直木賞のすべて
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Last Update[H26]2014/6/20

木々高太郎
Kigi Takataro
生没年月日【注】 明治30年/1897年5月6日~昭和44年/1969年10月31日
在任期間 第21回~第54回(通算17年・34回)
在任年齢 52歳1ヶ月~68歳7ヶ月
経歴 本名=林髞(ハヤシ・タカシ)。山梨県甲府市生まれ。慶応義塾大学医学部卒。
受賞歴・候補歴
処女作 「網膜脈視症」(『新青年』昭和9年/1934年11月号)
個人全集 『木々高太郎全集』全6巻(昭和45年/1970年10月~昭和46年/1971年3月・朝日新聞社刊)
直木賞候補歴 第3回候補 昭和11年/1936年上半期 業績全般
第4回受賞 『人生の阿呆』(昭和11年/1936年7月・版画荘刊)その他
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

直木賞 21 昭和24年/1949年上半期   一覧へ
選評の概要 戦後第一回の直木賞 総行数44 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男52歳
候補 評価 行数 評言
男45歳
6 「既に有名であり、沢山の仕事があり、偉らすぎるとの話も出た。然し、戦後の彼の短篇が新鮮な道を歩み出しているではないか、それにし度いと決定した。」
  「もう押しも押されもしない作家で、日本の大衆文芸の野に新生面を拓き若しくは拓こうとしているもの――規準はまずそうきまった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『文藝讀物』昭和24年/1949年9月号)
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直木賞 22 昭和24年/1949年下半期   一覧へ
選評の概要 山田克郎の海 総行数60 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男52歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
29 「慾を言えば力が弱い。然し、ちっとも汚なくはない。同じ裸を描いても、醜悪を描いて興味をつろうとはしていない。将来、大きなロマンが出るだろう。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『文藝讀物』昭和25年/1950年6月号)
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直木賞 23 昭和25年/1950年上半期   一覧へ
選評の概要 遠慮のない委員会 総行数73 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男53歳
候補 評価 行数 評言
男46歳
12 「「三木清に於ける人間研究」も「狸退治」もとに角、今まで大衆小説のうちにない或方向への意図がある――と言うのは、一致した意見で、僕も捨てかねた。」
女49歳
21 「小山いと子はもとより純文学と大衆文学との間を縫う道を歩む人間だと、僕は見ぬいているので今度の授賞は賛成である。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和25年/1950年11月号)
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直木賞 24 昭和25年/1950年下半期   一覧へ
選評の概要 無題 総行数58 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男53歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
13 「久米正雄が「長恨歌」を買っている。そして、時間がたつにつれて、ねばり強くなる。僕は、それにも共鳴した。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和26年/1951年4月号)
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直木賞 25 昭和26年/1951年上半期   一覧へ
選評の概要 賞の範囲の問題 総行数100 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男54歳
候補 評価 行数 評言
柴田錬三郎
男34歳
20 「怪奇的のものを強く注目すると、直木賞に入れて、賞の声価を恥かしめぬと主張したのである。」「ところが、これに圧倒的な否定を投げたのが小島政二郎で、「デスマスクは虚構の露呈されたものだ。(引用者中略)」という。」
松本清張
男41歳
17 「この人はこの一篇だけ見ても十分に前途を期待することが出来る。「オール讀物」でも、書かせてみて、育ててやって欲しい人の一人である。」
男39歳
42 「直木賞を貰う十分な資格があることは認める。然し、これだけでは困る。何か、もうひとつあった方がよい。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和26年/1951年10月号)
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直木賞 26 昭和26年/1951年下半期   一覧へ
選評の概要 いずれも若々しさ 総行数64 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男54歳
候補 評価 行数 評言
男49歳
30 「まだ若々しく、いろいろの試みをそれからそれへとやっているのに気付く。僕はそれが好きだし、若し文学振興会の方で二人でもよいというならと、僕は積極的に主張した。」
男34歳
29 「圧倒的に柴田錬三郎をおした。」「若々しい、試みに試みを重ねてゆくところがある。そこは大いに買う可きで、将来の活躍が予期出来るところを推した。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和27年/1952年4月号)
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直木賞 27 昭和27年/1952年上半期   一覧へ
