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第80回
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Last Update[H27]2015/1/7

宮尾登美子
Miyao Tomiko
生没年月日【注】 大正15年/1926年4月13日~平成26年/2014年12月30日
受賞年齢 52歳9ヵ月
経歴 高知県生まれ。高坂高女卒。
受賞歴・候補歴
  • 第5回女流新人賞(昭和37年/1962年)「連」前田とみ子名義
  • |候補| 第48回直木賞(昭和37年/1962年下期)「連」前田とみ子名義
  • 第9回太宰治賞(昭和48年/1973年)「櫂」
  • |候補| 第76回直木賞(昭和51年/1976年下期)『陽暉楼』
  • 第16回女流文学賞(昭和52年/1977年)『寒椿』
  • 第80回直木賞(昭和53年/1978年下期)『一絃の琴』
  • 第17回吉川英治文学賞(昭和58年/1983年)『序の舞』
  • 第51回文藝春秋読者賞(平成1年/1989年)「松風の家」
  • 紫綬褒章(平成1年/1989年)
  • エランドール賞特別賞(平成7年/1995年)『蔵』
  • 第12回日本酒大賞(平成8年/1996年)
  • |候補| 第25回川端康成文学賞(平成10年/1998年)「月と権平」
  • 第51回NHK放送文化賞(平成11年/1999年度)
  • 文化功労者(平成21年/2009年)
  • 第6回親鸞賞(平成22年/2010年)『錦』
処女作 「連」(『婦人公論』昭和37年/1962年11月号)前田とみ子名義
個人全集 『宮尾登美子全集』全15巻(平成4年/1992年11月~平成6年/1994年1月・朝日新聞社刊)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part3
備考
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直木賞 第48回候補  一覧へ

れん
連」(『婦人公論』昭和37年/1962年11月号)前田とみ子名義
媒体・作品情報
測定媒体 昭和56年/1981年10月・集英社/集英社文庫『影絵』
形態 文庫版 並製
総ページ数 244 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×17行
×1段
本文ページ 177~238
(計62頁)
測定枚数 102
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書誌
>>昭和42年/1967年5月・あすなろ社刊『女流新人賞作品集』所収
>>昭和53年/1978年6月・筑摩書房刊『影絵』所収
>>昭和56年/1981年10月・集英社/集英社文庫『影絵』所収
>>昭和61年/1986年2月・筑摩書房/ちくま文庫『夜汽車・岩伍覚え書』所収
>>平成5年/1993年3月・朝日新聞社刊『宮尾登美子全集 第5巻』所収
>>平成10年/1998年11月・角川書店刊『女性作家シリーズ13 三浦綾子・宮尾登美子』所収
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候補者 前田とみ子 女36歳
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男50歳
3 「観念的であり過ぎる気がした」
川口松太郎
男63歳
0  
村上元三
男52歳
7 「一人称ではなく、普通の文章で書いてあったほうが、もっと自力がうかがわれたであろう。」
木々高太郎
男65歳
0  
今日出海
男59歳
0  
小島政二郎
男68歳
5 「上方弁で語られている形式が面白かった。が、内容は平凡な女の心理の叙述に終っている。」
海音寺潮五郎
男61歳
0  
大佛次郎
男65歳
6 「私は好きで良い作品と見たが賛成がすくなかった。」「続く作品に期待する。」
松本清張
男53歳
4 「今まで出来上った型があるので、思いきり観点の転換が必要であろう。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年4月号
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文量
短篇
章立て
「一」~「四」
時代設定 場所設定
昭和初期~太平洋戦争戦後  兵庫県~大阪
登場人物
わて(語り手、おさと、50代末の女性真珠屋)
裙子(真珠の連組加工技術者、土佐出身)




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ようきろう
陽暉楼』(昭和51年/1976年7月・筑摩書房刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記  「(やうきろう)」併記 奥付 ルビ有り「やうきろう」
印刷/発行年月日 発行 昭和51年/1976年7月20日(第1刷)
発行者等 発行者 井上達三 本文印刷所 大日本法令印刷 装幀印刷所 東京美術印刷社 製本所 積信堂 貼函意匠 笠仙提供
発行所 筑摩書房(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 田村義也
総ページ数 389 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×19行
×1段
本文ページ 3~389
(計387頁)
測定枚数 745
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書誌
>>初出『展望』昭和50年/1975年1月号~昭和51年/1976年6月号
>>昭和54年/1979年9月・中央公論社/中公文庫『陽暉楼』
>>昭和58年/1983年6月・筑摩書房刊『陽暉楼』[新装版]
>>昭和62年/1987年12月・筑摩書房/ちくま文庫『陽暉楼』
>>平成5年/1993年3月・朝日新聞社刊『宮尾登美子全集 第5巻』所収
>>平成10年/1998年3月・文藝春秋/文春文庫『陽暉楼』
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候補者 宮尾登美子 女50歳
選考委員 評価 行数 評言
水上勉
男57歳
11 「きめこまかい筆はこびには敬服したものの、枚数に比して感銘がいま一つよわい。」「光った描写もあり、この人独自の眼がゆきとどいて、高知の遊郭のけしきは躍如としているが、小説とはむずかしい。」
川口松太郎
男77歳
8 「読んでいていらいらした。この作家は省略ということを知らない。」「勉強のし直しだな。」
今日出海
男73歳
15 「作者は主人公の悲劇よりも陽暉楼という(引用者中略)大店の構造や組織やそこに働く人々(芸妓の群像)等々を描くことに熱心というより仔細綿密になりすぎて、ドラマは単純。」「しかし作者の力倆と熱情の持続性は容易には見出せぬ非凡な才能というべきかも知れない。」
村上元三
男66歳
8 「丹念に高知の芸者の世界を書いているが、ところどころ腑に落ちないところがあるし、登場人物も月並すぎる。」
柴田錬三郎
男59歳
0  
司馬遼太郎
男53歳
0  
源氏鶏太
男64歳
19 「昭和初年の高知の花柳界の因習をこれでもかこれでもかとばかりに克明に描き、その間の人情を、更には薄幸な芸者が若くして死ぬまでを描いた力作であった。この作品を古風と評するのはたやすいが、しかし、だからこそ作者は敢て書く気になったのでなかろうか。」
石坂洋次郎
男76歳
0  
松本清張
男67歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和52年/1977年4月号
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文量
長篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
昭和初期  高知
登場人物
房子(源氏名・桃若、芸妓)
胡遊(桃若と並ぶ人気芸妓)
佐賀野井守宏(南海銀行の御曹司)
佐賀野井政子(守宏の姉、兎唇)
鶴之助(桃若の姉芸妓)
堀川(材木問屋、桃若の旦那)




