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第58回
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Last Update[H27]2015/12/10

野坂昭如
Nosaka Akiyuki
生没年月日【注】 昭和5年/1930年10月10日~平成27年/2015年12月9日
受賞年齢 37歳3ヵ月
経歴 神奈川県生まれ。早稲田大学文学部仏文科中退。
受賞歴・候補歴
  • 日本レコード大賞作詞賞(昭和38年/1963年)「オモチャのチャチャチャ」
  • |候補| 第2回谷崎潤一郎賞(昭和41年/1966年)『エロ事師たち』
  • |候補| 第57回直木賞(昭和42年/1967年上期)「受胎旅行」
  • |候補| 第14回小説新潮賞(昭和42年/1967年)『とむらい師たち』
  • 第58回直木賞(昭和42年/1967年下期)「アメリカひじき」「火垂るの墓」
  • 第6回婦人公論読者賞(昭和43年/1968年)「プレイボーイの子守唄」
  • |候補| 第6回谷崎潤一郎賞(昭和45年/1970年)『骨餓身峠死人葛』
  • 第4回小説現代ゴールデン読者賞(昭和46年/1971年下期)「砂絵呪縛後日怪談」
  • |候補| 第11回谷崎潤一郎賞(昭和50年/1975年)『生誕の時を求めて』
  • 第2回パチンコ文化賞(昭和62年/1987年)
  • 第1回講談社エッセイ賞(昭和60年/1985年)『我が闘争 こけつまろびつ闇を撃つ』
  • 第31回吉川英治文学賞(平成9年/1997年)『同心円』
  • 第30回泉鏡花文学賞(平成14年/2002年)『文壇』
処女作 『エロ事師たち』(昭和38年/1963年)
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リンク集
備考
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直木賞 第57回候補  一覧へ

じゅたいりょこう
受胎旅行」(『オール讀物』昭和42年/1967年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「オール讀物」  別表記表紙 「文藝春秋」併記
巻号 第22巻 第6号  別表記6月号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「じゅたいりょこう」
印刷/発行年月日 印刷 昭和42年/1967年5月20日 発行 昭和42年/1967年6月1日
発行者等 編集兼発行人 杉村友一 印刷人 柳川太郎 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
装幀/装画等  永田 力
総ページ数 340 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×25行
×3段
本文ページ 150~161
(計12頁)
測定枚数 40
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書誌
>>昭和42年/1967年10月・新潮社刊『受胎旅行』所収
>>昭和47年/1972年6月・新潮社/新潮文庫『受胎旅行』所収
>>昭和53年/1978年4月・読売新聞社刊『野坂昭如自選短編集』所収
>>平成12年/2000年9月・国書刊行会刊『野坂昭如コレクション1 ベトナム姐ちゃん』所収
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候補者 野坂昭如 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
6 「達者な筆でよく主題をまとめてあると思ったが、この人などいまさら直木賞でもあるまいと思って、点を入れなかった。」
川口松太郎
男67歳
24 「文体が新鮮でイキがいい。他の作品は何処かで一度お目にかかったような模倣性を感ずるが、受胎旅行はこの作家だけの独自の文章を持っている。」「この作家は作家として大成する意気をもって取り組んでいるかどうか疑わしいような悪名声がある。」
源氏鶏太
男55歳
11 「新しい才能を認める人と、文学に無縁の才能と主張する人の二派にわかれた。私自身とまどった。今もとまどっている。」
村上元三
男57歳
5 「この作品より「娼婦焼身」のほうが面白かった。この作品からは、すれているという感じしか受けなかった。」
海音寺潮五郎
男65歳
19 「予選係の人々に考えてもらいたいことがある。(引用者中略)なぜ予選通過作品にしたか、ぼくには合点が行かない。野坂氏のようにすでに一家をなして活躍している人のものを選ぶなら、よほどによい作品を選ぶべきで、少々いいくらいの作品ならあげないのが礼儀であろう。」「候補になっただけでもプラスというのは、これから世に出ようという人々のことである。」
今日出海
男63歳
0  
中山義秀
男66歳
0  
柴田錬三郎
男50歳
3 「この作家のために採らない。きっと良い作品が書ける人である。」
水上勉
男48歳
32 「古い文体だが、奇妙な味がある。文体が現代の風俗、人間を描くに適しているように思われて、氏の才能を認めずにはおれなかった。」「あくまで野坂氏一本でゆく決心であった。」
松本清張
男57歳
13 「この作家は自分の文体を持ち、それを武器に、とにかく現代の一面を描いている。他人にないそのユニーク性を私は買う。」「よけいなことだが、テレビなどの雑業を整理し、新フォームの小説開拓に専念されることを望みたい。」
選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年10月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  大阪~隠岐の島
登場人物
夫(出版社勤務)
妻(TV局ニュース番組ディレクター)




