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第58回
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Last Update[H29]2017/9/28

原田八束
Harada Yatsuka
生没年月日【注】 大正10年/1921年4月☆日~平成24年/2012年10月☆日
経歴 愛媛県伯方島生まれ。☆☆卒。10代~20代に中国奥地を放浪。三菱重工業の造船所に勤める。
受賞歴・候補歴
  • 第2回サンデー毎日小説賞[選外佳作第二席](昭和35年/1960年)「白い谷間」
  • 第20回オール讀物新人賞[佳作](昭和37年/1962年上期)「西域伝」
  • 第21回オール讀物新人賞(昭和37年/1962年下期)「落暉伝」
  • |候補| 第58回直木賞(昭和42年/1967年下期)「風塵」
  • |転載| 『文學界』同人雑誌推薦作(昭和43年/1968年8月号)「河竜の裔」
  • |候補| 第59回直木賞(昭和43年/1968年上期)「河竜の裔」
  • |候補| 第60回直木賞(昭和43年/1968年下期)「玉妖記」
備考 上記情報のうち、生年月日や経歴、収録単行本の情報などは、2002年7月21日、サイトをご覧の方より教えていただきました。ありがとうございます。
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直木賞 第58回候補  一覧へ

ふうじん
風塵」(『風群』2号[昭和42年/1967年8月])
媒体・作品情報
誌名 「風群」  別表記表紙・奥付 「文学雑誌」併記 裏表紙 「文学同人誌」併記
巻号 第2号
印刷/発行年月日 発行 昭和42年/1967年8月10日
発行者等 編集兼発行人 松田達郎 印刷所 有限会社富士出版印刷社(神戸市)
発行所 風群文学会(神戸市)
総ページ数 112 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×24行
×2段
本文ページ 70~106
(計37頁)
測定枚数 127
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書誌
>>昭和44年/1969年10月・三一書房/現代作家シリーズ『玉妖記』所収
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候補者 原田八束 男46歳
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
4 「原田八束氏の「風塵」(引用者中略)などが最終審査の対象になった。」
源氏鶏太
男55歳
3 「面白かった。なかなか雄大な物語で、しめくくりもよく利いていた。」
海音寺潮五郎
男66歳
16 「物語を作る力は十分である。」「設定は、図式的ではあるが見事である。他の場合だったら受賞作に選ばれたろう。」
川口松太郎
男68歳
0  
水上勉
男48歳
4 「私には、もう一作見せてほしい気持がした。」
松本清張
男58歳
0  
大佛次郎
男70歳
0  
柴田錬三郎
男50歳
9 「直木賞を受けても、すこしもはずかしからぬ作品だと、思う。」「格調高い構成(引用者中略)は、高く評価されてよい。」
今日出海
男64歳
14 「「風塵」に興味を持った。」「原田氏は宦官の宿命的ともいえる性格をよく描いている。が、それだけにやや観念的にその性格をつくった嫌いもないではない。次作を期待する作家である。」
中山義秀
男67歳
6 「苦心の努力作のよう受けとられた。効果がそれに比例しなかったよう思われたのは、構成や表現手法に遺憾とされるところでも存するのであろうか。」
村上元三
男57歳
11 「面白かったし、素直に読めたが、次作を期待したい。」「この作品のように、読みやすい作品に出会うと、ほっとする。」
選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年4月号
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文量
中篇
章立て
「1」~「12」
時代設定 場所設定
前漢代  オルコン河畔~漢・長安など
登場人物
中行説(漢の宦官、のち匈奴の高官)
陳文離(漢の中郎将、のち隴西軍最高司令官)
玲莉(匈奴の長の王妃)
リムガ(匈奴の青年)