選評の概要 今度は藤原審爾 総行数66 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男55歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
12 「今度はじめて僕は「罪な女」を妙な反撥を感じないで読むことが出来た。」「はじめは誰も、今度は賞なしになるかと考えていたらしく、然し、僕はこの人を推すつもりだった。」
和田芳恵
男46歳
11 「僕は、自由廃業の初期のことをよく調べてかいたものとみ、立派に直木賞だと思っている」「将来を嘱して「オール讀物」や「小説朝日」で育てて貰い度い一人だと思う。」
  「今度は前の二三回に比して、寂しかった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和27年/1952年10月号)
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直木賞 28 昭和27年/1952年下半期   一覧へ
選評の概要 よく調べてある 総行数50 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男55歳
候補 評価 行数 評言
男49歳
23 「史観としても主役を演ずる思想も人物もなくて、あんな大事件を起こすことがあるということを、この作品で恐ろしいほどかいている。」
沙羅双樹
男47歳
6 「(引用者注:委員会で立野信之の授賞に異議がなるようなら)沙羅双樹「獄門帳」を推し度いと思って来た、」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和28年/1953年4月号)
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直木賞 29 昭和28年/1953年上半期   一覧へ
選評の概要 新風を求めて 総行数59 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男56歳
候補 評価 行数 評言
長谷川幸延
男49歳
16 「「顔世」の如きも完備した作品で、その力倆と言い、歴史に対する手がたさと言い、長谷川君はここいらで賞をもらってよいと思った」
  「日本の今の大衆文学のうちに、西洋講談的なものを欲しい。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和28年/1953年10月号)
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直木賞 30 昭和28年/1953年下半期   一覧へ
選評の概要 一致しない評価 総行数68 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男56歳
候補 評価 行数 評言
木山捷平
男49歳
5 「委員会へ出る時は、木山捷平「脳下垂体」と和田芳恵「老猿」と考えて出た」
和田芳恵
男47歳
7 「委員会へ出る時は、木山捷平「脳下垂体」と和田芳恵「老猿」と考えて出た」
  「意慾のある作品が新人のうちに出ていないとみる。(引用者中略)これは純文学をも大衆文学をも二股かけているからではないか。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和29年/1954年4月号)
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直木賞 31 昭和29年/1954年上半期   一覧へ
選評の概要 待望の作家現わる 総行数73 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男57歳
候補 評価 行数 評言
男36歳
36 「この人である。僕等が久しく待ったのはこの人であった。」「権威があり、批判があり、そして他人におしつけないで興味を示して自分の意見を表現する腕がある。」
長谷川幸延
男50歳
8 「長谷川幸延「裏道」(小説公園)と「蝶々トンボ」(オール讀物)ならば、僕は推すつもりだった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和29年/1954年10月号)
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直木賞 32 昭和29年/1954年下半期   一覧へ
選評の概要 単行本の注目はよい 総行数92 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男57歳
候補 評価 行数 評言
男42歳
13 「躊躇なく僕は一票を投ずる。」「まだ商売人のように高をくくったところの少しもない、聞くと新聞社には長いという話だが、すれていない作品の人柄をも感じさせる。」
中村八朗
男40歳
15 「今度は推し度いと思ったが、井伏鱒二が文章の疎漏なところをあげたり、小島政二郎が、この程度以上にかける作家だと見極めがつかないような意見をのべたので、僕の戦いは負けた。」
男39歳
12 「僕達の一番欲しいものは大向うを考えない、意図はよろしいが自然にヒューマアなもので、何か一本抜いておいて、押しつけるものではない。」「どこか、もう一考して欲しいという心がのこった。」
  「前回の有馬頼義氏に味をしめて書き下ろし単行本は勿論のこと、その年までに書きためて単行本として出たものゝうちも物色するという、何となしに新らしいやり方もあったので、それは僕としてはよかったと思っている。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年4月号)
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直木賞 33 昭和30年/1955年上半期   一覧へ
選評の概要 新しい感激を欲しい 総行数56 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男58歳
候補 評価 行数 評言
劉寒吉
男48歳
20 「とも角もよく調べてかいたもの」「どうして信仰に対する疑問、信仰と政治、信仰と欲望というような大問題を捉えて近代的に小説にすることが出来ないのだろう。」
瓜生卓造
男35歳
21 「とも角もよく調べてかいたもの」「ナンセンの苦労はよく書けているが、ナンセンの魂の苦悩は一つもかけていない。」
  「雑誌も文学雑誌や同人雑誌で一つも大衆雑誌に堂々と書かれたものがなかった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年10月号)
