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第44回
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昭和35年/1960年下半期
(昭和36年/1961年1月23日決定発表/『オール讀物』昭和36年/1961年4月号選評掲載)
選考委員  中山義秀
男60歳
木々高太郎
男63歳
大佛次郎
男63歳
村上元三
男50歳
源氏鶏太
男48歳
小島政二郎
男66歳
川口松太郎
男61歳
海音寺潮五郎
男59歳
吉川英治
男68歳
選評総行数  41 44 40 56 52 43 34 66 49
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
寺内大吉 「はぐれ念仏」
94
男39歳
19 11 6 13 10 6 14 19 26
黒岩重吾 『背徳のメス』
481
男36歳
5 18 16 15 10 15 12 9 18
夏目千代 「絃(いと)
91
女(46歳)
4 8 1 8 6 11 12 7 3
木戸織男 「夜は明けない」
72
男39歳
5 0 0 0 4 0 0 0 0
畷文兵 「妖盗蟇」
116
男47歳
0 0 0 4 4 0 0 17 3
笹沢佐保 『人喰い』
503
男30歳
5 0 0 0 4 0 0 0 3
小堺昭三 「自分の中の他人」
102
男33歳
0 0 0 0 5 0 0 0 0
星新一 ショートショート6篇
62
男34歳
0 0 0 0 4 0 0 0 0
津田信 「忍ヶ丘」
136
男35歳
7 1 17 8 5 11 0 11 5
                 
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年4月号
1行当たりの文字数:14字


選考委員
中山義秀男60歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
ある分裂 総行数41 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
19 「叙述が粗雑で人間の描写も手軽にかたづけられている。しかし何か、ずしりと愬えてくるものがある。」
黒岩重吾
男36歳
5 「二つの推理作品のうち「人喰い」がおちて、「背徳のメス」が当選したのは、ある社会面の暴露が、効果をあげていたからであろう。」
夏目千代
女(46歳)
4 「直木賞を対象とすれば、私は「絃」がいちばん適切で、かつ手堅い作品ではなかったと思っている。」
木戸織男
男39歳
5 「規模が小さすぎた。長篇にすればセンセイションをまき起したに相違ない。」
畷文兵
男47歳
0  
笹沢佐保
男30歳
5 「二つの推理作品のうち「人喰い」がおちて、「背徳のメス」が当選したのは、ある社会面の暴露が、効果をあげていたからであろう。」
小堺昭三
男33歳
0  
星新一
男34歳
0  
津田信
男35歳
7 「くりかえし叮嚀に読んだ。いや、読まざるをえなかった。」「その割に感銘が深くなかったのは、どういう原因だったのであろう。」
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他の選考委員
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
海音寺潮五郎
吉川英治
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選考委員
木々高太郎男63歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
予期を超えて二つ 総行数44 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
11 「宗門のキタナイところをついた作品で、十分にユーモアもある。」「どうしてこれだけ書ければ、宗門以外のキタナイことも十分書ける人であると僕は信じた。」
黒岩重吾
男36歳
18 「あまりキタナイので、はじめは推そうと思わなかった」「前作「休日の断崖」の方がよいと主張したらみんなが今度の方がよい、というので、僕も前作を大いに買ったこともあり、今度も賛成した。」
夏目千代
女(46歳)
8 「同じ題材でもっとよいものが書けると思う。というのは、この作品は意志十分で知識もり沢山になった感じで、それを殺して特殊の世界を書くようになればよいのである。」
木戸織男
男39歳
0  
畷文兵
男47歳
0  
笹沢佐保
男30歳
0  
小堺昭三
男33歳
0  
星新一
男34歳
0  
津田信
男35歳
1  
  「はじめ今度は、受賞作品はないのではないかと思った。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
中山義秀
大佛次郎
村上元三
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
海音寺潮五郎
吉川英治
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選考委員