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「アメリカひじき」(『別冊文藝春秋』101号[昭和42年/1967年9月])
媒体・作品情報
誌名 「別冊文藝春秋」  別表記背・表紙 「別册文藝春秋」 目次・奥付 「別冊文藝春秋」 裏表紙 「別冊 文藝春秋」
巻号 第101号  別表記101特別号
印刷/発行年月日 印刷 昭和42年/1967年9月3日 発行 昭和42年/1967年9月5日
発行者等 編集兼発行人 山本博章 印刷人 柳川太郎 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 352 表記上の枚数 目次 100枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 98~124
(計27頁)
測定枚数 83
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書誌
>>『オール讀物』昭和43年/1968年4月号
>>昭和43年/1968年3月・文藝春秋刊『アメリカひじき・火垂るの墓』所収
>>昭和47年/1972年4月・角川書店刊『野坂昭如自選作品』所収
>>昭和47年/1972年1月・新潮社/新潮文庫『アメリカひじき・火垂るの墓』所収
>>昭和49年/1974年12月・講談社刊『現代の文学39 戦後2』所収
>>昭和51年/1976年5月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系92 野坂昭如・五木寛之・井上ひさし集』所収
>>昭和52年/1977年8月・文藝春秋刊『アメリカひじき・火垂るの墓』所収
>>昭和53年/1978年6月・成瀬書房刊『火垂るの墓』所収
>>昭和56年/1981年2月・立風書房刊『現代日本のユーモア文学6』所収
>>昭和56年/1981年11月・新潮社刊『新潮現代文学73 野坂昭如』所収
>>平成2年/1990年1月・白水社/白水Uブックス『笑いの双面神』所収
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候補者 野坂昭如 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
24 「二作のうち、私は「火垂るの墓」がいいと思った。」「こう短くきれぎれに書かないで、この題材で長篇を書かれたら――と残念に思った。ともかく多才の人であり、底に手ごたえのあるものを感じさせる作家だ。」
源氏鶏太
男55歳
11 「今回の二作については文句のつけようがなかった。」「私の感じからいうと今回の授賞は、はじめから野坂氏に決っていたような雰囲気であった。」
海音寺潮五郎
男66歳
16 「大坂ことばの長所を利用しての冗舌は、縦横無尽のようでいながら、無駄なおしゃべりは少しもない。十分な計算がある。見事というほかはない。」「描写に少しもいやしさがなく、突飛な効果が笑いをさそう。感心した。」
川口松太郎
男68歳
19 「直木賞作家の本命とはいい難く、君の技量は逆手だ。文章のアヤの面白さに興味があって事件人物の描写説得は二の次になっている。」「野坂君が独特の文躰の上に、豊かな内容をもり込む作家になってくれたらそれこそ鬼に金棒だ。」
水上勉
男48歳
19 「出来がよく、野坂氏の怨念も夢もふんだんに詰めこまれて、しかも好短篇の結構を踏み、完全である。感動させられた。」
松本清張
男58歳
16 「前回からの推薦者としては同慶に堪えない。私の好みとしては「アメリカひじき」よりも「火垂るの墓」をとりたい。だが、野坂氏独特の粘こい、しかも無駄のない饒舌体の文章は現在を捉えるときに最も特徴を発揮するように思う。」
大佛次郎
男70歳
24 「この装飾の多い文体で、裸の現実を襞深くつつんで、むごたらしさや、いやらしいものから決して目を背向けていない。」「作りごとでない力が、底に横たわって手強い。この作家の将来が楽しみである。」
柴田錬三郎
男50歳
15 「さまざまの話題をマスコミにまきちらし乍ら、とにもかくにも、文壇へふみ込んで来たその雑草的な強さは、敬服にあたいする。私は、「火垂るの墓」に感動した。」
今日出海
男64歳
16 「何も野坂、三好両氏の名前に授賞したのではなく、やはり作品の出来栄えを主体に銓考したのだから、新人は新人らしい精進を期待するのみである。」
中山義秀
男67歳
7 「文芸作品はつねに時代を、最も敏感に反映する、とされているとおり、(引用者中略)異色ある文体に、シニカルな老練さを味わった。」
村上元三
男57歳
10 「「火垂るの墓」よりも、「アメリカひじき」のほうがわたしには面白かった。はじめは取っつきにくく、気障なとまで思った文章も、こうなると芸のうちであろう。」
選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年4月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
俊夫(TVCMフィルム制作プロダクション主宰)
京子(俊夫の妻)
ヒギンズ(京子の知り合いのアメリカ人)




