』
  • |候補| 第11回吉川英治文学賞(昭和52年/1977年)『偽原始人』『新釈遠野物語』
  • 第31回読売文学賞[戯曲賞](昭和54年/1979年)『しみじみ日本・乃木大将』『小林一茶』《戯曲》
  • 第14回紀伊国屋演劇賞[個人賞](昭和54年/1979年)『しみじみ日本・乃木大将』『小林一茶』《戯曲》
  • |候補| 第15回吉川英治文学賞(昭和56年/1981年)『下駄の上の卵』
  • 第2回日本SF大賞(昭和56年/1981年)『吉里吉里人』
  • 第33回読売文学賞[小説賞](昭和56年/1981年)『吉里吉里人』
  • 第13回星雲賞[日本長編部門](昭和57年/1982年)『吉里吉里人』
  • 第20回吉川英治文学賞(昭和61年/1986年)『腹鼓記』『不忠臣蔵』
  • |候補| 第40回日本推理作家協会賞[評論その他部門](昭和62年/1987年)『「ブラウン神父」ブック』
  • 第15回テアトロ演劇賞(昭和63年/1988年)「昭和庶民伝」《戯曲》
  • 土木学会賞著作賞(平成2年/1990年)『四千万歩の男』
  • 第27回谷崎潤一郎賞(平成3年/1991年)『シャンハイムーン』
  • |候補| 第1回鶴屋南北戯曲賞(平成9年/1997年度)『紙屋町さくらホテル』《戯曲》
  • 第47回菊池寛賞(平成11年/1999年)
  • 第9回イーハトーブ賞(平成11年/1999年)
  • 朝日賞(平成12年/2000年度)"知的かつ民衆的な現代史を総合する創作活動"
  • 第3回織部賞(平成13年/2001年)
  • 第44回毎日芸術賞(平成14年/2002年度)『太鼓たたいて笛吹いて』
  • 第6回鶴屋南北戯曲賞(平成14年/2002年度)『太鼓たたいて笛ふいて』《戯曲》
  • 文化功労者(平成16年/2004年)
  • 第60回NHK放送文化賞(平成20年/2008年度)
  • 第65回日本藝術院賞[+恩賜賞][文芸](平成20年/2008年度)"戯曲を中心とする広い領域における長年の業績"
直木賞
選考委員歴
第88回~第142回(通算27.5年・55回)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part3
備考
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てぐさりしんじゅう
手鎖心中」(『別冊文藝春秋』119号[昭和47年/1972年3月])
媒体・作品情報
誌名 「別冊文藝春秋」  別表記表紙 「別册文藝春秋」 目次・奥付 「別冊文藝春秋」
巻号 第119号  別表記119特別号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「てぐさりしんじゅう」
印刷/発行年月日 発行 昭和47年/1972年3月5日
発行者等 編集兼発行人 印南 寛 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 336 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
29字
×25行
×2段
本文ページ 293~325
(計33頁)
測定枚数 111
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書誌
>>『オール讀物』昭和47年/1972年10月号
>>昭和47年/1972年10月・文藝春秋刊『手鎖心中』所収
>>昭和50年/1975年3月・文藝春秋/文春文庫『手鎖心中』所収
>>昭和51年/1976年5月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系92 野坂昭如・五木寛之・井上ひさし集』所収
>>昭和56年/1981年5月・新潮社刊『新潮現代文学79 井上ひさし』所収
>>昭和59年/1984年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『手鎖心中』所収
>>昭和60年/1985年2月・成瀬書房刊『手鎖心中』所収
>>昭和63年/1988年10月・小学館刊『昭和文学全集 第26巻』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
>>平成4年/1992年8月・講談社刊『歴史小説名作館9 大川端秋色 江戸4』所収
>>平成21年/2009年5月・文藝春秋/文春文庫『手鎖心中』[新装版]所収
>>平成26年/2014年12月・岩波書店刊『井上ひさし短編中編小説集成 第3巻』所収
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候補者 井上ひさし 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
司馬遼太郎
男48歳
24 「うそのあざやかさには目をみはるおもいがした。作品そのものには多少の瑕瑾を指摘できるし、「斬」のように残るものではないであろう。しかしこれを書いた才腕の前には、たれもが叩頭せざるをえないのではないか。」
大佛次郎
男74歳
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石坂洋次郎
男72歳
6 「私は江戸末期の戯作及び戯作者に興味をもたないので、達者に書いてあるが強くは推せなかった。」
水上勉
男53歳
15 「「自分のことば」をもっている。」「軽妙にしてずっしりと重い。おそらく日本文壇は、何年ぶりかで、個性ゆたかな作家を得たといえる。」
川口松太郎
男72歳
12 「同君の作品の一つの頂点ではあるが、肝心なものが足らなかった。」「江戸時代の滑稽本なら大傑作だろうが現代の諷刺小説としては物足らなさを感じる。然し井上君の才能は認める。」
源氏鶏太
男60歳
7 「面白いがもっと面白くなっていい作品という気がした。」「栄次郎の人間がうまく出ていない。いつもの軽妙さが欲しかった。」
今日出海
男68歳
18 「井上氏は作品の重量などにはおよそ関心を払っていない作家らしい。それよりもむしろ軽さの中にエスプリの浸透を考えている側の人のようだ。」「軽妙な戯曲を既にいくらも発表し、定評のあることを知らされた。」「恐らく近く作者は直木賞作家として活躍を期待される人の一人になることだろう。」
柴田錬三郎
男55歳
14 「べつに、私には異論はなかった。」「才華のほどを充分に発揮していた。」「欠点はある。(引用者中略)江戸爛熟期の風俗の調べがゆきとどかず、挿入の小唄が大正製であったりする不備があった。」
村上元三
男62歳
16 「「手鎖心中」の才気が、本当に腰のすわったものになってくれればうれしいが、どうか落語の「酢豆腐」の若旦那のようにならないでほしい。」「直木賞に価する作品だし、作者は自信を持ってもらいたい。」
松本清張
男62歳
28 「第一に推したのは、井上ひさし氏のこれまでの仕事を瞥見して、将来発展の可能性を大いに持ったからである。」「ふざけた小説だとみるのは皮相で、作者は戯作者の中に入って現代の「寛政」を見ている。」「大型作家になる可能性(これは可能性)は十分にある。」
選評出典:『オール讀物』昭和47年/1972年10月号
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文量
短篇
章立て
「日本橋」「京橋」「柳島」「浅草」「深川」「鳥越」「亀戸」「向島」
時代設定 場所設定
江戸  江戸
登場人物
おれ(語り手、近松与七、絵草紙作家の卵)
会田清右衛門(絵草紙作者志望)
西宮太助(同)
栄次郎(材木問屋の若主人、売れない戯作者)




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