大佛次郎男63歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
質実で素朴な筆を 総行数40 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
6 「批評もあって面白かった。ただ、平明を狙ったのか、安易な書き方になっているので、腰が浮いて、読んで抵抗がないのが、欠点である。」
黒岩重吾
男36歳
16 「私が好む作品でない。その私の好悪にかかわらず、この小説は力を持っていた。人間の描出も的確である。」「同じことを書いても別の言い方、書き方が、もっと表現を深くする、と信じる。」
夏目千代
女(46歳)
1 「古風にきれい過ぎた。」
木戸織男
男39歳
0  
畷文兵
男47歳
0  
笹沢佐保
男30歳
0  
小堺昭三
男33歳
0  
星新一
男34歳
0  
津田信
男35歳
17 「私は最後まで「忍ケ丘」を支持した。」「質実で素朴な筆を私は愛した。」「この作、前半がややくどい、もっと墨をおしんで、短く、主題に入ったら、平明に人を惹付けたろうと思う。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
中山義秀
木々高太郎
村上元三
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
海音寺潮五郎
吉川英治
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選考委員
村上元三男50歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
びっくりさせてほしい 総行数56 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
13 「ずいぶん苦労をして、さらりと書き流した風に小説を書いている腕前は、ただの小器用さではない」「これからはあまり品のよくない作品は書かないでほしい。」
黒岩重吾
男36歳
15 「これほどまでに人物が描き分けられ、一作ごとに面白い題材を掴んでくる人なのだから、こんどの作品も推理小説ではなく、まともな社会小説として書いてほしかった。」
夏目千代
女(46歳)
8 「材料を調べすぎて、調べた材料を残らず書きたがる、というこの作者の悪い癖が早く直ってくれたら、しめたものだが。」
木戸織男
男39歳
0  
畷文兵
男47歳
4 「構成がありきたりで、こけおどしのような面を除くと、残る面は薄い。」
笹沢佐保
男30歳
0  
小堺昭三
男33歳
0  
星新一
男34歳
0  
津田信
男35歳
8 「きれいで、いい小説だが、丹念に書きすぎているうらみがある。」
  「総体的に見て、だんだん直木賞候補作品の質が落ちてきているように見えるのは、わたしだけだろうか。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
中山義秀
木々高太郎
大佛次郎
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
海音寺潮五郎
吉川英治
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選考委員
源氏鶏太男48歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
新人らしい力作感 総行数52 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
10 「読んでいて胸のすくような面白さを感じさせられた。」「かりに難をいえば、シリーズ物になっているために、尼さんである秀蓮さんに注ぐべき力が軽くなっていることであろう。」
黒岩重吾
男36歳
10 「一気に読ませる面白さに満ちていた。」「真正面から取り組んでいて、如何にも新人らしい力作感に溢れていた。」
夏目千代
女(46歳)
6 「うますぎるくらいなのだが、描写がこまかすぎる。」「類型のありそうなのも損だった。」
木戸織男
男39歳
4 「悪くはなかったが、しかし、どこかに欠けているものがあって、どうにも仕方がなかった。」
畷文兵
男47歳
4 「空想力を私は高く買ったのだが、他の委員たちの賛同を得られなくて残念であった。」
笹沢佐保
男30歳
4 「登場人物に魅力がなかったのと、殺人の動機がアイマイであった。」
小堺昭三
男33歳
5 「寧ろ、芥川賞の選考にまわるべきであったろうか。」
星新一
男34歳
4 「実に面白い。しかし、文学的な面白さとは思われなかった。」
津田信
男35歳
5 「いつでも安定した実力を見せてくれる人であるが、今一歩何か突き抜けたものが必要のようである。」
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他の選考委員
中山義秀
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
小島政二郎
川口松太郎
海音寺潮五郎
吉川英治
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選考委員