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ほた はか
火垂るの 墓」(『オール讀物』昭和42年/1967年10月号)
媒体・作品情報
誌名 「オール讀物」  別表記表紙 「文藝春秋」併記
巻号 第22巻 第10号  別表記10月特大号/10月号
作品名 別表記 目次 ルビ有り「ほた」 本文 ルビ有り「ほた」「はか」
印刷/発行年月日 印刷 昭和42年/1967年9月20日 発行 昭和42年/1967年10月1日
発行者等 編集兼発行人 杉村友一 印刷人 柳川太郎 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
装幀/装画等  村上 豊
総ページ数 382 表記上の枚数 目次 60枚 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×26行
×3段
本文ページ 206~220
(計15頁)
測定枚数 53
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書誌
>>昭和43年/1968年3月・文藝春秋刊『アメリカひじき・火垂るの墓』所収
>>昭和47年/1972年1月・新潮社/新潮文庫『アメリカひじき・火垂るの墓』所収
>>昭和47年/1972年4月・角川書店刊『野坂昭如自選作品』所収
>>昭和50年/1975年6月・朝日出版社刊『野坂昭如抒情作品集』所収
>>昭和51年/1976年5月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系92 野坂昭如・五木寛之・井上ひさし集』所収
>>昭和52年/1977年8月・文藝春秋刊『アメリカひじき・火垂るの墓』所収
>>昭和53年/1978年6月・成瀬書房刊『火垂るの墓』所収
>>昭和56年/1981年9月・金の星社/日本の文学『凧になったお母さん』所収
>>昭和56年/1981年11月・新潮社刊『新潮現代文学73 野坂昭如』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
>>平成18年/2006年7月・ポプラ社/ポプラポケット文庫『火垂るの墓』所収
>>『オール讀物』平成22年/2010年5月号再録
>>平成24年/2012年3月・集英社刊『コレクション戦争と文学15 戦時下の青春:炎』所収
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候補者 野坂昭如 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
24 「二作のうち、私は「火垂るの墓」がいいと思った。」「こう短くきれぎれに書かないで、この題材で長篇を書かれたら――と残念に思った。ともかく多才の人であり、底に手ごたえのあるものを感じさせる作家だ。」
源氏鶏太
男55歳
11 「今回の二作については文句のつけようがなかった。」「私の感じからいうと今回の授賞は、はじめから野坂氏に決っていたような雰囲気であった。」
海音寺潮五郎
男66歳
16 「大坂ことばの長所を利用しての冗舌は、縦横無尽のようでいながら、無駄なおしゃべりは少しもない。十分な計算がある。見事というほかはない。」「描写に少しもいやしさがなく、突飛な効果が笑いをさそう。感心した。」
川口松太郎
男68歳
19 「直木賞作家の本命とはいい難く、君の技量は逆手だ。文章のアヤの面白さに興味があって事件人物の描写説得は二の次になっている。」「野坂君が独特の文躰の上に、豊かな内容をもり込む作家になってくれたらそれこそ鬼に金棒だ。」
水上勉
男48歳
19 「出来がよく、野坂氏の怨念も夢もふんだんに詰めこまれて、しかも好短篇の結構を踏み、完全である。感動させられた。」
松本清張
男58歳
16 「前回からの推薦者としては同慶に堪えない。私の好みとしては「アメリカひじき」よりも「火垂るの墓」をとりたい。だが、野坂氏独特の粘こい、しかも無駄のない饒舌体の文章は現在を捉えるときに最も特徴を発揮するように思う。」
大佛次郎
男70歳
24 「この装飾の多い文体で、裸の現実を襞深くつつんで、むごたらしさや、いやらしいものから決して目を背向けていない。」「作りごとでない力が、底に横たわって手強い。この作家の将来が楽しみである。」
柴田錬三郎
男50歳
15 「さまざまの話題をマスコミにまきちらし乍ら、とにもかくにも、文壇へふみ込んで来たその雑草的な強さは、敬服にあたいする。私は、「火垂るの墓」に感動した。」
今日出海
男64歳
16 「何も野坂、三好両氏の名前に授賞したのではなく、やはり作品の出来栄えを主体に銓考したのだから、新人は新人らしい精進を期待するのみである。」
中山義秀
男67歳
7 「文芸作品はつねに時代を、最も敏感に反映する、とされているとおり、(引用者中略)異色ある文体に、シニカルな老練さを味わった。」
村上元三
男57歳
10 「「火垂るの墓」よりも、「アメリカひじき」のほうがわたしには面白かった。はじめは取っつきにくく、気障なとまで思った文章も、こうなると芸のうちであろう。」
選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年4月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争末期  神戸
登場人物
清太(中学三年生)
節子(清太の幼い妹)




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