直木賞のすべて
選評の概要
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Last Update[H26]2014/6/20

小島政二郎
Kojima Masajiro
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生没年月日【注】 明治27年/1894年1月31日~平成6年/1994年3月24日
在任期間 第1回~第16回、第21回~第54回(通算25年・50回)
在任年齢 41歳5ヶ月~48歳11ヶ月、55歳5ヶ月~71歳11ヶ月
経歴 東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒。
在学中の大正5年/1916年「オオソグラフイ」を発表。卒業後「赤い鳥」編集に携わる。
「一枚看板」「含羞」「新居」「海燕」「眼中の人」「円朝」などの作品を発表、
古典鑑賞の著作や、「聖胎拝受」「鴎外 荷風 万太郎」など作家に材を採った作品を遺す。
受賞歴・候補歴
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

直木賞 1 昭和10年/1935年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数9 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男41歳
候補 評価 行数 評言
男35歳
9 「僕は川口の如き有名な作家には反対だった。が、大衆作家と云うものの性質上、無名作家と云うものはあり得ないと云う説明を聞いて、僕も遂に有名作家に賞を贈ることに降参した。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和10年/1935年9月号)
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直木賞 2 昭和10年/1935年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数7 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男42歳
候補 評価 行数 評言
男43歳
7 「これだけの大きな材料を、正面から何のケレンなしに取り組んで、こなしている正攻法的態度に敬意を表す。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和11年/1936年4月号)
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直木賞 3 昭和11年/1936年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数8 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男42歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
8 「文章にも艶が出、描写にも生彩が生じて来た。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和11年/1936年9月号)
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直木賞 4 昭和11年/1936年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数10 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男43歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
0  
  「久米サンの直木賞銓考の趣旨に僕は傾聴しました。そうして、久米サンの鑑賞眼を信じます。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和12年/1937年3月号)
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直木賞 6 昭和12年/1937年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数20 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男44歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
20 「専ら文章の美しさと、ストーリーを通る水際立った練達堪能の見事さに敬服しながら読んだ。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和13年/1938年3月号)
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直木賞 7 昭和13年/1938年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数31 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男44歳
候補 評価 行数 評言
男43歳
31 「僕は橘氏の饒舌に辟易するらしい。そのくせ、この饒舌と橘氏の芸術とが不可分のものであることは百も承知しているのだ。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和13年/1938年9月号)
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直木賞 8 昭和13年/1938年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数18 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男45歳
候補 評価 行数 評言
沙羅双樹
男33歳
10 「芸術小説の味を巧みに取り入れて、しかも飽くまで大衆小説に根を生やしている旨を僕は取りたいのだ。」
男30歳
9 「「兜首」「秋田口の兄弟」共に作品としては完成品だと思わない。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和14年/1939年3月号)
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直木賞 9 昭和14年/1939年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数60 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男45歳
候補 評価 行数 評言
  「今度はどう無理をしても、授賞に値する作品にぶつからなかったのである。私はなんとも云えず寂しかった。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和14年/1939年9月号)