小島政二郎男66歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
背徳のメス 総行数43 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
6 「面白さに、心理の裏打ちがないのがこの作品をただの滑稽小説にしてしまった。」
黒岩重吾
男36歳
15 「この作者はメキメキうまくなったものだと思う。」「これほどいろんな女が書けるのだから、筋も立つのだし、推理小説なんかよして、本格の小説を書いて見ないかなあ。」
夏目千代
女(46歳)
11 「この作など、殊にエピゴーネンという感じが強い。」「筆も立ち、メリハリもいいし、惜しいと思う。」
木戸織男
男39歳
0  
畷文兵
男47歳
0  
笹沢佐保
男30歳
0  
小堺昭三
男33歳
0  
星新一
男34歳
0  
津田信
男35歳
11 「もっとテーマをあらわに書いて、もっと小説の物語性を重視したら、リズムも強くなり、作者の壁を突き破ることが出来るだろう。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
中山義秀
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
源氏鶏太
川口松太郎
海音寺潮五郎
吉川英治
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選考委員
川口松太郎男61歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
オリジナルの発見 総行数34 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
14 「此の作者は真剣に小説と取り組む態度に欠けているという意見が多く、」「私自身は(引用者中略)不満なのだが、(引用者中略)大成する素質を持っていると信じて一票ずつを投じた。」
黒岩重吾
男36歳
12 「なまじ推理小説にしようとしたところに底の浅さがあるという非難があった。」「私自身は(引用者中略)不満なのだが、(引用者中略)大成する素質を持っていると信じて一票ずつを投じた。」
夏目千代
女(46歳)
12 「候補作に推薦したのだが、これは過去の作家のエピゴオネンだと簡単に片づけられてしまった。一言もない。」
木戸織男
男39歳
0  
畷文兵
男47歳
0  
笹沢佐保
男30歳
0  
小堺昭三
男33歳
0  
星新一
男34歳
0  
津田信
男35歳
0  
  「二人の受賞者を出す場合の委員会は好ましからぬ空気に支配される前例を再三見ているのだが、今回も例外ではなかった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
中山義秀
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
源氏鶏太
小島政二郎
海音寺潮五郎
吉川英治
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選考委員
海音寺潮五郎男59歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
階段を上るように 総行数66 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
19 「この人の作品は以前から読んで、感心している。」「驚嘆すべき才気である。この才を大事にして下さい。」
黒岩重吾
男36歳
9 「次々に階段を上るように進歩している。精進のほどもだが、才能のある人であることは疑いあるまい。」
夏目千代
女(46歳)
7 「あまり書きこみ過ぎて、ノッペリになってしまった。もう一回、こんどは効果を考えて消しながら書きなおせばよかったのだと思う。」
木戸織男
男39歳
0  
畷文兵
男47歳
17 「めずらしく奈良朝に時代を取っているが、こういうものを書くには、作者は知識がなさすぎる。」「あぶなっかしい生硬な文字使いや、稚拙な造語や、浅薄な筋立ては、すべて知識のなさすぎるところから出ている。」
笹沢佐保
男30歳
0  
小堺昭三
男33歳
0  
星新一
男34歳
0  
津田信
男35歳
11 「「日本工作人」がいいものだったので、大いに未練があったが、段々悪くなっているので、いたし方はなかった。この人は発想にも書きぶりにも、一種の型が出来てしまっている。」
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他の選考委員
中山義秀
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
吉川英治
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選考委員
吉川英治男68歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
寺内氏を推す 総行数49 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉
男39歳