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直木賞 34 昭和30年/1955年下半期   一覧へ
選評の概要 もっとフィクションを 総行数99 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男58歳
候補 評価 行数 評言
今官一
男46歳
9 「直木賞は大きなロマン大きなフィクションを自由に駆使出来る作家をのぞむ。そういうことから考えると、少しキザではあるが、僕は「銀簪」に惹かれた。」
男43歳
5 「邱永漢「香港」と新田次郎「強力伝」とを第二位におした。」
男31歳
5 「邱永漢「香港」と新田次郎「強力伝」とを第二位におした。」
  「文学はやっぱり美しさが問題であり、大衆文学は特にそうであると、僕は思っている。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年4月号)
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直木賞 35 昭和31年/1956年上半期   一覧へ
選評の概要 新しいロマンチシズムを 総行数72 (1行=15字)
選考委員 木々高太郎 男59歳
候補 評価 行数 評言
男46歳
23 「ダンディで、ハイカラでロマンチックで、その癖現実主義文学に十分触れている。」「僕はこの作家が大衆文学の編輯者にいじめられ、せっつかれてゆくと、ますます面白いものが出来てゆくと信ずる。」
男47歳
6 「もう馴れ切った作家で、むしろ僕はこの点で魅力を感じなかったが、今、南條の二本立てには望外である。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年10月号)
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直木賞 36 昭和31年/1956年下半期   一覧へ
選評の概要 もう一つの問題 総行数77 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男59歳
候補 評価 行数 評言
男58歳
34 「大衆文学に一新生命を拓いているとみるのは、推理や考証の結果、そのテーマがきまり、歴史上の疑問をはらんでいる作品が、大衆文学となるとは思っていなかったので、私は、そうみるのである。」
池波正太郎
男33歳
8 「私は(引用者注:第二位とした池波、穂積、村松の)三つのうちでは比較的に「恩田木工」をとりたかった」
男44歳
11 「「勝烏」のよさも十分に認める。たゞ、あまり佐賀弁をつかいすぎて、読むのに苦労である。」
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年4月号
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直木賞 37 昭和32年/1957年上半期   一覧へ
選評の概要 戦記もののむずかしさ 総行数76 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男60歳
候補 評価 行数 評言
藤井千鶴子
女(48歳)
13 「異常さ、それにもかゝわらず詩にあふれているのは、新らしい外の作家にないと思ったが、委員会ではそれが却ってとりあげられないもとになったのではないかと思われる。」
有吉佐和子
女26歳
13 「思うつぼに書けすぎていて、興味をそいだという批評には賛成だが、結局もう力倆も十分認められているから受賞の対象とはならぬという意見には、私は個人としては異議があった。」
男35歳
29 「戦争もので、その意味では僕は賛成ではなかったが、よく書けているし、この人はフィクションをつくる力も十分にある、」
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年10月号
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直木賞 38 昭和32年/1957年下半期   一覧へ
選評の概要 一つの新機軸を 総行数36 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男60歳
候補 評価 行数 評言
小林実
男42歳
3 「僕は小林実「白い太陽」と池波正太郎「信濃大名記」をのこした。」
池波正太郎
男34歳
27 「僕は小林実「白い太陽」と池波正太郎「信濃大名記」をのこした。」「池波君は今後、自分で自分をうち破った作品をかいてゆくことではじめて抜いてゆくことが出来るのである。」
選評出典:『オール讀物』昭和33年/1958年4月号
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直木賞 39 昭和33年/1958年上半期   一覧へ
選評の概要 戦争小説は駄目か 総行数62 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男61歳
候補 評価 行数 評言
女33歳
12 「最高点を出すつもりで出た。文章がしっかりしているし、人物もよくかけている。たゞ一つ気に入らぬことがあるとすれば一種の成功物語のように見える点である。」
福本和也
男29歳
7 「私の比較的同情を持ったものは「K7高地」(福本和也)と「水の壁」(北川荘平)の二本であった。」「これは引き出して大いに書かせたい。」
北川荘平
男27歳
7 「私の比較的同情を持ったものは「K7高地」(福本和也)と「水の壁」(北川荘平)の二本であった。」「これは引き出して大いに書かせたい。」
男45歳
8 「相当の作であるが、私は戦争小説は嫌いだ、という理由で、初めから点を入れなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和33年/1958年10月号
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直木賞 40 昭和33年/1958年下半期   一覧へ
選評の概要 探偵小説が一つ入った 総行数53 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男61歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