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いちげん こと
一絃の 琴』(昭和53年/1978年10月・講談社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「げん」「こと」
印刷/発行年月日 発行 昭和53年/1978年10月20日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 昭和54年/1979年3月15日(第8刷)
発行者等 発行者 野間省一 印刷所 豊国印刷株式会社 製本所 大製株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 舟橋菊男
総ページ数 369 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×20行
×1段
本文ページ 5~366
(計362頁)
測定枚数 700
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書誌
>>昭和57年/1982年7月・講談社/講談社文庫『一絃の琴』
>>昭和59年/1984年10月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『一絃の琴』(上)(中)(下)
>>平成5年/1993年5月・朝日新聞社刊『宮尾登美子全集 第7巻』
>>平成12年/2000年2月・講談社刊『一絃の琴』[新装版]
>>平成20年/2008年4月・講談社/講談社文庫『一絃の琴』[新装版]
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候補者 宮尾登美子 女52歳
選考委員 評価 行数 評言
城山三郎
男51歳
18 「たくましい筆力で、ひきこまれた。」「琴を聞きたい、いや琴の音が聞えてくるような、感動があった。」「重く読みづらいという声もあったが、わたしには、薪の山が消えかけてはまた華やいだ炎を上げるという感じが続き、一気に読むことができた。」
松本清張
男69歳
35 「本命と見られていたようだが、選考委員会ではただちにこれに授賞が決定したのではない。多かったのは、読むのに骨が折れる、という声だった。」「しかし、一方から考えると、氏の文章は説話体であり、説話体なら饒舌が一つの特徴である。」「一絃の琴(今委員によれば、じっさいはそれほどでもない楽器だそうだが)を描写の上で芸術品にした文学的手腕を評価したい。」
源氏鶏太
男66歳
14 「いわゆる芸道物語を超えていた。文章が女の感傷を色濃く出しているがこの作家の場合、寧ろ長所になっていた。」「今のままの描写はすでにこの作家の身についたものであろうし、それを押し通した方がいいのでなかろうか。」
今日出海
男75歳
22 「ほとんど全委員一致で授賞に賛成したのは当然の帰結ではあろう。ただ(引用者中略)長くて、重いので、読むのに骨が折れるものであった。」「作者の書きたい興味と読者の読みたい興味との合致というか、程合いが出来たら、自分はもっといい読者になるだろうとも思った。」
新田次郎
男66歳
0  
五木寛之
男46歳
0  
村上元三
男68歳
7 「「一絃の琴」の努力も買いたいので、(引用者注:「大浪花諸人往来」と併せて)二作ということにした。」「こつこつと調べた資料で丹念に書く地味な仕事を続けて行くと思う。」
川口松太郎
男79歳
15 「初めから当選の判っているような作品だった。」「直木賞優等生の感がある。然し、第一部がずばぬけて面白く、二部三部となるとだんだん鈍くなり、類型的になり、つまらなくなる。(引用者中略)第一部だけ切りはなして独立させたいと今でも思う。」
水上勉
男59歳
35 「いちばんきめこまかく、力のあるものと思えた。」「語りはこの人の吐く息であり、借りものでないことを証し、誰も真似できぬ芸境を確立しているのである。授賞のおそかったことを恨むものであるが、宮尾さんが、もう少しの文体の簡略化を完成された時、いくつもの名作が生れるだろうことを予言しておく。」
選評出典:『オール讀物』昭和54年/1979年4月号
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文量
長篇
章立て
「第一部」~「第四部」
時代設定 場所設定
幕末~太平洋戦争戦後  高知
登場人物
沢村苗(一絃琴奏者)
松島有伯(苗の師匠)
岳田蘭子(苗の弟子、のち人間国宝)
市橋公一郎(亡くなった妹の夫、のち苗の二番目の夫)




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