26 「この戯画風な一テーマはなかなか捨て難い現代宗教への皮肉やら社会本能の課題をもふくんでいて、やはりこんどの候補数篇のうちでは嶄然と独自な境地を持っているものといってはばかるまい。」「私はこれを第一に推した。」
黒岩重吾
男36歳
18 「文学的な意欲と、その野心への勇気をかけて見せている」「難をいえば推理小説でなくてはならない理由がなく、いっそ純然たるどろんこ生態の心理を描きやぶるメスであった方がこの小説を光らせていたのではないかしらとも思われる。」
夏目千代
女(46歳)
3 「かなりの点を私は入れたが衆評に従った。」
木戸織男
男39歳
0  
畷文兵
男47歳
3 「それぞれ惜しい。」
笹沢佐保
男30歳
3 「それぞれ惜しい。」
小堺昭三
男33歳
0  
星新一
男34歳
0  
津田信
男35歳
5 「それぞれ惜しい。」「前回の「日本工作人」の方がどうもよかったようである。」
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他の選考委員
中山義秀
木々高太郎
大佛次郎
村上元三
源氏鶏太
小島政二郎
川口松太郎
海音寺潮五郎
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受賞者・作品
寺内大吉男39歳×各選考委員 
「はぐれ念仏」
短篇 94
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
19 「叙述が粗雑で人間の描写も手軽にかたづけられている。しかし何か、ずしりと愬えてくるものがある。」
木々高太郎
男63歳
11 「宗門のキタナイところをついた作品で、十分にユーモアもある。」「どうしてこれだけ書ければ、宗門以外のキタナイことも十分書ける人であると僕は信じた。」
大佛次郎
男63歳
6 「批評もあって面白かった。ただ、平明を狙ったのか、安易な書き方になっているので、腰が浮いて、読んで抵抗がないのが、欠点である。」
村上元三
男50歳
13 「ずいぶん苦労をして、さらりと書き流した風に小説を書いている腕前は、ただの小器用さではない」「これからはあまり品のよくない作品は書かないでほしい。」
源氏鶏太
男48歳
10 「読んでいて胸のすくような面白さを感じさせられた。」「かりに難をいえば、シリーズ物になっているために、尼さんである秀蓮さんに注ぐべき力が軽くなっていることであろう。」
小島政二郎
男66歳
6 「面白さに、心理の裏打ちがないのがこの作品をただの滑稽小説にしてしまった。」
川口松太郎
男61歳
14 「此の作者は真剣に小説と取り組む態度に欠けているという意見が多く、」「私自身は(引用者中略)不満なのだが、(引用者中略)大成する素質を持っていると信じて一票ずつを投じた。」
海音寺潮五郎
男59歳
19 「この人の作品は以前から読んで、感心している。」「驚嘆すべき才気である。この才を大事にして下さい。」
吉川英治
男68歳
26 「この戯画風な一テーマはなかなか捨て難い現代宗教への皮肉やら社会本能の課題をもふくんでいて、やはりこんどの候補数篇のうちでは嶄然と独自な境地を持っているものといってはばかるまい。」「私はこれを第一に推した。」
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他の候補作
黒岩重吾
『背徳のメス』
夏目千代
「絃(いと)
木戸織男
「夜は明けない」
畷文兵
「妖盗蟇」
笹沢佐保
『人喰い』
小堺昭三
「自分の中の他人」
星新一
ショートショート6篇
津田信
「忍ヶ丘」
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受賞者・作品
黒岩重吾男36歳×各選考委員 
『背徳のメス』
長篇 481
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
5 「二つの推理作品のうち「人喰い」がおちて、「背徳のメス」が当選したのは、ある社会面の暴露が、効果をあげていたからであろう。」
木々高太郎
男63歳
18 「あまりキタナイので、はじめは推そうと思わなかった」「前作「休日の断崖」の方がよいと主張したらみんなが今度の方がよい、というので、僕も前作を大いに買ったこともあり、今度も賛成した。」
大佛次郎
男63歳
16 「私が好む作品でない。その私の好悪にかかわらず、この小説は力を持っていた。人間の描出も的確である。」「同じことを書いても別の言い方、書き方が、もっと表現を深くする、と信じる。」
村上元三
男50歳
15 「これほどまでに人物が描き分けられ、一作ごとに面白い題材を掴んでくる人なのだから、こんどの作品も推理小説ではなく、まともな社会小説として書いてほしかった。」
源氏鶏太
男48歳
10 「一気に読ませる面白さに満ちていた。」「真正面から取り組んでいて、如何にも新人らしい力作感に溢れていた。」
小島政二郎
男66歳
15 「この作者はメキメキうまくなったものだと思う。」「これほどいろんな女が書けるのだから、筋も立つのだし、推理小説なんかよして、本格の小説を書いて見ないかなあ。」
川口松太郎
男61歳
12 「なまじ推理小説にしようとしたところに底の浅さがあるという非難があった。」「私自身は(引用者中略)不満なのだが、(引用者中略)大成する素質を持っていると信じて一票ずつを投じた。」