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直木賞 10 昭和14年/1939年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数193 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男46歳
候補 評価 行数 評言
堤千代
女22歳
148 「作者が花柳界の女性の心理を捉えて生かし切っているところに、喋っている人の呼吸まで聞えるくらい活写しているところに、僕は感服したのだ。」
大庭さち子
女35歳
14 「感心した。これはテーマ小説である。「五」の小野の言葉には真実があると思った。」
  「「妻と戦争」も「小指」と同じように芝居に上演されてしまった。その意味で、資格を失った訳である。」「派生的な事情で賞に洩れたと云うことは、僕には不本意至極である。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和15年/1940年4月号)
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直木賞 11 昭和15年/1940年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数123 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男46歳
候補 評価 行数 評言
男41歳
48 「大衆小説としては、珍らしく書かれている心理や描写が、ヒタヒタと流れる風のように純粋に私の心臓を音づれて来た。」
大島修子
不明(不明)
38 「新鮮な女性心理を描いて、殆んど完璧に近いと思ったからだ。」「が、これが大衆小説かと反問されると、「さあ――」と云って私も二の足を踏まざるを得ない。」
女22歳
5 「前回に於ける私の主張が通って今度改めて推薦されたことは、欣快至極である。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和15年/1940年9月号)
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直木賞 12 昭和15年/1940年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数76 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男46歳
候補 評価 行数 評言
男30歳
39 「旨くなったものだと思う。」「冬の裸木のように葉と云う葉を揮い落して、インデスペンサブルなものだけを携げて人間性に迫ろうとした意欲は壮とすべきだろう。」
伊地知進
男36歳
8 「作者が全身で書いている充実さが、熱い血潮となって字面に盛り上っているハートフェルトなところが私を打った。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録(初出:『文藝春秋』昭和16年/1941年3月号)
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直木賞 13 昭和16年/1941年上半期   一覧へ
選評の概要 (座談会形式) 総行数21 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男47歳
候補 評価 行数 評言
長谷川幸延
男37歳
5 「僕は長谷川幸延君に希望を繋いでいるので、長谷川君だと思っているんだが。」
男44歳
14 「何か正義感が大衆小説のおきまりのような気がしたね。あの正義感を謳わずに、中に流れて書かれていたら、いい作品になったのじゃないか。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録(初出:『文藝春秋』昭和16年/1941年9月号)
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直木賞 14 昭和16年/1941年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数48 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男48歳
候補 評価 行数 評言
長谷川幸延
男37歳
36 「この作者の書くものは大衆小説の世話物で、一種の風俗画である。さざなみが打っているようなその語り口に、私は得も云われぬ魅力があると思うのだが、同感を得られなかった。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録(初出:『文藝春秋』昭和17年/1942年3月号)
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直木賞 15 昭和17年/1942年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数100 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男48歳
候補 評価 行数 評言
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録(初出:『文藝春秋』昭和17年/1942年9月号)
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直木賞 16 昭和17年/1942年下半期   一覧へ
選評の概要 総行数29 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男49歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
15 「第十五回の時には、田岡君の作に小説化が足りないと云ったが、今度の作品にはそれも十分備わり、小説的魅力が全篇に横溢して来た。」
男36歳
16 「神崎君の世界は現代小説ゆえ、筋の上にどうしても妥協を免れない。そこに無理が大きな穴をあけている。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録(初出:『文藝春秋』昭和18年/1943年3月号)
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直木賞 21 昭和24年/1949年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数160 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男55歳
候補 評価 行数 評言
男45歳
74 「第一回なるが故に特に、且つ直木賞の権威と方向の確立のために、私はどうしても富田常雄に授賞したかった。」「彼独自の素材を豊かに持ち、多彩富贍な空想力を与えられ、雄勁で迫真力を持った文章を己れのものとしている彼、富田常雄は既に第一流である。」
中村八朗
男35歳
5 「有力な候補作品だったが、次の機会を待っても遅くはないと思い、そうした。」
山田克郎
男38歳
5 「有力な候補作品だったが、次の機会を待っても遅くはないと思い、そうした。」