15 「よく調べてある。」「調べるのをものぐさがったり、調べてかいたら、段々うそが入るといっているようではよくない。」「僕は委員会に出る前に、若し一作おすことになれば、この作品を、(引用者中略)と思って出て行った」
男39歳
15 「若し二作おしてよいとなれば、多岐川恭「落ちる」をと思って出て行った」「はじめて探偵小説が直木賞に入った。今までは、(引用者中略)てんで人間がかけていないし文章がなっていないという人が多くて、委員諸君が僕の顔をみながらおとしていた」
選評出典:『オール讀物』昭和34年/1959年4月号
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直木賞 42 昭和34年/1959年下半期   一覧へ
選評の概要 推理小説の候補作品が多かった 総行数89 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男62歳
候補 評価 行数 評言
男36歳
11 「僕には読みにくい書き方だった。然しその構成力と言い、新しい観点と言い、これが第一候補になるについて不服はない、と考えて委員会に出た。」
男44歳
24 「戸板康二を、心の一方でおしていながらふみ切れない状態で委員会へ出たのは、今度の候補作品「団十郎切腹事件」が気に入らなかったためであることが、あとで自分で判った。」「特に「団十郎切腹事件」その他(傍点)ということに改めて貰えば、この作者を第一におしてよいと発言したら、それは賛成者が多かった。」
杉森久英
男47歳
25 「よみ易い明るい文章であり、またユーモア小説としても、将来のある作家だと考えた」「何しろ主題として「野球」である。(引用者中略)その主題をとったのが不幸で、全く別のもっと珍しい生活でのユーモアならよかったと思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年4月号
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直木賞 43 昭和35年/1960年上半期   一覧へ
選評の概要 努力賞では不満 総行数46 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男63歳
候補 評価 行数 評言
葉山修平
男30歳
13 「如何にもワイセツである。」「やむなく除外したが、この作者を是非見守り度い。」
黒岩重吾
男36歳
9 「これは探偵小説としても、よみものとしても上乗、源氏鶏太が最後迄この作を主張したことは、僕にとっては新しく源氏君を見直させた。」
男37歳
10 「今回の作品「錯乱」が必ずしもよい作とは思わないので、努力賞の形になったのは不満である。」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年10月号
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直木賞 44 昭和35年/1960年下半期   一覧へ
選評の概要 予期を超えて二つ 総行数44 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男63歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
11 「宗門のキタナイところをついた作品で、十分にユーモアもある。」「どうしてこれだけ書ければ、宗門以外のキタナイことも十分書ける人であると僕は信じた。」
男36歳
18 「あまりキタナイので、はじめは推そうと思わなかった」「前作「休日の断崖」の方がよいと主張したらみんなが今度の方がよい、というので、僕も前作を大いに買ったこともあり、今度も賛成した。」
  「はじめ今度は、受賞作品はないのではないかと思った。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年4月号
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直木賞 45 昭和36年/1961年上半期   一覧へ
選評の概要 りっぱな短篇推理小説 総行数51 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男64歳
候補 評価 行数 評言
男42歳
16 「推理小説として楽しめると同時に、立派な文学作品で、これがずぬけてよく、選考には苦労はしなかった。」「この作者は何回も候補になったが、この前の長篇二作は、どうしても気に入らなかった。力作ではあるが、すっきりしてなかった。」「これからは長篇をかいても、きっとよいのが出来ると思う。」
  「予選作品につまらぬものの多い時は楽しくないのだが、今度は、大いに楽しかった。」「そればかりではない。ずぬけてよい作品のある時の方が、楽である。今度は、そうだった。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年10月号
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直木賞 46 昭和36年/1961年下半期   一覧へ
選評の概要 はじめは「なし」だった 総行数63 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男64歳
候補 評価 行数 評言
男44歳
7 「珍しく決選投票までやって、「螢の河」(伊藤桂一)ときまった。」「僕も最後には「螢の河」に投じた。」
  「今度の予選作品は七つとも、いずれもよし、そしてとり立ててよいものなし、という感じだったので、私は今年は受賞該当者なしというつもりで出た。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年4月号
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直木賞 47 昭和37年/1962年上半期   一覧へ
選評の概要 文書答申 総行数76 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男65歳
候補 評価 行数 評言
男50歳
35 「杉森は伝記を書いたのではなく、一つの小説を書いたのであり、而も、今までの人が試みなかった小説のジャンルをつくったとも言える。」「もてはやされると九天の高さ、おちると奈落の底という、われ等共通の文学に生きるものの運命を感ぜしめるスリルは、むしろ快いばかりである。」
来水明子
女30歳