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かわりゅう すえ
河竜の 裔」(『風群』4号[昭和43年/1968年5月])
媒体・作品情報
誌名 「風群」  別表記奥付 「文学雑誌」併記
巻号 第4号
印刷/発行年月日 発行 昭和43年/1968年5月10日
発行者等 編集兼発行人 松田達郎 事務局 浅田 修 印刷所 有限会社富士出版印刷社(神戸市)
発行所 風群文学会(神戸市)
総ページ数 104 表記上の枚数 本文 120枚 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×24行
×2段
本文ページ 68~102
(計35頁)
測定枚数 120
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書誌
>>『文學界』昭和43年/1968年8月号再録
>>昭和44年/1969年10月・三一書房/現代作家シリーズ『玉妖記』所収
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候補者 原田八束 男47歳
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男68歳
18 「八点の成績。」「文章の格調が高く整っており、構成も緊密だと思ったが、それだけにまた、これは娯楽性の要素が大切な直木賞よりも、芥川賞向きの作品ではないのかしらんと思ったりした。」
源氏鶏太
男56歳
5 「予選では満票だった。にもかかわらず授賞にならなかったのは、この作者の中国物以外への期待と不安からであろう。」
海音寺潮五郎
男66歳
20 「この前の作品にくらべて、相当見おとりがする。」「気負いすぎているせいであろうか、文章が単調になり、従って迫力を欠いている。」「この前と合せて一本ということにならなかったのは、こんどのがおとりすぎたからである。」
大佛次郎
男70歳
0  
川口松太郎
男68歳
9 「最もよくまとまっていたが、井上靖君の文躰に似すぎているのが気になるし、前回の「風塵」といい、同じ傾向の材料を追いすぎる点に難色がある。」「他のテーマを選んで出直す勇気を出して欲しい。」
村上元三
男58歳
17 「史伝小説であっても、やはり登場する人物たちの風貌や、中国中西部の風景が読む者の眼の前に浮びあがり、そしてその中に人間の動きや歴史の流れが描いてあってほしい。」「この作者は、いつまでもこういう材料で作品を書き続けるつもりだろうか。」
今日出海
男64歳
11 「甚だ興味深く読んだのであるが、前作「風塵」の方が構成が立体的で、彫りが深かったように思われ、「河竜の裔」は絵巻物のような確りとした筆致でありながら、平板な印象を受けた。前作を回顧しなければ、これはこれで立派だったのに。」
中山義秀
男67歳
9 「叙述はしっかりしているし構想のバランスもとれているので、これなど当選作にしてもよいのではないかと思った。迫力が加わっていたならば、当選は間違いなかったろう。」
柴田錬三郎
男51歳
25 「文章もすぐれて居り、構成も見事であった。」「ただ、この作者は、これまで、中国古代にしか題材をもとめぬ頑固さがあり、作家の力倆を、それだけで眺めることに、どうしても不安が起らざるを得ないのである。」「もし、現代に材料をもとめて、一篇の佳作をものしてみせたならば、委員会は、躊躇することなく、賞を贈るに相違ない。」
水上勉
男49歳
6 「前作同様に、肩の張りすぎた文章に、重々しさ以上のものを感じたことは否めない。」
松本清張
男58歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年10月号
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文量
短篇
章立て
「1」~「12」
時代設定 場所設定
春秋時代  中国北西部
登場人物
頭漫(遊牧民の首長〈単宇〉)
冒頓(頭漫の甥、のち首長〈単宇〉)




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ぎょくようき
玉妖記」(『オール讀物』昭和43年/1968年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「オール讀物」  別表記表紙 「文藝春秋」併記
巻号 第23巻 第11号  別表記11月号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「ぎょくようき」
印刷/発行年月日 印刷 昭和43年/1968年10月20日 発行 昭和43年/1968年11月1日
発行者等 編集兼発行人 杉村友一 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
装幀/装画等  御正 伸
総ページ数 350 表記上の枚数 目次 90枚 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×26行
×3段
本文ページ 312~335
(計24頁)
測定枚数 82
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書誌
>>昭和44年/1969年10月・三一書房/現代作家シリーズ『玉妖記』所収
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候補者 原田八束 男47歳
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
0  
石坂洋次郎
男68歳
0  
源氏鶏太
男56歳
5 「雄大で、詩情の豊かな作品である。私は、好感をいだいたが、西域物でない作品を見たいとの声が強かった。」
今日出海
男65歳
14 「興味深く読んだ。」「最後の数行で締めくくるべきところを淡淡と筆を擱いてしまっている。もっと続けるべきだろう。」「こんな数行で賞を逸するとはまことに残念である。」
中山義秀
男68歳
7 「一通り年功が感じられた」「叙述の苦心は察しられたが、そのため主題の追及に迫力を欠き、効果が減殺されてしまった憾みがある。」
大佛次郎
男71歳
0  
海音寺潮五郎
男67歳
9 「この作者にたいして、ぼくは不思議な愛着がある。この作品が雑誌に発表された時、こんどこそこの人だと思ったのだが、候補作品が出揃ったのを読みおわって、「運の悪いこと、すれすれだな」と思った。」
村上元三
男58歳
4 「この前にも書いた通り、もうそろそろこの種の材料でない小説を読みたい。」
柴田錬三郎
男51歳
11 「前回この作者が候補になった時に、述べた選評を、もう一度くりかえすことになる。「玉妖記」そのものは、決して、当選作に比べて、見劣りするものではない。ただ、この作者は、西域の世界だけをえらばずに、日本を舞台にした時代小説なり現代小説なりを描いてみせる必要がある。」
松本清張
男59歳
10 「中島敦の「李陵」の世界だが、手法は井上靖氏である。何回も候補作が出て銓衡委員の拒絶反応に遇うのはこのためである。」「これだけの表現力があるのだから、私としては氏に別な領域への指向を望みたい。」
水上勉
男49歳
4 「話題になったが、西域物でないものを見せてほしいというのが大方の意思だった。」
選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年4月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
前漢代  漢・敦煌~大宛・弐師
登場人物
若者(大宛遠征軍輜重隊員、元・部隊長)
隊長(若者の上司、胡族の末裔)




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