  「戦前の直木賞のように、「不在投票」も一票と数えることは遠慮して貰いたい。私は今度の委員会でそれを云い、みんなの賛成を得た。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『文藝讀物』昭和24年/1949年9月号)
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直木賞 22 昭和24年/1949年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数111 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男56歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
77 「この前のも、今度のも、方面こそ違え、いずれも海に生活する男女を取り扱ったもので、その意図と云うか、野心と云うか、いや私は野心と呼びたい、その野心が私には面白く、好意が持てた。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『文藝讀物』昭和25年/1950年6月号)
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直木賞 23 昭和25年/1950年上半期   一覧へ
選評の概要 授賞評 総行数96 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男56歳
候補 評価 行数 評言
女49歳
52 「急所急所は実に大衆小説的に楔が打ち込んでいる。」「多少の欠点はあるにしても、この作品は本格小説である。これだけ骨格のある、コンポジションのシッカリした小説は、そうざらにはない。」
男46歳
1  
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和25年/1950年11月号)
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直木賞 24 昭和25年/1950年下半期   一覧へ
選評の概要 久米正雄の口説 総行数74 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男57歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
15 「この回の委員会の始まりから仕舞まで、殆んど久米正雄一人の口説きを聞かされたようなものだ。」「久米正雄が何と云っても、「長恨歌」では口説かれない。(引用者中略)但し、「真説石川五右衛門」で口説かれようと云った。「五右衛門」は彼の外の作品とは段違いに生きている。」
  「この回は授賞無しの腹で出席した。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和26年/1951年4月号)
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直木賞 25 昭和26年/1951年上半期   一覧へ
選評の概要 源氏鶏太君とペーソス 総行数55 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男57歳
候補 評価 行数 評言
男39歳
21 「源氏君の作は、当然底にペーソスがあることによって生きる作柄であるが、これまでの作にはありそうでなかった。(引用者中略)それが、「英語屋さん」で源氏君は掘り当ててくれた。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和26年/1951年10月号)
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直木賞 26 昭和26年/1951年下半期   一覧へ
選評の概要 柴田君一本槍 総行数51 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男57歳
候補 評価 行数 評言
男34歳
15 「私は新人と云う一本槍で、柴田君の作に期待を掛けて読んだ。力作であり、優れた作品であったので喜び勇んで出席した。」
中山正男
男41歳
8 「後半のまずさ加減、古さ加減は、何としたことだろう。前半が素晴らしいだけに、奇異な感じさえした。」
男49歳
7 「直木賞二人説が出た時、私は柴田君一人説を持して容易に下らなかった。」「久生君に反対したのは唯候補者としては大家過ぎると云うこと以外にはなかったのだから、文学的には異を立てる所存はなかったのである。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和27年/1952年4月号)
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直木賞 27 昭和27年/1952年上半期   一覧へ
選評の概要 憎い位の魅力 総行数42 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男58歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
27 「三つの作品の中では、段違いに「罪な女」が立ち優っている。文章のアクが抜けて来た点驚く程で、文章の一つ一つが、ピタッ、ピタッと女の急所を押さえている見事さは、心憎い位の魅力が生じて来た。」
和田芳恵
男46歳
18 「一生懸命さが全篇に行き渡っている点、何よりも快い。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和27年/1952年10月号)
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直木賞 28 昭和27年/1952年下半期   一覧へ
選評の概要 長谷川君のペーソス 総行数56 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男58歳
候補 評価 行数 評言
長谷川幸延
男48歳
42 「戦争前の「直木賞」の時、もう少しで授賞作品になりそうになった「冠婚葬祭」を思い出して、(引用者中略)この作品に賞を授けて下さい。」「この作品に流れているペーソスは、これまでの長谷川君の作品の中にあった濁ったそれと違い、清純で、本当の物だと思います。」
松本清張
男43歳
10 「「西郷札」の作者が、こういう「文学」を書くに到ったことは、大変な成長だと思います。私はこの作品を押したいのですが、しかし、考えて見ると、どうも「直木賞」の作品ではなさそうです。」
男49歳
0  
  「余儀ない事情で欠席します。一回も欠席したことがないだけに、誠に残念です。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和28年/1953年4月号)
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直木賞 29 昭和28年/1953年上半期   一覧へ
選評の概要 ムーヴメントを起こしたい 総行数60 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男59歳
候補 評価 行数 評言