20 「今度の「涼月記」は、ずっとよみよかった。」「とに角明智光秀をこのように解釈した人を、僕はまだ知らぬ。」「この作者の長篇一本でゆく逞しさも僕は買っている。」
  「候補作品は全部よんで、文書で答申した。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年10月号
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直木賞 48 昭和37年/1962年下半期   一覧へ
選評の概要 私は一本だった 総行数48 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男65歳
候補 評価 行数 評言
女37歳
15 「このむずかしいテーマをよくあれだけはりつめて完了したものだと感心した」「あとから吉川英治の記念にもなると思い、何か油然たる暖いものが心のうちに感じられた。」
男36歳
8 「私としてはとらなかったが、然し、変った書き方であり、内容もユーモアにとんだよいものであることは認める。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年4月号
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直木賞 49 昭和38年/1963年上半期   一覧へ
選評の概要 一直線に 総行数52 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男66歳
候補 評価 行数 評言
男64歳
18 「作風はまだ泥くさいが、時代の描写もはっきりしているし、何しろ書こうとするものがよくきまっていて、それを一直線にかいている。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年10月号
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直木賞 50 昭和38年/1963年下半期   一覧へ
選評の概要 一つの根本問題 総行数72 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男66歳
候補 評価 行数 評言
男55歳
11 「一気呵成によませるものではなく、しみじみと読ませる。新聞小説としても出来のよい小説であり、この人の将来の小説は楽しめると思う。」
男57歳
15 「今度「道祖神幕」をよんで、この一篇、直木賞の価があると僕は信じた。一種の考証小説である。」
  「直木賞の根本問題の一つが決定したわけで、どんなに有名であっても、小説家として有名でないならば直木賞にはまるということになる。」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年4月号
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直木賞 51 昭和39年/1964年上半期   一覧へ
選評の概要 林青梧を惜しむ 総行数63 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男67歳
候補 評価 行数 評言
林青梧
男34歳
23 「よく調べることも調べてあり、大きな構想もあり、それと落着いた筆力もある。然し、若し欠点があるとしたら、それはもっと柔軟な筆と、フィクションにすぐれた力を欲しい。」
  「結論は、今期は受賞作なしということになったが、私としては出し度かった。」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年10月号
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直木賞 52 昭和39年/1964年下半期   一覧へ
選評の概要 変種が欲しい 総行数76 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男67歳
候補 評価 行数 評言
女37歳
6 「私はひょっとしてとるなら安西篤子「張少子の話」の変り種がよいと思っていたので、二人に出すならば、という条件をつけて、結論は永井、安西の二人にきまった。」
女39歳
5 「私ははじめにおとしたが多数の委員がこれにいつまでも点を与えていたのは意外であった。」
  「今回の直木賞は、私はナシと考えていた。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年4月号
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直木賞 53 昭和40年/1965年上半期   一覧へ
選評の概要 善意とユーモア 総行数49 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男68歳
候補 評価 行数 評言
稲垣真美
男39歳
17 「僕の心を引いた」「これを一席として、僕は委員会に出たくらいである。」「その中に出てくる異常な、苦しみと遠慮の人物である母親を、はじめから一貫した人物として描いている」「然し、委員会では、高点は入ったが当選に至らなかった。」
男49歳
11 「珍しく善意とユーモア(むしろペーソス)を描いて、落ちて了わない作品だった。この種の作品が、底の知れたおち方をするとよくないが、この作は、そうではなかった。当選となって、僕はホッとした感じを持った。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年10月号
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直木賞 54 昭和40年/1965年下半期   一覧へ
選評の概要 時には冒険を 総行数60 (1行=14字)
選考委員 木々高太郎 男68歳
候補 評価 行数 評言
男32歳
27 「若い、前歴の少ない新橋遊吉に賞を出すのは、考えなければならぬ、ということは誰しも考えたが、」「私もいつもはコンサーヴァティブの方なのだが、然し今回は時には少々冒険をしてもよいという考えが心のどこかにあったものだから、自分としては珍しく、かなり強く主張した。」
男44歳
6 「私は本来戦争ものは嫌いである。然し、この戦記はちょっと変っている。それでやっと満足した。」
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年4月号
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