海音寺潮五郎
男59歳
9 「次々に階段を上るように進歩している。精進のほどもだが、才能のある人であることは疑いあるまい。」
吉川英治
男68歳
18 「文学的な意欲と、その野心への勇気をかけて見せている」「難をいえば推理小説でなくてはならない理由がなく、いっそ純然たるどろんこ生態の心理を描きやぶるメスであった方がこの小説を光らせていたのではないかしらとも思われる。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
寺内大吉
「はぐれ念仏」
夏目千代
「絃(いと)
木戸織男
「夜は明けない」
畷文兵
「妖盗蟇」
笹沢佐保
『人喰い』
小堺昭三
「自分の中の他人」
星新一
ショートショート6篇
津田信
「忍ヶ丘」
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候補者・作品
夏目千代女(46歳)×各選考委員 
「絃(いと)
短篇 91
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
4 「直木賞を対象とすれば、私は「絃」がいちばん適切で、かつ手堅い作品ではなかったと思っている。」
木々高太郎
男63歳
8 「同じ題材でもっとよいものが書けると思う。というのは、この作品は意志十分で知識もり沢山になった感じで、それを殺して特殊の世界を書くようになればよいのである。」
大佛次郎
男63歳
1 「古風にきれい過ぎた。」
村上元三
男50歳
8 「材料を調べすぎて、調べた材料を残らず書きたがる、というこの作者の悪い癖が早く直ってくれたら、しめたものだが。」
源氏鶏太
男48歳
6 「うますぎるくらいなのだが、描写がこまかすぎる。」「類型のありそうなのも損だった。」
小島政二郎
男66歳
11 「この作など、殊にエピゴーネンという感じが強い。」「筆も立ち、メリハリもいいし、惜しいと思う。」
川口松太郎
男61歳
12 「候補作に推薦したのだが、これは過去の作家のエピゴオネンだと簡単に片づけられてしまった。一言もない。」
海音寺潮五郎
男59歳
7 「あまり書きこみ過ぎて、ノッペリになってしまった。もう一回、こんどは効果を考えて消しながら書きなおせばよかったのだと思う。」
吉川英治
男68歳
3 「かなりの点を私は入れたが衆評に従った。」
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他の候補作
寺内大吉
「はぐれ念仏」
黒岩重吾
『背徳のメス』
木戸織男
「夜は明けない」
畷文兵
「妖盗蟇」
笹沢佐保
『人喰い』
小堺昭三
「自分の中の他人」
星新一
ショートショート6篇
津田信
「忍ヶ丘」
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候補者・作品
木戸織男男39歳×各選考委員 
「夜は明けない」
短篇 72
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
5 「規模が小さすぎた。長篇にすればセンセイションをまき起したに相違ない。」
木々高太郎
男63歳
0  
大佛次郎
男63歳
0  
村上元三
男50歳
0  
源氏鶏太
男48歳
4 「悪くはなかったが、しかし、どこかに欠けているものがあって、どうにも仕方がなかった。」
小島政二郎
男66歳
0  
川口松太郎
男61歳
0  
海音寺潮五郎
男59歳
0  
吉川英治
男68歳
0  
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他の候補作
寺内大吉
「はぐれ念仏」
黒岩重吾
『背徳のメス』
夏目千代
「絃(いと)
畷文兵
「妖盗蟇」
笹沢佐保
『人喰い』
小堺昭三
「自分の中の他人」
星新一
ショートショート6篇
津田信
「忍ヶ丘」
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候補者・作品
畷文兵男47歳×各選考委員 
「妖盗蟇」
短篇 116
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
0  
木々高太郎
男63歳
0  
大佛次郎
男63歳
0  
村上元三
男50歳
4 「構成がありきたりで、こけおどしのような面を除くと、残る面は薄い。」
源氏鶏太
男48歳
4 「空想力を私は高く買ったのだが、他の委員たちの賛同を得られなくて残念であった。」
小島政二郎
男66歳
0  
川口松太郎
男61歳
0  
海音寺潮五郎
男59歳
17 「めずらしく奈良朝に時代を取っているが、こういうものを書くには、作者は知識がなさすぎる。」「あぶなっかしい生硬な文字使いや、稚拙な造語や、浅薄な筋立ては、すべて知識のなさすぎるところから出ている。」
吉川英治
男68歳
3 「それぞれ惜しい。」
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他の候補作
寺内大吉
「はぐれ念仏」
黒岩重吾
『背徳のメス』
夏目千代
「絃(いと)
木戸織男
「夜は明けない」
笹沢佐保
『人喰い』
小堺昭三
「自分の中の他人」
星新一
ショートショート6篇
津田信
「忍ヶ丘」