  「毎月委員達で一人につき雑誌二冊ずつ必ず読む、そうして月一回ずつ集まって意見の交換をし、直木賞の方向、主張、ムーヴメントの発見に努める。そうでもしない限り、直木賞は萎靡沈滞してしまう。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和28年/1953年10月号)
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直木賞 30 昭和28年/1953年下半期   一覧へ
選評の概要 選後感 総行数50 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男59歳
候補 評価 行数 評言
白藤茂
男39歳
13 「若し誰かを押すとすれば、この人あたりだろうと思った。白藤君は登場人物に個性を与えて描き生かす力に欠けているが、その代りコンストラクションに対する手腕を持っている。」
池田みち子
女43歳
4 「相当感心したが、みんなは極端に点を入れなかった。」
  「今度も授賞作品なしと云う腹で出席した」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和29年/1954年4月号)
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直木賞 31 昭和29年/1954年上半期   一覧へ
選評の概要 総行数64 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男60歳
候補 評価 行数 評言
男36歳
38 「最後の三作には構成もあり、話術もシッカリしてい、文章にも健康なリズムが打っていて、魅力があり、何か始めて理想的な直木賞の作者を発見したような喜びに私は興奮した。」
広池秋子
女34歳
15 「「世間胸算用」時代の丹羽文雄のような雑多紛々のリズムが打っている。私はそこに魅力を感じた。」
  「まず文学であること。笑われるかも知れないが、直木賞はこの機会にこのことをもう一度改めてハッキリと旗幟として鮮明にして置きたいと思う。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和29年/1954年10月号)
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直木賞 32 昭和29年/1954年下半期   一覧へ
選評の概要 ホンモノのリズム 総行数50 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男60歳
候補 評価 行数 評言
男42歳
36 「最後まで息もつかせない。最後のチンの剥製の描写はペーソスがあっていゝ。」「私は、この作品を得たことを喜んでいる。」
石川桂郎
男45歳
12 「「炭」「年玉稼ぎ」などには、ペーソスを底に持ったユーモアがあって、石川君でなければ書けないものだと云うのだが、みんな随筆だと云って、私の云うことを通してくれなかった。」
男39歳
0  
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年4月号)
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直木賞 33 昭和30年/1955年上半期   一覧へ
選評の概要 張り合いのない回 総行数17 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男61歳
候補 評価 行数 評言
  「みんな文章のまずいのに驚いた。自分のリズムの打っている文章なんか一つもない。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年10月号)
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直木賞 34 昭和30年/1955年下半期   一覧へ
選評の概要 受賞作なし 総行数10 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男61歳
候補 評価 行数 評言
男43歳
0  
男31歳
0  
  「私はどの作品からも、いゝ作品を読んだ時の興奮を少しも覚えなかった。だから、今回の受賞作品なしと云う寂しみをいだきながら出席した。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年4月号)
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直木賞 35 昭和31年/1956年上半期   一覧へ
選評の概要 期待する新人 総行数46 (1行=15字)
選考委員 小島政二郎 男62歳
候補 評価 行数 評言
男46歳
27 「今官一君の「暗い砦」と云う作品にたどりついた時、私は小説を読む喜びを感じた。」「私は一回も倦怠を覚えず、終始興味をもって一気に最後まで読み通すことが出来た。」
男47歳
7 「このままの書き方では、あり来たりの大衆小説に屋下屋を重ねるだけだと思う。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年10月号)
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直木賞 36 昭和31年/1956年下半期   一覧へ
選評の概要 寸感 総行数82 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男62歳
候補 評価 行数 評言
男44歳
42 「一番感心した。」「みんないい効果を収めている。ただ、一行読んだら、そのまま読者をつかんで放さないと言う大衆小説における第一義的な魅力に欠けている。」
石野径一郎
男47歳
17 「感心した。小説としてでなく、ドキュメントとして。しかし、ドキュメントとしては、小説的であり過ぎる。この作品はどっちかにキッパリと性格をきめるべきだったと思う。」
男58歳
16 「こんなもので今東光がほめられては可哀相な気がした。」「(引用者注:『中央公論』に載った)「闘鶏」は、今東光の傑作であるばかりでなく、最近での文壇第一の傑作だと思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年4月号
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直木賞 37 昭和32年/1957年上半期   一覧へ
選評の概要 寸感 総行数37 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男63歳
候補 評価 行数 評言
男35歳
23 「一番芸術的にすぐれていると思ったのは「ルソン」の谷間だった。」「しかし、これは大衆小説ではない。」「外の作品を引き放してこの作品は芸術的に立ちまさっていた。」
  「今度は直木賞的に感動するような小説は一つもなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年10月号
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直木賞 38 昭和32年/1957年下半期   一覧へ
選評の概要 研究不足 総行数39 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男63歳
候補 評価 行数 評言
  「どれもこれも胸を打ってこない。いい加減なところで小説にしている。」
選評出典:『オール讀物』昭和33年/1958年4月号
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直木賞 39 昭和33年/1958年上半期   一覧へ
選評の概要 感想 総行数52 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男64歳
候補 評価 行数 評言
津田信
男32歳
16 「随分沢山の人物が出て来るが、それぞれの性格を描き分けている手腕は、得やすからざるものだと思う。」「デキから言ったら、今度の十篇のうち、第一位を占める作のように思う。」
北川荘平
男27歳
8 「文章もリズムを打って躍動していて、いかにもテーマ小説にふさわしい文体だ。」「第二作を期待する。」
男45歳
6 「さすがに年期がはいっていると思った。」「もっとこれをテーマ小説にしたら、もっと簡潔で面白かったのではないかと思う。」
女33歳
19 「この作では芸人カタギというものが、ちっとも書けていず、彼女の成功のイキサツが実にイージー・ゴーイングで、私にはシロウトくさく感じられた。」
選評出典:『オール讀物』昭和33年/1958年10月号
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直木賞 40 昭和33年/1958年下半期   一覧へ
選評の概要 感想 総行数43 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男64歳
候補 評価 行数 評言
津田信
男33歳
6 「一番感心した。これだけ多くの男女の性格を彷彿とさせた手腕、柔かな上品な文章、全体の構図の自然な発展、どこにも間然するところがない。」
男39歳
29 「候補作品三つのうちでは「落ちる」が一番つまらなかった。「ある脅迫」と「笑う男」の方が面白かった。」「この作者のウソを本当に構成して行く腕力と、たれに気兼ねもしない物語力とに若々しい精気の楽しさを私は味わった。」
深田祐介
男27歳
5 「二番目に私が感心したのは、「あざやかな人々」だった。」「こういうのが私は小説だと思うのだが――。」
男31歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和34年/1959年4月号
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直木賞 41 昭和34年/1959年上半期   一覧へ
選評の概要 本物の「馬淵川」 総行数51 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男65歳
候補 評価 行数 評言
女45歳
11 「もとの二千枚のままのを読んで見たい。」「縮めたこれには、物語性はゼロだ。」「そのくらい人物、いや、自然も、この作者が一度筆を付けると、何もかも銀色に生きて光って来るのだ。」
女27歳
6 「大衆小説になり過ぎている。最後なんか殊に型通りだ。」
選評出典:『オール讀物』昭和34年/1959年10月号
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直木賞 42 昭和34年/1959年下半期   一覧へ
選評の概要 芸術的な捕物帳 総行数58 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男65歳
候補 評価 行数 評言
男44歳
46 「「車引殺人事件」一本槍で出席した。ただこれは参考作品で、予選作品は「団十郎切腹事件」だった。ところが、当の「団十郎」はそれほど面白くない。」「外の予選作品と比べて、気品があり、芸術が感じられたことは何よりの喜びだった。」
男36歳
9 「感心した。」「この大きなウソをつく才能には、私は目を見張って感嘆した。」
水上勉
男40歳
3 「このノン・フィクション的な書き方に私は興味を引かれた。」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年4月号
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直木賞 43 昭和35年/1960年上半期   一覧へ
選評の概要 作者の執念 総行数55 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男66歳
候補 評価 行数 評言
男37歳
24 「入れ替り立ち替り真田家に取ッ付いて離れなかったこの作者の執念を私は徒や疎かに思いたくない。」「当然小説以外の物――例えば、戯曲などに手を出さずに、小説ばかりに専念してもらいたい。」
黒岩重吾
男36歳
15 「この小説は珍しく人間を書こうとしている点、面白かった。」「「休日の断崖」をも推薦したが、二作は許されず、この方は遠慮した。」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年10月号
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直木賞 44 昭和35年/1960年下半期   一覧へ
選評の概要 背徳のメス 総行数43 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男66歳
候補 評価 行数 評言
男36歳
15 「この作者はメキメキうまくなったものだと思う。」「これほどいろんな女が書けるのだから、筋も立つのだし、推理小説なんかよして、本格の小説を書いて見ないかなあ。」
男39歳
6 「面白さに、心理の裏打ちがないのがこの作品をただの滑稽小説にしてしまった。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年4月号
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直木賞 45 昭和36年/1961年上半期   一覧へ
選評の概要 あまりに平面的 総行数43 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男67歳
候補 評価 行数 評言
永岡慶之助
男38歳
43 「私は一番(引用者中略)感心した。この作品に私は最も多量に文学を感じた。」「大切な人物は、背景と共に皆よく書けている。」「さまざまの美点を持っていながら、作者が小説に必要な構成の美しさを忘れたために、この小説は行き当りばッたりに多四郎の出合った人物、場面に興味を注ぐという纏まりのない結果に終った。これでは余りに平面的である。」
男42歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年10月号
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直木賞 46 昭和36年/1961年下半期   一覧へ
選評の概要 少くとも文学 総行数47 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男67歳
候補 評価 行数 評言
男44歳