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候補者・作品
笹沢佐保男30歳×各選考委員 
『人喰い』
長篇 503
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
5 「二つの推理作品のうち「人喰い」がおちて、「背徳のメス」が当選したのは、ある社会面の暴露が、効果をあげていたからであろう。」
木々高太郎
男63歳
0  
大佛次郎
男63歳
0  
村上元三
男50歳
0  
源氏鶏太
男48歳
4 「登場人物に魅力がなかったのと、殺人の動機がアイマイであった。」
小島政二郎
男66歳
0  
川口松太郎
男61歳
0  
海音寺潮五郎
男59歳
0  
吉川英治
男68歳
3 「それぞれ惜しい。」
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他の候補作
寺内大吉
「はぐれ念仏」
黒岩重吾
『背徳のメス』
夏目千代
「絃(いと)
木戸織男
「夜は明けない」
畷文兵
「妖盗蟇」
小堺昭三
「自分の中の他人」
星新一
ショートショート6篇
津田信
「忍ヶ丘」
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候補者・作品
小堺昭三男33歳×各選考委員 
「自分の中の他人」
短篇 102
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
0  
木々高太郎
男63歳
0  
大佛次郎
男63歳
0  
村上元三
男50歳
0  
源氏鶏太
男48歳
5 「寧ろ、芥川賞の選考にまわるべきであったろうか。」
小島政二郎
男66歳
0  
川口松太郎
男61歳
0  
海音寺潮五郎
男59歳
0  
吉川英治
男68歳
0  
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他の候補作
寺内大吉
「はぐれ念仏」
黒岩重吾
『背徳のメス』
夏目千代
「絃(いと)
木戸織男
「夜は明けない」
畷文兵
「妖盗蟇」
笹沢佐保
『人喰い』
星新一
ショートショート6篇
津田信
「忍ヶ丘」
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候補者・作品
星新一男34歳×各選考委員 
ショートショート6篇
短篇6篇 62
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
0  
木々高太郎
男63歳
0  
大佛次郎
男63歳
0  
村上元三
男50歳
0  
源氏鶏太
男48歳
4 「実に面白い。しかし、文学的な面白さとは思われなかった。」
小島政二郎
男66歳
0  
川口松太郎
男61歳
0  
海音寺潮五郎
男59歳
0  
吉川英治
男68歳
0  
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他の候補作
寺内大吉
「はぐれ念仏」
黒岩重吾
『背徳のメス』
夏目千代
「絃(いと)
木戸織男
「夜は明けない」
畷文兵
「妖盗蟇」
笹沢佐保
『人喰い』
小堺昭三
「自分の中の他人」
津田信
「忍ヶ丘」
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候補者・作品
津田信男35歳×各選考委員 
「忍ヶ丘」
短篇 136
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
7 「くりかえし叮嚀に読んだ。いや、読まざるをえなかった。」「その割に感銘が深くなかったのは、どういう原因だったのであろう。」
木々高太郎
男63歳
1  
大佛次郎
男63歳
17 「私は最後まで「忍ケ丘」を支持した。」「質実で素朴な筆を私は愛した。」「この作、前半がややくどい、もっと墨をおしんで、短く、主題に入ったら、平明に人を惹付けたろうと思う。」
村上元三
男50歳
8 「きれいで、いい小説だが、丹念に書きすぎているうらみがある。」
源氏鶏太
男48歳
5 「いつでも安定した実力を見せてくれる人であるが、今一歩何か突き抜けたものが必要のようである。」
小島政二郎
男66歳
11 「もっとテーマをあらわに書いて、もっと小説の物語性を重視したら、リズムも強くなり、作者の壁を突き破ることが出来るだろう。」
川口松太郎
男61歳
0  
海音寺潮五郎
男59歳
11 「「日本工作人」がいいものだったので、大いに未練があったが、段々悪くなっているので、いたし方はなかった。この人は発想にも書きぶりにも、一種の型が出来てしまっている。」
吉川英治
男68歳
5 「それぞれ惜しい。」「前回の「日本工作人」の方がどうもよかったようである。」
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他の候補作
寺内大吉
「はぐれ念仏」
黒岩重吾
『背徳のメス』
夏目千代
「絃(いと)
木戸織男
「夜は明けない」
畷文兵
「妖盗蟇」
笹沢佐保
『人喰い』
小堺昭三
「自分の中の他人」
星新一
ショートショート6篇
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