17 「少くともこれは文学だ。しかし、受賞作品としてはいかにも弱い。」「最後のところが、短篇の構成上一番大事のところだ。その肝腎のところが、あれではイージイ・ゴーイングだ。」
  「今度は受賞作品なし。そういう腹で家を出た。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年4月号
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直木賞 47 昭和37年/1962年上半期   一覧へ
選評の概要 小説的盛上り弱し 総行数59 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男68歳
候補 評価 行数 評言
津田信
男36歳
4 「「夜の暦」と「怪談」に一番点を入れた。」
木野工
男42歳
4 「「夜の暦」と「怪談」に一番点を入れた。」
男50歳
14 「この題は小説の題ではない。」「もし小説のつもりで書いたのなら、より実録的だ。それが小説的盛り上りを弱くしていると思う。」
  「短篇と長篇とを一緒に読まれるのは、短篇作者に気の毒だ。」「短篇と長篇とは区別して、別々の条件で読むような何か制度見たいなものを設ける必要があると思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年10月号
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直木賞 48 昭和37年/1962年下半期   一覧へ
選評の概要 心がはずむ 総行数54 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男68歳
候補 評価 行数 評言
女37歳
18 「私はこれに一番感心した。まずい題だが――」「文章もいいし、描写力もあるし、ほかの七篇に退屈していた心がはずんで来た。」
男36歳
6 「不幸にして私はこの長い長い読物から小説的興味を読み取ることが出来なかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年4月号
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直木賞 49 昭和38年/1963年上半期   一覧へ
選評の概要 本当の話の強み 総行数43 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男69歳
候補 評価 行数 評言
男64歳
8 「素人らしい小説で、何も彼も書きすぎている」「本当の話の持っている押して来る力に圧倒的なものがあった。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年10月号
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直木賞 50 昭和38年/1963年下半期   一覧へ
選評の概要 人生の影 総行数51 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男69歳
候補 評価 行数 評言
男57歳
9 「これだけの小説を書くために作者は幾度才能の不如意に泣いたことだろう。そういう人生の影が一行一行の間に落ちていて美しい。」
男55歳
6 「面白いし、うまいし、が、安藤君だけの年期がはいっていれば、これだけ書けて当り前だろうとも思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年4月号
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直木賞 51 昭和39年/1964年上半期   一覧へ
選評の概要 構想力の貧困 総行数44 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男70歳
候補 評価 行数 評言
  「授賞なし――そういう覚悟で私は出席した。誰かがどの作品かに授賞すると主張したら、極力反対して相手を説得するつもりでいた。」「直木賞と芥川賞との区別が少し混乱して来たかに思われるので、その点をハッキリさせたかった」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年10月号
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直木賞 52 昭和39年/1964年下半期   一覧へ
選評の概要 意外なこと 総行数48 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男70歳
候補 評価 行数 評言
佐藤愛子
女41歳
15 「一番面白いと思った」「話も面白いし、夫婦――殊に夫人の性格が活写されている、その活写の仕方の逞しさに魅力があった。」「この人の「ソクラテスの妻」が芥川賞でなく、直木賞へ提出されたら当然賞を与えられていたと思う。」
津田信
男39歳
4 「よく書けていると思ったが、イージーゴーイングとの評だった。私はそうは思わないのだが――」
女39歳
4 「私には小説性が稀薄で、読むのに骨が折れた。これが委員諸君の気に入った理由が私には理解出来なかった。」
女37歳
5 「私には全体の調子が弱くって、そのためあのお伽話めいた話の中へ私を引き摩り込んでくれる力がなかった。」
  「今度くらい委員諸君と私の考えとが大きく隔たったことはなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年4月号
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直木賞 53 昭和40年/1965年上半期   一覧へ
選評の概要 小説の世界 総行数48 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男71歳
候補 評価 行数 評言
男49歳
18 「「虹」だけが直木賞的だった。」「一流の作品は、活字を忘れさせ、紙を忘れさせ、小説の世界そのものが文章を離れ、作者を離れて、独立した世界を構成して来る。(引用者中略)「虹」には、そういうところがある。」
  「下選をする人が、変ったのかと思った。それほど、今までとは違った作品ばかりだった。」「聞いて見ると、そうではないと言う。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年10月号
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直木賞 54 昭和40年/1965年下半期   一覧へ
選評の概要 文学を感じた作品 総行数53 (1行=14字)
選考委員 小島政二郎 男71歳
候補 評価 行数 評言
男32歳
18 「殆んど欠点がない。その上、垢が付いていない。描写もシッカリしている。」「手に汗を握らせるクライマックスの成功を称讃したい。」
男44歳
16 「平板過ぎるのが欠点だろう。」「直木賞候補作品の中に文学を感じると、私は推薦したくなる癖がある。(引用者中略)半票を投じた所以である。」
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年4月号
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